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    「レッド・ドーン」:娯楽なのでよいがメチャクチャ、北朝鮮でなくてもよい (2014年3月24日)

    米朝関係というカテゴリーに入れるのも気が引けるが、「レッド・ドーン(Red Dawn)」というアメリカ映画を見た。

    http://reddawn-film.com/

    子供がDVDを借りたいというので一緒にレンタル屋に行ったら、人共旗と共に「北朝鮮、アメリカ全土占領」というキャッチコピーが書かれたDVDの箱を見つけてピックアップした。てっきり、以前に拙ブログで紹介した「Olympus has Fallen」だと勘違いして借りたのだが、全く別の映画であった。というのも、英語の映画タイトルは日本でカタカナ英語タイトルにして出すときに全く変えられてしまうので、これもそれかと思ったからだ。ちなみに「Olympus has Fallen」は「エンド・オブ・ホワイトハウス」というカタカナ英語のタイトルが付けられているようだ。

    「Olympus has Fallen」は、それなりによくできた映画、つまり北朝鮮や韓国の実情にある程度基づいた内容となっていると評した。娯楽映画なので相当に現実離れしているのは当然であるが、それでも許容範囲内の現実離れであった。

    ところが、この「レッド・ドーン」は、そのレベルではない。そもそも、映画の流れから行けば、アメリカ全土を占領するのが北朝鮮である必要は全くない。反米的な国、イランであろうがシリアであろうが、ベネズエラであろうがどこでもよい。もっとも、これらの国の中でハイテク兵器を作れるのは北朝鮮ぐらいかもしれないので、北朝鮮でよいのかもしれないが、そのハイテク兵器さえ過去記事で紹介したuriminzokkiriか何かの動画の中で登場したハイテク兵器の類いだ。まあ、この映画がuriminzokkiriに掲載された動画を参照したとしたならば立派なものだが、到底そうは思えない。

    北朝鮮軍人も登場するが、敵を率いる大尉は東南アジア系の顔つきだし、例によって彼らが話す朝鮮語は酷いものである。「ドンム」という言葉は有名なようで、一度だけ使われていた。

    吹き出しそうになったのは、星条旗の真ん中に朝鮮労働党の党章がデザインされた旗が描かれた装甲車や戦車が登場したことだ。発想が単純というか分かりやすいというか、何とも言い難い。「元帥様」がこの映画を見たかどうかは分からないが、この旗のデザインは気に入るかもしれない。

    1984年の「若き勇者たち」という映画を2012年にリメイクしたということらしいが、一つだけ先見の明があったとすれば、北朝鮮軍を支援しているのがロシア軍という点である。日本では3月5日からDVDとブルーレイがリリースされたとのことであるが、2012年には予測も付かなかったウクライナ情勢とタイミングが合い、ロシアが北朝鮮を支援することもあり得るかもと妙に納得する。しかし、2012年に戻って考えれば、中国が支援するとせずロシアとしておいたのがフィクションのフィクションたる所以であるといった方がよいのかもしれない。

    雰囲気的には、テレビドラマとしてシリーズものになりそうなのだが。

    「最高人民会議常任委員会委員長金永南同志がロシア連邦タタールスタン共和国大統領一行と会った」:金永南は健在、クリミア問題が拡大する中で敢えてタタールスタン、訪朝直前に日本の内閣総理大臣補佐官と会談 (2014年3月23日 「労働新聞」)

    モランボン公演関連の写真がもっとないのかと調べていたら、23日の『労働新聞』2面に地味ではあるが写真付きの標記のような記事が掲載されていた。

    拙ブログのコメントで金永南が3月9日の代議員選挙で代議員に選出されなかったことは話題になったが、それ以後もイランやシリアに金永南名義で祝電などを送っているので、失脚はないと考えていた。イランやシリアは反米の連帯友好国であるが、タタールスタン共和国というのは特にこのタイミングでは面白い。

    北朝鮮と旧ソ連に属した国との交流はしばしば報じられているので、ウクライナ問題がない平時であれば取り立てて話題にするほどでもない。ところが、ウクライナ問題が国際的に大きな事件となっている中で、北朝鮮がタタールスタン共和国大統領一行を迎えたということは、ウクライナ問題が複雑化する前から予定されていたことであるにせよ、なかなか興味深い。私もタタールスタン共和国が旧ソ連の自治共和国の一つであったという知識程度しか持ち合わせていなかったが、少し調べてみたらロシアとの関係で面白いことが分かった。Wikipediaでざっと調べた上でタタールスタン共和国の公式ホームページを見るとその歴史が書かれており、ロシアとの関係ではより自律性の強い権限分割条約を結んでいるようである。また、同国の人口の52.2%を占める2百万人強の人々はクリミアの少数派であるタタール人である。

