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    「<朝鮮記録映画>人民軍隊を人民の幸福の創造者へと導いて下さり」:金正恩時代の「人民軍」による民間部門建設「現地指導」 (2015年12月31日 「朝鮮中央TV」)

    31日、「朝鮮中央TV」で「元帥様」が「朝鮮人民軍」を動員して民間部門の「建設指導」をした総集編のような「朝鮮記録映画」が放送された。映画の最後の部分では、「モランボン楽団」の軽快な歌と共に金正恩時代に建設された「創造物」のリストが画面に出る。拙ブログでは、それらが報道されるたびに紹介してきたが、見落としたものもいくつかある。最近は話題に上がらなくなった、「1月8日水産工場」もリストに入っている。

    クライマックス部分に日本語字幕を付けてYouTubeにアップロードしておいた。
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    Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/zh7kVHWV1ko

    「敬愛する金正恩同志が故金養建同志の棺を訪れ深い哀悼の意を示された」:崔龍海同行せず (2015年12月31日 「労働新聞」)

    31日付けの『労働新聞』に「元帥様」が故金養建の棺に哀悼の意を表したという報道があった。同行者は、黄炳瑞、金己男、崔泰福、クァク・ポンギ、呉スヨン、金ピョンヘとなっており、「国葬委員会」名簿では、金己男と崔泰福の間にある崔龍海は同行していない。崔泰福とクァク・ポンギの間にいる人も同行していないので、抜けているのは崔龍海だけではないが、人前に顔を出すのは新年以降ということになったようだ。

    「元帥様」と共に頭を下げる6人
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    Source: 『労働新聞』、「경애하는 김정은동지께서 고 김양건동지의 령구를 찾으시여 깊은 애도의 뜻을 표시하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2015-12-31-0001_photo

    「ソ連映画:北満ホテル」:2回見てやっと理解できたソ連映画の朝鮮語版 (2015年12月28日 「朝鮮中央TV」)

    28日、「朝鮮中央TV」で「ソ連映画・北満ホテル」が放映された。「朝鮮中央TV」では、時々ソ連映画を放映しているが、韓国・統一部のデータベース上ではこの映画は初めて放映されたようだ。しかも、第二次大戦を描いたソ連映画は対独戦争ばかりで、日本が登場するものは「朝鮮中央TV」で放映されるものに限ってもとても珍しい。ソ連が対日参戦をしたタイミングからすれば、映画になるようなストーリーもないのかも知れない。そのようなこともあり、ソ連映画とはいうものの、登場人物全て日本人役。ロシア人役は一人も登場しない。オリジナルはロシア語であるが、その上に朝鮮語の音声がかぶせてある。

    背景にある建物がこの映画の舞台となる「北満ホテル」。日本軍高級将校のホテルという設定。
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    Source: KCTV, 2015/12/28

    主人公は、「北満ホテル」の主人の「イシジマさん」。この人物は日本人とされているが、ソ連のスパイである。
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    Source: KCTV, 2015/12/28

    北朝鮮の日本人が登場する映画は、善悪がはっきりしており、とても分かりやすいのであるが、この映画は複雑で1度見ただけではよく理解できなかった。主人公の「イシジマさん」はソ連に内通しているが、日本人を救おうとしているスパイというのがこの映画の難しいところである。というのは、この映画の時代背景が、ナチスドイツ敗戦後、広島・長崎に原爆が投下され、日本の敗戦が決定的になった時期で、沖縄戦での集団自決に代表されるような、一般人を巻き込んだ集団自決が発生していた時期であるからである。映画でも、当時の映像と思われる目を覆いたくなるような痛ましい映像が次のような解説と共に使われている。

    「マリアナ群島のサイパン島。島を頑強に防御したすえ、大日本帝国の天皇に対する愛と忠誠の示しとして、生き残った全ての人は、どこでも自害しなければならないという命令が日本人に下された。このような運命が多くの日本人を待っていた」(ロシア語を翻訳したと思われる朝鮮語からの訳出)

    絶壁から海に飛び降りる人々
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    Source: KCTV, 2015/12/28

    溺れる女性
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    Source: KCTV, 2015/12/28

    子供を抱いて溺れる女性
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    Source: KCTV, 2015/12/28

    満州においても集団自決が発生しそうになり、それを「イシジマさん」がソ連と手を組んで阻止するというストーリーである。

    映画では、民間人(日本人)の食料を略奪したり、日本人女性(ヨシコさん)をを強姦するなど、日本軍の軍紀が乱れていたという設定になっている。ちなみに、「ヨシコさん」は、「イシジマさん」の愛人で、「イシジマさん」の子を妊っている。「イシジマさん」が列車で逃がそうとするが、途中の駅で降りて彼の元に戻ろうとする途中、森の中で日本軍兵士に強姦され、神社のような建物の中で「天照大神」云々と言いながら焼身自殺をする。

    神社のような建物に入る「ヨシコさん」
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    Source: KCTV, 2015/12/28

    社の中の「ヨシコさん」。社に火を付けて焼け死ぬ。
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    Source: KCTV, 2015/12/28

    この映画の中では、日本人が3人自殺する。順序からすると、上の「ヨシコさん」の自殺は3番目で、まず初めに自殺をするのは「オオモリ大将」。敗戦の責任を取り、割腹自殺をする。介錯をするのは「イシジマさん」
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    Source: KCTV, 2015/12/28

    介錯をするのは「イシジマさん」
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    Source: KCTV, 2015/12/28

    この映画には、「侯爵」(右)と「男爵」(左)が登場する。「侯爵」は軍人を見下し、人の命を何とも思わない。一方、若い男爵の方は人の命を重んじ、偶然、ソ連兵を殺してしまったことに対する呵責から首つり自殺をする。
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    Source: KCTV, 2015/12/28

    「侯爵」と「男爵」を瀋陽から東京に運ぶための飛行機は、ソ連軍の攻撃を受けて「北満ホテル」敷地内に不時着する。「男爵」は、「陛下」に対するメッセージを東京に運ぶ命を受けたようで、手首に手錠で繋いだ箱をいつも抱えている。自分も箱の中身は分からなかったのだが、飛行機が爆発して軍人が死んだことにショックを受け、箱を開けて中を見る。
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    Source: KCTV, 2015/12/28

    箱の中に入っていた手紙には「大日本帝国、天皇陛下に奉じます。我々、百万の関東軍兵士と満州に居住している600万の日本人住民は、投降しろという敵の要求を拒絶し、先祖の遺訓に従い最後の一人まで犠牲となる覚悟があることを申し上げます。我々の死は、大和精神の勝利として終わることでしょう。忠臣が捧げる」

    上に書いた「男爵」の自殺は、この手紙を読んだことと、ソ連兵を誤って殺害したことによると言った方が正確かもしれない。

    この辺りまでは、分かりやすいのだが、「東郷機関」なるものが暗躍しており、秘密の漏洩を防止するために、将校を逮捕するなどしている。ストーリーからは、上に書いた「全員自決」も秘密保持を目的とするものであることが分かる。「侯爵」と「東郷機関」は通じている。真ん中にいるのが「東郷機関」の頭目。両横にいるのが子分。
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    Source: KCTV, 2015/12/28

    「イシジマさん」は、「侯爵」と関東軍の極秘情報を握っている「ハンダ中将」をソ連軍に手渡すことを任務としている。これと、「日本人を救う」ことがどう結びついているのかは、今一つ分からないが、ソ連軍に「ハンダ中将」が持っている情報を知らせることでソ連軍の満州侵攻を早め、集団自決を止めさせようということのようだ。映画では全く語られていないが、集団自決こそしなかったが、シベリア抑留で日本人はソ連に酷い目に遭わされている。アイマスクをしているのが「ハンダ中将」。
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    Source: KCTV, 2015/12/28

    ソ連軍は、「イシジマさん」の要請で日本軍機を偽装した軍用機を「北満ホテル」に飛来させ、「ハンダ中将」と「侯爵」を連れ去る。「イシジマさん」は、偽装機に乗っていたソ連兵と共に離陸を阻止しようとする日本軍と銃撃戦になり戦死するところで映画は終わる。
    写真は日の丸を付けた偽装軍用機。
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    Source: KCTV, 2015/12/28

    全て書き切れないが、他にも二重スパイや協力者が多数登場する。とにかく、ドロドロとした感じの映画で理解するのに苦しんだ。

    それにしても、このタイミングでなんでこんな映画を放映したのだろうか。「朝鮮中央通信」は、日本の「軍国主義復活」に反対する報道をここ数日間で数件伝えていたが、内容こそきちんと読んでいないものの、それとは直接的な関係はないと思う。

    しかも、北朝鮮では「党中央死守」のために人民に「銃爆弾」、「肉弾」になるよう求めているのだから、ある意味、集団自決にも通じるのではないだろうか。いくら「日帝」を批判する映画だとしても、北朝鮮では自己矛盾に繋がりかねない体制にとっては危ない映画のような気がしてならない。

    日本外務省:「日韓両外相共同記者発表(韓国語版pdf)」:慌てて作ったとしても大変お粗末、「措置」が不明確 (2015年12月28日)

    日本外務省が作成した「日韓両外相共同記者発表」を日、英、韓でざっと読んだ。内容については、追記しようと思うが、明らかにお粗末なのが、大変重要な韓国語版でのミスタイプ。公式文書が存在しない「共同発表」の韓国語バージョンを間違ったまま放置しているというのは大きな問題であり、日韓外相会談の通訳がきちんと行われていたのかさえ疑わせるゆゆしき事態である。

    問題は、韓国語版pdfの「1.岸田外務大臣」発言の「③」の最終部分。

    日本語版では「あわせて,日本政府は,韓国政府と共に,今後,国連等国際社会において,本問題について互いに非難・批判することは控える。」

    韓国語版では、
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    Source: 日本外務省、日韓両外相共同記者発表、http://www.kr.emb-japan.go.jp/20151228.pdf

    「비난・비판」とすべきところを「비난・바판」としている。

    参考までに、同文書内にある韓国ユン外交部長官の発言「韓国政府は,今般日本政府の表明した措置が着実に実施されるとの前提で,日本政府と共に,今後,国連等国際社会において,本問題について互いに非難・批判することは控える」では、

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    Source: 日本外務省、日韓両外相共同記者発表、http://www.kr.emb-japan.go.jp/20151228.pdf

    とされており、ただしく表記されている。

    私のブログの漢字変換エラーは日常茶飯事であるが、日本国外務省の公文書に近い、しかも「歴史的」と言っている発表文書の公式韓国語バージョンにはあってはならないエラーである。

    幸い、韓国語に「바판」という語彙はなく、タイプミスであると解釈されるであろうが、それでもお粗末極まりない。いつまで放置されるのかが見物である。

    <追記>
    さらに、酷いことを発見した。日本国外務省もコピペ病を患っているのかもしれない。

    「日韓外相会談(概要)」の韓国語バージョンpdfにも同じエラーがある。

    20151231mof outline rok jpn
    Source: 日本外務省、「日韓外相会談(概要)」、http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000121558.pdf

    しかも、このページのweb上でのタブのタイトルは「パキスタン地震から1年」と出てくる。ただし、これはこちらで使用しているブラウザの問題の可能性もある。

    <追記3>
    タブの件は、他のPC上の別のブラウザで確認したり、また他の方のPCでも同じであるというご報告を頂いている。また、「共同記者発表」の韓国文には、「Microsoft Word - 【セット】共同記者発表後(韓国語)(出張者からの修正)」というタブになっている。外務省も年末は休みたいのだろうが、仕事は仕事としてきちんとお願いしたいところである。

    <追記2>
    内容について若干コメントしておく。

    岸田外相発言において、

    「1-(1)」の「慰安婦問題は,当時の軍の関与の下に,多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題」と「軍の関与」と「かかる観点から,日本政府は責任を痛感し」、「安倍内閣総理大臣は,日本国の内閣総理大臣として」「心からおわびと反省の気持ちを表明」している点は韓国側を納得させるに十分に値するという点で評価できる。

    ただし、「1-(3)」で「上記(2)の措置を着実に実施するとの前提で」、「この問題が最終的かつ不可逆的に解決される」としているが、「上記(2)の措置」が何を指しているのか明確ではない。

    「1-(2)」にある「措置」は、「日本政府の予算により,全ての元慰安婦の方々の心の傷を癒やす措置を講じる」ことなのか、あるいは「韓国政府が」「財団を設立し」、「全ての元慰安婦の方々の名誉と尊厳の回復,心の傷の癒やしのための事業を行う」ことなのか明確ではない。つまり、日本政府が「10億円」拠出することが「措置」なのか、あるいは、それに続く「韓国政府」の「事業」が実施され、さらにはそれを「元慰安婦」が受け入れて「心の傷の癒やし」が行われるところまでを「措置」としているのか不明確である。

    ユン長官は、「(2)で表明した措置が着実に実施されるとの前提で」とは言っているが、どこまでがその「措置」なのかは明言していない。

    「最終的かつ不可逆的に解決」とすることや「互いに非難・批判することは控える」ことは「措置」次第なので、この「措置」を実施した実施しないで日韓両国がもめる可能性が残されている。

    <追記2>
    2016年1月5日、上記両文書は訂正されていた。毎日見ていたわけではないのでいつ訂正したのかは分からないが、記事を書いてから数日間は放置されていた。

    2016年1月8日は平日 (2015年12月29日 「朝鮮中央TV」)

    29日の「朝鮮中央TV」の「20時報道」で2016年のカレンダーが紹介された。2016年1月8日は黒字であり、平日である。

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    Source: KCTV, 2015/12/29

    「故金養建同志の葬儀委員会構成」:葬儀委員会名簿で崔龍海復活、金養建の死因は早朝の「交通事故」 (2015年12月30日 「朝鮮中央通信」)

    金養建訃報

    「朝鮮労働党中央委員会政治局委員であり、政治局委員であり、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議代議員である党中央委員会秘書金養建同志は、交通事故で2015年12月29日6時15分に73才で死去」

    死因が「交通事故」、そして崔龍海が復活。何かありそうな気がする。

    金養建が死去し、崔龍海が葬儀委員会名簿の序列6位で復活。

    故金養建同志葬儀委員会名簿
    金正恩、金永南、黄炳瑞、朴奉珠、金己男、崔龍海、崔泰福、朴ヨンシク、李ヨンギル、ヤン・ヒョンソプ、姜锡柱、李ヨンム、呉グッヨル、金ウォンフン、クァク・ボンギ、オ・スヨン、金ピョンヘ、盧斗哲・・・

    고 김양건동지의 장의위원회 구성
    국가장의위원회 위원장은 경애하는 김정은동지,위원은 김영남,황병서,박봉주,김기남,최룡해,최태복,박영식,리영길,양형섭,강석주,리용무,오극렬,김원홍.곽범기.오수용.김평해,최부일,로두철,조연준,임철웅,김덕훈,김용진,리무영.리철만.김영대,류미영,리일환,리만건,김만성,최상건,리영래,김정임,김중협.홍인범.김경옥,최휘,리병철,김용수,전일춘,정명학,김히택,전경남,서홍찬,노광철,림광일,조남진,렴철성,조경철,윤동현,김형룡,김영철,오금철,태종수,김수길,박태성,김능오,전승훈,박영호,박태덕,김재룡,박정남,리상원,강양모,림경만,김완수,원동연,리종혁,김진국,박진식으로 구성되였다.

