「名作創作の熱意で煮えたぎる漫画映画創作基地-朝鮮4.26漫画映画撮影所を訪ねて(2)- (2015年12月11日 「朝鮮中央TV」)
12月11日、「朝鮮中央TV」が「朝鮮4.26漫画映画撮影所」を紹介するドキュメンタリーを放送した。この番組は、2回シリーズとなっており、12月4日、5日に初回が放送され、今回は再放送となる。

Source: KCTV, 2015/12/11
1回目を見たときに記事にしようと思ったが、さほどおもしろい内容はなかった。第1回を見て書いておきたかったことは、「漫画映画」という名称についてである。過去記事で「首領様」が「児童映画制作所」と命名したにもかかわらず、「元帥様」が勝手に「漫画映画」と変更しても良いのかというようなことを書いたが、「漫画映画」という用語自体はこの「撮影所」が創設されて以来ずっとあったようだ。
番組で、北朝鮮で初めて製作された「漫画映画」は、「金の斧と鉄の斧」であると「制作部総長」が述べている。、1957年9月に創設された撮影所では、その他にも「不思議な杏」、「楽しい野原」、「オオカミと虎」などを製作し、これらは全て「漫画映画」とされている。
「金の斧と鉄の斧」

Source: KCTV, 2015/12/09
「不思議な杏」

Source: KCTV, 2015/12/09
「首領様が高く評価して下さった」という「楽しい野原」

Source: KCTV, 2015/12/09
「オオカミと虎」

いずれも左上に「漫画映画」と記されている。
しかし、インタビューをしている「放送員」は、自分が保育園に取材に行ったときの話をしながら、保育園の子供たちが「ピョルナムとゴムボール」の話をしている。このアニメは「児童映画」で、「漫画映画」ではない。このことからして、この「撮影所」で「児童映画」と「漫画映画」の両方を制作していることは分かったが、撮影所の名称については依然として謎が残っている。
さて、この番組の第2部では、声優が「少年大将」の声を録音する様子などを紹介している。この場面は、おもしろいので、YouTubeに日本語字幕を付けて紹介しておいた。

Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/mlMA3Epmkjg

Source: KCTV, 2015/12/11
上の写真にあるように、声優達は台本を見ながら演じているが、以前は、台本を見ることなく暗記して演じていたとのことだ。ところが、「元帥様」がこの撮影所を訪れた際に「録音中に台詞を忘れることもあるから、台本を持って録音しなければならない」と「教えて下さった」と声優が話している。「元帥様」が「現地指導」にやってくるのに、台詞一つ暗記できていなければ恥ずかしいという意味で台本を見ていなかったのか、そもそも演劇同様、台詞は暗記するものだという発想があったのかは分からないが、「元帥様」の「現地指導」は現実的なものであったような気がする。日本では、アニメの吹き込みの際、どのようにやっているのだろうか。
また、番組では3D漫画を制作している「2創作団」も紹介している。「2創作団」を「現地指導」した「元帥様」は、3D漫画を制作するための処理速度が速いPCを贈ってくれたとのことである。「2創作団」には20代中心の若い人々が多いと言っており、やはり3D技術を駆使した漫画制作は、技術的にもセンス的にも若い人でなければできないのであろう。下は、中国を刺激しそうな3D漫画を制作している団員。

Source: KCTV, 2015/12/11
「第3創作団」の団長は、フランスの新聞『ル・モンド』に「北朝鮮で制作された漫画が、中国、イタリア、フランスなど、世界各国で人気があると書かれた」と紹介されたとした上で、「絶世の偉人達の細心なる指導の下、僅か数人で構成されていた撮影所が世界に誇る撮影所に発展した」と述べている。下の漫画はその場面で紹介されているが、北朝鮮の漫画なのか委託制作中の漫画なのかどちらなのだろうか。この漫画に登場する少年らしき人物の髪の毛は金髪のように見えるので、委託制作作品なのかもしれない。