    タタールスタン共和国公式HP(英語版)、http://tatarstan.ru/eng/

    『労働新聞』の報道では、例によって「親善的な雰囲気の中で談話を行った」としか書かれていない。
    金永南とタタールスタン大統領
    Source: 『労働新聞』、「최고인민회의 상임위원회 위원장 김영남동지가 로씨야련방 따따르스딴공화국 대통령일행을 만났다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_06_01&iPageType=2

    タタールスタン共和国のHPでも大統領一行が「金永南」と会見した記事が記されているが、こともあろうに

    On March 22, during their trip to Korea, members of Tatarstan delegation led by Tatarstan President Rustam Minnikhanov visited mausoleum of first leaders of Democratic People's Republic of Korea and met with Chairman of Supreme People’s Assembly of Korea Kim Jong-nam. (ママ、ボールドのみ筆者追加)

    と書かれている。金永南の名前は複数回出てくるが、全て「Kim Jong-nam」と記されている。単純なエラーであろうが、こともあろうに金正恩とは敵対関係にある(と噂されている)兄貴の名前と間違えるというのはかなり問題である。同HPのリンクにあるメルアドに「早く訂正することをお勧めする」とメールを出しておいたので、そのうちに訂正されるであろう。

    同HPに掲載された記事によるとタタールスタンのミンニハノフ大統領は「昨日、大変意味のある(interesting)会合を持ち、近代的な企業を訪問した。両国の商工会議所と企業(Industry)の合意書は、我々の計画の成功裏に実現することを担保するであろう」と述べた上で「今回の訪問は、経済、教育、技術革新分野における両国間の基礎を築く」としている。

    「合意書」なるものが何かともう少し調べてみたが、同HPには具体的な内容は書かれていなかった。

    ところが、記事を追っていくとなんと大統領が北朝鮮を訪問する直前に「内閣総理大臣補佐官(政策企画担当)内閣広報官長谷川 榮一」氏と事務レベル協議(working level meeting)を持ったことが分かった。協議内容は「文化・教育協力や学生交流プログラムの実施に関する事項」とされており、北朝鮮問題やウクライナ問題は含まれていないが、ミンニハノフ大統領が北朝鮮を訪問する直前というタイミングからすると、やはり日朝の問題についても何らかの言及があり、場合によっては北朝鮮へのメッセージ託された可能性もある。日朝協議が進展中なので、敢えてタタールスタン大統領に託さなくても良いかもしれないが、今朝のテレビ番組でも自民党議員が「色々なルートで」と言っていたので、可能性は排除できない。ウクライナ問題との関係では、ミンニハノフ大統領が「大同江タイル工場」を視察したときに駐ロシア大使が同行しているので、北朝鮮に対してはロシアに対して継続的に友好的に接し、タタールスタンに対しては余計なことを言うなというメッセージの意味が込められているのかもしれない。

    日本の官房長官記者会見は未確認であるが、長谷川氏とミンニハノフ大統領との会見は言及されているのであろうか。

    金永南委員長と会談するミンニハノフ大統領
    Kim and the president s
    Source: Official Tatarstan HP, http://president.tatarstan.ru/eng

    北朝鮮メディアには出ない珍しいアングルの「ムンス・ウォーターパーク」の写真
    munsu wp of tatarstan photo
    Source: Official Tatarstan HP, http://president.tatarstan.ru/eng

    「敬愛する最高司令官金正恩同志が人民軍将兵と共にモランボン楽団公演を観覧された」:金ヨジョンも随行者最後で紹介、拍手をしていない金ヨジョン、モランボン再活性化か (2014年3月23日 「労働新聞」)

    23日付けの『労働新聞』に表記の記事が掲載された。同日の「朝鮮中央TV」も番組開始直後にこの報道を写真無しで行った。写真付きの報道は夕方以降に行われるであろうし、「録画実況」も数日内に放送されるであろうから楽しみである。