    「敬愛する金正恩同志をお招きし、朝鮮人民軍第3回水産部門熱誠者会議参加者に対する党及び国家表彰授与式が開催された」:帽子に続きメガネも新調、崔龍海らしき人物も表彰される、「漁労工」として表彰し復活か (2015年12月29日 「労働新聞」)

    29日、『労働新聞』が、「朝鮮人民軍第3回水産部門熱誠者会議」参加者に対する党と国家表彰式が開催されたと伝えた。式典には「元帥様」も出席し、水産部門の成果を褒める演説をしている。

    「元帥様」久々のバッジ未着用。2015年7月8日の「錦繍山太陽宮殿」訪問以来だと思う。少し前は、カーボーイ・ハットを着用して登場したが、今回は太い縁の眼鏡。衣服が固定されているので、人前で変化を楽しめるファッションは眼鏡と帽子ぐらいしかないのだろう。腕時計を変えても良さそうなのだが、こちらは李雪主夫人とのペア・ウォッチだからか、毎度同じものを使っているように見える。今の韓国は分からないが、80年代は、腕時計は結婚時の「礼物」の一つであった。北朝鮮にもそのような慣習があるのかもしれない。

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    Source: 『労働新聞』、「경애하는 김정은동지를 모시고 조선인민군 제3차 수산부문열성자회의 참가자들에 대한
    당 및 국가표창수여식이 진행되였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2015-12-29-0001_photo

    その新型眼鏡であるが、お祖父さんもお父さんも使っていた全体が黒縁の四角眼鏡である。少し縁は細めであるが、特にお祖父さんはこの眼鏡をよく着用していた。お父さんは、銀縁がトレードマークであるが、先週、「朝鮮中央TV」で放送されていた「将軍様」追悼「朝鮮記録映画」を見ていたら、若き頃、黒縁眼鏡を掛けたお父さんが登場していた。

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    Source: 『労働新聞』、「경애하는 김정은동지를 모시고 조선인민군 제3차 수산부문열성자회의 참가자들에 대한
    당 및 국가표창수여식이 진행되였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2015-12-29-0001_photo

    <追記>
    今、表彰式の様子を伝える「朝鮮記録映画」が放送されているが、崔龍海に似た人が「漁労工」として表彰されていた。違うとは思うが、放送終了後、再度確認してみることにする。

    放送が終了し、確認した。髪型が若干違う感じがするが、顔は似ているようだがどうだろうか。表彰をされている「漁労工」は、ほとんど痩せているが、この人だけ太っている。農場ではなく「漁労工」(あるいは「幹部」)として「教化」し、低いクラスの表彰(表彰順序は最後の方で、しかも受け取っているものも小さい。表彰状もない)をすることで無罪放免するということであろうか。水産業の方が、「元帥様」のお気に入りであるし、成果を出しやすい。受賞時、「元帥様」が何か声を掛けている。

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    Source: KCTV, 2015/12/30放送

    ストライプのネクタイは、崔龍海が愛用していた。
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    Source: KCTV, 2015/12/30放送

    他人のそら似かもしれないが、気になる人である。

    <追記2>
    さらに、こんなシーンもあった。おもしろいのは、「元帥様」が演説中、参加者が一生懸命メモを取っている姿を写す場面では、この人が座っている辺りは出さない。メモ取りをさぼっていたのであろうか(「教化」中にそのようなことはしないとは思うが)。そして、黄炳瑞が表彰に関する「政令」を読み出したところで下のシーンが写る。女性の左隣の人だが、肘掛けに腕を乗せているところなど、他の参加者とは異なる堂々たる姿勢。やはり、崔龍海だろうか。

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    Source: KCTV, 2015/12/30放送

    <追記3>
    金養建葬儀委員会名簿に名前があるように、やはりこの表彰で無罪放免としたのかもしれない。

    <追記4>
    30日の「20時報道」で、「水産部門熱誠者大会参加者」が「戦勝記念館を参観」したという報道があった。そのなかに、上の写真に似た人いる。崔龍海ではない。

    女性の後ろの人。
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    Source: KCTV, 2015/12/30

    「功勲国家合唱団公演開催」:中国公演キャンセルのお咎めなし (2015年12月29日 「朝鮮中央通信」)

    29日、「朝鮮中央通信」が「金正恩同志を朝鮮人民軍最高司令官として高く頂いた4周年慶祝、功勲国家合唱団公演」が開催されたと伝えた。公演は『金正恩将軍賛歌』で始まり、会場には新型地下鉄車両を作った「キムジョンテ電気機関車連合企業所」の労働者などが招待された。

    「モランボン楽団」と共に中国公演をキャンセルした「功勲国家合唱団」の公演があったということは、キャンセル問題は「楽団」側の責任ではないということのようだ。

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    Source: KCNA

    「金正恩最高領導者の政治指導力は実に凄い-南の地に力強く煮えたぎる偉人称賛熱気-」:「南朝鮮」メディア報道を引用した形での「元帥様」称賛総括 (2015年12月25日 「朝鮮中央通信」)

    25日、「朝鮮中央通信」が韓国報道を引用した形での「元帥様」称賛報道を伝えた。北朝鮮が言いたいことを「南朝鮮」メディアにいわせた形になっているが、韓国メディアとの照合はしていない。これまでも、韓国のみならず世界のメディアを「引用」する形での報道は多く行われているが、少なからず曲解、歪曲、いいとこ取りが見られるのも事実である。しかし、2015年の「元帥様」の活動を総括する形での北朝鮮の言いたいことも見えてくるので、以下に全訳しておく。

    ***************************************
    世界を激動させる偉大な転変が起こった2015年の先軍朝鮮の雄大な現実を目撃した南側の同胞の中で金正恩熱風が力強く巻き起こっている。

    天才的な叡智と比べものにならない度胸、秀でた領導実力で主体革命偉業の新たな全盛期を切り開いて行かれる敬愛する元帥様の精力的な革命活動のニュースが、南朝鮮の新聞、通信、放送、インターネットホームページなどを通して無数に伝えられた。

    自主の道、先軍の道、社会主義の道に従い最後の勝利に向かって10年を1年に短縮し、疾風の如く走る我が共和国の威力を目撃しながら、南の各階層人民は「世界を驚かす大きな事変を立て続けに引き起こされ、先軍革命の勝利を近づけておられる金正恩最高領導者の政治指導力は、実に凄い」と異口同音に称賛を禁じ得ないでいる。

    民族の尊厳と自主権を固く守護された不世出の先軍霊将、人民の幸福溢れた姿に限りない喜びを求められ、人民愛の伝説をたゆまず刻まれてこられた敬愛する元帥様を仰ぎ見、はじける偉人称賛の声が1年中、南の地を力強く震撼させた。

    ・白頭の革命精神、白頭の刃の風精神は
    金正恩時代の時代語

    南朝鮮のメディアと対朝鮮専門家は、敬愛する金正恩元帥様が千万軍民の胸に白頭の革命精神、白頭の刃の風精神をしっかりと植え付け、最後の勝利のための総攻撃戦で力強く鼓舞、推進されたことについて激賞した。

    「聯合ニュース」、「CBS」放送をはじめとしたメディアは、敬愛する金正恩元帥様が、今年の新年の辞で白頭の革命精神、白頭の刃の精神など、「白頭」という表現を10数回も強調されたと報道した。

    金正恩第1委員長は、新年の辞で白頭の革命精神、白頭の刃の精神は、立ち塞ぐ隘路と難関を正面から突破していく頑強な攻撃精神であり、百回倒れれば、百回立ち上がり、最後まで戦う強固な闘争精神だと仰り、我が国、我が民族のために万難を排して戦い勝利した抗日革命鮮烈の必勝の信念と不屈の気概が千万軍民の心臓毎にそのまま脈打たなければならないと仰ったと指摘した。

    敬愛する元帥様が重要契機に白頭の革命精神、白頭の刃の精神で生活し、闘争することを強調しておられると伝えながら、これは「最高領導者の思想と意志の新たな表現」であると伝えた。

    敬愛する元帥様が、去る4月、雪嵐が吹きすさむ白頭山に登られ、白頭の刃の風を受けてこそ、白頭山の本当の味を知ることができ、朝鮮革命を最後まで完成するという決心を一層固くすることになる、白頭の革命精神、白頭の刃の風精神を抱いて生きれば、この世に怖いものもなく、できないこともないと仰ったお言葉を詳細に伝えながら「白頭の革命精神、白頭の刃の精神が金正恩時代の時代語として定着している」と評した。

    そして、刃の風とは、元来、とても激しい風を意味するが、金正恩第1位委員長が白頭の革命精神、白頭の刃の風精神という新たな精神的武器として国民を武装させ、軍の戦闘準備完成と住民生活向上のための総攻勢を展開しておられると伝えた。

    敬愛する元帥様が、全国に白頭の革命精神、白頭の刃の風精神が力強く吹きまくるようにされ、真夏の暑さも、激しい雪嵐ももろともされず、人民軍部隊と工場、企業所、農村、建設現場を訪問され、無窮無人な精神力を総爆発させておられることについて先を争って伝えた。

    完工を目前にした白頭山英雄青年発電所建設場を現地指導された敬愛する元帥様が、世の中を驚かす英雄青年神話が想像されたと仰り「白頭の刃の風を帆に受けて、我が党が定めた朝鮮革命の針路に従い、暴風を切り抜けながら走る白頭青春の英雄的気性と偉勲」だと一編の詩でも詠むように喜びに満ちて仰ったと報道した。

    偉大な首領様達の偉勲を少しの違いもなく、一歩の譲歩もなく無条件最後まで貫徹されようという、敬愛する元帥様の愛国献身の労苦により、全国に白頭の革命精神、白頭の刃の精神が吹きまくっていると強調した。

    ・世人を感動させた人民重視、人民愛の持論
    南朝鮮メディアは、敬愛する金正恩元帥様が繰り広げられる人民重視、人民愛の政治を限りなく称賛しながら、大書特筆した。

    「聯合ニュース」、「KBS」、「MBC」、「アジア経済」、「ハンキョレ」をはじめとした主要メディアは、敬愛する元帥様が新年の辞で人民を尊重し、人民を愛し、人民を中心にする気風が溢れるようにし、党事業の主力が人民生活向上に向けられるようにしなければならないと仰ったと激賛した。

    敬愛する元帥様が、新年の辞を終えられたその足で、父母がいない子供たちの光芒たる宮殿である平壌育児院、愛育院を訪問され、元山育児院、愛育院も建設するよう仰っただけではなく、「人民大衆第一主義」を終始一貫しておられると称賛した。

    平壌養老院を視察され、立派な場所に平壌育児院、愛育院と共に平壌養老院まで建てることで、この地区が偉大な首領様の人民愛が集大成された場所とへと転変したと仰った内容を取り上げて報道した。

    現地指導の道で会われた人々の姿まで思い起こされ、彼らと熱く抱擁され、腕を組んで共に記念写真を撮られる敬愛する元帥様に対する北の同胞達の尊敬心と信頼は、日々、大きくなっていると伝えた。

    特に、敬愛する元帥様が国家の最高重大事である国防事業と関連した戦略的問題が討議される朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議で、羅先市被害復旧事業を重要議題として討議するようにされ、人民軍隊が羅先市被害復旧事業を全的に担い、党創建記念日前に完全に終えることに関する朝鮮人民軍最高司令官命令を下達されたニュースと、自ら羅先市被害復旧戦闘場を現地指導されながら、熱い愛と恩情を振り向けて下さったニュースを一斉に報道した。

    特に、朝鮮労働党創建70周年慶祝閲兵聞き及び平壌市群衆示威で演説される敬愛する金正恩元帥様の演説写真・文献を掲載し、そのお方の演説内容を詳細に報道した。

    敬愛する元帥様が愛する全ての人民に党創建70周年を迎え、朝鮮労働党を代表して深く腰を曲げながら熱い感謝の挨拶を捧げると仰ったことについて取り上げ、「『人民に対する感謝』という表現で始められ、『人民に対する滅私服務』を誓われながら終えた演説」、「『人民による』、『人民のための』、という内容で貫徹された演説」であると激賞した。

