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    「中国人民解放軍文芸代表団公演開催」 (2013年7月31日 「朝鮮中央TV」)

    今夜の「朝鮮中央TV」は、北朝鮮と韓国の女子サッカー試合も放映され、なかなかの内容であった(これについては、別記事にする予定)。例年については調べていないが、このところ、「朝鮮中央TV」の放送が朝9時から始まっている。「戦勝60年」という特別な年なのでそうなのかもしれないが、明日の予告も9時からの放送となっている。

    金正恩さんは、毛沢東の息子さんの墓地で黙祷をするなど、中国との友好関係を強調している。「この墓地に来たのは将軍様と来て以来・・・」というようなことを言っているので、北朝鮮として今年が初めてということはないのであろうが、少なくとも去年、彼は来ていないので彼にとっては今年が初めてであると思われる。

    <追記>

    「敬愛する金正恩元帥様が戦勝60周年にあたり中国人民支援軍司令部があったソンフン革命史跡地を視察された」、金日成と毛沢東の写真が掲げられたトンネル内司令部にて
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    Source:『労働新聞』、「경애하는 김정은원수님께서 경애하는 김 정 은원수님께서 전승 60돐에 즈음하여 중국인민지원군 사령부가 자리잡고있던 성흥혁명사적지를 돌아보시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-07-30-0001&chAction=L

    「敬愛する金正恩元帥様が戦勝60周年にあたり中国人民支援軍烈士陵園を訪問された」、中国人民支援軍烈士の像に頭を下げる金正恩。彼が大元帥様(金日成・金正日)の銅像などに深々と頭を下げる姿は目にするが、それ以外の銅像などに頭を下げる姿を見たことがない。中国を相当に意識してのパフォーマンスであろう。
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    Source:『労働新聞』、「경애하는 김 정 은원수님께서 전승 60돐에 즈음하여 중국인민지원군렬사릉원을 찾으시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-07-30-0002&chAction=L

    朝鮮戦争で戦死した毛沢東の息子、毛岸英の墓に黙祷をする金正恩
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    Source:KCTV, 2013年8月31日放送(再放送)

    毛岸英の像
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    Source:KCTV, 2013年8月31日放送(再放送)

    「戦勝60周年にあたり改建(改築)された」とのことであるが、毛岸英の像も金色になっている。下の写真は、2009年に温家宝首相(当時)がここを訪問したときの写真。
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    Source: 『サーチナ』、「訪朝中の温家宝首相が毛沢東長男の墓参―朝鮮戦争で戦死」、http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1006&f=politics_1006_002.shtml

    ************

    これを機に中国との不調和を一気に改善しようということであろうか。「朝鮮中央通信」では既報であるが、「中央TV」で今夜、人民解放軍文芸代表団公演の様子を放映した。人民解放軍も工夫しているのかもしれないが、曲目や演技は多様である。金日成将軍の歌を朝鮮語と中国語で歌うと思えば、モランボン楽団もまだ至っていない、何とも西側的(韓国的)なリズムの曲を演奏したりしている。

    公演の最後の部分で舞台に上がった金格植朝鮮人民軍総参謀長
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    Source:KCTV, 2013年8月31日放送

    China Dailyを見る限りは、あまり中朝関係に触れていないが、「戦勝60周年」を機に北朝鮮が中朝の「血の同盟」を強調しようとしたことは間違いなく、中国もある程度それを受け入れたといことであろう。

    「核」については依然として過去記事に書いたとおりの状況が続いており、中国としては「核」を放棄すれば北朝鮮の存在が自国の利益にかなうという判断なのであろう。

    ただし、北朝鮮が今回、核の誇張を自制しても、「並進路線」や「核保有」を放棄することは当面あり得ない。中国との関係でそこをどのように扱っていくのか、これはこのお祭りが終わった後を注目する必要がありそうだ。

    「体育時間 2013年東アジアカップ女子サッカー競技大会 朝鮮対日本」 (2013年7月28日 「朝鮮中央TV」)

    カテゴリとして「日朝関係」が適切でないような気もするが、北朝鮮と日本の試合なのでこのカテゴリに入れておく。

    まず結果から書いておくと、2013年東アジアカップ女子サッカー大会で北朝鮮チームは優勝した。北朝鮮関連の試合は、対韓国戦で2対1で北朝鮮の勝ち、対日本戦で0対0の引き分け、対中国戦で1対0で北朝鮮の勝ち、トータル勝ち点は、北朝鮮7、日本4、中国と韓国がそれぞれ3である。

    East Asia Football Federation, 2013 East Asian Final Match&Result, http://www.eaff.com/j/competitions/eafc2013/result_w.html

    「戦勝60周年記念日」とほぼ時を同じくして、韓国で開催された大会ということもあり、北朝鮮選手は力を発揮することができたのだろうか。私はサッカーには無関心なので、北朝鮮チームの技能などを評価することはできないが、やはりこのタイミングでは絶対に勝ちたいという気持ちがあったのであろう。特に、対韓国戦では絶対に勝ちたいと思っていたはずである。昨夜の「朝鮮中央TV」の「20時報道」では、北朝鮮選手が29日に帰国する様子を伝えているが、インタビューに答えた出迎えに集まった市民は「先軍朝鮮の力を誇示した」などと語り嬉しそうである。

    「テレビで試合を見ながら、南朝鮮チームとの試合では手を振って応援した」と語る李ジヒャンさん
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    Source: KCTV、2013年7月29日放送

    活躍した選手たち。左から対中国試合で1得点した李選手、対韓国戦で2得点したホ・ウンビョル選手、最優秀選手賞を受賞した金ウンジュ選手
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    Source: KCTV、2013年7月29日放送

    上にサッカーには関心がないと書いたが、実はスポーツ全般に私は関心がない。「朝鮮中央TV」では、「20時報道」の後、天気予報に続いて「体育時間」という番組を放送している。北朝鮮チームが出場する試合だけではなく、世界各地で開催される様々なスポーツの様子を紹介している。韓国統一部の資料で調べると2011年2月まで遡っても放送をしているので、かなり前からやっている番組のようである。

    いつもであれば、「体育時間」はパスするのだが、28日はその前にモランボン楽団が演奏をした「7.27慶祝宴会」の録画を放送していたこともあり、何となく「体育時間」も見た。そしたら、なんとこの日の放送は北朝鮮対日本の試合だったので、最後まで見てしまった。

    「体育時間」
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    Source: KCTV、2013年7月28日放送

    「2013年東アジアカップ女子サッカー競技大会 朝鮮:日本)
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    Source: KCTV、2013年7月28日放送

    日本チームの選手を紹介している
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    Source: KCTV、2013年7月28日放送

    北朝鮮チームの応援団、KoreaではなくCoreaを使っている。よいのだが、Coreaを使うのであれば国名もDPRCにしなければならないはずだが。応援は「Corea, Corea,オーーーーー、イギョラ(勝て!)」という感じである。韓国との試合ではどうやっていたのであろうか。後で録画があれば調べてみようと思う。
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    Source: KCTV、2013年7月28日放送

    放送は録画なので、解説者も一通り試合を見てから音声を吹き込んでいるのであろう。対日本戦ということもあり、ずいぶん北朝鮮を一方的に応援したり、日本をこき下ろすのではないかと思ったが、実に冷静なコメントで日本チームについても技術があるなど、きちんと評価している。北朝鮮チームがゴールを逃すと「残念でした」、日本チームが得点しそうになると「危なかったですね」とは言っているものの、日本人として聞いていて嫌になったり腹が立ったりすることは一切言っていない。この辺りの割り切り方は実に立派である。

    それに対して韓国の応援団が日本との試合の最中に「歴史を正視しない・・・」云々の横断幕を出したのは何事であろうか。自由の国だからなしえたとはいえ、スポーツと政治をごちゃ混ぜにする幼稚な行為はいい加減にやめてほしいものである。

    ともかくも、北朝鮮チームにおめでとうといってやりたい。

    <追記>
    昨夜、「朝鮮中央TV」の「体育時間」で「朝鮮対南朝鮮」の試合の模様を放送した。例によって、アナウンサーと解説者が競技中にいろいろと話をするが、日本との試合の時と同様に概ね客観的な解説をしていた。後半戦で北朝鮮チームの反則がとられフリーキックが数回続いたとき「この程度では反則とも思えない・・・南朝鮮チームに得点させようとしているのでは」というようなことを解説者が言ったように聞こえたが、その程度である。

    対日本戦の応援団について「北朝鮮の」と書いたが、あれは韓国人が北朝鮮をCOREAと応援していたようだ(ずいぶん大規模な応援団を派遣したものだ・・・と思ったのだが)。赤い服を着ていたので、てっきり北朝鮮の応援団と決めつけていたが、韓国チームのユニフォームが赤なので、あの応援団は韓国チームの応援団だったのであろう。統一Koreaの意味合いも含めてCoreaとやっていたのかもしれない。対北朝鮮では、韓国チームがゴールをしそうになると盛り上がっていたが、対日本戦で聞こえたような応援はなかったようだ。太鼓とかラッパの音はしていたが。

    それにしても、「南朝鮮」との対戦を最後に放送したのはなぜなのであろうか。優勝しなくとも韓国には勝ったのですぐに放送しても良さそうなものだが、最大のゲームを最後に残したかったのであろうか。

    「南朝鮮」に勝ち喜ぶ北朝鮮チーム
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    Source: KCTV, 2013年7月31日放送

    「祖国解放戦争勝利60周年慶祝閲兵式および平壌群衆示威盛大に挙行」:「核」を避ける崔龍海演説、李源潮の顔つき、金正恩に椅子 (2013年6月27日 「朝鮮中央TV」)

    昨日は、10時頃から「戦勝60周年慶祝閲兵式及び平壌群衆示威」の模様が「朝鮮中央TV」で生中継された。編集された「録画実況」ではなく、生中継でこうした行事を見るのは私は初めてである。昨日夜には、編集された同閲兵式の「録画実況」も放送されたが、それとの比較もなかなか面白い。

    ひな壇には金正恩さんと李源潮中国副主席が立ち並んだ。他国からやってきた副大統領や副首相級の来賓もひな壇に立ったが、李源潮さんとは明らかに取り扱いが異なる。今回の行事が「戦勝60周年」ということからすれば、共に朝鮮戦争で「米帝とその追従勢力」と戦った中国の扱いが特別になることは何ら不思議ではないが、それにしてもやはり中国は別格である。

    前日には、中央報告大会が開催され、こちらにも李源潮さん他、外国からの賓客が出席した。

    中央報告大会では金永南最高人民会議議長が、閲兵式では崔龍海人民軍総政治局長がそれぞれ演説を行った。これら2つの演説で特徴的なのは、「核」や「並進路線」という言葉が一切使われなかったことである。金永南演説は『労働新聞』に既に掲載されており、崔龍海演説も今日の労働新聞に掲載されるであろうが、放送で聞いた限りではこれらの言葉は一切使っていない。また、特に金正日さんの「偉大な」業績が「朝鮮を堂々たる核保有国にした」ことであるにもかかわらず、彼の業績を語る中でもそれには一切触れていない。さらに、「朝鮮中央TV」のアナウンサーのナレーションも弾道ミサイルが登場する場面で「抑止力を持った」とまでは言っているが、「核抑止力」ということばは避けている。

    これは北朝鮮の核保有に反対する中国に対する遠慮であることは明らかであるが、それにしても相当に徹底している。もしかすると、中国と副主席が訪朝する条件として「核を誇示しない」と釘を刺されていたのかも知れない。

    李源潮さんがどのような顔つきで登壇するのかも関心があった。さすが中国人というか、李源潮さんは登壇直後から笑顔で軍事パレードの中頃まではそのまま拍手を送っている。疲れたということもあるのかもしれないが、パレード終盤にかけて連射砲、ロケット砲、短距離ミサイル、中距離弾道ミサイルを搭載した車両が通過する辺りでは、気のせいかも知れないが顔をこわばらせているようにも見える。

    崔龍海演説を聞く李源潮
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    Source: KCTV、2013年7月27日放送(生放送)

    中距離弾道(と思われる)ミサイル搭載車両が通過する
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    Source: KCTV、2013年7月27日放送(生放送)