    『労働新聞』の報道には金ヨジョンも随行者リスト最後で登場しており、掲載されている写真の2列目に写っている。

    金ヨジョン(20140323)
    Source: 『労働新聞』、「경애하는 최고사령관 김정은동지께서 인민군장병들과함께 모란봉악단의 공연을 관람하시였다
    」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_01_01

    写真を見ると、金正恩夫妻が拍手、随行員もほとんどが拍手、人民軍将兵も全員起立して拍手しているのに2列目に座っている金ヨジョン、ファン・ビョンソ、そしてもう一人軍服を着た人物(名前未確認)だけが拍手をしていない。「元帥様」が拍手をしている最中に拍手をしないというのは不遜にも見えるが、どのタイミングの拍手なのか分からない。人民軍将兵が起立しているところからすると、これは楽団に対する拍手ではなく、金正恩に対する拍手ではないのだろうか。張成沢も金正恩に対する「不遜」の一つの証拠として金正恩が後継者に推戴されたときに「嫌々拍手をした」ことを挙げたれているが、敢えてこうした写真を一面トップに出したのは偶然なのか、何か意図が込められているのかは分からない。

    後に報道される静止画や「録画実況」を見ればその前後の流れが分かってくるであろう。

    金ヨジョンは随行者最後に名前が掲載されているので序列的には今回の随行者中では最下位であるが、『労働新聞』の記事を見ると文字間調整行われているようにも見える。ただし、最下位で紹介されていることからすると意図的な文字間調整ではなく、オートで調整された可能性が高い。

    ともあれ、ここにも金ヨジョンを登場させたのは、4月9日の最高人民会議で公式に彼女に何らかの高位の職責を与えるための布石であろう。血縁者である金敬姫が事実上、表面から消えたので、その代わりに金ヨジョンを表面に出すという考えなのかもしれない。北朝鮮が朝鮮人民に対して金ヨジョンをどのように説明しているのかが興味深い。特に、「白頭の血統」との関連での彼女のポジションはどうなのかが注目される。金ヨジョンが現在独身だとすると(年齢的には独身の可能性が高いが)、彼女に高位職責が与えられた後の彼女の結婚相手も慎重に選ぶことになるのであろう(政略結婚になるのではないだろうか)。

    『労働新聞』で紹介されたモランボン楽団の演奏曲目は、前回のモランボン公演と同じ曲目+数曲といった構成となっている。「帰港の歌」と「海満風歌」が再び含まれているが、やはり金正恩が「第534軍部隊の水産物冷凍施設」を視察したり、「朝鮮人民軍1月8日水産事業所建設場」を視察していることと無関係ではないのであろう。「第534軍部隊の水産物冷凍施設」視察の際、金正恩は「全国の孤児院や養老院、教育施設に対する魚の供給可能性について相談するために来た」と述べ、「彼らに魚を1日に300グラム食べさせるためには、漁獲量がどれだけ必要か(金正恩が)自ら計算」し、それを実現するための「水産事業に関する最高司令官命令を(人民軍に)現地で下」した『労働新聞』の関連記事で報道されているので、漁業を再活性化させるという思いが強いのかもしれない。確かに、水産物は現在も北朝鮮の主要輸出品目の一つであるわけなので、「人民の食生活を豊かにする」のと同時に外貨獲得の重要な源泉となることは間違いない。

    『労働新聞』、「경애하는 최고사령관 김정은동지께서 조선인민군 1월8일수산사업소건설장을 돌아보시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2014-02-23-0001&chAction=L
    『労働新聞』、「경애하는 최고사령관 김정은동지께서 조선인민군 제534군부대에서 새로 건설한 수산물랭동시설을 돌아보시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2014-01-07-0001&chAction=L

    モランボン公演がこれほど近い間隔で連続して行われたことはこれまでないが、メンバーを一部入れ替えて同楽団を再活性化させたということだろうか。『労働新聞』には、ステージ上の様子が分かる写真は掲載されていないので分からないが、今回もリーダーの(もしかすると元リーダーの)ソンウ・ヒャンヒや粛清されたといわれるリュ・ジンアなどが出演しているのかが注目される。

    <追記>
    23日昼頃に「朝鮮中央TV」が静止画付きで「録画報道」を行った。

    まず、金ヨジョンであるが上で紹介した『労働新聞』に掲載された写真以外には出ていないようである(動画の解像度が高くないので背景に小さく映っているのかは確認できない)。