    インターネットメディアは、「全てを人民のために、全てを人民大衆に基づき」、これは金正恩国防委員会第1委員長が強調される人民重視、人民愛の持論であるとし、世人がこれに感動を禁じ得ずにいると強調した。

    ゆく嵐が吹く白頭山に自ら登られ、白頭の刃の風精神で革命の脈拍をまっすぐに引き継いでいくよう、全体軍隊と人民の精神力を活火山のように噴出させ、熱い愛を注いで下さる敬愛する元帥様の愛国献身の労苦を10年ではなく1年で野山が変わるようにする一気(タンスメ)の攻撃精神を発揮させる原動力となり、千万軍民は白頭の雪嵐のような暴風を打ち砕き進み、10月の大祝典場に誇らしい贈り物を作ったと指摘した。

    白頭山英雄青年発電所、チョンチョン江解団式発電所、セポ地区畜産基地建設1段階、国家宇宙開発局、衛星管制総合指揮所、未来科学者通り、科学技術殿堂、サドン区域チャンチョン野菜専門協同農場、平壌国際飛行場ターミナルはじめとした記念碑的創造物が数多く打ち立てられたと称賛した。

    南朝鮮各界は、敬愛する元帥様の領導の下、変化発展する共和国の姿を見て、「金正恩第1委員長の指導力を象徴する特色ある政治が展開している北の変貌は、さらに一新されるであろう」、「西側が未だに『来た体制崩壊』に未練を抱いているのは愚かなこと」と強調した。

    ・不世出の先軍霊将、統一の構想
    南朝鮮の各階層人民は、敬愛する金正恩元帥様が先軍革命領導の道を進まれ、反米対決戦と祖国統一大戦を勝利へと導いておられることについて激賞した。

    『聯合ニュース』、『ハンキョレ』をはじめとしたメディアは、敬愛する元帥様が先軍の銃隊で祖国の安全と革命の取得物を守護され、統一された強盛国家を打ち立てようと労苦と心血を注いでおられると広範に報道した。

    敬愛する元帥様が、朝鮮人民軍前戦軍団第1梯隊歩兵師団直属軍部隊の非反動砲射撃競技大会を指導されたことについて伝えながら、これは全軍を前戦区部隊が轟かす新年の砲声で力強く鼓舞し、白頭の訓練熱風を力強く巻き起こし、敵共の如何なる挑発策動も断固として懲罰するよう、人民軍隊の戦闘準備を完成することを目的としたとする我々の報道を詳細に伝えた。

    あるインターネット新聞は、金正恩第1位委員長の賢明な領導の下、何万回死んでも敵を討った抗日革命鮮烈の滅敵の闘志、白頭の革命精神、白頭の刃の風精神が北の地に吹きまくり、最高司令官の命令であれば、火の中を万里でも突進し、侵略者の本拠地を無慈悲な懲罰打撃で完全に掃討する決死の精神が全軍に満ちていると強調した。

    「CBS」放送をはじめとしたメディアは、敬愛する元帥様が冬期渡河攻撃演習、敵会場物目標に対する軍種打撃訓練、島火力打撃及び占領のための演習、海軍艦船区分隊と地上砲兵区分隊の夜間海上火力打撃演習などを組織指導されたことについて「現代戦に精通した司令官」、「最高指導者が米国を狙った軍事訓練を発議し、直接指導するのは北でしか見られない特記すること」、「人民軍隊の戦闘準備を最終段階で完成しようという意図」とし、訓練で模範を示した将兵たちに直接勲章とメダル、賞状を授与されたのに続き、党中央委員会調査へ予備、栄光の記念写真を撮影されたニュースを大々的に報道した。

    特に、敬愛する元帥様が先軍の銃隊として、去る8月の情勢を交戦直前まで追いやった敵共の無謀な政治軍事的挑発を断固として粉砕され、北南関係改善の明るい展望を開かれたことについて称賛した。

    敬愛する元帥様が南朝鮮軍部好戦狂共の軍事挑発策動により戦争局面に直面した朝鮮半島情勢を北南高位級緊急接触で逆転させたと褒め称えた。

    対朝鮮問題専門家たちは、敬愛する元帥様が党中央軍事委員会拡大会議を指導されながら、今回、我々が主導的に北南高位級緊急接触を開催し、武力衝突に直面していた一足触発の危機を打開することで、民族の頭上を覆っていた戦争の黒い雲を押し返し、朝鮮半島と地域の平和と安定を守護したと強調されたのは、北南関係情勢の主導権を掌握していることを闡明にされたのだと分析した。

    敬愛する元帥様が、北南高位級緊急接触で達成した合意を大切にされ、豊かな結実を見なければならないと仰ったことについて特に注目しながら、「金正恩第1委員長が今後の北南関係に関する方向を提示された」、「合意履行意志を直接明らかにされ、北南関係改善意思を明らかにされた」と激賞した。

    ソウルのあるメディアは、金正恩最高司令官は、決心が断固としており、決心されれば躊躇することを知らず、一度打撃すれば、火の海にする卓越した名称の気質を持っておられる、米国が対朝鮮敵対視政策に継続して執拗に固執し、戦争演習を展開しているが、それは誤算であると述べた。

    『毎日経済新聞』、『CBS』、『SBS』放送等は、敬愛する元帥様が新年の辞で「祖国解放70周年と鳴子とし、全ての民族が力を合わせて自主統一の大通路を開こう!」というスローガンを提示され、祖国統一運動が進む道をはっきりと明示して下さっただけではなく、朝鮮民主主義人民共和国国防委員会スポークスマン談話と朝鮮民主主義人民共和国政府、政党、団体連合会議で全ての朝鮮民族に贈る訴え文採択を通じ、北南関係改善のための実際的な提案を出されたと報道した。

    敬愛する元帥様が、統一問題を朝鮮労働党中央委員会政治局決定書に盛り込むようにされ、祖国解放70周年記念民族統一大会など、祖国の自主的統一を実現することにおける全ての問題を快活できる原則と方途を明らかにされ、そのための闘争を賢明に領導しておられると称賛した。

    今年1年、前戦視察と現地指導の道におられながら、人民軍隊の戦闘準備完成と祖国統一のために超強度強行軍に道を歩み続けられた敬愛する金正恩元帥様を仰ぎ見、南の同胞は熱い激情を爆発させ、自主統一の大通路を開くために積極的に逃走していく決意を表明した。
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    「朝鮮で今年の体育事業状況総話会議開催」:国家体育指導委員会委員長は欠席、崔龍海のポストは維持か (2015年12月25日 「朝鮮中央通信」)

    25日、「朝鮮中央通信」が「体育事業状況総話会議」が開催されたと伝えた。会議には「体育部門の高級幹部、体育種目協会委員長、後援団体高級幹部、平壌市内の体育部門幹部、選手、監督などが参加した」とし、「会議では、国家体育指導委員会副委員長の李イルファン朝鮮労働党中央委員会部長が報告をした」としており、「国家体育指導委員会委員長」は主席していない模様である。このことからすると、同委員会委員長は留任あるいは空席の可能性があるが、崔龍海が留任させており、「教化」から戻ってきたら復職させるつもりなのかもしれない。たかが体育なれど、先代委員長の張成沢は死刑、現(?)委員長の崔龍海は「教化」(?)と、なかなか危ないポストのようだ。

    「新たな戦争挑発の元凶米国を告発する-2015年朝鮮半島情勢と関連した朝鮮中央通信社詳報」 (2015年12月24日 「朝鮮中央通信」)

    24日、「朝鮮中央通信」が2015年の米朝関係を総括した記事を掲載した。全訳は以下のとおり。

    ***************************
    新たな戦争挑発の元凶米国を告発する-2015年朝鮮半島情勢と関連した朝鮮中央通信詳報-

    2015年の朝鮮半島情勢は歴史上最悪を記録した。

    我々に対する米国の極悪無道な敵対視政策、戦争政策により、20世紀の50年代のような、もう一度の朝鮮戦争が勃発する極めて危険千万な事態が造成された。

    今年こそ、平和と安定問題を巡り世紀を越えて続いてきた朝米対決戦が最絶頂に至った1年であった。

    朝鮮中央通信社は、これまでになく緊張した朝鮮半島情勢を通し、誰が一帯この地の平和と安定の破壊者であり、だれた本当の守護者であるのかを歴史に伝えるため、その詳報をする。

    **
    朝鮮半島から戦争の危険を除去して、緊張を緩和し、平和的環境を作ることは、我が共和国政府の一貫した立場であり、姿勢である。

    特に、経済強国建設と人民生活向上に総力を傾けている我が共和国において、それはこれ以上遅らせることができない切迫した問題となっている。

    そのため我が共和国は、年初に強盛国家建設の雄大な設計図を展開しながら、緊張激化を防ぎ、平和的環境を作るための建設的提案を主導的に提起し、そのためにできる全ての努力を行った。

    朝鮮半島緊張激化の主犯である米国に対朝鮮敵対視政策にしがみつかず、大胆に政策転換することを要求する一方、この地の平和と安定を守護しなければならない当事者の一人である南朝鮮当局には祖国解放70周年となる今年、全民族が力を合わせて自主統一の大通路を開いていくため、緊張緩和と平和的環境作りの道に歩みを向かわせるよう訴えた。

    去る1月9日には、米国の立場まで考慮し、米国が今年南朝鮮とその周辺で合同軍事演習を臨時に中止すれば、我々も米国が憂慮する核実験を臨時に中止する用意があることについて明らかにし、米国といつでも向かい合い対話する準備ができているという立場も表明した。

    北南関係と朝鮮半島平和の新たな転機を作ろうという訴えは、全ての民族と世界の積極的な声援を巻き起こした。

    しかし、それに対応した現米行政府の対朝鮮政策とその施行過程は、歴史上これまでなかったもので、歴代米国の対朝鮮政策の中でも最も敵対的であり暴悪無道なものであった。

    『戦略的忍耐』の看板の下、対朝鮮問題をまるで長期性を帯びた問題、大きな関心を寄せない問題として世論化したオバマ行政府の対朝鮮政策は、その外面とは正反対にまさに今年、手段と方法を総動員して我々共和国を無条件圧殺しようというものであった。

    1月22日、米国大統領オバマが、直接出てきて我が共和国を悪意に満ちてこき下ろしただけで足りず、早く『崩壊』させなければならないと公然と騒ぎ立てた。

    我々に対する『悪の枢軸』発言で世界の糾弾対象となった以前の執権者をも越えたオバマの妄言は、2015年に朝鮮を無条件征服しようという米国の政策を世の中に対して正式に宣布したのと同じである。

    『北制度転覆』を対朝鮮政策として策定したオバマ行政府は、今年を戦争の年とし、『ウルチ・フリーダム・ガーディアン』合同軍事演習が展開される8月を戦争開始の月と定め、そのために朝鮮半島はもちろん、世界的規模で政治、軍事、経済、文化、外交など全ての分野にわたり高度の圧殺策動を展開した。

    『大統領行政命令』により対朝鮮『高強度追加制裁』を宣布した1月2日に続き、13日には前例なような3時間近くにも及ぶ朝鮮半島問題に関する国会下院外交委員会聴聞会を開催し、我々に対するより強度の高い『金融制裁』と『テロ支援国』再指定問題を討論するなど、法的、制度的装置を完備することに手段と方法を全て動員した。

    我々共和国を内部から瓦解、転覆させようという思想文化的及び心理謀略戦を極端な状況の中で展開した。

    年初にオバマが直接『北朝鮮をインターネットを通した情報流入により必ず崩壊させる』とほざき、『色の革命』方式が今年対朝鮮圧殺実現でも重大な手段の一つであることを公然と宣布した。

    最悪の財政危機、経済危機の中でも『自由アジア放送』をはじめとした対朝鮮謀略機関と団体に継続して資金を注ぎ込み、1月19日『人権財団』の皮を被った米国の謀略軍を南朝鮮に忍び込ませ『脱北者』ゴミ共とともに我々を中傷するビラ宣布行為を公然と行い、反共和国謀略映画『ザ・インタビュー』のDVD宣布企てまで露骨に行った。

    これは、今まで『対北心理謀略戦』を裏で操縦してきた米国が、全ての仮面を脱ぎつて、その前面に出てきたことを示している。

    新たな朝鮮戦争挑発者としての米国の正体は、南朝鮮に対する類を見ない政治、軍事、外交的干渉と操縦に明らかに現れている。

    朝鮮半島緊張緩和と北南関係改善のための我々の歴史的訴えが、南朝鮮はもちろん、地域と世界的範囲で爆風のように拡大をしていることに当惑したオバマ行政府は、これを防ごうと年初から血眼になってかけずり回った。

    国務省政策問題担当次官、軍縮及び国際安保担当次官など、高位の人物を南朝鮮に立て続けに派遣し、北南対話は『北非核化』と必ず関連させなければならないだの、『対北政策』で『米韓間の光が漏れない共助』だのと言いながら、手下同盟者に釘を刺した。

    米国のヘリテージ財団、外交協会などの輩は、南朝鮮当局に『北南関係が進展する状況になったら、米国は黙っていない』と公然と脅迫までした。

    その後、歴史の泥水に浸かっていた李明博逆徒を引き出し、任期期間の北南非公開接触を歪曲発表させることで、北南間の不振と対決を煽る卑劣な策動も躊躇することなく行った。

    3月2日から4月24日まで行われた『キーリゾルブ』、『トクスリ』合同軍事演習は、8月事態を引き起こした戦争開始の前奏曲であった。

    この戦争演習のために、米国は1月7日、朝鮮半島と隣接した日本の沖縄の米空軍基地に12機の『F-16』戦闘爆撃機を前進配置するということを公表した後、実行した。

    朝鮮での新たな戦争挑発を主導する特大型テロ機構である米国南朝鮮連合師団参謀部まで1月15日に組織して稼働させるなど、米軍の軍事作戦と計画、体系と機構を実際の戦争遂行に合うように整備、補強した。

