「モランボン楽団と功勲国家合唱団が中国を訪問することになる」:12月10日~15日、「世界的なしゃれた楽団:モランボン楽団」、「先進朝鮮の自慢:功勲国家合唱団」 (2015年12月8、9日 「朝鮮中央通信」)
<追記3>
昨夜の「朝鮮中央TV」をチェックしていたら「今日の報道中から」の前に訪中公演を伝えるアナウンスがあった。
<追記4>
中国の知り合いより「中国政府の役人向けの公演のようだ」という情報があったが、確定ではない。
<追記5>
「朝鮮の今日」HPに掲載されたPVに日本語字幕を付けてYouTubeにアップロードしておいた。「青峰」のロシア訪問時にはなかったと思うのだが、今回はPVが凄い。

Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/lL-0Zkepmms
<追記6>
「モランボン楽団」一行が平壌駅を北京に向けて出発。朝鮮労働党中央委員会第1副部長崔フィが引率。

Source: KCNA
<追記7>
「朝鮮中央TV」で、12月9日22時(PST)頃、「モランボン楽団」の演奏シーンを出しながら『愛そう』を流していた。「功勲国家合唱団」との合同公演の映像の切り取りか、別の編集かはまだ確認していないが、「モランボン楽団の音楽」と同楽団の音楽を紹介する番組名が変更された後、同楽団の楽曲を単曲で紹介し演奏シーンを出すのは初めてのはず。中国公演と関係がありそうだ。また、「青峰」が発表をしたこの曲を「モランボン」で流す意図は。
日本語字幕を付けて、YouTubeにアップロードしておいた。字幕を付けながら気がついたのだが、1番を飛ばして2番から歌っている。
YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/LO3AcDBGanU
9日、「朝鮮中央通信」がモランボン楽団と功勲国家合唱団が12月10日から15日まで中国を親善訪問し、公演をすると伝えた。
また、「世界的なしゃれた楽団」と題する記事も同時に配信し、「主体文学芸術の見本、世界的なしゃれた楽団として朝鮮人民に格別に愛されている」とモランボン楽団を紹介している。以下、同楽団を紹介している部分を訳出しておく。
**********
モランボン楽団は、敬愛する金正恩同志の偉大な構想と直接的な発議により新たな主体100年代の初年である主体101(2012)年に組織された。
金正恩同志は、偉大な金正日同志が作られたポチョンボ電子楽団を継承し、新たな軽音楽団を自ら作って下さり、楽団の名称に将軍様がお好きだったモランボンという名前を付けて下さった。
3年前の7月、モランボン楽団の示範公演を観覧され、主題と構成から編曲、楽器編成、演奏方法と形象に至る全ての音楽要素を既存慣例から抜け出し、大胆に革新したことについて評価された。
モランボン楽団は、自分の誕生を宣布したその日から今日に至るまで、先軍時代の息遣いが高揚する斬新で先取的な創作公演活動により千万軍民を強盛国家建設へと奮い立たせ、思想文化前戦の第一旗手としての役割を立派に遂行している。
特に、党が与えた課業を何百夜徹夜しても完全無欠に実践しようという、決死貫徹の精神、核心的眼目からたゆまなく新たなものを作り出す斬新で先取的な創造熱風、集団主義的競争で芸術創造の最高の極みを開拓した。
多くの慶祝公演、祝賀公演と火線公演、巡回講演、新作音楽会、功勲国家合唱団との合同公演を成功裏に開催し、人民が愛する好む歌はもちろん、世界名曲も立派に形象して人気を集めている。
演奏家達が体に染みついた演奏法でしゃれた感じに荘重でありながらも繊細に気迫ある旋律、曲想の要求を上手に生かして歌う若い歌手達の情緒的で生気はつらつな歌は人々の心筋を掴んでいる。
歩んできた道は短いが、モランボン楽団という名前は、今日、朝鮮人民全ての心の中に親近で愛されるポジションを得ており、楽団でで形象した一曲、一曲の歌は豊かな文化情緒生活の多情な同伴者となっている。
朝鮮労働党の親率楽団、国宝的な芸術団体としての栄誉を高く轟かせているモランボン楽団を持っていることは、朝鮮人民の大きな自慢でありプライドである。
モランボン楽団は、これからも敬愛する金正恩同志の音楽政治を先頭で支えていく先軍文芸戦線の第一近衛兵、時代の進軍歌を高く響かせる第一ラッパ手となり千万軍民を強盛国家建設へと力強く鼓舞するであろう。
*************************
これまで、「モランボン楽団」が「ポチョンボ楽団を継承し」たと北朝鮮メディアが伝えたことはなかったと記憶しているが、今回、はっきりと「モランボン楽団」が「ポチョンボ楽団」継承楽団であると述べている。受け係りからすると、「軽音楽団」という意味合いでの「継承」ということで、楽曲ではないような気がする。
過去の「元帥様」語録は確認していないので既出なのかもしれないが、3年前、「元帥様」が「既存慣例から抜け出し、大胆に革新したこと」と同楽団を評価したと書いている点も注目される。「既存関連」というのは、つまり「将軍様」の音楽という意味であるが、それを「大胆に革新」したということは、「将軍様」の音楽を否定こそしないながらも、さらに発展させたということになる。
この辺り、「ポチョンボ楽団を継承し」という点と組み合わせて読むと、「将軍様」の楽団である「ポチョンボ楽団」を持ち上げつつ、「既存慣例から抜け出し」たと絶妙な表現となっている。「ポチョンボ楽団」も「大公演」に登場しているので、形式的には解散していないこと示された。
また、「世界名曲も立派に形象して人気を集めている」としているので、「示範公演」で演奏したディズニー楽曲やロッキーのテーマも全て「世界名曲」として再度認定されたことも確認できた。そうなると、「もう一つの国宝楽団」である「青峰楽団」が演奏した「世界名曲」はどうなるのであろうか。
中国公演となると、当然、中国語で歌う必要が出てくる。中国の北朝鮮食堂にいる歌手ドンムも中国語で歌っている(中国語が上手いかどうかは私では判断できないが)ので、「モランボン楽団」の歌手も少しトレーニングをすれば、中国語の楽曲も歌えるようになるのだろう。定かではないが、発足当初の公演では、中国語の歌も披露したような記憶がある。
中国公演について、同通信は日程以外の詳細は伝えていないので、中国のどこなのかは分からない。北朝鮮芸術団の中国公演自体は、「血の海歌劇団」などが中国で公演をしているので珍しいものではないが、劉雲山が観覧した「モランボンと功勲国家」を組み合わせて出すところからすれば、劉雲山訪朝で決まっていた話なのかもしれない。中国人民からすれば、「モランボン楽団」単体の公演の方が楽しいのであろうが、ロシアの「青峰公演」同様、「功勲国家」とセットにしたのは「思想・精神的」正当性を堅持するためであろうか。
中国なら、航空券と入場券さえ入手できれば行けるので、行ってみたい気がする。
<追記>
「朝鮮中央通信」に過去の公演の様子を紹介する27枚の写真が掲載された。ソヌ・ヒャンヒが写っているものやミニスカートで演奏しているものも含まれている。