    歌手と奏者については、前日と同じ構成のようである。ただし、静止画で紹介されるのは、歌手が中心となっており、これまでの公演と比べ奏者の扱いが低くなっている。

    20142323kctvf2flv_014926366.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/23放送

    コメントでいただいたソンウ・ヒャンヒ金正恩愛人説を読んだからなのかもしれないが、それに無理矢理結びつければ静止画の出し方が面白い。

    金正恩が李雪主に寄り添うような姿勢で写った写真をまず紹介しておき、
    20142323kctvf2flv_014932067.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/23放送

    遠くから撮影した歌手の静止画に続き、バイオリンなどの奏者3名を出す。
    20142323kctvf2lv_014946365.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/23放送

    そして再び金正恩と李雪主の「ラブラブ」静止画をさらに大写しで出す。
    20142323kctvf2flv_014952533.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/23放送

    きちんと確認してはいないが、この種の公演に李雪主が同行した際、これほど大写しで2人を出すことはなかったような気がする。どちらかというと、李雪主も「元帥様」の配下に位置づけられ拍手をしているような写真が多かったのではないだろうか。

    もし、ソンウ・ヒャンヒが本当に金正恩の愛人だったとすると、怒ったのは奥さんの李雪主で、ソンウ・ヒャンヒを排除した上で、変な噂を打ち消すために「ラブラブ」写真を公開、さらにそれを残る3名の中心奏者と並べて「あなたたちも、亭主に手を出すと粛清よ」というメッセージにしているというのは考えすぎであろうか。

    張成沢処刑の裏には、モランボン楽団を開放的にしすぎてモラルが低下する、金正恩とリーダーが不適切な関係になる、張成沢自身もリュ・ジンアと不適切な関係になり、李雪主が怒り張成沢を処刑にする。女性週刊誌の記事になりそうだ。

    白い軍服でずっと行くのか、それとも肌を露出した衣装に戻るのか、今後が楽しみだ。

    「敬愛する金正恩元帥様をお迎えして開催されたモランボン楽団公演」:金正恩称賛ソングのオンパレード、あっさりとした出退場、ラップ? (2014年3月18日 「朝鮮中央TV」)

    3月18日の「朝鮮中央TV」の内容は濃かった。3月11日に日本で行われた反原発デモについて「17時報道」で紹介、「元帥様をお迎えして」開催された「ヘップル・カップ」での反則により出場停止処分をくらった先鋒チームと万景峰チームの「万景台賞体育競技大会1級男子サッカー1次リーグ戦」の様子を伝える「20時報道」、「黒白をひっくり返した米国の『挑発』太鼓」と題する座談会番組、「人民の国」という「新しく出た歌」、そしてこの記事のタイトルに使った久しぶりのモランボン楽団公演である。それぞれ皆、記事にしたいのだが、まずはモランボン公演について書いておく。

    番組は金正恩が既に着席しており「人民軍将兵」が万歳を叫ぶ場面から番組はスタートする。公演は「愛国歌」の演奏なく始まり、11曲演奏された。

    カメラワークについては、実に平凡で、ほぼ正面から歌手や奏者を映しているだけで、これまで見られたような派手な演出はなかった。

    特筆すべき点としては、11曲中3曲を除き、残りは全て金正恩称賛ソングであったという点である。私が見落としているだけなのかもしれないが、「新しく出た歌」として紹介されていないような称賛ソングがいくつも紹介されたので驚いた。演奏曲順に見ていくと、