    戦争演習期間である4月14日には、ワシントンで南朝鮮当局と統合国防協議体会議なるものを行い、我々の各四億資力を無力化する目的の下、それまでの米国南朝鮮『格調抑止政策委員会』と『ミサイル対応能力委員会』を統合し『抑止戦略委員会』なる新たな機構を作ることに合意し、実行に移した。

    一方、朝鮮半島周辺の海底地形に合うよう新たに建造した沿岸戦闘艦船である『ポツワース』号など、先制打撃手段を備えた感染集団を大量投入し、朝鮮半島と地域の情勢を極度な状態に至らせた。

    米国執権者が直接、今年の朝鮮戦争挑発を既定事実化し、その実行にそのまま突入した以上、我が共和国は、より強力な実践的措置で対応した。

    我が共和国は、去る1月7日と2月4日、米国が新たな戦争を挑発する場合、それは誤った時間に、誤った場所で、誤った相手と誤った戦争をしたと辛い告白をした先代米軍部好戦狂共の前轍を踏むことになること、米国の恥ずべき歴史の最後のページは朝鮮半島ではなく、米国の地で我々の白頭山銃隊により記されることを厳粛に宣言した。

    朝鮮半島での局部戦を全面戦争へ、世界大戦へ拡大しようという米国の制覇戦略に対し、我が共和国は、朝鮮半島と地域、世界の平和守護のための正義の政戦で答え、強力な自衛的戦争抑止力を動員して一歩一歩に粉砕した。

    米国がイージス駆逐艦『モスティン』号、核潜水艦『オリンピア』号など動員し、朝鮮半島水域で連合軍事訓練を立て続けに行っていることに対処し、追撃機、爆撃機連隊の飛行戦闘訓練と機械化打撃集団、装甲車歩兵軍部隊の冬期渡河攻撃演習、敵航空母艦打撃団に対する軍種打撃訓練などを高い強度で展開した。

    米国は3月と4月の戦争演習に続き、5月に入り、我々の衛星管制総合指揮所を『長距離弾道ミサイル指揮施設』と結びつけ、新たな国連『制裁』対象に含まなければならないと騒ぎ立てた時には、戦略潜水艦の弾道弾水中試験発射をはじめとし、我々の自衛的戦争抑止力の威力を示威することで敵共の3大核戦略打撃手段を全て無用の長物にし、朝米対決戦を最終結束する我々の意志と国力が絵空事ではないことを見せつけた。

    我々の主要拠点に対する核先制打撃計画である『作戦計画5015』を南朝鮮当局と謀議した6月に続き、7月、平壌生物技術研究院を『民間業者を偽装した生物兵器工場』と決めつけ、国際社会の対朝鮮敵対意識を高める米国の策動に最先端水準で開発完成された新型反艦船ロケット発射など、我々が活用することになったより強力な戦争抑止力の威力を示威した。

    朝鮮半島で新たな戦争を挑発しようという米国の策動は、8月事態をもたらした『ウルチ・フリーダム・ガーディアン』合同軍事演習を契機に歴史上最絶頂に達した。

    米国は『作戦計画5027』と『作戦計画5029』を一つに統合し、それに『対応型抑制戦略』などを反映させた新たな北侵戦争計画である『作戦計画5015』をこの期間に正式に稼働させた。

    去るヨンピョン島砲撃戦での『教訓』に照らし、2年前の3月、朝鮮半島での局部戦に自動介入できるよう『共同極致挑発対応計画』まで立てた米国は、愚かにも『ウルチ・フリーダム・ガーディアン』演習に核打撃手段が参加しないという情報を意図的に流しながら我々と国際社会を欺こうとした。

    8月の朝鮮戦争挑発のための諸般の条件と環境を造成した米国は、その導火線に火を付けるよう南朝鮮軍部を追い詰めた。

    南朝鮮軍部が当初、雨水流失による『地雷爆発』と認めていた軍事分解線南側地域での事故が、米国の凶悪な企てでその後、『北の仕業』とでっちあげられ、それを口実に反共和国心理戦放送が全前戦にわたり再開された。

    『ウルチ・フリーダム・ガーディアン』合同軍事演習が絶頂に至った8月20日には、再び南朝鮮軍部が『北砲弾発射』事件を騒ぎ立てながら、我々の側に数十発の砲弾を撃ちこむことにより、朝鮮半島での新たな同族間争いが発生する危機即発の状況が造成された。

    これは、20世紀の50年代に李承晩一味を朝鮮戦争の突撃隊にした米国の侵略手法そのままであり、今日、米国が北アフリカと中東地域で行っている常套手段そのままである。

    朝鮮半島に造成された危険千万な状勢に対処し、朝鮮労働党中央軍事委員会は8月20日、非常拡大会議を緊急招集し、前戦地帯に準戦時状態を宣布することに関する命令を下達した。

    共和国外務省は、8月21日、声明を通して今回の砲射撃自作自演劇の背後にさしている米国の影を逃さないであろうし、単純な対応や報復ではなく、全面戦もいとわぬことを厳粛に宣布した。

    戦争を防ぎ平和を守護するための我が党と共和国政府の訴えに全国の全ての軍隊と人民が山のように立ち上がった。

    戦時体制に一斉に移転した朝鮮人民軍前戦大連合部隊は、全ての軍事作戦準備を完了し、滅敵の攻撃命令が下されることだけを待った。

    前戦地帯の党及び政権期間、勤労団体、安全保衛、人民保安、司法検察期間、工場、企業所、協同農場を初めとした全ての単位が準戦時体制に転換した。

    我々の軍隊と人民の一様の祖国死守と革命保衛精神、無慈悲な報復殲滅の意志の前に、肝を冷やした米国は『ウルチ・フリーダム・ガーディアン』戦争演習騒動を一時中断しただけではなく、8月21日に公に行うことにしていた米2師団2航空旅団の射撃訓練を非公開で静かに行わざるを得なくなった。

    それに対し、米国防省東アジア担当次官補は『ウルチ・フリーダム・ガーディアン』合同軍事演習が一時中断されたが、再び行われるてうやむやになったことについて吐き、米国メディアまで『北朝鮮に米国が躊躇する態度を見せた』と揶揄、嘲笑した。

    結局、恥をかいた米国の新たな戦争挑発策動は、我々の軍隊と人民の未曾有の超強力対応の前で完全に破綻した。

    我々は、朝鮮半島情勢を安定させ、戦争を抑制するためにできる全ての努力をした。

    我々の主導的な対話提議と真摯な努力により8月22日から24日まで板門店では北南高位級緊急接触が開催され、共同報道文が発表されることで、事態は戦争の危機から平和と安定のための対話へと急旋回、平定された。

    今回の対決戦は、侵略と略奪の元凶である帝国主義の圧政と暴力から民族を救い、人類の未来を守る正義の戦いとして、それは我が祖国の数千年未来を約束する歴史的な事変であった

    米帝の新たな戦争挑発の企てが、完全に破綻させられたことは、全的に党の周りに固く団結した我々軍隊と人民の一心団結の威力と強力な戦争抑止力、激烈な平和主語意志がもたらした必然的な産物である。

    我々の高度の自制力と努力により緩和へと向かった朝鮮半島情勢は、米国の悪辣な敵対視策動により再び悪化一路を歩むこととなった。

    米国は、10月に行われた北南間の離散家族及び親戚訪問行事期間にも核航空母艦『ロナルド・レーガン』号、打撃集団を持ち込み、北侵戦争騒動を引き起こすことで、訪問雰囲気に冷や水を浴びせる一方、奴らの戦争挑発の試みを再び露わにした。

    11月2日、南朝鮮との定例安保協議会で我々の核、ミサイルを先制打撃するために謀議してきた『4D作戦計画』を正式に公表し、それを新たな『作戦計画5015』に反映させることにし、25日には南朝鮮当局と『原子力協定』改訂版を正式発効させることで、朝鮮半島と地域での核軍備競争と核戦争勃発の危険性を極度に増大させた。

    ありもしない『人権問題』を大々的に世論化しながら、国際的圧迫攻勢を広げたあげく、11月19日は国連総会第70回会議第3委員会で、反共和国『人権決議案』を強行採択する茶番劇まで演じた。

    1年が過ぎようとしているこの時点でも、我々の武力、軍需、貿易機関と幹部、挙げ句の果てには外交官まで『制裁』名簿に上げ、圧殺の縄を緩めようとしていない。

    人民生活向上と直結した我々の経済全般を窒息させようという米国のこの『制裁』騒動は、国際法上明らかに主権国に対するもう一つの侵略行為、戦争行為である。

    実に、史上最悪を記録した2015年の朝鮮半島情勢は、米国こそが我が共和国を狙った侵略と戦争騒動で毎日を送る侵略の親玉、挑発と威嚇の主犯であり、平和破壊の元凶であることを再び見せつけた。

    オオカミの本性、そのまま侵略と戦争を唯一の生存方式としている米国、我々の生存自体を拒否する米米国主義とは、ひたすら先軍の銃隊、より強力な自衛的戦争抑止力で対応しなければならないというのは我々が到達した結論である。

    こうして、我が党の先軍思想と経済国防並進路線がどれほど正々堂々としたものかということが、再び現実を通して立証された。

    特に、米国に全ての実権を握られた南朝鮮の親米保守勢力との如何なる合意も、この地の平和と安定をもたらすことができず、技術的に戦争状態にある朝鮮半島で強固な平和を達成する道は、停戦協定締結の当事者である米国と平和協定を締結するか、そうでなければそれを主導的に進めるための正義の最後の聖戦を展開する道しかないという真理をしっかりと確信させた。

    我が共和国が国連総会第70回会議で米国に現停戦協定を平和協定に転換することを再び提議したのは、まさに米国の洗濯に対する我々の最後通牒と同じである。

    我々が既に闡明にし、今年の実際の行動として見せたように、米国が如何なる選択をしようが、全て対処することができるよう、我々は万全を期した状態にある。

    もし、米国が内外で排撃されている対朝鮮敵対視政策を撤回せず、ついに『北朝鮮崩壊』という妄想の道を選択するならば、それに対する我々の答えは米国の想像を超越したものとなるであろう。

    米国は、朝鮮半島情勢を破局へと追いやる戦争挑発の責任からぜったに免れることはできない。

    主体104(2015)年12月24日
    平壌
    ***********************

    2015年対米対決「総集編」といったところだ。

    경애하는 원수님 꼬부의 후치코동무와 함꼐 선탄절을 축하합니다 (2015년12월23일)

    子供のリクエストで数日間だけ背景のテンプレートを変更する。テンプレートをデザインされた方には、ブログ上で謝辞を申し上げておく。

    <追記>
    テンプレートを変更したとたんにアクセスがなくなってしまった。理由は不明ながら、何か変なので元のテンプレートに戻しておく。単なる偶然かもしれないが。

    uriminzokkiriの「ウリマル大辞典」が知らない間にファンクショナルに復活していたので、分厚い『朝鮮語大辞典』を引く機会が減少して助っている。

    ちなみに、クリスマスは以下のように出てくる。
    ****************
    성탄절 [聖誕節]

    품사: [명]
    그리스도교에서, 예수가 태여났다고 하는 날을 기념하여 지내는 명절. 12월 25일이다.
    =성탄제. 크리스마스.

    (訳文)
    聖誕節
    品詞:[名]
    キリスト教でイエスが生まれたとする日を記念し過ごす名節、12月25日である。
    =聖誕祭、クリスマス
    ****************

    このように、北朝鮮でも語彙としては存在しており、「名節」とされている。この日が北朝鮮のカレンダーでどうなっているのかは確認できず。

    そういえば、去年の今頃は、米国映画『The Interview』で大騒ぎになっていた。しかし、いざ公開されると大した内容ではなかったような。ざっと検索しただけであるが、結局、この映画、日本では公開されなかったようだがどうなのだろうか。また、DVDもアマゾンで3000円程度で購入できるが、日本語字幕はついていないもよう。朝鮮人民軍サイバー部隊の報復を恐れてSONY本社を抱える日本での未公開は「触らぬ神にたたり無し」というところなのだろうか。

    なお、記事のタイトルは「敬愛する元帥様、コップのフチ子さんと共に聖誕節を祝賀します」である。

    IMGP1145.jpg

    I love 「元帥様」マグは、英国から輸入した(送料込みで2500円ぐらい)。香港から輸入した「共和国旗」腕時計も少し進み気味ながら、まだ動いている。

    「新義州鴨緑江岸観光地開業」:鴨緑江岸に中国人向け観光地、地域レベルの中朝関係は進展 (2015年12月22日 「朝鮮中央通信」)

    22日、「朝鮮中央通信」が「新義州鴨緑江岸観光地が開業した」と伝えた。「モランボン楽団」北京公演キャンセル以来、中国との協力事業に関する報道はこれが初めてとなる。

    同観光地は「朝鮮妙香山旅行社と丹東中国国際旅行社の協力で鴨緑江沿岸に建設された観光奉仕区域」で「現代的な総合奉仕基地」となっているという。20日の開業式には「国家観光総局副総局長、李ヨンチョル」、「中国側関係者、観光客」が参加したという。

    Focus-Asiaによると『環球網』が「中国の民間資本によって4つ星ホテルや演芸場などの観光インフラが整備され」ており、開業式には中国側から「丹東市副市長」が出席したという。また、「16日には90人の中国人観光客が第1陣として同郡に赴いた。1泊2日の観光コース、お値段は1480人民元」とのことである。

    Focus-Asia, 「北朝鮮、新義州―東林郡の新たな観光路線を中国人観光客向けに開放―韓国メディア」、http://www.focus-asia.com/socioeconomy/photonews/398610/