Souce: KCNA

Souce: KCNA
なお、『労働新聞』には、「中国訪問」を伝える記事のみ、写真なし。
(追記2)
uriminzokkiri-TVにアップロードされた、PV(というほどものもではないが)をYouTubeに字幕付きでアップロードしておいた。
YouTube, dprknow channel,
https://youtu.be/mARKlDQgQRA
「モランボン楽団を愛しています」というPV。北朝鮮もいよいよPVを作成して宣伝するようになった。日本語バージョンにして少し協力をしておいた。

Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/76hBx8uhiZA
昨夜の「朝鮮中央TV」をチェックしていたら「今日の報道中から」の前に訪中公演を伝えるアナウンスがあった。
<追記4>
中国の知り合いより「中国政府の役人向けの公演のようだ」という情報があったが、確定ではない。
<追記5>
「朝鮮の今日」HPに掲載されたPVに日本語字幕を付けてYouTubeにアップロードしておいた。「青峰」のロシア訪問時にはなかったと思うのだが、今回はPVが凄い。

Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/lL-0Zkepmms
<追記6>
「モランボン楽団」一行が平壌駅を北京に向けて出発。朝鮮労働党中央委員会第1副部長崔フィが引率。

Source: KCNA
<追記7>
「朝鮮中央TV」で、12月9日22時(PST)頃、「モランボン楽団」の演奏シーンを出しながら『愛そう』を流していた。「功勲国家合唱団」との合同公演の映像の切り取りか、別の編集かはまだ確認していないが、「モランボン楽団の音楽」と同楽団の音楽を紹介する番組名が変更された後、同楽団の楽曲を単曲で紹介し演奏シーンを出すのは初めてのはず。中国公演と関係がありそうだ。また、「青峰」が発表をしたこの曲を「モランボン」で流す意図は。
日本語字幕を付けて、YouTubeにアップロードしておいた。字幕を付けながら気がついたのだが、1番を飛ばして2番から歌っている。
YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/LO3AcDBGanU
9日、「朝鮮中央通信」がモランボン楽団と功勲国家合唱団が12月10日から15日まで中国を親善訪問し、公演をすると伝えた。
また、「世界的なしゃれた楽団」と題する記事も同時に配信し、「主体文学芸術の見本、世界的なしゃれた楽団として朝鮮人民に格別に愛されている」とモランボン楽団を紹介している。以下、同楽団を紹介している部分を訳出しておく。
**********
モランボン楽団は、敬愛する金正恩同志の偉大な構想と直接的な発議により新たな主体100年代の初年である主体101(2012)年に組織された。
金正恩同志は、偉大な金正日同志が作られたポチョンボ電子楽団を継承し、新たな軽音楽団を自ら作って下さり、楽団の名称に将軍様がお好きだったモランボンという名前を付けて下さった。
3年前の7月、モランボン楽団の示範公演を観覧され、主題と構成から編曲、楽器編成、演奏方法と形象に至る全ての音楽要素を既存慣例から抜け出し、大胆に革新したことについて評価された。
モランボン楽団は、自分の誕生を宣布したその日から今日に至るまで、先軍時代の息遣いが高揚する斬新で先取的な創作公演活動により千万軍民を強盛国家建設へと奮い立たせ、思想文化前戦の第一旗手としての役割を立派に遂行している。
特に、党が与えた課業を何百夜徹夜しても完全無欠に実践しようという、決死貫徹の精神、核心的眼目からたゆまなく新たなものを作り出す斬新で先取的な創造熱風、集団主義的競争で芸術創造の最高の極みを開拓した。
多くの慶祝公演、祝賀公演と火線公演、巡回講演、新作音楽会、功勲国家合唱団との合同公演を成功裏に開催し、人民が愛する好む歌はもちろん、世界名曲も立派に形象して人気を集めている。
演奏家達が体に染みついた演奏法でしゃれた感じに荘重でありながらも繊細に気迫ある旋律、曲想の要求を上手に生かして歌う若い歌手達の情緒的で生気はつらつな歌は人々の心筋を掴んでいる。