    中距離弾道車両を見る李源潮
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    Source: KCTV、2013年7月27日放送(生放送)

    「核」関連で唯一出てきたのは核物質処理部隊であろうか、核マークがついた鞄のようなものを持っている。これならば、中国も駄目とはいえないであろう。これまで、この鞄を持った部隊を私は見たことがないが、中国が「核は駄目」というからということで登場されたのであろうか。これまでの閲兵式に登場していたかどうかは定かではないが、今回は「南朝鮮」に浸透して政治工作を行う部隊も登場している。
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    Source: KCTV、2013年7月27日放送(生放送)

    軍事パレードは中距離弾道で終わり、続いて平壌市民の行進が始まる。平壌市民の行進が始まるのが金正恩一行登壇後約1時間半後である。その間、ずっと立ちっぱなしなので皆、相当に疲れているはずである。閲兵式の最中は晴れており、気温も30度前後であったはずである。日差しをまともに受けて閲兵式を見ている人々は汗を拭いている。バッジを付けた女性がチョゴリの袖をうちわのように使いパタパタやっている姿も映し出されている。

    この頃になると壇上の人々は話を始める。金正恩さんもいずれかの国の賓客としばらく言葉を交わし握手をする。その間、崔龍海さんは李源潮さんと話をしている。下の写真は、金正恩さんが話を終え戻ったところ。
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    Source: KCTV、2013年7月27日放送(生放送)

    その次に大変おもしろいハプニングがあった。金正恩さんが「お疲れ」とおもんばかった部下が椅子を持ってくる。横にいる李源潮さんにとっては信じられない出来事であったはずである。外国の貴賓、それも中国の副主席を着席されることを考えず、「偉大な元帥様」、しかも年齢的に明らかに若い彼ををまず座らせることを考えるというのは、やはり北朝鮮は狂っている。金正恩さんはすぐに椅子を引っ込めさせるが、それでも相当におかしい。これは、小さなハプニングであるが、ある意味、北朝鮮の外交センスを大きく損傷した出来事であるはずだ。誰が指示をしたのか分からないが、元帥様をおもんばかったばかりに大変なことにならないと良いのだが。

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    Source: KCTV、2013年7月27日放送(生放送)

    この場面、北朝鮮もまずいと思ったようで、同日夜に放送された「録画実況」ではカットされている。

    「金正恩の後見人急逝説で浮上する北朝鮮の政情不安」:しかし、金敬姫は祖国解放戦争烈士の墓竣工式に出席 (2013年7月26日 「週刊文春」)

    『週刊文春』のこう題する記事が「7月26日(金)13時5分」にインターネット配信された。

    下が今朝の『労働新聞』に大きく掲載された写真。人の陰にはなっているが、金敬姫さんはいる。

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    Source: 『労働新聞』、「영웅전사들의 넋은 선군조선의 백승의 력사와 더불어 길이 전해지리 경애하는 김 정 은동지를 모시고 조국해방전쟁참전렬사묘 준공식 엄숙히 진행」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-07-26-0002&chAction=T

    さらに、昨日の「朝鮮中央TV」の実況録画より。
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    Source: KCTV, 2013年6月25日放送

    元気なのかは分からないが、重病でも危篤でもないように見える。

    『週刊文春』、「金正恩の後見人急逝説で浮上する北朝鮮の政情不安」、http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130726-00000000-sbunshun-int

    ほぼ時を同じくして、『産経新聞』が「「売れたのは拉致被害者の情報だ」 中朝国境で暗躍するブローカー」という記事。タイトルどおりの内容だが、二つの記事のコンビネーションは偶然とはいえ何とも言い難い。

    『産経新聞』、「「「売れたのは拉致被害者の情報だ」 中朝国境で暗躍するブローカー」、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130726-00000554-san-kr

    弱々しく見えるからなのか、どうもメディアは金敬姫さんを「殺す」のが好きなようだ。

    <追記>
    今、閲兵式の生放送を見ているが、金敬姫さんはしっかりとした足取りで歩いている。

    「2007年南北頂上会談会議録 全文」:日本語訳出7、第2次会議、盧武鉉の経済協力オファー、米国非難、中国・ベトナムからシフト、海州問題、鄭夢憲の話、平和協力地帯構想(2013年6月25日 「朝鮮日報」)

    <2次会議>
    日時:10月3日(木)14:30~16:25(115分)
    場所:白花園 迎賓館
    陪席者:
    南側:権五奎副総理兼財政経済部長官、李在禎統一部長官、金万福国家情報院長、白鐘天統一外交安保政策室長、趙ミョンギュ安保政策秘書官(記録)
    北側:金養建統一前戦部長

    金正日:(聴取不可)・・・明日、私が、発たれる前に午餐をしようと思うのですが、話が多くて・・・今日の日程を明日に延期なさって、明日の午餐を・・日程を少し遅らせることを提案します。今日の会議を明日になさり・・・

    盧武鉉:あ、帰ることですか?

    金正日:明後日の朝、帰られるのは如何ですか。今日午後、日程を・・・

    金養建:はい、(聴取不可)

    金正日:大統領が(訳注:敬語)、決心おできになれませんか?

    盧武鉉:大きなことは私が決心し、一部の小さなことは儀典、警護室と相談しなければなりません。

    金養建:(聴取不可)

    金正日:(聴取不可)

    盧武鉉:(聴取不可)委員長の格別のご配慮を考え

    金正日:いいえ、私ではなく、私たちの計画をお話し申し上げ、素敵にご招待しなければ。

    金養建:午後にヨルレ(訳注:翻訳不可)式があり、その次にそれはなさらなくても

    白鐘天:(金養建部長に)金部長、実務者同士、話をしましょう。

    金正日:では、会談をそのまま今日終え、全ての日程を終えることにすれば、元々の計画どおりなさっても良いし

    金養建:明日、午前に平和自動車と西海閘門にいかれます。

    金正日:報道どおり

    金万福:今日、雨のためにアリラン公演、どのようにされますか?

    金正日:そのために、そうですね。なさらなくても問題ありません。ご覧にならないと仰るのであれば

    盧武鉉:十分にお話しをする機会があれば良いです。私がまず、お話ししましょうか。最も大きな問題が米国です。私も歴史的に帝国主義の歴史が事実世界、世界人民に反省もしておらず、今日も覇権的野望を如実に表しているという認識を持っています。

    そして、その点に関して心から不当であると考え、抵抗感も持っており、新たな機会が必要であるという認識も持っています。

    客観的に私は、このように考えてみます。米国が軍事力をもって介入し、市場に対する規制をもって政治的圧力を行使する。いわば、憎い国に対しては、経済制裁をするとか、米国の国内法をもってしても相当な威力を持っています。

    そして、次には科学技術の一種である技術的なことですが、これをもって政治的に利用しています。ところが、科学的覇権というのは、時間が少し経てば、相互的関係に変化を形成し。軍事的な問題は、既に全世界的に見て、アフリカといっても打撃とか、一時的な侵略は可能かも知れませんが、支配は不可能な時代になると考えているので、過去の帝国主義時代のような、そうした侵略と支配、これを自衛力として行使することは難しいことです。

    イラクでもそのようなことが証明されています。そのように世の中は変わっていっており、経済・市場規制をもって政治的力を行使することも、いったいどの時期まで続けられるのか。今後10年、20年、変化を見通しながら、すぐに限界に至ると考えています。中国との関係で考えると、米国が中国に対してそのような経済権力を行使することがとても難しい状況となるでしょう。

    もちろん、しかし、個別企業が依然として国内法について相当に恐れているということも事実です。しかし、全体的に状況が変化しており、こうした状況を利用して一つの民族が力強くお互いに団結し、また自主の問題も時間を掛けて徐々に解決していくことができるのではないのか、そのような気持ちを持っています。我々、南側国民に世論調査をしてみたのですが、一番憎い国がどこなのかと尋ねると、その中で米国だと相当の数字が出ます。

    また、東北アジアで今後、平和を害する国がどこか、平和を破る可能性がある国はどこかと尋ねると、米国が一番となり、最もたくさん出て、多くの人々が米国を挙げ、その次は日本を挙げ、次は北側を挙げました。

    南側では、この変化というものも、10年前ですら想像することができなかった、意識の変化をもたらしています。こうしたことが、我々民族が自主的に問題を解決していくことができる環境の変化だと思います。

    また、南側の指導者としてそうした環境の変化を見守ることだけをしているわけにはいきません。午前に私がお話ししたように、この様々な努力をとおして自主的な力量を強化していっています。その点については、相談をさせていただきたく、そのような展望を持って解決していこうとお話し申し上げたいです。

    平和の問題は、後で話す機会があると思いますが、経済問題は、私は、本当に重要な問題であると思います。

    今、日本がほとんど公開的に100億ドルで北・日関係において、過去史を整理するという考えに直接・間接的に照らして、多くの人が北・日関係が正常化されるとき、いくらいくら、こんな話をしています。しかし、100億ドルならば、10兆にもならない金です。

    来年度の南北協力基金の予算は1兆3千億ウォンを考えています。来年の税収が199兆ウォンです。税収の1%であれば、199兆ウォンなので2兆程度の金です。経済が成長し、物価が上がっているので、金額だけで見ると日本が言っている100億ドルという金は5年以内と言うことができ、それをどのように使うのかという問題は、双方が協力をしなければならないではないですか。これについて国民的同意を確保する過程が、今日、金委員長との対話です。そして、金の話をして申し訳ありません。

    金正日:構いません。

    盧武鉉:ベトナムと中国に我々が投資をしているのですが、年間、約20兆近い金を投資しています。南側の経済のためのものです。良い暮らしをしようというものですから。

    ところが、南側の企業を経営する人たちの中で中小企業を経営する人全てが残念に考えています。なぜ我々がこれを中国に投資するのか、ベトナムになぜ投資しなければならないのか。まず、北側に投資して、その次に残れば中国、ベトナムに行かなければならないという、こんな気持ちを持っているのですが、ところが現実は反対に向かっているということです。中国に投資し、ベトナムに投資する10分の1だけでも200億ドルを年間投資することができるのですが。

    そんな問題だけではなく、公企業が南側で道路を作っているのですが、道路公社で道路を作ります。道路公社が作るので、作って、海外に出て行きます。アルジェリア、アゼルバイジャンに行き、土地公社も同様にアルジェリア、アゼルバイジャンに行っているのですが、人々はその事業を、つまり全て政府支援だけで行うのではなく、自分たちが起債して行います。国内でも起債をし、国際市場でも起債をします。投資し、投資した収益で返していきます。

    政府が当面国民の税金で対北協力資金を造成、1年だけでできないとしても、公企業が仕事をするようにし、公企業が負担する利子と実際に生じる利子の間で発生する差額のようなものを政府が支援しながら、そのようにして投資を、民間投資を引き出し、政府が主導して執行する方法もあります。南側で住宅、賃貸住宅建設にこの方法を使っています。民間資本も動員して家を建て、賃貸をしてその賃貸料を返すのですが、それが金利商人には及ばないので、その差額を政府が保全してやる方式でそのようにし、今後10年間、投入される金を初期に引き出して使い、10年、15年ものもあるし、20年ものもあります。

    引き出して、まず先に投資し、政府が耐えていく、そんな方式でもするので、そんな海外へ出て行く、この余力を南北間の経済に投資するようになると、北側だけ利益を得るのではなく、南北経済が一度に成長するようになり、このようにして東北アジアに、いわば我々が先進強国を南北が共に作ることができるのではありませんか。

    南北が開かれれば、鉄道、先ほどお話しになりましたが、対中国物流事業を行うこともでき、ロシア、広軌とかとかありますが、まず羅津、先鋒、ハサン、そちらの方で港湾建設をし、物流を始めて、京元線で、あるいは東海線は実際に物量がありません。そちらでは、物量が発生していません。ソウルからロシアに行く、この鉄道ができるようになれば、事業性があると考えます。

    東北アジアエネルギー協力機構のようなものを北側が決心さえすれば、共同事業をやろうとさえ言えば、我々はサハリン側にあるエネルギーパイプラインへ、あのイルクーツク、中国へ、先に我々がパイプを作ったのですが、これを中国を経て西海を経て海底へひっぱてくる絵を描いているのですが、北側を通過すれば、遙かに早い時間内に行うことができる可能性があります。