    1.「人民の歓喜」(金正恩称賛ソング):この歌の存在は知らなかったが、歌の最後の方でかけ声というかラップというかそんな感じで歌っているところが面白い。

    かけ声(ラップ?)部分:「我々は何も羨ましくない。元帥様がいらっしゃるから。我々は誰も羨ましくない。元帥様に従うから」

    2.「希望が満ち溢れる私の祖国よ」(金正恩称賛ソング):この歌は過去記事で紹介した。
    3.「我々の父」(金正恩称賛ソング):この歌の存在も知らなかった。
    4.「海満風歌」(金正恩称賛ソング):演歌のような曲調で初めだけ聞くと大漁の喜びを歌う歌のように感じるが、曲の終わりの方で「元帥様の恩徳だ」と歌っている。
    5.「帰港の歌」:これも演歌のような雰囲気の歌だ。この中には「元帥様」は登場していない。
    6.「寝ても覚めても元帥様の思い」(金正恩称賛ソング):これも拙ブログで紹介していないようなので、知らない歌のようだ。
    7.「飛んでいけ、私の愛おしい(元帥様を思う)気持ちよ」(金正恩称賛ソング):これも6番同様、知らない歌のようだ。
    8.「祖国と人民のために服務する」:人民軍将兵の服務態度を歌った歌。ちょっとしたギター・ソロがあるが派手ではない。
    9.「党旗よ永遠にあなたと共に」:「新しく出た歌」として過去記事で紹介したはずである。
    10.「あなたなしでは生きられない」(金正恩称賛ソング):同上、この曲から金正恩の写真をスクリーンに映す。
    11.「我々はあなたしか知らない」(金正恩称賛ソング):同上、人民軍将兵が手拍子

    「偉大な金正恩同志、あなたに忠実であれ」という歌詞
    20140318kctvfmpgflv_024379334.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/18放送

    このようなバンドリーダーのアップも今回は少ない(髪型を変えた?)。
    20140318kctvfmpgflv_023946834.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/18放送

    人民軍将兵が対象なので派手にしなかったのかもしれないが、張成沢処刑後初の公演でもあり、「思想幹部会議」を開催して間もないので地味な内容にしておいたのかもしれない。

    もう一つは、称賛対象が金正恩だけで、お爺さんやお父さんが一切出てこないのも特徴的である。これまでのモランボン公演では、お爺さんが出ないことはあったかもしれないが、お父さんの写真は必ず出てきていたはずである。また、お父さんを称賛する歌もかなり演奏され、金正恩称賛ソングよりも多かったはずだ。お爺さんやお父さんの歌を1曲も出さないというのは、金正恩の権力基盤が強固になり、お爺さんやお父さんの威厳に頼らなくてもやっていけるということを示しているのであろうか。

    「科学映画:數減要素とCNC化」:數減要素とは?漢字も間違っているかもしれない (2014年3月14日 「朝鮮中央TV」)

    録りためた「朝鮮中央TV」の番組を飛ばしながら見ていた。金正恩が射撃大会を指導する「録画報道」や韓国が脱北者団体に反北ビラ飛ばしを認めたり、韓国政府当局者が最高人民会議代議員選挙について批判的なコメントをしたことについて、「高位級接触北側代表団代表人談話」や「祖国平和統一委員会スポークスマン談話」など、興味深いものがある。両談話では韓国当局を強く非難しているが、大統領を名指しすることもなく、韓国側に「態度を改める」ことを求めるに留まっている。北朝鮮としては、忍耐力を持って南側の無礼に応じているといったということで、しばらくはテーブルを蹴って出て行くようなしないつもりなのかもしれない。

    テーブルを蹴るつもりであれば、韓国政府当局者による「最高尊厳を誹謗中傷する発言」に加えて、米韓合同軍事演習も口実にできるわけだが、これについては米「侵略軍」の軍艦が韓国の複数の港に同時入港したという「歴史始まって以来」の事実や北朝鮮の短距離ミサイル発射に対する国連安保理追加制裁に向けた米国の動きに対して反発しているものの、韓国は「追従者」という扱いで直接的な非難の対象とはしていない。

    以上、記事のタイトルとは異なってしまったが、最近、気がついたことを書いておいた。話を戻して「科学映画」であるが、古い科学映画は大体見ないで飛ばしている。しかし、この日の「科学映画」は、金正恩の「お言葉」で始まっており、画面サイズも16:9の設定となっていたので、何か新しいものかと見ることにした。それだけではなく、タイトルの「數減要素」の意味がさっぱり分からなかったから、番組の中で確認したかったこともある。

    「數減要素」要素について、まず韓国の「NAVER国語辞典」で調べてみた。すると、「數減要素」という漢字に続き、

    [명사] [북한어] <컴퓨터> 자동화 설비, 측정 수단 따위에서 물질의 변화에 따라 자체의 물리적ㆍ화학적 정수를 변화시키는 요소.