    中央レベルの中朝関係は今一つ順調ではないようだが、地方レベルでは進展しているようである。

    なお、同地域は当面、羅先同様、中国人観光客だけが容易に観光できる地域のようであるが、9月からは中国人以外の外国人にも新義州日帰り観光を斡旋している中国の観光会社があるので、恐らくは、中国の観光会社を通せば外国人も観光が可能ではないかと思われる。

    「元帥様のそばには人民がいます」:モランボン楽団新しく出た歌、元帥様がいて祖国もあり人民もいるとポジティブ (2015年12月22日 「朝鮮中央TV」)

    22日、「朝鮮中央TV」で「モランボン楽団」新しい歌が放送された。数日前に紹介した「将軍様」追憶ソングに続き、元帥様称賛ソング。歌の最後で、「元帥様がいて、祖国もあり、人民もいる」と日本ではよく知られた「将軍様」のテーマソング『あなたがいなければ祖国もない』とは逆にポジティブな歌詞となっている。

    「将軍様」が「先軍政治」で祖国守護をしなければ、祖国も「我々」も将軍様共々、他の社会主義国同様「米帝」とその追従勢力に滅ぼされてしまうという強迫観念に駆られた歌詞から、「元帥様」がいれば祖国も人民もいて発展するというポジティブな発想で作られた歌詞のようだ。

    日本語訳を付けてYouTubeにアップロードしておいた。
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    Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/g1-nPNYIAZE

    「敬愛する金正恩同志が我が国機械製作工業部門の手本、基準として立派に転変された1月18日機械総合工場を現地指導された」:「元帥様」ニュースタイルの帽子 (2015年12月20日 『労働新聞』)

    12月20日の『労働新聞』等で報道された「元帥様」のニュー・ハット。「首領様」もこのスタイルのハット着用はあったはず。ただし、黒だったかどうか。

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    Source:『労働新聞』、「 경애하는 김정은동지께서 우리 나라 기계제작공업부문의 본보기,표준으로 훌륭히 전변된
    1월18일기계종합공장을 현지지도하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2015-12-20-0001_photo

    『想い出の白い雪片』 モランボン楽団新曲 「将軍様」追憶ソング (2015年12月19日 「朝鮮中央TV」)

    19日、「朝鮮中央TV」で「モランボン楽団」の新曲が発表された。『想い出の白い雪片』という「将軍様」追憶ソング。追憶ソングだけあって、静かな感じの曲である。録音時期は不明であるが、中国公演中止ながらも「モランボン楽団」は活躍中ということのようだ。
    <追記>18日に既に放送されていた。

    日本語字幕を付けてYouTubeにアップロードしておいた。
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    Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/7n_DIkKJ2tQ

    「朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマン談話」:米国の金融制裁強化に反発 (2015年12月16日 「朝鮮中央通信」)

    16日、「朝鮮中央通信」に米国が北朝鮮に対する金融制裁を強化したことに反発する「外相スポークスマン談話」が掲載された。

    米国の制裁教科内容は以下のとおり。

    米財務省外交資産管理局は、米国と国連の制裁を回避し米国の金融システムにアクセスした6人の個人と3つの企業を制裁対象とした。これらの個人と企業は、大量破壊兵器関連拡散に繋がる材料等の拡散活動に関わった。
    制裁に伴い、米国人の所有あるいは米国領内にある財産と財産から得た利益は凍結され、米国人による指定された個人との取引も禁止される。

    U.S. Department of Treasury, Treasury Targets North Korea’s Global Weapons Proliferation Network, https://www.treasury.gov/press-center/press-releases/Pages/jl0295.aspx

    米財務省のHPには、制裁対象となる人物と企業の詳細が書かれているが、こちらがおもしろい。

    ・崔ソンイル(在ベトナム)、1973年6月8日生まれ、北朝鮮旅券番号472320665(有効期間2017年9月26日)、代用北朝鮮旅券番号563120356(発行日2018年3月19日)、タンチョン商業銀行ベトナム代表。同銀行を通じた大量破壊兵器拡散関連活動に関与
    *この人物は、「2018年3月19日」に発行された旅券も保持しているとされている。

    ・張ボムス(在シリア)、1957年4月15日生まれ、北朝鮮国籍、タンチョン商業銀行シリア代表、同銀行を通じた大量破壊兵器拡散関連活動に関与

    ・全(チョン)ミョングッ(在シリア)、1976年10月18日生まれ、北朝鮮旅券番号4721202031(有効期間2017年21日) 、タンチョン商業銀行シリア代表、同銀行を通じた大量破壊兵器拡散関連活動に関与

    ・金チュンチョン(在ベトナム)、1966年11月7日生まれ、北朝鮮旅券番号199421147(有効期間2014年12月29日)、代用北朝鮮旅券番号 381110042(有効期間2016年1月25日)、代用北朝鮮旅券番号563210184(有効期間2018年6月18日)、タンチョン商業銀行ベトナム代表。同銀行を通じた大量破壊兵器拡散関連活動に関与

    ・金キョンナム(在ロシア)、1976年7月11日生まれ、北朝鮮国籍、朝鮮貿易銀行ロシア代表、同銀行を通じた大量破壊兵器拡散活動に関与

    ・高テフン、生年月日1972年5月25日、北朝鮮旅券番号563120630(有効期限2018年3月20日)、タンチョン商業銀行代表、同銀行を通じた大量破壊兵器拡散活動に関与

    ・ヘジン海運会社、 Tonghung-dong, Chung-guyok, Pyongyang, Korea, North; Tonghung-dong, Central District, Pyongyang, Korea, North; Email Address haejinsm@silibank.net.kp; Identification Number IMO 5814866 [DPRK].

    ・ピョンジン海運会社、Ryukkyo 1-dong, Pyongchon-guyok, Pyongyang, Korea, North; 102 Ryuggyo 1-dong, Pyongchon District, Pyongyang, Korea, North; Identification Number IMO 5817790 [DPRK].

    ・朝鮮人民軍戦略ロケット軍

    ・ヨンジン海運会社、Tonghung-dong, Chung-guyok, Pyongyang, Korea, North; Tonghung-dong, Central District, Korea, North; Email Address yonmgjinsm@silibank.net.kp; Identification Number IMO 5814883; alt. Identification Number IMO 5814906; alt. Identification Number IMO 5820255 [DPRK].

    U.S. Department of Treasury, North Korea Designations; Non-proliferation Designations, https://www.treasury.gov/resource-center/sanctions/OFAC-Enforcement/Pages/20151208_33.aspx

    こうした制裁強化に対し、北朝鮮「外務省スポークスマン談話」では、「我々は60年以上持続している緊張と対決の悪循環を断ち切るための最も合理的な方途として平和協定締結を米国側に提案した」にもかかわらず米国は「対朝鮮敵対視政策を終息」させようとしないとした上で、米国による「対朝鮮『制裁』策動がさらに無分別」になっていると非難している。

    そして、「米国が我々の貿易、軍需、貿易機関と幹部、さらには外交官まで『制裁』名簿に載せ」、「外国と我が国の取引を妨害することで軍需工業部門はもちろん、民需部門も含んだ我々の経済全般を窒息させようと」していると続けている。

    こうした「米国の『制裁』騒動は、逆に我々の軍需工業部門の労働階級の自力更生精神と自強力を奮発させるだけであり、我々の軍需工業の国産化比率が高めるだけである」としている。そして、こうした行為は「米国が望むのとは正反対の想像できない結果をもたらすであろう」と締めくくっている。

    今回の「想像できない結果」とは何だろうか。「将軍様追悼核実験」はないと思うが。

    「朝鮮、特大型国家転覆陰謀行為をおこなった在カナダ牧師林ヒョンスを裁判、幹労働教化刑を宣告」:メディアに公開した最高裁判所法廷 (2015年12月16日 「朝鮮中央通信」)

    12月16日、北朝鮮最高裁判所で「特大型国家転覆陰謀行為を行った在カナダ牧師林ヒョンスに対する裁判」が行われた。

    被告は北朝鮮「刑法第60条(国家転覆陰謀罪)」に該当するとして、検察から死刑を求刑されていたが、弁護側が「被告の犯罪行為とその結果は非常に重大であるが、今後、統一された祖国、富強繁栄する太陽民族の本当の姿を直接目撃できるよう」減刑することを求め、「無期教化刑」の判決を受けた。

    この裁判は、「各階層の群衆と社会主義祖国に在留している海外同胞、外国人が傍聴」したとしている。北朝鮮が、裁判を外国人に傍聴させることは異例であり、さらにカメラまで入れて撮影しさせている(どの国のメディア化は不明)。北朝鮮が公正な裁判をしていることを海外に宣伝する目的と思われる。「在カナダ牧師」としているが、国籍は不明。韓国籍の可能性が高いが、このタイミングで裁判を行うのは、南北当局者会談が不調に終わったので、韓国当局に圧力を掛けるためであろう。

    判決を聞く林被告(右端)。
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    Source: KCNA

    北朝鮮当局が公開する脱北帰国者のインタビュー等にしばしば来ている外国人。ロシア人記者と思われる。
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    Source: KCNA

    「第3回全国財政銀行幹部大会開催」:大会に送った金正恩書簡は非公開、金融改革着手か (2015年12月14日 『労働新聞』)

    14日の『労働新聞』に「第3回全国財政銀行幹部大会」が開催されたとの記事が掲載された。この「大会」は、「将軍様」が「我々式の大衆的企業管理方法である日生産および財政総話方針を提示された45周年と不屈の古典的労作『財政銀行事業を改善・強化することについて』を発表された25周年に際して」開催されたということであるが、何年も開催されてこなかった「財政銀行幹部大会」を開催したのは、金融部門改革の兆しなのかもしれない。

    同大会参加者には、「元帥様」が「歴史的書簡」「財政銀行事業で転換を起こし強盛国家建設を力強く進めよう」を送り「財政銀行事業を改善・教化するための方向と方途を明らかにされた」とのことであるが、「歴史的書簡」は非公開となっており、具体的内容は分からない。

    報道では一部ではあるが「元帥様」の言葉を「報告者(崔泰福)」が報告したとしながら紹介している。

    「財政銀行部門では、党と人民に対する重大な責任を深く自覚し、偉大な首領様達が作って下さった自立的で人民的な財政金融制度を盤石にし、現実発展の要求に合うように財政銀行事業を革命的に改善・強化していかなければなりません」

    「現実発展の要求に合うように」が具体的に何を指しているのか分からないが、「革命的に改善・強化」することを求めているので、何らかの改革を要求しているはずである。

    『労働新聞』には書かれていないが、「朝鮮中央TV」が大会風景を動画で紹介しながら報道したアナウンスではもう少し具体的に伝えており、「財政銀行幹部の責任と役割と実務能力を高め、財政銀行事業に対する党の指導を強化する問題、財政銀行幹部の隊列をしっかりと組織し、自分の責任と役割を果たすよう積極的に支援する問題をはじめとし、財政銀行事業を改善・強化することにおいて提起される重要な問題について指摘」したと言っている。「党の指導を強化」するとの言っているので、金融部門の自律性を高めるということではなく、十分に機能していなかった金融部門を党が指導しながら改善していくということであろう。

    続いて演説した「国家経済計画委員長」の盧斗哲の「報告」でも、「表出している欠陥と原因を分析・総話し、財政銀行事業で決定的転換をもたらす重要な契機となる」とした上で、「財政銀行事業で、党の構想と意図にしたがうことができておらず、経済強国建設と人民生活向上に支障を与える欠陥を克服できていないことについて指摘」している。「税金がない」北朝鮮では、企業収益=財政収入なので、企業収益を上げることが財政収入を増やすことになる。そして、それを適切に配分することで、さらなる増益をもたらす必要があるのだが、それが適切に行われていないという話であろう。「決定的転換」で財政資金の運用までできるようになればよいのだが、慢性的な赤字財政(というか不足財政)なのだろうから、運用どころではないのだろう。

    演説をする盧斗哲
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    Source: KCTV, 2015/12/14

    続けて演説した討論者は「社会主義企業責任管理制が党の意図に合うよう具現するようにし、地方予算収入を決定的に増や」さなければならないとしているとしている。『労働新聞』の記事では「地方経済」について多く言及されているが、これを積極的な地方開発とみるべきか、「自力更生」の名の下に地方に責任を転嫁しようとしているのかは分からない。拙ブログの過去記事でも紹介した「ウシ郡」のような事例がたくさん出てくるのであれば、「地方予算収入を決定的に増やす」ことができるのだろうが、それにはやはり中央からの初期支援は欠かせないはずである。

    大会参加者の多くはスーツやチマチョゴリを着た民間人であるが、軍服を着た一団もいた。北朝鮮では軍事部門の独立した「財政銀行」があるということなのだろう。全体として女性の数が多かったが、軍事部門でも女性の数が多かった。

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    Source: KCTV, 2015/12/14

    『労働新聞』、「제3차 전국재정은행일군대회 진행 경애하는 김정은동지께서 대회참가자들에게 서한을 보내시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2015-12-14-0002

    モランボン楽団帰国:中国側観覧者の格の問題説 (2015年12月15日 

    北朝鮮側が習近平の観覧を希望し、中郷側が政治局員でと取り決めておきながら、「水素弾」発言を受けて書記クラスに格下げ、「元帥様」が満足せず撤収させたという説があるが、以下のとおり。

    そもそも、たかが楽団の演奏を中国のトップ集団に見てもらおうなどというのが愚かな考えではないだろうか。さらにいうと、本当に北朝鮮がそんなことを要求したのかすら分からない。政治局員といっても人口2500万の中の政治局員と10億の中の政治局員では全く意味が違うことぐらい、「元帥様」でも十分に分かるはず。

    大体、訪中当時ナンバー2の崔龍海があのざま。関心のない中国人(政治家)にとってみれば、モランボンだの功勲国家だのお笑いバンド。もっといえば、ニューヨークフィルだろうがベルリンフィルだろうが、AKB48だろうが、楽団を派遣するから党のトップクラスが参観しろなどというのは、でたらめな話でであろう。モスクワの青峰・功勲国家を見た人は、せいぜいロシアの楽団の代表者と、極東では極東の開発局長クラスだった。