    ところが、実際にそうなると、また北側経済が共に発展していかなければならないのですが、農業がとても重要であると思います。農業が重要なのですが、農業部門においては企業的な面よりも民間で発展的、一つの民族同士助け合おうという自発的寄与と政府が主導していく、農業部門ににおいてはそうです。保健・医療部門も企業的収益、大きく期待することができないものなので、これもまた南北当局間の協力をしなければならず、当局間の負担が主に農業や保健・医療の方に行き、その次にインフラ構築があるのですが、鉄道、道路、通信、港湾、このようなものではありませんか。これ、もう莫大な費用が必要なものです。

    やはり、この部分は、優先順位をまず考え、地域を集中的にまず発達させ、漸次他の所へ拡散させていく速度に合わせて、そのインフラ構築をしていかなければなりません。我々が特区の話をするのが、北側を改革・開放へ引っ張り出すための一つの(聴取不可)として、そのようにお話し申し上げているのでは決してありません。

    午前にも申し上げましたが、合資法と合営法に基づく経済協力があまりにも難しく、成功することがなく、したがって成功しないことに反し、特区でも早い速度で投資がなされています。今は、開城工団で何も出てきていませんが、少し経てば今の1段階1次分事業では様々な種類の企業が参与し、相当に高い水準の技術人力をもっている企業が入ってくれば、如何なる企業であれ協力企業が生まれ、納品、下請け、このような取引が生まれ、そこで今既に開城工団の26個師範事業の中でも工場長を北側の人が担わなければならない状況にもなります。

    技術力が確保されれば、すぐにその人たちがそこで月給を受け取っているよりは、さらに開城市内に行き、工団内でもでき、市内に行ってもでき、すぐに自らの企業を創設するようになる過程が生じるであろうと考えます。また、同じ企業を創業することもでき、また、そこに納品し、部品取引をするそうした取引をする企業も拡散するでしょう。最も重要なことは、結局、技術移転、伝授ということでしょう。研究所の技術水準は、北側の技術水準が高いと聞いております。

    しかし、商業的市場で製品を作るのは、研究所水準を生産現場に適応させる技術は、私どもが高いです。どうしようもない現実です。

    そうなのですが、今、開城工団の一部企業は、既に中国でも高い授与を生んでいます。労働者の生産力がより高いということですね。不良率も遙かに低いのですよ。とても大きな可能性を発見しています。だから、開城工団が何も残らないということではなく、今、我々が行っているのですよ。その種が蒔かれているのではありませんか。ただ、その、今日、私が昼食を食べながら南側随行員を見て、我々が言葉に注意しよう、我々式にこのようなことを言ったのが、事実不信を引き起こし、むしろ我々に妨害となる、改革、開放を誘導するために来たのでは決してありません。経済の成果を考えているのですよ。

    中国との関係において、我々が中国人と会うと、当局に申告しなければならない対象でした。今、南側の如何なる人も中国の体制についてあれこれ言う人はいません。ベトナムの体制についてもその体制が良い悪いと話す人は一切おらず、行って南側の体制を語る人もいませんよ。

    今回、中国で中国語試験を実施したのですが、米国のまるでTOEFLやTOEIC試験をやるのですが、16万名が試験を受け、11万名が南側の人、体制について何の関係もないのです。我々は、北側の体制を尊重することが約束であるだけではなく、道理であるだけではなく、我々にとって利益となる。

    ドイツ式の急激な統一は、ドイツがとてつもない費用を負担したので、我々はそんな能力もなく、ドイツはヨーロッパを主導している国家ですが、我々はそうでもなく。したがって、それによる費用と混乱に耐えることもできず、そうであるはずも、そうなるはずもないですが、どちらが利益であるのかと仮定してみると、我々は北側が堅実に体制を維持し、安定を維持した土台の上で、経済的に発展するのが我々にとって利益であると皆考えています。

    なので、この点において積極的に考えようとお話し申し上げたく、午前にも申し上げたように、造船工業のようなものは、我々、南側のための突破口を開かなければなりません。私は、正直にそのように申し上げたいです。北側の立場は、私がお話し申し上げません。南側の利益だけを話しても、北側に害を与えることはないではありませんか。今、我々が自主問題と目の色を伺う問題、そんな問題も少しだけ我慢していただき。

    NLL問題が南北問題において出てくる最も大きな問題であると考えています。前回、長官級会談を開くのか開かないのかというとき、長官級会談を開いて西海平和問題の話の進展がなければ、我々は長官級会談もやらないと、このように言ったこともあります。西海で1次的に相互交信し、お互いに知らせ合っているのですが、履行は少し上手くいっていませんが、問題は、北側からNLLという本質的な問題を将軍級会談に持ち出したことです。つまり、議題として扱えと指示をしたのですが、反対をします。まず、会談を行う場所から設定しなければなりませんね。断固として扱わなければならないのですが、その後にそのような機会が無視されてしまいましたが、この問題について私は委員長と認識を同じくしています。NLLは変えなければなりません。

    しかし、これが現実的に詳細な内容も知らない人たちが敏感に、うるさくてうるさくて。だから、我々が提案したいのが安保軍事の地図の上に平和経済の地図を大きく、上にかぶせて描いてみようということです。したがって、西海平和協力時代という大きな絵を1枚描いてみて、漁労協力、共同で行い、漢江河口共同開発をし、また、自由な動産、ほとんどの地域が開発されれば、海州を避けてでも開城工団の延長線上に計画が立てられれば、その道のための通路、通路を狭く作るのではなく、全体を平和体制とし、双方の警察だけが管理しようということです。

    そうすれば、そちらが西側は共同漁労区域とする、右側では非武装地帯における問題と多くの提案をしてきましたが、平和生態公園とか、このようなものを通じて重武器がある部門でもまず撤収し、漸次GP(監視所)も撤収し、そのようにして自然資源も保護しながら南北が協力することに大きな受益が生まれるのではないのか。力を合わせて協力することが象徴的な時代を作る、そのようにすることにおいて、本当に海州は強硬にお話しなさるので難しいのですが。

    金正日:海州問題は、私が今日、昼食に行って、鄭夢憲先生と鄭周永先生がお願いをして、鄭夢憲先生と議論したときにお話し申し上げました。海州は、その、私がこのような立場を、その時も取りましたから。鄭夢憲先生が何かを提起したのかといえば、海州は海州市を全てやろうということではなく、海州港だけ利用権をくれ、利用権をくれとというなら、自分が港を維持しながら開城を念頭に置き、連結させる・・・しなければ開城、恐らく鉄道も問題とならなくても、陸路の道路もないのだから、その中央分解線、板門店以外で一切取引ができないから、その時、当時の要求が1999年度(金養建、年度を思い出させるのを助ける)に提起し、港だけでどのようにしようとするのかというと、港だけ経営権を持てば、自分がそこにすぐに行き、開城と軍事分解線ではない新しい通路を、経済通路を作り、開城に土地を作れば、自分がやる。

    盧武鉉:今も海運通路は必要です。開城工団だけにしてもですよ。今も海運通路は必要なのですが・・・

    金正日:だから、午後に行って昼食を食べ、軍の将軍たちちょっと来い。来て海州、その時、99年度、その時のその決心を生き返らせるなら、どのような問題があるのかと聞くと、答えは、「問題はありません」。

    すると、盧大統領様と会うのですが、港をすぐに開放することを私が決心するのか、それは問題ありません。

    軍でそのように出てきて・・・そして、まだに私が海州をやるということがなく、その時、海州港を海上として物動量を開城に支援する、そのように合意しようというので、鄭夢憲先生が2000年度6月に来て、そのことには・・・もう・・・その方が末っ子だったからか、家で大変だだをこねるのです。

    ずっと座って、そのように善を施すことには、その海州近郊に何かをやらなければならないだろ、鼻息ばかり強くて何をするのか、お酒が少し入ると、それでまただだをこねるのですよ。

    盧武鉉:私も末っ子です。

    盧武鉉と金正日:(笑い)

    金正日:では、海州、その・・開城を確固とする条件であれば、海州港を与えてやる。与えてやるのも当時、今になって・・・土地を出せと言うから、与えられる。海州の横にカンリョン郡というのがあります。カンリョン郡の土地を今後、開城が上手くいけば、工業団地にしてみろ、そのように言ったことがあります。

    盧武鉉:はい、それで、その・・

    金正日:だからそれは、そうなので条件が一つあることは、軍部から、私が決心するというと、決心されるその根底には保証が一つなければならない。何かと聞くと、李承晩大統領時代、51年度に北方限界線、あるじゃないですか。

    その時、元来、線引きは38度線を基本として、そう、歴史的なそれなのですが、それを両側が放棄する、停戦協定を平和協定にする第一段階の基礎段階としては、西海を南側で構想する、また我々が同調する場合意は、第一次的に西海の北方軍事分解線、警戒線を双方が全て放棄する法律的な、そうしたことをすれば、海上では軍隊は全て撤収し、その次に警察がやろうという、警察巡視・・・

    盧武鉉:平和協力体制、今後、平和協力地帯についての具体的な協議をしなければなりません。

    金正日:それ、しなければなりません。

    盧武鉉:それが、既存の全ての警戒線であるとか秩序を優先することとし、そのように一度、整理することができるのではないのか。

    金正日:海州問題のようなことは、そのような原則で今後協議することにした。今後、そのような問題は軍事を含み、平和地帯を・・・

    盧武鉉:軍事問題、これ、全てのことを軍事的秩序、そうでしょ。平和・・・

    金正日:だから、私がもう一度地図を見たのですが、その時、その方(訳注:「両班」という言葉を使う)がよく考えたと思います。海州港からカンリョン郡側へ来るようになれば、開城と連結される鉄橋があります。その鉄道だけ少し手直しすれば、開城からも海州へ列車で来て、海州港から列車で開城に行き。

    盧武鉉:それが、重要なことは平和問題と・・・

    金正日:その方(訳注:両班)が、それをとても考えたのですが、その時はこのような法律的問題にたくさん縛られるので、その時は、そうですね、繰り返し、決心してくれ、決心してくれとお願いをしたのですが、今、西海問題が複雑に提起されている以上、両側が勇断を下し、その昔の線を全て放棄する。

    平和地帯を宣布、宣言する、そして海州まで含めて、西海まで含まれた、陸地は除外し、陸地は(外に)出して、このようにするようになれば、これは我々の構想であり、あくまでも、これを該当する関係部署で研究して協議することにする。

    盧武鉉:西海平和協力地帯を設置することにし、それをもって平和問題、共同繁栄の問題を全て一挙に解決することで合意し、それに必要な実務協議を続けていけば、私が任期中にNLL問題は全て治癒されます。

    金正日:それは・・・

    盧武鉉:NLLよりもっと強力なものです。

    金正日:これで決定したのではなく、構想として近い日時に協議することにする。そうすれば南側の人々は喜ぶと思いますか?