    [名詞][北韓語]<コンピュータ>自動化設備、測定手段など物質の変化により自体の物理的・化学的定数を変化させる要素。

    とあり訳が分からなかったので、北朝鮮のuriminzokkiri「朝鮮語大辞典」を調べてみた。こちらには、

    품사: [명]
    자동화설비, 측정수단 등에서 대상하는 물질의 변화에 따라 자체의 물리적 및 화학적정수를 변화시키는 요소.

    品詞:[名]自動化設備、測定手段などで対象となる物質の変化により自体の物理的および化学的定数を変化させる要素。

    とあり、ほぼ韓国の辞書の説明と同じで依然として理解できなかった。ともに「自体の物理的・(および)化学的定数を変化させる要素」と書いてあるのだが、何のことだか想像もつかなかった。

    ところが、番組を見ていくとそれが何なのかよく分かった。

    「數減要素とCNC化」
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    Source: KCTV, 2014/03/14放送

    番組ではCNC機械を映しながら「人民経済の様々な部門で現代化された生産工程が継続的に増加し、製品の種類と質的な水準がさらに高まるにしたがい、それに必要な多種多様な數減要素がさらに多く求められています」と言っている。こうした分野に精通している人であれば、下の写真を見て「數減要素」が何か理解できるのかもしれないが、依然として私にはよく分からなかった。

    20140314kctvffmpgflv_013993234.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/14放送

    そして、「国家科学院電子工学研究所」で開発されたという「數減要素」が紹介される。
    20140314kctvffflv_014005366.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/14放送

    「數減要素」
    20140314kctvffmpgflv_014035933.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/14放送

    「數減素材」
    20140314kctvffmpgflv_014033199.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/14放送

    ここまで見て、「數減要素」が何らかの電子部品であることは分かったが、それがどのような作用をする電子部品なのかは想像できなかった。さらに、この米粒のような「數減素材」を見てもっと分からなくなった。

    「食料部門をはじめとした様々な部門で最も多く使われる『圧力水數減要素』」
    20140314kctvffmpgflv_014045400.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/14放送

    この「圧力水數減要素」の中には「自己ティム性薄片」(下の白い円形の部分)と「信号処理基板」(上の緑の円形の部分)が入っているという。
    20140314kctvffmpgflv_014066366.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/14放送

    ここでまた「自己ティム性薄片」という分からない言葉が出てきたが、こちらは「朝鮮語大辞典」から大体推測できた。「ティム性」というのは「形が変わっても元に戻ること」という意味なので、「自己ティム性薄片」というのは形態安定被膜のようなものではないだろうかと考えた。

    形態安定被膜の上には4つの厚膜抵抗が置かれている。
    20140314kctvffmpgflv_014077400.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/14放送

    圧力が作用しないときは、厚膜抵抗の電導物質は規則的に並んでおり抵抗を受けることなく電子が通過することができるので、抵抗値は低くなる。(大きな○が電導物質、小さい点が電子)
    20140314kctvffmpgflv_014102934.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/14放送

    しかし、圧力が加えられると電導物質の配列が崩れ電子の通過を邪魔するようになる。その結果、抵抗値は増加する。
    20140314kctvffmpgflv_014117100.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/14放送

    この抵抗値の変化を信号基板に伝え、それを「数値化すれば数値信号を得ることができる」と番組では説明しているが、信号基板で抵抗値のアナログ変化をデジタル化して出力するということであろう。
    20140314kctvffmpgflv_014145400.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/14放送

    ここまでの説明を聞いて、やっと「數減要素」が何か分かった。日本語に直せばセンサーである。だとすると、韓国の「NAVER国語辞典」付けた漢字表記は間違っている可能性が高い。「受感要素」が正解ではないかと思う。北朝鮮がこの用語をどこから持って来たのかは分からない。もしかすると中国語かもしれないが、この点についてはまだ確認していない。北朝鮮でも先端技術に関しては、比較的英語をそのまま使っているので無理に漢字語を使いながら朝鮮語訳する必要もないと思うのだが、その理由は不明である。

    「科学映画」の中では、この他にも電流が発生する磁力を検知して電圧や電流を測定する「數減要素」なども紹介している。分かってしまえば大したことない話ではあるが、北朝鮮は奥深い。

    <追記>
    お二方からコメントを頂戴した。コメントを下さった方、どうもありがとうございます。お二人とも関連する内容なので、追記しておくことにする。

    やはり、「NAVER国語辞書」の漢字表記が誤っているようで、「受感」が正しいようだ。北朝鮮が作った電子朝和辞典にもそのように記されているということなので、間違いないであろう。