Source: KCTV, 2015/12/11
左にいるのが野球帽をかぶった少年のように見える。

Source: KCTV, 2015/12/11
漫画映画の輸出など、「元帥様」がよく言う「科学」と「知識」と「芸術」を結合した良い例ではないだろうか。

Source: KCTV, 2015/12/11
1回目を見たときに記事にしようと思ったが、さほどおもしろい内容はなかった。第1回を見て書いておきたかったことは、「漫画映画」という名称についてである。過去記事で「首領様」が「児童映画制作所」と命名したにもかかわらず、「元帥様」が勝手に「漫画映画」と変更しても良いのかというようなことを書いたが、「漫画映画」という用語自体はこの「撮影所」が創設されて以来ずっとあったようだ。
番組で、北朝鮮で初めて製作された「漫画映画」は、「金の斧と鉄の斧」であると「制作部総長」が述べている。、1957年9月に創設された撮影所では、その他にも「不思議な杏」、「楽しい野原」、「オオカミと虎」などを製作し、これらは全て「漫画映画」とされている。
「金の斧と鉄の斧」

Source: KCTV, 2015/12/09
「不思議な杏」

Source: KCTV, 2015/12/09
「首領様が高く評価して下さった」という「楽しい野原」

Source: KCTV, 2015/12/09
「オオカミと虎」

いずれも左上に「漫画映画」と記されている。
しかし、インタビューをしている「放送員」は、自分が保育園に取材に行ったときの話をしながら、保育園の子供たちが「ピョルナムとゴムボール」の話をしている。このアニメは「児童映画」で、「漫画映画」ではない。このことからして、この「撮影所」で「児童映画」と「漫画映画」の両方を制作していることは分かったが、撮影所の名称については依然として謎が残っている。
さて、この番組の第2部では、声優が「少年大将」の声を録音する様子などを紹介している。この場面は、おもしろいので、YouTubeに日本語字幕を付けて紹介しておいた。

Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/mlMA3Epmkjg

Source: KCTV, 2015/12/11
上の写真にあるように、声優達は台本を見ながら演じているが、以前は、台本を見ることなく暗記して演じていたとのことだ。ところが、「元帥様」がこの撮影所を訪れた際に「録音中に台詞を忘れることもあるから、台本を持って録音しなければならない」と「教えて下さった」と声優が話している。「元帥様」が「現地指導」にやってくるのに、台詞一つ暗記できていなければ恥ずかしいという意味で台本を見ていなかったのか、そもそも演劇同様、台詞は暗記するものだという発想があったのかは分からないが、「元帥様」の「現地指導」は現実的なものであったような気がする。日本では、アニメの吹き込みの際、どのようにやっているのだろうか。
また、番組では3D漫画を制作している「2創作団」も紹介している。「2創作団」を「現地指導」した「元帥様」は、3D漫画を制作するための処理速度が速いPCを贈ってくれたとのことである。「2創作団」には20代中心の若い人々が多いと言っており、やはり3D技術を駆使した漫画制作は、技術的にもセンス的にも若い人でなければできないのであろう。下は、中国を刺激しそうな3D漫画を制作している団員。

Source: KCTV, 2015/12/11
「第3創作団」の団長は、フランスの新聞『ル・モンド』に「北朝鮮で制作された漫画が、中国、イタリア、フランスなど、世界各国で人気があると書かれた」と紹介されたとした上で、「絶世の偉人達の細心なる指導の下、僅か数人で構成されていた撮影所が世界に誇る撮影所に発展した」と述べている。下の漫画はその場面で紹介されているが、北朝鮮の漫画なのか委託制作中の漫画なのかどちらなのだろうか。この漫画に登場する少年らしき人物の髪の毛は金髪のように見えるので、委託制作作品なのかもしれない。

Source: KCTV, 2015/12/11
左にいるのが野球帽をかぶった少年のように見える。

Source: KCTV, 2015/12/11
漫画映画の輸出など、「元帥様」がよく言う「科学」と「知識」と「芸術」を結合した良い例ではないだろうか。