    盧武鉉:それは、もうそんな平和協力地帯が作られれば、その部部は、皆喜ぶでしょう。また、うるさいことを言えば、我々が説明して平和問題と経済問題を一興に解決する包括的解決を一括妥結する包括的解決方式なので、これはどんなによいことでしょうか。私は、自信を持っています。憲法問題と繰り返し出てきている法問題では絶対にありません。

    いくらでも私が対応していくことができます。もっと大きなビジョンがあるのですが、大きなビジョンがなければ、小さな試練を勝ち抜くことができませんが、大きなビジョンを持ってすれば、勝ち抜くことができます。とても私が最も核心的で最も大きな目標としている問題を委員長が(訳注:敬語)今、承認してくださったのですよ。

    金正日:平和地帯とすることは、反対ありません。私は反対がなく・・・

    大統領:平和協力地帯に・・・

    「2007年南北頂上会談会議録 全文」:日本語訳出6、鉄道複線化問題、北京オリンピック南北統一応援団の鉄道利用、マスコミ批判、盧武鉉NLL怪物発言、金正日の昼寝話(2013年6月25日 「朝鮮日報」)

    李在禎:開城から平壌まで2時間半で、ソウルから開城まで50分かかります。

    金正日:50分、飛行機利用するよりもいいでしょ。

    李在禎:はるかに良いです。本当に委員長様が(訳注:ママ、敬語)今後鉄道も開いてくださり、地上の道も開き、空もついには定期空路を作り、我々の市民たち、国民たちが皆自由に往来できるようにしてくださればよいです。

    金正日:そのために、我々が仕事をしようということではありませんか。それは、必ず実現させなければなりません。道路、鉄道も今後、1次拡大しなければなりません。いまだに我々は、日本の残滓、過去の日本の残滓が残っているのが鉄道です。日本人は、新義州とあの・・・京義線だけ複線で作り、他のところは、複線というのが元来ありません。戦争以後に破壊された以後には、我々が復旧もできず、日本人が残した植民地の残滓が…今後、開通するとすれば、金大中大統領が(訳注:敬語)鉄道、物資輸送、物流輸送することに大きな意味付けすることをしたので、我々が賛成しました。重量大路に重量車が通行しなければならないので、私が象徴的に連結だけした。私がいつも幹部に話すのだが、実際に開こうとするなら、お前たちがする仕事が多いのではないのか、釜山から中国、ヨーロッパに行くこと、速度をどのように保障するのか。

    李在禎:委員長様、まず、今、開城までだけでも開けば、開城で生産する量が1か月で1千500万ドルほどですが、もしこれが来年末まで続けば、1か月で1億ドルを超える生産がされます。この約25%が海外に輸出され、残りの75%が国内で内需として使われています。この物資だけ列車で輸送するとすれば、物流費用を40%削ることができます。私共がそのようにしながら、委員長様が(訳注:ママ、敬語)お話になったように、残りの鉄道の現代化、これ、また、別途の投資方法を使って進めていけば、恐らく、今後、国民の希望となるのではないかと思います。

    金正日:それには、反対はありません。反対ない。先ほど、経済協力問題の話をした時、鉄道の現代化もしなければならないでしょ。現在は、ただやったという象徴的なものであり、正常運営しようとすれば、問題が複雑です。今後、重量化しなければならないし、二つ目は単線だけでは解決されないので、京義線に限って複線問題があり…私がロシア人に話をしました。京義線延長は、複線にできない。単線でやらなければならない。我が国の地形が少し…地図見たでしょ。どのようになっているのか。南側が少し有利ではないですか。平らだから。

    金養建:南側も今、連結できず…東海岸側では連結ができていません。

    金正日:だから、それも今、やったことにだけなっているでしょ。実際に運営しようと手を付ければ…今後、そうですね、オリンピックの後でも…北京オリンピックも南側から要求するというのだけど、その列車線を利用して…時間が飛行機で行くのより遅いでしょ。

    李在禎:しかし、意味としてはおそらくとても大きいです。

    金正日:意味はどんな、人気取りをして何をしようと…

    李在禎:違います。南北が共に応援するためには、同じ列車に乗って行くということにとても大きな意味があり、委員長様(訳注:ママ)の決断によっては、世界に平和の意志を見せることができる非常に絶対的な機会であると考えます。

    金正日:それも今回、両首脳が合意したことにしましょう。応援団はその列車を使ってみろといいましょう。

    李在禎:とても良いお言葉です。

    廬武鉉:はい、とても良いです。それが、北側のイメージがとても良いです。共同、こう言えば、人々が北側に対して関心を持って投資したり、とにかく国際的なすべての関係で対応が違ってくるでしょう。

    金正日:応援することだけ象徴的に一度やり、帰るときは飛行機で帰って来いといいましょう。そうしなければならないだろ…

    金養建:はい、象徴的に行くときに、その…

    李在禎:委員長様、今回の機会に開城公団までは一度開いてくだされば、開城公団の発展にも大きな寄与となるだろうと思います。そして、象徴的に現代化作業も我々の大統領様(訳注:ママ)の在任中に一度計画を立てて一旦着手することができる。そうすれば、望ましいことではないかと思います。

    金正日:開城公団までということは、ソウルから開城公団まで来るということですね。

    李在禎:そうです。

    廬武鉉:今後、開城公団のもっとも大きな隘路は、物流隘路の発生です。なぜならば、原資材が入っていきますね。物流の隘路が今、すぐに発生しますし。その次の隘路は人が足りません。

    金正日:開城が公団のために道路建設しなかったので。それで駄目なのですか。

    廬武鉉:今、現実がコメ40万トン、6月末までに始めたのですが、11月20日になれば、すべて終わります。船で行っているので、とてつもない時間がかかりますし、我々の考えでは、どのようにしても開城までだけでも物流ができるようになり、現代化作業をすれば、開城公団発展に寄与すると思います。道路問題ももし許可をしてくださるならば、漢江河口を共同開発すれば、漢江河口にある共同砂の賦存量だけでも10億立方メートルを超えています。これを金に換算すれば28億ドルになります。

    金正日:骨材生産するのだね、金になるならそれなさってください。

    李在禎:それは、今回、委員長様が(訳注:ママ、尊敬語)確答をしてくだされば、南北に相当な利得となり、それを通して開城―平壌間の高速道路事業もすることできますし。

    金正日:(金養建に)少し、休んで話をするか。

    廬武鉉:北側が骨材の話が出て、少し前にNLLのお話もなさったので…

    金正日:大体15分休憩して、残さず話をしませんか。

    廬武鉉:今、15分休んだら12時ですが…

    李在禎:午後に時間を少しください。

    廬武鉉:そして、私の国民も2回、3回、4回、会って来いと私に荷を負わせたので、1回会って戻れば、廬武鉉追い出されてきたと書くと思うので、委員長が(訳注:敬語)私をそのようにするつもりですか。

    金正日:最近の記者たちは、特に南側の記者と日本の記者はとても賢く、時流に敏感で取材活動では本当に万民を掴んだり離したりできるのですが、最近では、もう記者ではなく、作家です。記者がすべての話をでっち上げ、あの人たちを見ると、今、記事なのか作品なのかと私が、そう思ってしまうんですよ。虚偽…

    廬武鉉:北側の記者は、そんな記者はいないでしょ。

    金正日:我々は事実通りにその…良ければ良く、悪ければ悪く、そちらではしばしば、金儲けしようと…

    廬武鉉:午後、時間を下さることがそんなに難しければ、私も帰ろうと思います。

    金正日:では、これからしばしば会おうといったので、しばしば案件が出てきたら、来られれば良いではないですか。

    廬武鉉:自主は、次のことで、今回の歩みの交通費を回収していかなければ。何をおっしゃるのですか。そして、実際にですね、西海問題は深くお話をしたいと思います。委員長様のお言葉も聞いてですね。

    金正日:「西海問題も軍事会談で必ず取り上げて、肯定的に解決するようにした」こうすればよいではないですか。

    金養建:ともかく、軍事分野は軍の間でたくさん議論しなければなりませんから。

    金正日:南側の西海問題に対する実質的な要求は何ですか。

    廬武鉉:南側の要求というよりは、私はその部分が誘発的衝突の意見が残っている最後の地域なので、何かそこの問題を解決しなければならないと思います。ところが、NLLというのが不思議にもできて、何か怪物のようにやたらと触ることができないものになっているんですね。だから、それについて言うのであれば、西海平和地帯を作り、共同漁労もし、漢江河口の共同開発もし、さらには仁川、海州全体を結んで共同経済区域も作り、通航も自由にできるようにし、そうなれば、その通航のために、いわば、絵を新たに描かなければなりませんよね。ここは自由通航区域で、ここは共同漁労区域で、ではそこには軍隊が入れないようにして、両側の警察が管理をする平和地帯を一つ作る、そんな概念を設定するのが最も急ぐべき問題ですよ。

    したがって、海州特区というのは、そのために含まれるものであり、実際に韓国経済が今、急ぐ重要なことは造船です。この造船部門の波及効果が大きいのですよ。造船をひとつやろうとすれば、各種の部品工業がまず成立しなければならないのですが、その部品供給が該当工団でも作らなければならないのですが、人というものは、何年か経つと、独自的に工団内で外で北側人民が創業をするようになりますよね。小さな工場が創業し、そのようにして進んでいけば、波及効果が非常に大きいです。

    我々も今、漸次、中国で冷遇を受け始めているのですよ。造船部品とか、部品組み立てといういわゆる下請け工場で冷遇を受けており、我々も中国ではない他方に行かなければなりません。したがって、一部はフィリピンに行き、他の所にも行かなければならないのですが、韓国の造船工業をする人たちは、北側でこれさえ開放してくれれば、それこそ北側経済に画期的な、技術移転だとか効果がとても大きいのですよ。

    それをやろうとするならば、発電問題も解決しなければならず、造船団地のために発電所、一つ作れば、どうせなら大きく建て、修理して育てることで周辺問題、電力問題まで解決するのであり、決して特区、それだけ食い逃げする、そんな方式ではしません。

    例えば、開城で今、我々が10万キロワット使っていますが、40万キロワットまで送電が可能です。海州まで延ばしていくこともでき、開城の労働力問題が今後、今、1次完工すれば、その労働力は大丈夫なのですが、2次で300万坪に入れば、労働力が不足しますよ。その人々の住宅を全て建てなければならないのですが、住宅地の計画も我々になく、住宅問題、通勤問題など、北側人民が開城へ引っ越してこなければならないのか、そうでなければ相当部分、海州のようなところで問題を解決しなければならないのか、このような問題が我々の心配です。

    金正日:それ、午後にしましょう。午後、1時間程度、1時間半程度予定し・・・昼寝はおありですよね(訳注:ママ)。

    盧武鉉:いつでも結構です。委員長様が(訳注:ママ、敬語)都合の良いときに・・・

    金正日:昼寝、されますか?(訳注:ママ、言い替えている)

    盧武鉉:するときもあり、しないときもあり、そういうことです。

    金正日:40年間、昼寝というものを知りません。

    李在禎:凄いことです。ご立派です。

    金正日:少し眠ると、それも足りないし、たくさん寝ると頭が痛く・・・
    盧武鉉:他の日は昼寝をしてよくても、今日はしてはいけないようです。

    金正日:(金養建に)2時?2時半?

    盧武鉉:2時半、良いです。2時でも良いです。

    金正日:2時半、開始して、4時、終われば・・・(金養建部長に)私の会議も夕方の時間に全て回せ。今日、外務省の人たち皆集まって、方向を話そうとしたのだが・・・盧大統領様(訳注:ママ)の執拗な提案に私が譲歩し、2時半にすることに・・・

    盧武鉉:話をすることが多くてそうなのです。

    金正日:そして、報道陣に話をして下さい。討議問題が非常に多く、深さのある話を多く・・・我々も作家の役割をしてみましょう。だから、午後にまたやる。そのようにしましょう。

    盧武鉉:ありがとうございます。

    金正日:ありがとうございます。

    「偉大な祖国解放戦争60周年に捧げる」7.27行進曲、戦勝の祝砲よ語れ、偉大な年代の勝利者たちに敬意を捧げる、偉大な戦勝の名節 (2013年7月21日 「労働新聞」)

    7月21日の『労働新聞』の1面を4つの歌の楽譜と歌詞が飾った。同新聞には、時として新しくできた歌が楽譜付きで紹介されることはあるが、4曲まとめてというのは私が同新聞を読み出してからは記憶がない。

    音楽に疎い私では『労働新聞』に掲載された楽譜を見てもぴんとこなかったのだが、22日夜の「朝鮮中央TV」でモランボン楽団の演奏でこれら4曲が紹介された。いずれもモランボン楽団らしい曲である。

    「偉大な祖国解放戦争勝利60周年に捧げる」
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    Source: KCTV, 2013年7月22日放送

    また、これら4曲は「祖国解放戦争勝利60周年記念勲章を授与された作品」ということで、これに関する最高人民会議常任委員会政令第3287号が出されている。

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    Source: KCTV, 2013年7月22日放送

    『労働新聞』、「조선민주주의인민공화국 최고인민회의 상임위원회 정령 제3287호 주체102(2013)년 7월 21일 노래 《7.27행진곡》,《위대한 전승의 명절》,《전승의 축포여 말하라》,《위대한 년대의 승리자들에게 경의를 드린다》에 조국해방전쟁승리 60돐 기념훈장을 수여함에 대하여」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-07-22-0001&chAction=L