歩んできた道は短いが、モランボン楽団という名前は、今日、朝鮮人民全ての心の中に親近で愛されるポジションを得ており、楽団でで形象した一曲、一曲の歌は豊かな文化情緒生活の多情な同伴者となっている。
朝鮮労働党の親率楽団、国宝的な芸術団体としての栄誉を高く轟かせているモランボン楽団を持っていることは、朝鮮人民の大きな自慢でありプライドである。
モランボン楽団は、これからも敬愛する金正恩同志の音楽政治を先頭で支えていく先軍文芸戦線の第一近衛兵、時代の進軍歌を高く響かせる第一ラッパ手となり千万軍民を強盛国家建設へと力強く鼓舞するであろう。
*************************
これまで、「モランボン楽団」が「ポチョンボ楽団を継承し」たと北朝鮮メディアが伝えたことはなかったと記憶しているが、今回、はっきりと「モランボン楽団」が「ポチョンボ楽団」継承楽団であると述べている。受け係りからすると、「軽音楽団」という意味合いでの「継承」ということで、楽曲ではないような気がする。
過去の「元帥様」語録は確認していないので既出なのかもしれないが、3年前、「元帥様」が「既存慣例から抜け出し、大胆に革新したこと」と同楽団を評価したと書いている点も注目される。「既存関連」というのは、つまり「将軍様」の音楽という意味であるが、それを「大胆に革新」したということは、「将軍様」の音楽を否定こそしないながらも、さらに発展させたということになる。
この辺り、「ポチョンボ楽団を継承し」という点と組み合わせて読むと、「将軍様」の楽団である「ポチョンボ楽団」を持ち上げつつ、「既存慣例から抜け出し」たと絶妙な表現となっている。「ポチョンボ楽団」も「大公演」に登場しているので、形式的には解散していないこと示された。
また、「世界名曲も立派に形象して人気を集めている」としているので、「示範公演」で演奏したディズニー楽曲やロッキーのテーマも全て「世界名曲」として再度認定されたことも確認できた。そうなると、「もう一つの国宝楽団」である「青峰楽団」が演奏した「世界名曲」はどうなるのであろうか。
中国公演となると、当然、中国語で歌う必要が出てくる。中国の北朝鮮食堂にいる歌手ドンムも中国語で歌っている(中国語が上手いかどうかは私では判断できないが)ので、「モランボン楽団」の歌手も少しトレーニングをすれば、中国語の楽曲も歌えるようになるのだろう。定かではないが、発足当初の公演では、中国語の歌も披露したような記憶がある。
中国公演について、同通信は日程以外の詳細は伝えていないので、中国のどこなのかは分からない。北朝鮮芸術団の中国公演自体は、「血の海歌劇団」などが中国で公演をしているので珍しいものではないが、劉雲山が観覧した「モランボンと功勲国家」を組み合わせて出すところからすれば、劉雲山訪朝で決まっていた話なのかもしれない。中国人民からすれば、「モランボン楽団」単体の公演の方が楽しいのであろうが、ロシアの「青峰公演」同様、「功勲国家」とセットにしたのは「思想・精神的」正当性を堅持するためであろうか。
中国なら、航空券と入場券さえ入手できれば行けるので、行ってみたい気がする。
<追記>
「朝鮮中央通信」に過去の公演の様子を紹介する27枚の写真が掲載された。ソヌ・ヒャンヒが写っているものやミニスカートで演奏しているものも含まれている。

Souce: KCNA

Souce: KCNA
なお、『労働新聞』には、「中国訪問」を伝える記事のみ、写真なし。
(追記2)
uriminzokkiri-TVにアップロードされた、PV(というほどものもではないが)をYouTubeに字幕付きでアップロードしておいた。
YouTube, dprknow channel,
https://youtu.be/mARKlDQgQRA
「モランボン楽団を愛しています」というPV。北朝鮮もいよいよPVを作成して宣伝するようになった。日本語バージョンにして少し協力をしておいた。

Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/76hBx8uhiZA