    ということで、観覧者の格が下げられた問題で帰国させたという説には懐疑的である。

    あるとすれば、崔龍海で「元帥様」に恥をかかせたから、今度は恥をかかせないように、というような約束が有り、それを反故にされて北朝鮮が怒った可能性。ただし、どのレベルで楽団を「丁重に扱う」という話になっていたのかは分からない。

    一つ気になるのは、ロシアと異なり、ギリギリのところであれだけPVなどで宣伝したのは、なにか理由があったはず。

    「功勲国家合唱団とモランボン楽団」公演キャンセルも問題であるが、在北京北朝鮮大使を召還したまま、北朝鮮大使が不在の状態が続くというのは、本来の外交関係ではさらに注目することであるはず。現状では、「モランボン楽団」と共に帰国した以降のことは分からない。

    韓国・情報関係組織は、「(金正恩の)個人崇拝をする歌詞とミサイル発射シーンを中国が問題視した」という説を伝えているが、前者については、北朝鮮の指導者称賛ソングを望ましくないとするのであれば、そもそも北朝鮮楽団の公演は成り立たないはず。中国人民解放軍が「パルコルム」を歌っている時点でアウトである。ミサイルについては微妙であるが、過去記事にも書いてきたように、ロケット発射までは中国は認ているとすれば、それほど大きな問題とはしないはず。

    中国では、モランボン関係の書き込みを中国版ツイッターだけではなく、『環球時報』の記事も一部削除されているという。中国外交部のスポークスパーソンは、『人民網』に出たとおりに「北朝鮮との文化交流は重視する」と述べているというが、削除がその意味から事件の影響の拡散を抑えるためのものなのか、北朝鮮との関係をある意味抹消するためのものなのかは現時点では分からない。

    北朝鮮側もuriminzokkiriの特別コーナーこそなくなったが、その他の記事についてはそのまま残されている。ただ、「中国」、「モランボン楽団」、「功勲国家合唱団」などの語句が入った記事は配信されていないようである。

    モランボン楽団帰国か?:理由は何だろうか?、中国当局が歌詞変更を要求?、哀悼期間説、陰謀説 (2015年12月12日)

    <追記8:2015/12/14>
    uriminzokkiriの「モランボン楽団中国親善訪問」コーナーが削除されている。ただし、uriminzokkiri-TVにアップロードされた動画は残っている。

    <追記6>
    「哀悼期間説」に関するコメントへの返信を書いていたが、長くなったので、記事に貼り付けておく。
    ****
    コメントありがとうございます。セジョン大学の専門家もそのようなことを言っているとどこかの新聞に書いてありました。その系で、「歌や踊りの禁止」がどれほど徹底されるのか過去の「朝鮮中央TV」の動画から拾おうと思っているところなのですが、2014年録画分をどこのフォルダーに入れたのか分からなくなり困っているところです。

    しかし、昨日の放送を見ている限りでは、「将軍様」関連の歌が少し多めかなという程度で、哀悼ムードはほとんど感じられませんでした。また、放送員もピンクのチマチョゴリを着ていますし、放送から感じられる雰囲気からは、哀悼期間を理由に中国公演を取りやめる理由はないような気がします。そもそも「哀悼期間」なるものは、公式メディアでは報じられていないような。別に隠すような話ではないし、むしろ「将軍様」に哀悼の意を示すことは宣伝上良いことなので、公開した方が良いのではないでしょうか。

    陰謀説や連絡不足説からすれば、劉雲山が習近平にはめられたのか、劉雲山の一人芝居であった可能性の方が大きいのではないかと思います。もちろん、「序列5位」と言われている劉雲山が、共青団系なので習近平からは排除の対象となっているという、知り合いの中国専門家から聞いた話が真実ならばという前提ですが。

    習近平が「モランボン楽団公演を観覧する予定だったが取りやめになった」という話もありますが、ただでさえ、身辺警護にピリピリしている彼が、北朝鮮楽団の公演をわざわざ聞きに行くことなど、しないと思います。北朝鮮としては、それを「元帥様」訪中のプレ・セレモニーとしたかったのかもしれませんが、習近平に言わせれば「それどころではない」というところでしょう。
    ***
    <追記7>
    もう一つ、コメントへの返信をこちらに貼り付けておく。
    ********
    コメントありがとうございます。「一般公開なし」はガセだと思ったのですが、昨夜、記事に貼り付けた国家大劇院の謝罪文には、「限定挙行的」と書かれているので、「一般公開なし」という意味の中国語なのだと思います。(「限定」ではなく、「原定」であった。正しい中国語訳はコメントを参照のこと)

    「要はモランボン楽団の訴求力は強すぎ」の件、今日も記事に追記しておきましたが、お考えになる部分まで中国の神経を刺激するとなると、不可ということになりますね。

    これも記事に追記したのですが、習近平指導部としては、少なくとも今は、北朝鮮と関わりたくないのでしょうね。北朝鮮と関われば失点する可能性ばかり大きいので、毛沢東、鄧小平に次ぐ第3の「偉大な指導者」としての名を残したい習近平は適当になだめながらダラダラと行くのではないかと思います。
    **********

    <追記5>
    中国のshanghaiistが、「中国当局が歌詞の1行の変更を要求したため」という説を書いている。その系で、今回、演奏される楽曲のリスト情報を、同サイトに投稿した読者が次のように伝えている。

    朝鮮楽曲:
    『祖国賛歌』、「朝鮮労働党万歳』、「高くたなびけ、我々の党旗』、『私の心臓の声』、『お目にかかりたいです』、『白頭山に行こう』など
    中国楽曲:
    《中国人民志愿军战歌》、《社会主义好》、《洪湖水浪打浪》、《茉莉花》、《长江之歌》、《三大纪律八项注意》、《军港之夜》、《好日子》、《祝你平安》、《难忘今宵》

    中国曲については分からないのでそのまま貼り付けてあるが、よほど中国にとって「思想・精神的」に悪い曲を選択したということでなければ、中国曲の歌詞変更は求めないであろうし、求められたとしても中国の曲なので、北朝鮮側としては問題なく受け入れることができたはずである。もちろん、「中朝友誼」のラインを消せという話しならその限りではないが、親善訪問している楽団にそれはないはずである。

    そうなると、朝鮮側の曲の歌詞変更となる。中国語はよく分からないが、「など」と書かれているようなので、恐らく、これ以外の楽曲も準備されていたのであろう。中国側が歌詞の変更を求めるとすれば、「核保有」関係の語彙が入っていることぐらいしか考えられないが、上に上げられている曲にはそのような語彙はないし、ざっと思い出しても、「モランボン楽団」の楽曲に「核」に言及したものはなかったはずである。可能性としては「功勲国家合唱団」の楽曲であるが、こちらは上にも書いていないし、彼らの歌をきちんと把握していないので何とも言えない。

    もう一つは、『行こう、白頭山』であるが、白頭山・長白山の領有権(国境線)については両国で片は付いているはずなので、朝鮮領を白頭山、中国領を長白山と呼ぶことにについての問題はないであろう。可能性としては、中国語の訳詞に「長白山」を使うよう要求したのかもしれない。北朝鮮メディアの中国語訳を見ると白頭山については「白頭山」という漢字をそのまま使っている(逆については未調査だが)。そうだとしても、山の領有権を折半することで合意しているのであれば、何語であろうが中国側は「長白山」、朝鮮側は「白頭山」と決めているはずである。もちろん、「首領様」は中国側でも「抗日パルチザン」活動をしたわけで、その系では、現在の「長白山」地域ということになる。日本語の中における「韓国」「朝鮮」と似たような問題が、中朝という漢字文化圏内で発生しているのであれば、興味深いところではある。韓国は、そもそも金日成が白頭山を中国に譲ったことを認めていないので、「長白山」などという山はないと考えているのかもしれないが、この辺りもきちんと調べてみるとおもしろいのかもしれない。そもそも、中韓修交の時、その件に関して何らかの話し合いはあったのだろうか。

    なお、「モランボン楽団」は、やはり高麗航空便で帰国したようである。shanghaiistには「3時間遅れで」と書かれており、私も運行データを確認したときに気にはなったのだが、同便はしばしば遅れており、「モランボン楽団帰国」とは直接的な関係はないようである。

    「モランボン楽団」もそうであるが、駐中北朝鮮大使も「モランボン楽団」と共に帰国しており、これが事態の報告をさせるという理由ではなく、「大使の召還」という話であれば、中朝関係は相当悪くなっているということになる。いずれにしても、大使を帰国させるという事態は、両国関係に象徴的な影響があることは間違いない。

    shanghaiist, Concerts by North Korea's Moranbong band abruptly canceled, members seen flying out of Beijing airport with ambassador, http://shanghaiist.com/2015/12/12/moranbong.php
    ***************************
    日本のメディアが、「モランボン楽団」が急遽、北京空港から帰国したと伝えている。「功勲国家合唱団」は残っている模様。「朝鮮中央通信」を含む北朝鮮メディアは、まだ何も伝えていない。

    土曜日には北京~平壌間にJS152が13:05発、15:35着で飛んでいる。今日は、17:07発、18:33平壌着となっている。

    <追記>
    その後、北朝鮮メディアでは、「モランボン楽団」の帰国について全く触れていない。uriminzokkiri等に掲載された記事もそのまま残されている。12月11日付けで出されている2楽団の「北京海洋公園参観」ニュースもそのままである。報道では、彼らが何日に海上公園を参観したかは明らかにしていないが、11日だったのかもしれない。

    また、日本メディア等の報道では、「モランボン楽団」がリハーサルを行ったようで、中国ではその様子が報道されている。リハーサルが報道されたことに北朝鮮が抗議したという報道もあるが、報道された画像を見るとスマホ等で隠し撮りしたような動画ではなく、業務用のカメラで堂々と撮影した画像に見える。だとすると、北朝鮮側も了解の上でのリハーサル公開であったのだろう。拙ブログでも紹介したように、北朝鮮メディアも同楽団のPVをさんざん流しているので、リハーサル風景の公開は、同楽団のPRにとって決してマイナスではないはずである。

    また、ヒョン・ソンウォルと「元帥様」の関係を云々したことで、北朝鮮側が立腹したという報道もあるが、これも今更、立腹するような話ではない。未確認ではあるが、中国のメジャーな国営メディアにはそのようなことは報じていないはずであるし、上場統制が厳しい中国のことなので、噂になったとしてもネット上の話であろう。北朝鮮もネットでの「最高尊厳の毀損」にいちいち腹を立てていられないことは分かっているはずである。

    次に、中国側が「水素弾」に腹を立てたという説である。確かに、「元帥様」の発言のタイミングは決して良かったとはいえないにしても、「核保有国」を憲法に明記している国の指導者が「核弾」のついでに「水素弾」にまで言及したとしても、こちらも今更という話のはずである。ましてや、中国当局は、北朝鮮が「水素弾」など持っていないことは百も承知のはずなので、それだけで過度の反応を見せる必要もない。

    中朝関係という点から注目するのであれば、「功勲国家合唱団」が公演するかしないかである。「モランボン楽団」は飛行機に乗せたが、団員数が多い「功勲国家合唱団」は、定期便では収容できなかったはずである。なので、彼らは公演をキャンセルして帰国の途につくにしても往路同様、鉄道で丹東経由の帰国となろう。

    「功勲国家合唱団」が公演を開催すれば、中朝関係の悪化説はゼロにはならずとも、可能性は低くなる。いずれの国に理由があるにせよ、不快感を表明するためならば、中途半端な公演など開催する必要はないからだ。これについては、開催如何の報道を待つしかない。

    もし、「功勲国家合唱団」だけの公演があったとすると、「モランボン楽団」に急な問題が生じた可能性がある。「思想・精神的問題」なのか、健康上の問題なのかは分からないが、何らかの都合で国際舞台に立たせられなくなってしまったのであろう。場合によっては、予定していた演奏曲目に問題が生じたのかもしれない(フレキシブルに対応できそうな気もするが)。「功勲国家合唱団」は、どのみち「愛国的な歌」しか歌わないので、この点については全く関係ない。やったとしても、前回の平壌合同公演で披露したような、ちょっとしたピアノの小技程度であろう。

    今回の公演と「元帥様」の訪中は何らかの繋がりがあったはずだが、現状ではそれもよく分からない。いずれにせよ、あれだけ「中朝親善」と宣伝していた公演を中止したのは、それなりの理由があったはずである。あれだけ「親善の確認」を強調しておきながら、公演を中止するというのは、「親善の否定」とも解される。

    いずれにせよ、北朝鮮が中止についてどのような説明をするのか注視する必要があるし、北朝鮮国内での今後の「モランボン楽団」の活動にも注目しなければならない。なお、今夜の「朝鮮中央TV」では、同楽団の演奏は演奏風景付きの動画を使って流している。

    <追記2>
    「朝鮮中央通信」を見たら、「第1回南北当局者会談」のニュースが出ていた。「南側のこうした誤った立場と態度により、今回の会談は何の結実もなく終わった」と締めくくっており、次回の会談予定等についても書かれていない。中国側としては、南北関係の改善も北朝鮮に強く求めていることは間違いないが、「南北当局者会談」が不調に終わったことを理由に、公演を中止されることまではしないと思う。

    <追記3>
    『時事通信』によると公演予定か以上となっていた「国家大劇院は12日夜、中国版ツイッター『微博』に『功勲国家合唱団とモランボン楽団の公演は中止になった』とおわびの告知を掲載した」とのことである。ただ、過去記事にも書いたとおり、「国家大劇院の英語版HPの公演スケジュールカレンダーには、北朝鮮楽団の公演予定は記されていなかった。