    また、これらの曲の作詞家や作曲家に対しても「国家勲章第1級」を授与する同政令第3289号が出されている。これら作詞家や作曲家は、貢勲国家合唱団所属であるが、1人だけ朝鮮人民軍総政治局課長が含まれている。総政治局と言えば、崔龍海さんが所属する部署であるが、歌詞や曲調の「政治性や思想性」にチェックを入れたのであろうか。

    『労働新聞』、「조선민주주의인민공화국 최고인민회의 상임위원회 정령 제3289호 주체102(2013)년 7월 21일 전승 60돐을 맞으며 훌륭한 노래들을 창작한 창작가들에게 조선민주주의인민공화국 국기훈장 제1급을 수여함에 대하여」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-07-22-0002&chAction=L

    さらに、モランボン楽団のリュ・ジンアさんにも「貢勲俳優称号」が同政令第3290号により授与されている。

    『労働新聞』、「조선민주주의인민공화국 최고인민회의 상임위원회 정령 제3290호 주체102(2013)년 7월 21일 류진아동지에게 조선민주주의인민공화국 공훈배우칭호를 수여함에 대하여」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-07-22-0003&chAction=L

    では、これら4曲の歌詞を紹介していく。

    「7.27行進曲」
    作詞:チ・ホグン
    作曲:チョ・キョンジュン
    1.
    歩みも高く 大きく手を振って 行こう
    7.27だ
    老兵たちと共に 軍楽の音に合わせ
    行進して行こう
    アメリカ野郎が差し出した降伏書を踏みつけ
    通り過ぎてきた広場
    ドンム(同志)よ 力強く 力強く 力強く
    地軸を鳴り響かせ 進もう
    勝利 勝利 勝利の7.27
    もっと高く轟かせよう 偉大な朝鮮の勝利を

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    Source: KCTV, 2013年7月22日放送

    2.
    首領様の命令 偉功で輝いた
    勲章を見ろ
    侵略者の旗 燃やしながら 打ち上げられた 
    祝砲を見ろ
    勝利のための戦い
    勇士たちは 我々の 父母だ
    ドンム(同志)よ 敬礼を 敬礼を 敬礼を
    時代を 継いで 捧げよう
    勝利 勝利 勝利の7.27
    もっと高く轟かせよう 偉大な朝鮮の勝利を

    20130722kctvhasf_005839529.jpg
    Source: KCTV, 2013年7月22日放送

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    Source: KCTV, 2013年7月22日放送

    3.
    戦勝広場を通過する 怒濤の行進
    止まるな
    祖国統一広場 閲兵式に向かい
    まっすぐに 行こう
    党中央にしたがい 歩みを合わせ
    歩武堂々と
    ドンム(同志)よ 前進 前進 前進
    最後の勝利に向かい
    勝利 勝利 勝利の7.27
    もっと高く轟かせよう 偉大な朝鮮の勝利を

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    Source: KCTV, 2013年7月22日放送

    この歌は曲名のとおり行進曲である。おもしろいのは、「勝利 勝利 勝利の7.27」の部分で口笛のような音(電子キーボードで出しているのであろうが)が裏拍で入る。類似した音は、沖縄の音楽や韓国の演歌(ズンチャ、ズンチャという感じの古い曲)にも入っている。北朝鮮の楽曲にこれまでこの演出があったのかは分からないが、少なくともモランボンの楽曲では初めてではないだろうか。

    『労働新聞』、「위대한 조국해방전쟁승리 60돐에 삼가 드린다 7.27행진곡」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-07-21-0002&chAction=D

    「戦勝の祝砲よ語れ」
    作詞:李チソン
    作曲:南チョル

    1.
    勝利のために蒔いた 勇士たちの熱い血を
    地に埋めておく訳にはいかず あの空に輝かすのか
    祝砲よ お前は 勇士のために 縫い取った 花束
    祝砲よ お前は 勇士のために ばらまく 花吹雪
    語れ 戦勝の 祝砲よ
    勝利は 永遠に 朝鮮のものだと

    2.
    滅敵へ 雨のように降り注いだ 弾丸が 目に浮かび
    胸で 防いだ 陣地が 思い出される
    祝砲よ お前は 勇士たちの 魂を輝かす 星の塊
    祝砲よ お前は 勇士たちの 偉貢を刻む 勲章メダル
    語れ 戦勝の 祝砲よ
    勝利は 永遠に 朝鮮のものだと

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    Source: KCTV, 2013年7月22日放送

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    Source: KCTV, 2013年7月22日放送

    3.
    全世界を 染める 勝利の 千万の花火
    党にしたがい 百勝して行く 我々の心臓 燃え上がらせる
    祝砲よ お前は 我々の名節 轟く 火の嵐
    祝砲よ お前は 我々の勝利を 伝える 金文字
    語れ 戦勝の 祝砲よ
    勝利は 永遠に 朝鮮のものだと

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    Source: KCTV, 2013年7月22日放送
     
    この曲はゆっくりとしたバラード調の曲だが、2番と3番の間にエレキギターのソロが入る。ここがいかにもモランボンらしい演出で、背景で流れる米帝と戦う勇士の映像と何とも微妙なバランスをなしている。 

    『労働新聞』、「위대한 조국해방전쟁승리 60돐에 삼가 드린다 전승의 축포여 말하라」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-07-21-0003&chAction=D

    「偉大な年代の勝利者たちに敬意を捧げる」
    作詞:ハン・テジュン、チョン・エナム
    作曲:チョ・ギョンジュン、ヒョン・ウンチョル

    1.
    この地を守り 命を捧げた
    勇士たちは 生きている
    米帝に勝った その精神は
    後世の 魂を 育てる
    偉大な年代の 勝利者たちに
    敬意を捧げる 敬意を捧げる

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    Source: KCTV, 2013年7月22日放送

    2.
    体で 防いだ 陣地と
    破片の痕跡が はっきりと残る旗
    決戦の 全ての 昼と夜を
    我々は 忘れない
    偉大な年代の 勝利者たちに
    敬意を捧げる 敬意を捧げる

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    Source: KCTV, 2013年7月22日放送

    3.
    首領様にしたがい 勝利を轟かせた
    その伝統は 永遠であれ
    党中央にしたがい 代を継いで
    英雄朝鮮 輝かせていけ
    偉大な年代の 勝利者たちに
    敬意を捧げる 敬意を捧げる

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    Source: KCTV, 2013年7月22日放送

    この曲は行進曲である。モランボンの演奏で特に気になったところはない。歌詞や背景の映像を見れば分かるように、この曲は朝鮮戦争を戦った「老兵」に敬意を捧げる曲である。若く、戦争を知らない金正恩さんとしては、節目事に「老兵」に敬意を示しておくことは、長幼の序を重んじる「主体朝鮮」だからであろう。

    『労働新聞』、「위대한 조국해방전쟁승리 60돐에 삼가 드린다 위대한 년대의 승리자들에게 경의를 드린다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-07-21-0004&chAction=D

    「偉大な戦勝の名節」
    作詞:チャ・ホグン
    作曲:ヒョン・ギョンイル

    1.
    老兵という その呼び方を 崇高に 抱いて生きる
    後世たちの 花束が 戦勝塔を 覆い隠す
    敬礼 神聖な 敬礼 偉大な この日に 捧げる
    党と 首領にしたがい 抱いてきた 戦勝の名節

    2.
    薬莢が積み上がった 戦場と 肉迫戦の銃創
    歓喜の 祝砲の中に 涙をこらえられず 浮かんでくる
    栄光 高価な栄光 偉大な この日に 捧げる
    党と 首領にしたがい 轟かせてきた 戦勝の 名節

    7.27 我々の 7.27
    7.27 我々の 7.27
    (別曲のフレーズが挟み込まれている)

    3.
    命を賭けて 祖国を守った その精神は 生きている
    勝利から 勝利へと 歳月を超え 引き継がれる
    誓い 継承の 誓い
    偉大な この日に 捧げる
    党と 首領に したがい
    引き継いでいく 戦勝の 名節

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    Source: KCTV, 2013年7月22日放送

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    Source: KCTV, 2013年7月22日放送

    『労働新聞』、「위대한 조국해방전쟁승리 60돐에 삼가 드린다 위대한 전승의 명절」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-07-21-0005&chAction=D

    開城工業団地再開に関する「南北当局実務会談」第1回~5回 北側主張 (2013年7月23日他 「労働新聞」)

    韓国報道は、金正日・盧武鉉「議事録」が国家記録院・大統領記録館で紛失したと伝えている。この「議事録(会談録)」の翻訳も少しずつ進んでいるのであるが、このところ雑用が多く、作業が進まない。

    開城工団を巡る南北会談も回を重ねている。7月7日の1回会談以降の北朝鮮側主張を『労働新聞』を基にまとめておく。

    7月7日 第1回会談:板門店北側地域「統一閣」にて
    南側企業の梅雨期被害を減らし、開城工業地区を正常化させるための問題について合意し、合意書を採択した。
    合意内容
    ・北と南は、2013年7月6日から7にちまで板門店・統一閣で開城工業地区問題と関連した北南当局実務会談を持った。
    ・北と南は、開城工業地区の企業が晒されている問題を解決し、工業地区事業を発展的に正常化していくことについて認識を一致させ、次のように合意した。
    1.北と南は、開城工業地区の梅雨期被害を減らすために、南側企業関係者をはじめとした関係者が7月10日から工業地区を訪問し、設備点検及び整備を行うこととする。
    2.北と南は、南側企業が完成品及び原材料を搬出できるようにし、関連手続きに従い設備を搬出できるようにする。
    3.北と南は、設備点検と物資搬出などのために、開城工業地区に出入りする南側人員と車両の通行、通信と南側関係者の安全な復帰と身辺安全を保障する。
    4.北と南は、準備され次第、開城工業地区企業が再稼働するようにし、稼働中断裁初防止など開城工業地区を正常化するため7月10日、工業地区で次の会談を持つこととした。

    「개성공업지구 북남당국실무회담 진행」、『労働新聞』、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-07-08-0019&chAction=D

    7月10日 第2回会談:開城工業地区にて
    北朝鮮側は、6.15共同宣言の精神に合致するよう、今回の会談で相互理解と信頼に基づき、適切な結果を出すため、開城工業地区事業を再開することにおける実践的で合理的な提案をし合意に至るよう誠意ある努力をした。

    しかし南側は、工業地区事業を再開するための現実的な提案もせず、工業地区中断事態に対する責任を北側に転嫁しようとする不当な主張だけに固執し、会談進展に対する意図的な難関を造り出した。

    北側が合意書草案まで提示し、積極的な立場を示したが、最後まで南側は旧態依然とした主張ばかり繰り返し、問題についての議論を故意に避けながら、内部事情を口実に会談日程まで穏当ではない態度を示した。

    南側のこうした誠意のない立場と態度により、結局、会談は何の成果もなく終わってしまった。

    双方は、7月15日に開城工業地区で第3回南北当局実務会談を持つこととした。

    『労働新聞』、「개성공업지구정상화를 위한 제2차 북남당국실무회담 진행」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-07-11-0021&chAction=D

    7月15日 第3回会談:開城工業地区にて
    双方が開城工業地区正常化のための合意書草案を出し、意見交換をした。
    双方は、第4回北南当局実務会談を7月17日、開城工業地区で持つこととした。

    『労働新聞』、「개성공업지구정상화를 위한 제3차 북남당국실무회담 진행」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-07-16-0016&chAction=D

    7月17日 第4回会談:開城工業地区にて
    北側は、開城工業地区正常運営に障害を与える政治的、軍事的行為を一切行わないなど、中断事態再発防止問題、工業地区の安定的運営と企業活動を円満に保障するための機構及び制度的装置を作ることに関する問題、身辺安全及び投資財産保護問題、通行・通信・通関問題、工業地区を国際的競争力ある経済協力地区に発展させる問題をはじめとし、工業地区を一日も早く正常化し、発展させるための誠意ある実践的提案をした。

    しかし、南側は、工業地区(中断)事態についての責任と一方的な再発防止保証だけを前面に押し出し、問題解決に人為的な難関を作り出す非常に不遜で誠意のない態度を取った。