    昨日書いた記事では「日本語に直せばセンサー」などと書いたが、調べてみると「受感」という言葉は「受感素子」などの技術用語で使われているようで、検索をかけてみるとたくさん出てくる。しかし、どちらかというと専門用語で、一般的にはやはり「センサー」と言った方が通りがよいのではないだろうか。

    それとの関連で、職場の物理学研究者にこのことについて質問してみた。質問の要点は、「形態安定被膜」と訳した「自己ティム性薄片」って何なのということであるが、同研究者の説明によると、必ずしも「被膜」である必要はなく「剛性が強い物質」のことではないだろうかとのことであった。確かに「受感素子」の基板がグニャグニャであれば、圧力が逃げてしまう。

    私の頭の中には、「科学映画」で紹介された水圧検出センサーしかなかったのだが、同研究者に「原理的にはスマホなどの液晶表面にあるタッチパッドと同じ」と説明されて納得した。

    職場の研究者も、「技術的には一般的なもの」と話していたが、昨日の記事にポイントを書くのを忘れてしまった。

    「我々の技術と我々の原料で作った」

    これを書かなければ「主体」の国の技術が「一般的なもの」に埋もれてしまう。

    この「科学映画」は2013年に制作された。

    「国連朝鮮民主主義人民共和国人権調査委員会が金正恩第一秘書に送った手紙」:人権問題で叩かれる北朝鮮 (2014年3月8日)

    2月17日に国連人権委員会の「北朝鮮の人権状況に関する報告書」が出されたのに続き、米国務省も同月27日に北朝鮮を含む各国の人権状況に関する年次レポートを発表した。両レポート共に北朝鮮の「深刻な」人権状況について伝えているが、北朝鮮は「朝鮮中央通信」などを通じてこれらの報告書やレポートに反発している。「朝鮮中央通信」を「人権」というキーワードで検索してみると、

    国連人権委員会報告書に反発するもの:
    2月24日「朝鮮外務省スポークスマン、朝鮮人権状況関連『調整院解』の『報告書』を排撃」
    「『調査に委員会』の『報告書』というものも、我々人民の本当の人権享有実況に背を向け、敵対勢力と我々共和国に対して罪を犯して逃亡した正体の怪しい何人かの『脱北者』、犯罪逃亡者など、どうしようもない奴が生計費を稼ごうと適当に作り上げた虚偽・歪曲資料を集めて組み立てた一考の価値もないものとして我々はこれを全面排撃する」

    米国務省人権状況レポートに反発するもの:
    3月4日「『人権裁判官』たちの醜悪な人権状況」
    3月5日「氾濫する米国の海外版人権蹂躙犯罪」
    3月7日「世界最大の人権蹂躙国家米国を断罪する-朝鮮中央通信社告発状」
    3月7日「米国の『人権』太鼓は内政干渉と侵略のスローガン」

    などが見られる。この他にも、中国やロシアなどが米国の人権レポートに反発して行ったコメントや米国の人権状況を非難する内容も転載で伝えている。

    国連人権委員会の「報告書」には、元受刑者金・クァンイルが描いた絵も収録されている。

    http://www.ohchr.org/Documents/HRBodies/HRCouncil/CoIDPRK/Report/drawings-by-former-prisoner/coi-dprk-drawings-by-former-prisoner-kim-kwang-il.pdf

    同「報告書」のサマリーには、金正恩に宛てた人権状況を改善するよう求めた人権委員会委員長の手紙も付録として掲載されている。以下はその翻訳である。

    UNHRC, "Report of the commission of inquiry on human rights in the Democratic People’s Republic of Korea", http://www.ohchr.org/Documents/HRBodies/HRCouncil/CoIDPRK/Report/A.HRC.25.63.doc

    国連朝鮮民主主義人民共和国人権調査委員会
    2014年1月20日

    閣下

    2013年7月16日にお送りした手紙に加え、再び私は国連朝鮮民主主義人民共和国人権調査委員会委員長としてこの手紙を書いております。この委員会は、国連人権委員会に設置されています。この委員会は北朝鮮の深刻かつ組織的、そして広域の人権侵害の疑義について調査する権限を有しており、特に人権に対する罪に繋がるこうした侵害に対する完全な説明責任を北朝鮮に対して求めています。委員会は被害者や目撃者を含む公聴会、非公開の面接調査、関係者からの通報などに得られた関連情報を慎重に吟味した上で調査を完了しました。