    『時事通信』、「モランボン楽団、突然帰国=北京公演ドタキャン―北朝鮮」、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151212-00000097-jij-kr

    <追記4>
    国家大劇院HP(中国語)に出ている公演キャンセルの公告。「功勲国家合唱団」もキャンセルとなっている。
    20151212moran cancel report1
    Source: 国家大劇院、http://www.chncpa.org/

    「名作創作の熱意で煮えたぎる漫画映画創作基地-朝鮮4.26漫画映画撮影所を訪ねて(2)- (2015年12月11日 「朝鮮中央TV」)

    12月11日、「朝鮮中央TV」が「朝鮮4.26漫画映画撮影所」を紹介するドキュメンタリーを放送した。この番組は、2回シリーズとなっており、12月4日、5日に初回が放送され、今回は再放送となる。

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    Source: KCTV, 2015/12/11

    1回目を見たときに記事にしようと思ったが、さほどおもしろい内容はなかった。第1回を見て書いておきたかったことは、「漫画映画」という名称についてである。過去記事で「首領様」が「児童映画制作所」と命名したにもかかわらず、「元帥様」が勝手に「漫画映画」と変更しても良いのかというようなことを書いたが、「漫画映画」という用語自体はこの「撮影所」が創設されて以来ずっとあったようだ。

    番組で、北朝鮮で初めて製作された「漫画映画」は、「金の斧と鉄の斧」であると「制作部総長」が述べている。、1957年9月に創設された撮影所では、その他にも「不思議な杏」、「楽しい野原」、「オオカミと虎」などを製作し、これらは全て「漫画映画」とされている。

    「金の斧と鉄の斧」
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    Source: KCTV, 2015/12/09

    「不思議な杏」
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    Source: KCTV, 2015/12/09

    「首領様が高く評価して下さった」という「楽しい野原」
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    Source: KCTV, 2015/12/09

    「オオカミと虎」
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    いずれも左上に「漫画映画」と記されている。

    しかし、インタビューをしている「放送員」は、自分が保育園に取材に行ったときの話をしながら、保育園の子供たちが「ピョルナムとゴムボール」の話をしている。このアニメは「児童映画」で、「漫画映画」ではない。このことからして、この「撮影所」で「児童映画」と「漫画映画」の両方を制作していることは分かったが、撮影所の名称については依然として謎が残っている。

    さて、この番組の第2部では、声優が「少年大将」の声を録音する様子などを紹介している。この場面は、おもしろいので、YouTubeに日本語字幕を付けて紹介しておいた。

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    Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/mlMA3Epmkjg

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    Source: KCTV, 2015/12/11

    上の写真にあるように、声優達は台本を見ながら演じているが、以前は、台本を見ることなく暗記して演じていたとのことだ。ところが、「元帥様」がこの撮影所を訪れた際に「録音中に台詞を忘れることもあるから、台本を持って録音しなければならない」と「教えて下さった」と声優が話している。「元帥様」が「現地指導」にやってくるのに、台詞一つ暗記できていなければ恥ずかしいという意味で台本を見ていなかったのか、そもそも演劇同様、台詞は暗記するものだという発想があったのかは分からないが、「元帥様」の「現地指導」は現実的なものであったような気がする。日本では、アニメの吹き込みの際、どのようにやっているのだろうか。

    また、番組では3D漫画を制作している「2創作団」も紹介している。「2創作団」を「現地指導」した「元帥様」は、3D漫画を制作するための処理速度が速いPCを贈ってくれたとのことである。「2創作団」には20代中心の若い人々が多いと言っており、やはり3D技術を駆使した漫画制作は、技術的にもセンス的にも若い人でなければできないのであろう。下は、中国を刺激しそうな3D漫画を制作している団員。
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    Source: KCTV, 2015/12/11

    「第3創作団」の団長は、フランスの新聞『ル・モンド』に「北朝鮮で制作された漫画が、中国、イタリア、フランスなど、世界各国で人気があると書かれた」と紹介されたとした上で、「絶世の偉人達の細心なる指導の下、僅か数人で構成されていた撮影所が世界に誇る撮影所に発展した」と述べている。下の漫画はその場面で紹介されているが、北朝鮮の漫画なのか委託制作中の漫画なのかどちらなのだろうか。この漫画に登場する少年らしき人物の髪の毛は金髪のように見えるので、委託制作作品なのかもしれない。
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    Source: KCTV, 2015/12/11

    左にいるのが野球帽をかぶった少年のように見える。
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    Source: KCTV, 2015/12/11

    漫画映画の輸出など、「元帥様」がよく言う「科学」と「知識」と「芸術」を結合した良い例ではないだろうか。

    「平壌の家族が南朝鮮に行った李ヘソンに送る手紙」:オリジナル英語字幕を付けて人権問題をPR (2015年12月11日 「uriminzokkiri」)

    12月11日、uriminzokkiiriに脱北した李ヘソンに平壌在住の家族が送るビデオレターが掲載された。オリジナルに英語の字幕が付けられているので、海外向けの人権問題PRも兼ねたものであることは間違いない。英語字幕があるので、日本語字幕は付けなかったが、朝鮮語と英語字幕を比べると、若干異なる部分もあるので、日本語字幕を付けておいた。

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    Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/1eL4yHsk3MI

    母親の言葉で泣けます。

    「神妙なアンサンブル、歓喜の絶頂」:「花と銃隊の結合」、世界の音楽を「赤い爆風が掃討」 (2015年12月11日 「uriminzookiri」)

    12月11日、uriminzokkiriに掲載された「モランボン楽団」特集より。

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    神妙なアンサンブル、歓喜の絶頂

    偉大な領導者金正日同志は次のように教示された。

    「人民大衆が愛する技術が最も高尚な芸術であり、本当の芸術です」

    モランボン楽団と功勲国家合唱団は、我が共和国の貫禄ある芸術団体である。

    モランボン楽団は、今から3年前の7月、新たな主体100年代の歴史的進軍の道に彗星のように現れた初日から、先取的で躍動する斬新な創作公演活動を力強く展開しながら、我々の軍隊と人民に惜しみなく愛されている才能がある創造集団である。

    一方、功勲国家合唱団は、厳しい苦難の行軍時期と共に先軍革命のラッパ手として特出した貢献をした貫禄ある芸術集団である。

    楽団の規模と編成、芸術的様相がそれぞれ個性的な二つの芸術団体が行う合同公演は、まるで花と銃隊の結合ともいえるような新しく特色ある音楽世界を生んでいる。

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    Source: uriminzokkiri, http://www.uriminzokkiri.com/index.php?ptype=gisa1&no=216855

    躍動的で力強い音楽がある一方、静かで情緒的な音楽もあり、合唱、管弦楽のような大規模の音楽作品と独唱、重唱のような様々な形式の音楽作品がお互いに調和して流れていく公演は、大きな牽引力を持ち、観衆を豊かな音楽世界へと引き込んでいく。

    事実、軽音楽と女性重唱を基本とするモランボン楽団と男声合唱と管弦楽を中心とする芸術創造活動を展開する功勲国家合唱団のように、個性がお互いに異なる二つの芸術団体が一緒に公演を創造するということは、言うほどに簡単ではない。それは、二つの芸術団体の結合が単純に大小という楽団編成を機械的に合わせることですむ問題ではなく、特色ある個性の結合、多様な形式の配合により、新たな音楽世界を作り出す難しい創造過程となるからである。

    しかし、過去に行われた合同公演でモランボン楽団と功勲国家合唱団は、芸術的個性と固有の形式を一つに結合させ、また自分の特色を一層生かしながら、時代の本との色合いと嗜好に合った新たで立派な音楽世界を創造することで、我々人民と海外同胞、外国人の中に爆風のような反応を巻き起こした。

    「必勝の確信も高く進む朝鮮の魂と気性、民族的情緒を気迫を持って、斬新に、洗練された形象でみせた公演」、「最高水準の立派な公演」、「驚くほど独特な様相の歌を最上の水準で形象し出すモランボン楽団と功勲国家合唱団は、最高の芸術団である」・・・

    世界をくらくらさせている様々な芸術の目の回るような濁流を、赤い爆風で掃討し、時代を先導し、先軍革命文学芸術発展を推進しているモランボン楽団と功勲国家合唱団は、党と軍隊と人民のこの上ない自慢であり、先軍朝鮮の国宝である。

    全世界と世界の人々の耳目が集中する中、12月10日から15日まで中華人民共和国を親善訪問して開催される功勲国家合唱団とモランボン楽団の公演は、社会主義文明国として日々、開花発展する我が共和国の偉容を世界中に誇示し、伝統的な朝中親善の年代記にもう一つの意義深い章を刻む素晴らしい契機となるであろう。

    本社記者 李ヒャン
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    「偉人の導きの手の下で名声を轟かせる楽団として」:uriminzokkiriに「モランボン楽団特集」 (2015年12月11日 「uriminzokkiri」)

    12日朝、uriminzokkiriを確認したところ、「モランボン楽団」特集のようなコーナーが設けられていた。既に、YouTubeにアップロードしておいた動画の他に、uriminzokkiriの記者名の記事がいくつかあるので紹介しておく。

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    偉人の導きの手の下で名声を轟かせる楽団として

    敬愛する金正恩元帥様の偉大な構想と直接的な発議により組織されたモランボン楽団は、自己の赤い旗に勝利と栄光だけを刻み込んできた尊厳高い朝鮮労働党の親率楽団、国宝的な芸術団体である。

    敬愛する金正恩同志は、次のように仰った。

    「モランボン楽団は、芸術で我々の革命と建設を鼓舞、推進する党の文芸政策執行の斥候隊とならなければなりません」

    我々の主体文学芸術舞台に彗星のように登場したモランボン楽団が組織されて以来3年を超える。

    しかし、その日々にモランボン楽団は、新たな特色ある公演舞台を立て続けに披露し、我々の軍隊と人民の限りない感嘆を引き出し、新時代の国宝的な芸術団体としての面貌を惜しみなく誇示した。

    モランボン楽団の公演を見た人々は、口を揃えて言う。

    先軍時代の息遣いが脈打つ斬新な公演、内容と形式が新たな極致に至った公演、繰り返しみたい魅力的な公演だと。

    人民大衆がこのように心も扉を開放し、芸術の世界に引き込まれるのは、モランボン楽団の創作家、芸術人が発展する時代の要求と高まる人民の文化情緒水準に合致するよう創作創造事業と公演活動において、たゆまず新しいものを探求し、具現してきたからである。

    モランボン楽団が舞台に上で歌った歌う中には、既に我々人民の中でよく知られた歌も少なくない。

    久しい前に出た歌であるが、モランボン楽団の公演で歌われた歌が新しい感じと激情で我々軍隊と人民を大変興奮させるのは、創作家達が鋭利な時代的感覚により歌に込められた思想的内容と人民の情緒的感情を一致させ、そこに豊かな音楽性と現実的な意義を密着させたからである。

    今も我々人民は、3年前の7月に組織されたモランボン楽団の示範公演舞台を生々しく記憶している。

    体に染みついた洗練された演奏法により、大管弦楽団が出す荘重で豊かでありながらも、壮快な旋律をお洒落に響かせた演奏家達と我々人民の思想感情と情緒に合うような趣で歌を歌う若い歌手達、華麗な舞台装置と特色ある照明などは、人々を完全に魅了した。

    示範公演があった直ぐ後、モランボン楽団の創作家、芸術人たちは、再び完全に新しい音楽世界-戦勝節慶祝公演舞台を披露し、自分たちの不屈の闘争精神と高い実力をいかんなく見せた。

    普通、一つの公演を最上の水準で準備しようとすれば、多くの時間と労力が必要となる。しかし、革命的であり、戦闘的な創造活動を昼夜を問わ続けることで従来の慣例を壊し、毎回人々の感嘆を引き出す新たで立派な公演を披露した。

    2013年、信念慶祝公演舞台を立派に装飾した軽音楽『タンスメ』の気迫ある歓喜に満ちた旋律も、実に壮快であった。

    偉大な先軍霊将のお膝元で無敵必勝の偉容を全世界に轟かせている我々軍隊の英雄的気性が溢れ、100%我々の力と技術、知恵で科学技術衛星を堂々と打ち上げた勝利者達の大きな誇りと自負心が染みこんでいる軽音楽は、人民軍軍人と衛星科学者達の闘争精神で生活しながら闘争すれば、強盛国家建設も祖国統一偉業もタンスメ(一気に)達成することができるという勝利の確信を百倍にしてくれることで、人々から惜しみない絶賛とアンコールを受けた。

    モランボン楽団で創作・形象した新しく出た歌は、自己の個性をはっきりと生かしながらも、我々の軍隊と人民の志向と感じよう情緒を立派に反映したものなので、人々に大きな感興を抱かせている。

    舞台を観覧者の中にまで深く配置し、俳優達と観覧者が以前よりもさらに接近するよう、交感することができるようにしたことも、多様な音楽の形象世界と合うように、華麗でありながらも変化無双な照明効果で芸術公演の色彩を一層引き立たせていることも、公演の主題と性格に合うよう特色ある舞台衣装により人々の目をさらに集中させたことも、モランボン楽団が既成の慣例から抜け出し、大胆に革新した重要な要素の一つである。

    自分の明確な顔をもったこうした威力のある芸術団体、お洒落楽団を我々千万軍民に持たせて下さった方は、まさに敬愛する金正恩元帥様である。

    楽団の名称に偉大な金正日将軍様が好まれたモランボンという名前を付けて下さり、非常にご多忙な中、新たに生まれた楽団の訓練過程と公演を数知れず指導して下さり、我が国の芸術部門を先導する機関車の役割を担うことができるよう、暖かく手を握って導いて下さった絶世偉人の非凡な音楽世界は、実に偉大な現実を生んだ。