    南側は、言葉では開城工業地区を正常化しようという立場であるといいながらも、合意の基礎となる合意書草案さえ準備してこないことで、会談を空転させて回数だけ増やす会談をするという形式だけ整えようとした。

    北側の誠意ある努力にもかかわらず、南側の不当な主張と不誠実な態度により、会談は結実を見ずに終わった。

    第5回南北当局実務会談は、7月22日、開城工業地区で持つこととした。

    『労働新聞』、「개성공업지구정상화를 위한 제4차 북남당국실무회담 진행」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-07-18-0028&chAction=D

    7月22日 第5回会談:開城工業地区にて
    会談で双方は、合意書内容を真剣に協議し、一部の問題は次の会議で議論することにした。
    第6回南北当局実務会談は、7月25日、開城工業地区で持つこととした。

    『労働新聞』、「개성공업지구정상화를 위한 제5차 북남당국실무회담 진행」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-07-23-0022&chAction=D

    なかなかまとまらないが、ともかくも双方が大枠で開城工団再開で合意し、それに向けての会談を続けていることは良いことである。韓国側は北側に「(今回のような)一方的中断防止」を求め、国際基準に合致するような運営ルールを受け入れることを求めている。しかし、開城工団が休戦状態にある(北朝鮮が、休戦を本当に白紙化していなければであるが)2国間が共同運営する特殊な工業団地であることからしても、国際基準に合致する運営ルールの適用というのは難しいであろう。逆に、今回の中断事態に至るまで、韓国側の被害が大きかったとはいえ、天安号事件や延坪島砲撃事件という軍事衝突を経験しながらも、ほぼ正常運営が続いてきたのは、国際基準に照らしてもむしろ異常な事態であったといえよう。開城工団に韓国以外の企業が入っていれば国際基準適応もあろうが、現状では韓国企業のみである。もちろん、北朝鮮が開城以外の経済特区に外国企業を誘致しようとするならば、開城で良い見本を見せることは必要であろうが、良くも悪くも開城工団は南北朝鮮というきわめて特殊な関係の政府間の同意に基づき形成された経済特区である。

    振り返れば、今回の操業中断は、韓米合同訓練と韓国メディアなどによる「最高尊厳の冒涜」がその原因であったはずだ。興味深いのは、北朝鮮側が第4回会談で「開城工業地区正常運営に障害を与える政治的、軍事的行為を一切行わない」を提案していることである。これが双務協定に盛り込まれるのであれば、この条項は北朝鮮側にも適用される。北朝鮮が色々と条件を付けたり言い逃れをする可能性はあるが、南北間の平和や信頼を強化する一つの契機にはなり得る。

    韓国メディアによる「最高尊厳の冒涜」だけは、これは韓国政府たりともどうにも統制しようがない。しかし、今翻訳を進めている金正日・盧武鉉会談「議事録」の中でも、金正日さんが「メディアは作文をするから困ったものだ」というようなことを漏らしている。将軍様も「韓国メディアは・・・・」と諦めているのだから、この辺りは元帥様も「尊厳の冒涜」があっても許せとはいわずとも、無視するしかない。だいたい、韓国以上にメディア統制が容易な中国においてですら「尊厳の冒涜」がなされているのだから。ま、しかしこれも、南北間の特殊な事情が関係しているのかも知れない。

    「敬愛する最高司令官金正恩同志が朝鮮労働党中央軍事委員会と朝鮮民主主義人民共和国国防委員会、朝鮮人民軍指揮官たちと共に錦繍山太陽宮殿を訪問された 2013年7月8日」歴史的大建造物から人民の公園に、開城 (2013年7月9日 「朝鮮中央TV」)

    7月8日は金日成さんの19周忌である。金正恩さんが、錦繍山太陽宮殿を党や軍の幹部と共に参拝した。今回は、金敬姫・李雪主さんは同行していなかった。

    注目されるのは、朴奉珠首相が同行し、崔龍海人民軍総政治局長に次ぐ同行者序列2位で紹介されていることだ。参拝場面でも、左はこれまでどおり崔龍海さんであるが、右に朴奉珠さんが立っている。張成沢さんは軍服を着てその横に立っている。朴奉珠さんは党軍事委員会のメンバーなのだろうか。番組のタイトルには「内閣」とか「労働党幹部」といった表記はないので、平服を着た彼は党軍事委員会のメンバーという立場として参拝したのかも知れない。崔龍海・張成沢両人は、軍服を着用しているので、国防委員会副委員長という立場での参拝であろう。

    金正恩と共に頭を下げる朴奉珠、敬礼をする張成沢(朴奉珠の右隣)。
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    Source: KCTV、2013年7月9日放送

    金日成・金正日資料展示室を参観する場面では、張成沢さんが前に出てきて朴奉珠さんは後ろを歩く構図になっているが、この辺りも興味深い(番組で紹介される映像はほぼこの位置関係にある)。
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    Source: KCTV、2013年7月9日放送

    錦繍山太陽宮殿前の広場は公園化されたが、朝鮮人民が参拝もかねて公園を訪れたという報道もあった(もちろん、「参拝もかねて」などとは言っていないが)。無駄な物を建設したという批判もあろうが、確かにきれいな公園となっている。これを見ていて思ったのだが、金正日さんは高さが勝負の主体塔や凱旋門を建設した。両方とも実物を見てきたが、その大きさに圧倒されることこそあれ、憩いの場としての機能は全くない。北朝鮮が言うとおりに「歴史的大建造物」というだけである。しかし、金正恩さんが手がけているのは、金正日死去後の銅像建設と全国各地に建設している太陽像モザイク壁画は別とし、太陽宮殿前公園も含めて、スポーツ施設も娯楽施設も人民が利用できるような「歴史的大建造物」である。金正日さんの発案で建設が始められた「民俗公園」は、お父さんの発案であったためか、どちらかというと「歴史的大建造物」的な色彩が強いが、凱旋門や主体塔よりはくつろげる場所であろう。

    イルカ水族館もアイススケート場も「人民が飢えているのに、無駄な物ばかり建設して」と日本や韓国のメディアからはバッシングされているが、人民が本当のところはどれほど飢えているのかというところも含めて、金正日時代の建造物との違いにも注目すべきではないだろうか。

    錦繍山太陽宮殿の池で白鳥やコイを見る朝鮮人民
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    Source: KCTV, 2013年7月8日放送

    話が変わるが、開城工団再開に向けて今日、韓国側関係者が開城を訪問することになっている。追って、その状況が伝えられるであろうが、開城工団の操業再開に期待したい。開城工団で操業していた自動車関係会社の社長の「技術も習得した北朝鮮労働者がいなくなるのは残念」という言葉が韓国メディアで伝えられていたが、この「技術も習得した」という言葉には重い意味があると思う。これは、開城で習得した技術が軍事転用されるなどという話ではなく、これこそ南北朝鮮間の協力や信頼造成プロセスの基幹となる部分ではないかと思う。経験から得られる技術とその移転過程で造成される信頼関係は絶対に金では買えない。

    事態の推移を注視したい。

    「2007年南北頂上会談会議録 全文」:日本語訳出5、盧武鉉意見表明、NLL、開城、6者会談、金正日訪韓催促 (2013年6月25日 「朝鮮日報」)

    <追記:コメントでご指摘いただいた部分を修正しておいた。>

    盧武鉉:とにかく、このような象徴的な行為が成就すればもっとよく・・・そうではなくても、なにか進展させることができる土台を一つ・・・布石を一つ、委員長が(訳注:敬語)この機会に作って下されば、その布石を持って次の段階にさらに進むのではないでしょうか、そのように考えています。

    西海(訳注:黄海)軍事分解線の問題があります。この問題は、委員長と私との関係からもう少し深みのある議論をしなければなりません。我々、南側の軍人たち、追い出したんですよ・・・行ってきてそう言わずに・・・今は違いますが・・・今は、我々もいろいろあります。NLL(訳注:Northern Limit Line:北方限界線)妥協しろ、大統領選挙局面ではなかったのですよ・・・その当時は、大統領選挙局面では・・なく・・・

    NLL問題を議題として出せ・・・出して妥協しなければならないのでは・・・それが国際法的な根拠もなく、論理的根拠もはっきりとしないことなのに・・・しかし現実として強い力を持っています。

    北側の人民としても恐らく自尊心にかかわることで・・南側ではこれを領土と主張する人々がいます。

    この混同ということを解消していきながら、解決しなければならないことなのですが・・・これを解決しようという意志を軍事会談に持ち出すとケンカばかりしますしね・・・いくら説明しても繰り返し他のことばかり言うのです。それ、駄目です、と・・・その次にこのような様々な、委員長が(訳注:敬語)提起された西海共同漁労平和の海・・・私が考えても息が詰まるのですが、これ、南側にそのままさっと解決してしまえばよいのですが・・・

    続けて出せば、軍事的にこれがどうの、安保の危険が生じ・・・このように内部で報告する人々からこうだから・・・この問題は、全く無視することができないことですが、最高位級で、この問題を話すのでなければ、そうしなければ・・・今回、大統領選挙局面でなんだかハンナラ党がそうしなければ、前回、私、軍事会談にこれは扱えと言ったんですよ・・・言ったのですが、今は私が政治的に守勢に追いやられて、その話をすぐに持ち出すのが難しいですが、だから、今、議題はそうです。

    それで、これを解決するためにもう少し賢明な方法がないのだろうか、そこ、言ってみれば、NLLを変えるだの道のということではなく・・・それは、昔、基本合意で今後、協議していくことにして、ここには大きな何か共同の繁栄のための、そんな海利用計画を打ち立てることで、敏感な問題を未来志向的に解決していくことができるのではないのか・・・そんな大きな枠組みの、何か我々が一度知恵を絞ることが必要だと考えています。

    海州のアイディアは、今日、初めて聞きました。鄭夢憲さんがそのような提案をしたということを初めて聞いたのですが・・・海州は軍事的に敏感で、下さらないだろうと聞いたのですが、むしろ私は反対に考えていました。

    開城よりもっと海州が敏感だと聞いたのですが・・・その点は、十分に理解いたしますが、ともかく海州の発想ということは、そんな大きな枠の中に入っていることでして・・・ただの背景説明です。そのようにだけお聞きいただければ結構です・・・だから、共同漁労、こうした問題について、これは少なくとも何か総理級レベルでも話をすることはできるでしょうが・・・決定権を持った委員長と私が一度話をもう少し深くしてみられればよい・・・委員長が今、構想された共同漁労水域をこのように軍事、お互いに撤収し、共同漁労をして、平和水域というお言葉について全く同じ考えを持っているのです・・・ただし、どんとNLLという言葉だけ出ると、蜂の巣を突いたようになるので、問題となるのですが、委員長と私とこの問題を深く議論してみる価値があるのではないのか・・・

    そして、国防会談でもこのような問題について前向きにお話し下さったことについて本当にありがたく考えています。6者会談に関して色々話をするのですが、少し前に報告をあのように詳細にさせて下さり、ありがとうございます。南側で今回行って、核問題についてきちんと話をしてこい・・・注文が多いでしょ・・・そうなのですが、それは、私はできることならば、帰ってそこでやめ・・・・そこでやめることを願う人たちの主張ではないですか・・・

    ところが、多くの国民がまた、それが重要だというのです・・・重要なことです。重要なことなのですが・・・しかし問題は、6者会談で既に解決に向かっており、その枠が根本的な・・・問題解決が可能な枠なので、そこで解決しよう・・・そのようなことを私が継続して主張してきてと・・・言いました。言ったのですが、私の国民を安心させるために核問題はこのように解決していくという水準の、そのような確認を一度して下されば、さらにありがたいです。そうでなければ、戻って私が釈明をたくさんしなければならないでしょう・・・一本筋が通っていれば、帰って、このようにやる・・・そうなるはずです・・・

    経済協力はよいです。委員長が今、その時ではないとお考えならば、そのように私は受け入れます。しかし、でも次にでも何か総理級であっても、何か委任と指示がなければ今後進めることができません。南側も同じです。総理にこのような方向で解決しろと方向を定めてやらなければならないのですよ・・・だから、そのような点において、今日、何か結論を出し、宣言に入れなくても委員長と私との間で経済問題をどうするのか、私たち同士、思い切って絵を、それこそ漠然とした絵をたくさん描きました。

    しかし、南側で考えると、その絵は漠然としたものではなく、本当にこれ可能だというものなのですが・・・今後、我々が一流国家にはろうとするならば、これ、しなければならないことなのですが・・・という考えを持っているので、また、この説明を十分に一度差し上げ、そして我々も委員長の限界が何か問いことをはっきりと持ち帰れば、その下で我々が計画を再び作り、提案差し上げ、としなければならないのではないのか・・・そのようにするのが良いと思います。

    この点は、私も痛切に考えています。南側の人々が開城工団について、それが開放の餌のように、自然に何か開城工団のようにすれば、北側が開放し、改革するだろうとこのように話していることについては、私も申し訳なく思います。これは、まあ、色々考えがありますから、話をするのですが、私はそのような見解に対しては、賛成ではありません。そうではなく、本当の意味で言えば、経済拡散、技術拡散、これ、しなければならないのですが・・・特区について語るのは、共和国全体の法体制を韓国企業が企業活動をできるように変えるというのは、難しすぎます。新義州もよいです。新義州でもそれは、もう・・・良く、羅津、先峰、みな良いです。

    問題は、これがお互いの取引方法、企業運営方法が、違いすぎるので、今、このまま特区でなくては、投資する企業がないということです。我々、今、全体投資の中に92年・・・93年から投資が始まり・・・94年から投資が始まりましたが、ほとんど全て失敗でして・・・成功したのは開城工団、金剛山、2カ所だけです。今、南側の対北投資の80%が全部特区投資でして・・・その件数でも80%程度で、金額でも88%が特区です。

    今、26の試験事業をしていますが、今回、1段階分譲となり、230社が入ってきます。入ってくるのですが、私がそれを一年程度はやめることができたのですが、事実は、私もその決断を1人ですることができず・・・先ほどお話ししたような、そのような理由で少し遅れたことについて本当に残念に思います。このような問題を考慮し、我々が特区について申し上げたのであり、特区についてふざけようという考えでは絶対なく・・・そんな点について一旦そうお話申し上げて・・・

    だから、今、勉強を、これまでの報告書をその人たちから私が受け取っておきました。細々と委員長が(訳注:敬語)、お知りになっておいた方が良い部分があると考え・・・今、企業経営において何が隘路となり難しく・・・このようなことを全ていちいちではなくても、大きな枠において・・・

    金正日:法律的な制度的な制限は、今後、さらにどのようにしても、今後、南朝鮮経済を一任する・・・金を受け取ろうと言っても・・・法律的な、制度的な調整事業が、おそらくなければならないと本人は思っています。

    金養建:はい、そのような問題が提起されます。一定の問題は提起されています。

    盧武鉉:委員長が(訳注:敬語)革命的決断をなさらなければなりません。特区をなさるにしても、特区以外をなさるにしてもです。我々も願うことなのですが、革命的決断をなさらねばなりません。

    開城工団が2000年に合意されたのですよ。企業が入ったのが2004年ではありませんか、今、2007年になり230社が入ってきたのです。これ、大変遅いです。

    南側でも、工団、一つ計画して、始めようとすると、時間がかかります。工団、一つ造るのに10年かかるんですよ。我々が仁川特区、つまり仁川経済自由区域を今造っているのですが、まだ荒涼たる原野です。2002年に企画し、引き継がれてきたのですが、5年間、必死でやっても、未だに仁川経済自由区域が自由区域らしくなるためには、今後5年、10年かかると思います。

    だから、今、軽水炉一つ作ることもです。政治的状況のためにそうなのでしょうが、94年に合意され、98年に施工に入り、2003年初めに中断され、その中断されたときまでに35%の工程しかできていません。投資した金、13億ドルになっていますが、我々は軽水炉、必ず建設しなければなりません。

    先ほど、金桂冠副相がこういいました。敵対視政策を撤回し、非核化は全朝鮮半島で行う。これ、良いです。既に合意されたことですから。今は、6者会談の主題に南北問題が入っていませんからそうでしょう。それは、南北間でも十分に合意し、既に合意があることですから、守っていくことはできます。そして、平和的利用権、積極的に賛成します。つまり、米国が与えようとしなければ、6者会談は成功しません。しかし、時間的に信頼を回復していく過程ではありませんか。

    信頼を誰を基準とするのか、国際社会で事実そうです。BDA問題は、米国が間違ったことをしたのですが、北側に指を指し、北側に解決しろと言い、不当だということは承知しています。しかし、我々が問題を実質的に解決していくためには、国際社会で支持を確保しなければなりません。

    したがって、私は過去5年間、核問題を巡る北側の6者会談での立場について米国と争い、国際舞台に出て北側の立場を弁護してきました。しかし、実質的に私が行動しながら、米国ときっぱり縁を切り、お前は間違っている言うことができないのは、米国が会議場から椅子を蹴って出て行ってしまえば、北側にも良いことではないですが、我々南側で考えても良くありません。

    南側は、平和が揺さぶられると言われると、通貨が地に落ちます。海外から借りてきた金の利子が上がります。我々は、委員長と金大中大統領と6.15の時、握手を一度したのですが、それが我々南側経済に数兆ウォン、数十兆ウォン稼がせたのです。今、写真も、昨日私が分解線を越える写真で南北が恐らく数兆ウォン稼ぎました。まあ、定期的に、象徴的にそんなものです。

    だから、6者会談が破談になってはいけませんから、米国を捕まえて一緒に行かなければ、北側も出て行かさないようにしなければ、だから6者会談に行くと、恐らく北側と最も緊密に話をするのが我々ではなかったですか、そう思います。

    金正日:我々が民族といえば民族ですよね、一つの民族ですよね、意思疎通はそれでも日本人より良いです。日本は、我々とつきあうと言っても、昼夜争い、それでも本心のある話は北南とします。

    盧武鉉:我々が先進強国になろうとするならば、それにもかかわらず米国と敵対関係、関係正常化を解決しなければなりませんよ。日本ともしゃくに障っても問題を解決していかなければなりません。南北が、いわば完全な協力関係に入り、北側が国際関係に入れば、追い出すことはできないのですよ。今は、世界と言えば、孤立となりますが、場所を確保した後に世界と言えば自主となるのですよ。自主が孤立ではなく、本当の自主となれるようそのように・・・

    金正日:正しいです。盧大統領様(訳注:ママ)の見解を十分に理解しました。

    盧武鉉:お話しすることがまだ残っています。そうでなければ、委員長のお言葉をそのまま1時間、2時間聞くのだけでも、聞かなければなりませんから、毎日、短くまとめてお話しになるので・・・

    金正日:養建さんから話を聞いたのですが、我々の常任委員長が長すぎる説明をしたということですね。

    盧武鉉:委員長、質問やお話しをされないのであれば、私があれこれ質問したいことも多いですからね。午後に時間を取って下さい。

    金正日:午後に日程が大丈夫でしょうか。

    金萬福:アリラン公演と晩餐行事は予定通り開催をして、それ以前の行事は我々が柔軟に対応します。したがって、お二方、首脳がこのように良いお話しをされているので、もう少し・・・

    金正日:さらに何を話すのですか。基本的な話は全てしたのではないですか。

    盧武鉉:こちらに来る時、午前に拡大首脳会談、単独首脳会談、そのように聞いてやってきたのですよ。朝、話、全部したから、午後に会うことなく帰れ、これでは・・・

    金正日:まだ、ご覧になるものが多いではないですか。先ほどもお話しになった・・・

    盧武鉉:午後に会談がなければです・・・

    金正日:定例会談というもの、私がすっと通過することができるので話すのですが、両国家でない以上には、一つの民族同士だから定例だ、定例にしよう、このようなことは私が必ず父の家に正月、旧正月に訪ねて行くのが道徳ですね。行く、行かない、きっぱり明確にする必要ないでしょう。

    盧武鉉:随時会おうとだけ仰って下さい。

    金正日:随時に?問題があれば、それはお互いの用事があれば、お互いに訪問するもので・・・

    盧武鉉:問題があれば・・・問題がなければ会うことない、このように感じますから、そう仰らずに・・・

    金正日:その代わりに格式と全てのことみな・・・

    盧武鉉:いいです。

    金正日:そう、私たち中国人と会って話します。あなた方、昼夜、外交しろ、そう言うのですが、横の家に国境を持っているので、親戚の家に行くようにするのでしょ、何も昼夜外交風呂敷を持って人の言葉も自然に話せないようにするのか、堅苦しく公式的な話だけするように、そうするのはやめよう、私があなたの家に行くのに、電報一通で良いでしょ。親戚(訳注:父の兄弟)の家に行くときも急いで行けば・・・

    盧武鉉:はい、良いです。同意します。格式と形式と手続きに縛られずに、随時会って民族の大切なことを私たちがお互いに・・・

    金正日:随時に協議する。定例化というと、こちらの人が、皆、理解できません。

    盧武鉉:そのようにして下さるとし。では、南側訪問はいつして下さるおつもりですか。

    金正日:それは、そもそも金大中大統領と話したのですが、今後行く場合には、金永南委員長が首班として行くことができます。軍事的問題が話されるときは、私が行くこともできる。このような話になっています。

    盧武鉉:ああ、そのように、我々は皆、金正日委員長が(訳注:敬語)訪問されることを約束したものと、私の国民は皆、そのように思い待っています。

    金正日:ミサイル問題だの核問題だの、今行こうと言っても、全世界が驚いてガヤガヤする時(訳注:原文は、熱が上がる時)、何をしに行きますか、だから・・・

    盧武鉉:だから、催促をしませんでした。

    金正日:だから、情勢があり、雰囲気があり、また、南側も情緒があることですが、今、ハンナラ党の人だとそのように出てきましたが、我々が何で、危険に対する何の準備もなくどこそこに飛び込む(訳注:原文は、カボチャを使って豚を引っ張り出す、何の準備をすることなく危険に飛び込み滅亡するという意)という言葉があるのですが、今、そのようにしようとしますか。

    盧武鉉:南側は、デモが自由すぎる国なので、お迎えするのもそんなに・・・我々も少し難しさがあります。

    金正日:今後、全てのこと、正常にうまく発展していけば、今後、行けない条件がないのではないですか。今後また、情勢と・・・

    盧武鉉:いらっしゃれれば、良いです。

    金正日:南側の人々の情緒も考えなければなりません。情緒を考えなければならず・・・

    盧武鉉:今回、この多くの勉強をしてきたのですが、委員長が(訳注:敬語)その・・・

    金正日:今回考えると、合わせて何時間かかりますか。ソウルから分解線まで来るのに何時間ですか。

    盧武鉉:平壌まで2時間半しかかかりませんでした。

    「<新しく出た歌> 熱い情」:今度こそ新しい歌、ジョンウン (2013年7月3日 「朝鮮中央TV」)

    いくつか前の記事で、「聞いたことがない」と紹介しておきながら、既に過去記事で紹介した歌を再び紹介するという大失態を演じてしまったが、今回こそ、「新しく出た歌」を紹介する。何となく、「朝鮮中央TV」を見たらやっていたので、思わず微笑んでしまった。

    熱い情

    作詞:崔ドンギュ
    作曲:李ミョンナム
    歌:金ユギョン
    演奏:モランボン楽団

    1.
    今は、どこにいらっしゃるのだろうか
    どこか遠い道のりを歩んでおられるのか
    毎日私の胸に
    いとしさの泉が湧き出ます
    ああ、その情は(訳注:情は=正恩(ジョンウン)と同音)、熱い情は(訳注:情は=正恩(ジョンウン)と同音)
    元帥様と結んで生きる
    いとしさの泉の水です

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    Source: KCTV, 2013年7月3日放送

    2.
    父の愛を全て下さり
    人民を守ってくださる
    情で温かい懐に
    運命を委ねました
    ああ、その情は(訳注:正恩(ジョンウン)と同音)、熱い情は(訳注:正恩(ジョンウン)と同音)
    元帥様と結んで生きる
    ありがたさの歌です

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    Source: KCTV, 2013年7月3日放送