    本当にモランボン楽団のような時代の見本があり、彼らの創造精神と闘争気風を見習ってたゆまず新しいものを創造していく革命的芸術人の隊伍がうっそうと茂った森をなしているので、偉大な金正恩時代を輝かせている音楽芸術の宝物庫は、さらに豊かになるであろう。
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    Source: uriminzokkiri, http://www.uriminzokkiri.com/index.php?ptype=gisa1&no=216875

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    「功勲国家合唱団とモランボン楽団訪中を各国メディアが紹介」:北朝鮮の大学生に大人気、西側で人気がある音楽も演奏 (2015年12月11日 「uriminzokkiri-TV」)

    12月11日にuriminzokkiriに掲載されたuriminzookiri-TVの報道動画で、外国メディアを引用しながら「功勲国家合唱団とモランボン楽団」の中国公演について伝えている。

    注目されるのは、「モランボン楽団」が、「世界名曲」だけではなく、「西側世界で人気のある歌」まで歌うと述べている点である。中国公演では、これまで歌っていない「西側世界で人気のある歌」を歌うのであろうか。

    日本語字幕を付けてYouTubeにアップロードしておいた。
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    Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/0dfcwYFdu_k

    さらにもう1本、中国メディア映像を使って紹介したもの。
    Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/0huXMcqhQa0

    「敬愛する金正恩同志が新たに改築されたピョンチョン革命史跡地を現地指導された」:「核弾、水素弾」と「元帥様」 (2015年12月10日 「労働新聞」)

    12月10日付けの『労働新聞』に掲載された、「元帥様」による「ピョンチョン革命史跡地」の「現地指導」を伝える記事を掲載した。同記事によると、「ピョンチョン革命史跡地」は、「(首領様が)解放された祖国の地に初めての兵器工場の建設地として選定して下さり、軍需工業の初めての道を陣頭で導いて下さった」場所であるということである。

    「元帥様」の後ろに掲げられているのが、「機関短銃の試験発射」をする「首領様」。北朝鮮メディアではしばしば紹介される絵である。
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    Source: 『労働新聞』、「경애하는 김정은동지께서 새로 개건된 평천혁명사적지를 현지지도하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2015-12-10-0001_photo

    そして、問題の「元帥様」の「水爆」発言であるが、次のような文脈で使われている。

    「偉大な首領様の不眠・不休のご苦労で作られた一丁、一丁の銃が、今日は党と革命、祖国と人民を守護する銃隊の森として繁り、我々の首領様がこの地で挙げられた歴史の銃声があったので、今日、我が祖国は国家の自主権と民族の尊厳を強固に守る自衛の核弾、水素弾の巨大な爆音を上げることができる強大な核保有国となれた」(太字は筆者)

    「水素弾」という用語を『労働新聞』HPで検索してみると、今回の「元帥様」の言葉以前に、1度出てくる。検索は2015年のみなので、それ以前については、「朝鮮中央通信」で確認する必要があるが、今使っているネットワークから接続できない。

    「水素弾」という用語が登場する「民族繁栄の未来をもたらす偉大な先軍霊将」という11月28日に『労働新聞』に掲載された記事には、「朝鮮労働党中央委員会政治局会議で国家の自衛的国防力を鉄壁に強化するこのについての課業が提示されると、今度は『北が核弾頭の小型化、軽量化はもちろん、水素弾開発と中長距離ミサイル、無人機の性能改良が完成段階に至ったということを誇示したもの』と評しながら、不安と恐怖に震えた」と書かれている。(太字は筆者)

    どうやら、この記事からは「水素弾」という発想は「南朝鮮」から来たような書き方をしてあるが、「南朝鮮当局」が引用したのが「労働党中央委員会政治局会議」なので、「自衛的国防力を鉄壁に強化する」手段として「水素弾」も「課業として提示」されたということなのかもしれない。この「政治局会議」は2015年2月10日に開催された会議を指していると思われるが、この会議では確かに「現代戦の要求に合致した精密化、軽量化、無人化、知能化された強力な先端武力装備をさらに多く開発する」という内容が「決定書」に盛り込まれてはいる。

    『労働新聞』、「민족번영의 미래를 안아오는 위대한 선군령장」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2015-11-28-0036

    このような経緯からすると、「元帥様」は「水素弾」まで保有したいという願望こそあれど、現段階で「水素弾」を保有しているということにはならないのだと思う。

    「2つの楽団中国到着」:公演は12日~14日、北京にて (2015年12月9日 「China Daily」)

    12月9日、China Dailyが、「功勲国家合唱団とモランボン楽団」が丹東に到着したと報じた。公演は北京のNational Center for the Performing Arts in Beijing(国家大劇院)にて12日から14日まで。

    China Daily, DPRK troupes arrive in China for performance, http://www.chinadaily.com.cn/china/2015-12/09/content_22675066.htm

    「モランボン楽団」の「女子力」は以下の記事を参照。
    China Daily, DPRK troupes arrive in China for performance, http://www.chinadaily.com.cn/world/2015-12/09/content_22675066.htm

    国家大劇院HPで確認したところ、北朝鮮楽団の公演は公開されていないので、やはり一般には公開されない公演なのかもしれない。11日~14日は、オペラハウスが空欄になっているので、北朝鮮楽団はオペラハウスを使う可能性がある。

    国家大劇院HP, 12月の公演スケジュール、http://www.chncpa.org/ens/ycgp/ycap/index.shtml#

    「朝鮮の国宝 国君国家合唱団とモランボン楽団」:KCNAにもPV (2015年12月10日 「朝鮮中央通信」)

    12月9日、「朝鮮中央通信」に「功勲国家合唱団」と「モランボン楽団」のPVか掲載された。既に、昨日いくつかのPVを紹介したが、両楽団をまとめて紹介したPVはこれが初めて。

    YouTubeに日本語字幕を付けてアップロードしておいた。
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    Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/cIV-9JO0b_s

    それにしても、PVの数が多い。過去記事にも書いたソフトパワー戦略と共に、音楽売り込みで外貨獲得を真剣に考えているのかと思うほどである。

    「モランボン楽団と功勲国家合唱団が中国を訪問することになる」:12月10日~15日、「世界的なしゃれた楽団:モランボン楽団」、「先進朝鮮の自慢:功勲国家合唱団」 (2015年12月8、9日 「朝鮮中央通信」)

    <追記3>
    昨夜の「朝鮮中央TV」をチェックしていたら「今日の報道中から」の前に訪中公演を伝えるアナウンスがあった。

    <追記4>
    中国の知り合いより「中国政府の役人向けの公演のようだ」という情報があったが、確定ではない。

    <追記5>
    「朝鮮の今日」HPに掲載されたPVに日本語字幕を付けてYouTubeにアップロードしておいた。「青峰」のロシア訪問時にはなかったと思うのだが、今回はPVが凄い。
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    Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/lL-0Zkepmms

    <追記6>
    「モランボン楽団」一行が平壌駅を北京に向けて出発。朝鮮労働党中央委員会第1副部長崔フィが引率。
    20151209moranbong leaving for china
    Source: KCNA

    <追記7>
    「朝鮮中央TV」で、12月9日22時(PST)頃、「モランボン楽団」の演奏シーンを出しながら『愛そう』を流していた。「功勲国家合唱団」との合同公演の映像の切り取りか、別の編集かはまだ確認していないが、「モランボン楽団の音楽」と同楽団の音楽を紹介する番組名が変更された後、同楽団の楽曲を単曲で紹介し演奏シーンを出すのは初めてのはず。中国公演と関係がありそうだ。また、「青峰」が発表をしたこの曲を「モランボン」で流す意図は。
    日本語字幕を付けて、YouTubeにアップロードしておいた。字幕を付けながら気がついたのだが、1番を飛ばして2番から歌っている。

    YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/LO3AcDBGanU


    9日、「朝鮮中央通信」がモランボン楽団と功勲国家合唱団が12月10日から15日まで中国を親善訪問し、公演をすると伝えた。

    また、「世界的なしゃれた楽団」と題する記事も同時に配信し、「主体文学芸術の見本、世界的なしゃれた楽団として朝鮮人民に格別に愛されている」とモランボン楽団を紹介している。以下、同楽団を紹介している部分を訳出しておく。

    **********
    モランボン楽団は、敬愛する金正恩同志の偉大な構想と直接的な発議により新たな主体100年代の初年である主体101(2012)年に組織された。

    金正恩同志は、偉大な金正日同志が作られたポチョンボ電子楽団を継承し、新たな軽音楽団を自ら作って下さり、楽団の名称に将軍様がお好きだったモランボンという名前を付けて下さった。

    3年前の7月、モランボン楽団の示範公演を観覧され、主題と構成から編曲、楽器編成、演奏方法と形象に至る全ての音楽要素を既存慣例から抜け出し、大胆に革新したことについて評価された。

    モランボン楽団は、自分の誕生を宣布したその日から今日に至るまで、先軍時代の息遣いが高揚する斬新で先取的な創作公演活動により千万軍民を強盛国家建設へと奮い立たせ、思想文化前戦の第一旗手としての役割を立派に遂行している。

    特に、党が与えた課業を何百夜徹夜しても完全無欠に実践しようという、決死貫徹の精神、核心的眼目からたゆまなく新たなものを作り出す斬新で先取的な創造熱風、集団主義的競争で芸術創造の最高の極みを開拓した。

    多くの慶祝公演、祝賀公演と火線公演、巡回講演、新作音楽会、功勲国家合唱団との合同公演を成功裏に開催し、人民が愛する好む歌はもちろん、世界名曲も立派に形象して人気を集めている。

    演奏家達が体に染みついた演奏法でしゃれた感じに荘重でありながらも繊細に気迫ある旋律、曲想の要求を上手に生かして歌う若い歌手達の情緒的で生気はつらつな歌は人々の心筋を掴んでいる。

    歩んできた道は短いが、モランボン楽団という名前は、今日、朝鮮人民全ての心の中に親近で愛されるポジションを得ており、楽団でで形象した一曲、一曲の歌は豊かな文化情緒生活の多情な同伴者となっている。

    朝鮮労働党の親率楽団、国宝的な芸術団体としての栄誉を高く轟かせているモランボン楽団を持っていることは、朝鮮人民の大きな自慢でありプライドである。

    モランボン楽団は、これからも敬愛する金正恩同志の音楽政治を先頭で支えていく先軍文芸戦線の第一近衛兵、時代の進軍歌を高く響かせる第一ラッパ手となり千万軍民を強盛国家建設へと力強く鼓舞するであろう。

    *************************

    これまで、「モランボン楽団」が「ポチョンボ楽団を継承し」たと北朝鮮メディアが伝えたことはなかったと記憶しているが、今回、はっきりと「モランボン楽団」が「ポチョンボ楽団」継承楽団であると述べている。受け係りからすると、「軽音楽団」という意味合いでの「継承」ということで、楽曲ではないような気がする。

    過去の「元帥様」語録は確認していないので既出なのかもしれないが、3年前、「元帥様」が「既存慣例から抜け出し、大胆に革新したこと」と同楽団を評価したと書いている点も注目される。「既存関連」というのは、つまり「将軍様」の音楽という意味であるが、それを「大胆に革新」したということは、「将軍様」の音楽を否定こそしないながらも、さらに発展させたということになる。

    この辺り、「ポチョンボ楽団を継承し」という点と組み合わせて読むと、「将軍様」の楽団である「ポチョンボ楽団」を持ち上げつつ、「既存慣例から抜け出し」たと絶妙な表現となっている。「ポチョンボ楽団」も「大公演」に登場しているので、形式的には解散していないこと示された。

    また、「世界名曲も立派に形象して人気を集めている」としているので、「示範公演」で演奏したディズニー楽曲やロッキーのテーマも全て「世界名曲」として再度認定されたことも確認できた。そうなると、「もう一つの国宝楽団」である「青峰楽団」が演奏した「世界名曲」はどうなるのであろうか。

    中国公演となると、当然、中国語で歌う必要が出てくる。中国の北朝鮮食堂にいる歌手ドンムも中国語で歌っている(中国語が上手いかどうかは私では判断できないが)ので、「モランボン楽団」の歌手も少しトレーニングをすれば、中国語の楽曲も歌えるようになるのだろう。定かではないが、発足当初の公演では、中国語の歌も披露したような記憶がある。

    中国公演について、同通信は日程以外の詳細は伝えていないので、中国のどこなのかは分からない。北朝鮮芸術団の中国公演自体は、「血の海歌劇団」などが中国で公演をしているので珍しいものではないが、劉雲山が観覧した「モランボンと功勲国家」を組み合わせて出すところからすれば、劉雲山訪朝で決まっていた話なのかもしれない。中国人民からすれば、「モランボン楽団」単体の公演の方が楽しいのであろうが、ロシアの「青峰公演」同様、「功勲国家」とセットにしたのは「思想・精神的」正当性を堅持するためであろうか。

    中国なら、航空券と入場券さえ入手できれば行けるので、行ってみたい気がする。

    <追記>
    「朝鮮中央通信」に過去の公演の様子を紹介する27枚の写真が掲載された。ソヌ・ヒャンヒが写っているものやミニスカートで演奏しているものも含まれている。

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    Souce: KCNA

    21051209minismoran.jpg
    Souce: KCNA

    なお、『労働新聞』には、「中国訪問」を伝える記事のみ、写真なし。

    (追記2)
    uriminzokkiri-TVにアップロードされた、PV(というほどものもではないが)をYouTubeに字幕付きでアップロードしておいた。

    YouTube, dprknow channel,
    https://youtu.be/mARKlDQgQRA

    「モランボン楽団を愛しています」というPV。北朝鮮もいよいよPVを作成して宣伝するようになった。日本語バージョンにして少し協力をしておいた。
    20151209moranpv.jpg
    Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/76hBx8uhiZA
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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