    3.
    情で従う道は
    苦難も幸福です
    私たちの千万の心臓
    その情に鼓動します
    ああ、その情は(訳注:正恩(ジョンウン)と同音)、熱い情は(訳注:正恩(ジョンウン)と同音)
    元帥様だけを信じて従う
    信念の誓いです

    信念の誓いです

    21030703kctvhasf_008967629.jpg
    Source: KCTV, 2013年7月3日放送

    「正恩(ジョンウン)」と「情は(ジョンウン)」という同音異義の表現をかぶせた歌はいつかは出るのではないかと思っていたが、とうとう出たという感じだ。「恩情」と「正恩」が結びついた形だが、予定調和とも言うべきか。

    今回は、エラーではないと思うが、どうだろうか。

    「2007年南北頂上会談会議録 全文」:日本語訳出4、自主に関する盧武鉉の釈明 (2013年6月25日 「朝鮮日報」)

    盧武鉉:ともかく、委員長様が(訳注:直訳、敬語)、お話しになったことについて私がいくつか答弁をしたいと思います。

    金正日:はい、お話になって下さい。

    盧武鉉:自主の問題をたくさん提起されたのですが・・・英国のトニー・ブレアのいわば諮問をする・・・その人、名前、誰だったか・・・はい、キドゥンスという人の本を見ると、英国が米国にあまりにも頼らず、少し自主的にしろ・・・そして、ヨーロッパを重視しろ・・・このように助言をしたのを見ました。

    どうように二つで考えることができるのですが・・・英国も味方によって自主的にすることができずにいるという批判を受けていることです。そう考えると、その水準に上げてしまうなら、世の中に自主的な国が北側の共和国しかなく・・・残りは皆、自主性が低い国となります。それで、はっきりしたことは、我々が米国に頼ってきたことです。そして、韓国戦(訳注:朝鮮戦争)という過程を経ながら、このように歴史的に形成されてきたものなので、南側の如何なる政府も一日にして米国と関係をきっぱり切って、北側がなさっているような、そうした水準の自主を行うことは不可能です。

    したがって、私は時間が少し必要です。漸進的自主に向かおう・・・今までは少なくとも金大中大統領が登場する時期の前までは漸進的自主についての意志もありませんでした。金大中大統領は実際に自主というお言葉をしばしば使われませんでしたが、6.15会談から自主的な歩み・・・一部です。その時・・・

    金正日:朴正煕大統領が自主というスローガンが出なかった?

    盧武鉉:そうです。その方も、何か核兵器でも作ろうとされて・・・したのですが・・・

    金正日:自助・・・自助ですね。そう・・自助・・・

    盧武鉉:ところが、それで言うならば、実戦可能なことではなかったということですよ・・・だから、今、とにかく自主・・・自主国防という言葉を今我々の軍隊がとうとう使い始めています。主敵という用語、なくしました。その次に・・・均衡外交という言葉を我々政府になって使っているではありませんか。公然と使っていますよね・・・公式と均衡外交という言葉を使っています。

    作戦統帥権の取り戻しもしているではありませんか。多くの人々は、2師団の後方配置を米国が・・・またあれこれ戦略だと言いますけど・・・それは候補の時から話していた私の方針でもあります。なぜ、米国の軍隊がそこにいっているのか・・・トリップ・ワイヤーのことを言うのですが、米国がトリップワイヤーとなれば、我々は自主権を持つことができないということではないのか・・・国防をそれに預けておき、いかにして我々が自主を語ることができるのか・・・だから、2師団撤収するということが方針だったのですが、ちょうど米国も再配置計画を持っており、一致し、龍山基地を移転することに我々が60億ドルという金がかかります。

    ところが、60億ドルかかろうが100億ドルかかろうが、大韓民国の首都のど真ん中に外国の軍隊がいることは、国家の体面ではない・・・追い出したではないですか・・・追い出し・・・出て行きます。2011年になれば・・・だから、繰り返し議題のお前たち、何をしているのか・・・そんなふうにだけお考えにならないでください。漸次的に変わってきているな・・・そのようにお考えになれば、違って見えます。

    我々が戦略的柔軟性・・・戦略的柔軟性の問題において我々が確実に認めないことはできませんが・・・東北アジアで軍隊を動かすときには、我々政府の承認を受けなければならない・・・合意したではありませんか・・・作戦計画5029というものを米側が作って、我々に持って来たのですが・・・それは今できない・・・このようにしてなくしてしまったではないですか・・・

    だから、概念計画という水準で妥協しており、もうそれはなくなったのです。そのようになくなって・・・我々は、戦争という事実自体を・・・戦争状況自体を同意していないので・・・それはできないのです。そして、2012年になれば、作戦統制権を我々が単独で行使するようになります。その次に、一昨日の国軍の日の行事の時、我々の国軍の・・・我々の安保概念は、対北安保だけあるのではない・・・今は、東北アジア全体を見渡した安保体制を作らなければならない・・・一貫して様々な話をしました。朝鮮半島が東北アジアのバランサーとならなければならない・・・このような主張をしています。

    だから、これは私が、決意が断固としているからとか、立派だからとかそのようなことではなく、それが南側の国民の普遍的情緒として進んでいるからでしょ。だから、今、それが進む気運は、強固になっていっているもの・・・我々の国民の間でその流れをひっくり返すことができないものとして固まっていっていることは、南北関係に成果のある進展がなければならないということですよ。

    だから、第一が平和に対するなんらかの意思表明がなければならないということではないのか、このようなことです。私は、そのようにまず、自主問題についてそのように漸進的、時間的概念で考え・・・

    その次に、私がいくつか申し上げます。

    開城工団をもう少し速度を出そう、そうでなければ少し遅らそう、そんなことをする間に我々が我々同士決断をして速度を早くだそう・・・それが米国と実際は、調整をある程度します。なぜそうなのか・・・今、工団に搬入する物一つ一つに対する承認を米国がしているんですよ・・・では、承認を受けずにすれば、どのようになるのか・・・いわゆる高級コンピューター、こんなものです。たくさん入ってきています。

    承認を受けてしてはいけないのか・・・そういうと・・・そのように米国と感情を傷つければ、承認が難しく・・・承認を受けなければどのようになるのか・・・

    それを生産する人々が国際舞台でいわゆる米国と関係する全ての取引において支障が生じるので、物が売れなくなるということでしょ。先にBDAの時、BDAは・・・それは米国の失策です。はっきりと言いますが・・・失策なのですが・・・しかし、ともかく米国の施策にもかかわらず、北側の金を受け取ろうとすると、どの銀行も受け取らないと言うではないですか・・・

    米側が持っている現実的な力であり、その金を受け取ったら銀行の取引が米国から制裁を受け、銀行営業を続けていけなくなりますから、全て、中国も・・・手を引き、皆手を引き、甚だしくは、米国を経たものも米国中央銀行を経た金すら、受け取らないというのが経済での現実なのですよ。

    だから、われわれもそのような点で自主をしたくても自主をすることが難しい現実的状況が存在しているのです。原材料・・・軽水炉、それ、中国に、売ってしまえと言っているのですが、米国がOKしなければ、技術は全て持っているのですが、最後の権利証をそちらが持っているということです。だから、今回、権利証がウェスティンハウスからこちらに来ても、またそちらと協議しなければならないということですよ。

    今、他の従属ではなく、技術従属により、技術の格差により、道理のない従属が発生しているのですよ。先に、軽水炉は駄目だ、李ジョンソクさん、よくご存じのはずです。既存のものを李ジョンソクが報告、我々が軽水炉建設をしようと米国に反対して何回か言うと、駄目だ。だからでは駄目な理由を報告書に文字で書け、分析報告書を書け、報告者が出てきたのですが、詳細なものではなく、もう一度、これ、これ、これ、再び報告書を送れと指摘し、再び報告書を受け取ったのですが、どうしようもないことです。

    我々民族同士いくらやりたくても、そのようにやることができないという現実が我々のいわゆる南側の経済がしわ寄せを食うとか、企業が混乱することを政府が決定しなければならないということが・・・許させるわけもなく、孤立を自ら招く・・・孤立を自ら招く自主は・・・これは、どうしようもないことだ。世界の歴史を見ても、活発な交易のセンタ王に立ってきた国家が世界の覇権を持ってきたのです。我々は、世界の覇権を夢見ることはできませんが、朝鮮半島が7千万経済圏を持ち、したがって東北アジアの実際の中心をつかむこのような位置になろうとするならば、経済において先を行かなければならず、経済を維持しようとするならば、交易圏を活発にしなければならないという隘路があるという点をご理解いただければありがたいです。

    我々は、我々自身がそうでありますが、このような世界経済の現実の中に北側も共に足を踏み入れれば、市場には足を踏み入れなければ、踏み入れなければどのようにして進むことができるのか、そんな釈明を少しお話しし・・・だから、機嫌を取って目の色を伺う理由が事大主義精神というよりは、生き残るという現実による、そのようになっているという点をご理解いただければ良いと思います。

    ブッシュ大統領の終戦宣言、この問題において本当に一度成就させてみろと言われたのですが、この部分も少し時間をおき、委員長様(訳注:直訳)と一度、お話をしていくことができれば良いと思います。なぜならば、今、無条件進んでいき、ブッシュ大統領にそうしよう・・・これは、違いますから南北間がここまで進んだので、これを再びブッシュ大統領に言ったので、それを固めて、私が委員長様(訳注:直訳)に私たちはそのようなこと、一度やりましょうとお話しすることができたように・・・

    金正日:当面、ブッシュ大統領も時間ないでしょ、今

    金養建:はい、そうです。

    「敬愛する金正恩最高司令官が朝鮮人民軍第851軍部隊の砲射撃訓練を現地指導された」:崔龍海、人民服着用化か (2013年7月1日 「朝鮮中央TV」)

    崔龍海人民軍総政治局長が、このところ人民服姿で登場している。彼がこれまで人民服以外で登場したことがあるかは定かではないが、少なくとも人民服がまれであったことは間違いない。私自身、彼の中国訪問で習近平・崔龍海会談をした時、人民服を着ていたのに驚いた。一部マスコミでは、「中国側が人民服を着用するよう要求して、彼がやむを得ず人民服を着た」というような報道があるが、その真相は不明である。いずれにせよ、彼の人民服姿は珍しく映った。

    帰国後の金正恩視察同行では、相変わらず軍服を着ていたが、シンフン機械工場視察とタイトルにした851軍部隊視察では人民服を着ている。シンフン機械工場の視察に際しては、軍部隊ではないし、気まぐれの人民服着用だと思って記事にしなかったのだが、今回の軍部隊視察での「人民軍総政治局長」という軍人である崔龍海が人民服を着用しているのは、何か意味がありそうな気がする。彼は金正恩視察写真でも金正恩さんの非常に近いポジションで写っているので、「人民軍総政治局長」を解任されとは思えないが、どうなのだろうか。依然として「労働新聞」も「中央通信」も非常に接続しにくい状況が続いており、なかなか細かなチェックはできないのだが、上記の軍部隊視察と機械工場視察の「録画報道」では、名前のみの紹介となっており、タイトルは分からない。

    <追記>
    韓国・統一部のHPに対する書き換え攻撃が6月25日にあったと韓国メディアが報じていたが、現在は統一部ページへのアクセスが不能となっている。こちらは北朝鮮による攻撃ではないかと思われるが、まったく不便きわまりない状況である。

    習近平さんとの会談で人民服を着た結果、韓国のマスコミでああだこうだ言われて、人民服を着るようにしたということもないであろうが、最高司令官を除く軍人が人民服で登場するのは異例な気がする。もちろん、党役職の色彩が強い張成沢さんなどは、平素は人民服を着ており、軍関連の行事の際に「人民軍大将」として軍服(白色の礼服が多いが)を着ることはあるが、軍の要として登場した崔龍海さんが人民服を着用するのは、何かありそうな気がしてならない。

    シンフン機械工場視察にて(金正恩の左正面、青い手帳を持っているのが崔龍海)
    6kct20130701asf_001336710.jpg
    Source: KCTV, 2013年7月1日放送

    朝鮮人民軍第851部隊視察にて(左端が崔龍海)
    6kct20130701asf_007462224.jpg
    Source: KCTV, 2013年7月1日放送
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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