    当委員会は、閣下の政府が党委員会の調査に協力しないばかりでなく、公聴会に代表を派遣することを繰り返し求めたにもかかわらず応じないことを遺憾に思います。また、当委員会を北朝鮮に招き入れないだけではなく、閣下の政府が適切と考える情報ですら提供しないという事実についても遺憾に思います。

    当委員会は、組織的で広範な大きな人権侵害がこれまでも、そして現在も公的機関や公務員により北朝鮮で行われていることを発見しました。当委員会が発見した多くの人権侵害事例は、人権に対する罪を構成するものです。この手紙の添付書類にはそれらの事実が詳細に記されています。これらの発見された事実が先の結論の基礎となっております。北朝鮮の如何なる公務員であれ、人権に対する罪を命令をし、それを求め、あるいは助け、教唆したのであれば、国際法上の刑事犯罪を犯したこととなり、法により裁かれなければなりません。

    金正恩閣下
    朝鮮民主主義人民共和国最高指導者
    朝鮮労働党第1秘書
    朝鮮民主主義人民共和国、平壌
    朝鮮民主主義人民共和国国連常設代表部ジュネーブ

    直接的に人権に対する罪に関与していなくても、軍の指揮官は指揮統制下にある軍が犯した人権に対する罪、軍の統制をできずが軍が犯した人権に対する罪に対しては、その責任を有する。こうした責任は、(1)指揮官が軍隊が罪を犯すか、または犯そうとしているという事実を知っている、あるいは状況からして知っているべきである場合、(2)指揮官が自分の権限の下でこうした犯罪が行われることを防止あるいは抑制したり、捜査機関や法執行機関にこうした事実を報告するための必要かつ適切な措置を取らない場合に生じる。

    同様の理由から、民間人の指導者も犯罪に対する責任がある。これは、(1)民間人の指導者が、自分の部下や管理課にある者が人権に対する罪を犯しているということを示す明らかな情報を知っている、または意図的に無視し、(2)民間人の指導者が自分の権限でこれを防止したり抑制するための必要かつ適切な措置を取らなかったり、捜査機関や法執行機関にこうした事実を報告するための必要かつ適切な措置を取らない場合に生じる。

    貴殿は、朝鮮民主主義人民共和国最高指導者、朝鮮労働党、同中央軍事委員会第1秘書、国防委員会第1委員長、朝鮮人民軍最高司令官という職責にあるので、下記の発見された事項に関心を寄せていただきたい。

    1.委員会は、国家安全保衛部、人民保安部、朝鮮人民軍、検察所、法執行機関、朝鮮労働党が人権に対する罪を犯し、今も犯しているということを発見した。こうした罪を犯している公務員は、朝鮮労働党、国防委員会、そして北朝鮮最高指導者といった中央機関の実行力ある統率下にある。こうした公務員は、場合によっては、貴殿の個人的な統率下にあることは明らかである。

    2.委員会は、政治犯収容所(管理所)やその他の収容所に脱北未遂者、キリスト教信者、悪影響を与えると見なされる者が拘留されているということが人権に対する罪であるということを発見した。こうした攻撃は、北朝鮮の政治システムや指導者に脅威となると見なされる者に組織的かつ広範に国家により行われている。現在行われている攻撃は、成分といわれる差別的身分制度もそうであるが、広範な大衆に対する政治的な意図に基づく人権侵害を行うシステムとして埋め込まれている。

    3.委員会は、明らかに北朝鮮のための労働力や技能を習得する目的で、韓国人や日本人などを組織的に拉致、抑留し、現在もし続けていることは、人権に対する罪であるということを発見した。こうした人々は、強制的失踪という現在進行形の罪の犠牲者である。こうした人々の自由を剥奪したり、彼らの命運や居場所についての適切な情報を提供をしない公務員は、たとえ自らが組織的に行われた拉致や帰国阻止に荷担しておらずとも犯罪に対する責任を有する。

    4.委員会は、人権に対する罪が飢餓に瀕しつぃる人々に行われ、現在も行われていることを発見した。こうした罪は、食料に対する普遍的人権を侵害する決定や政策に基づくものである。こうしたことは、飢餓を悪化させ、飢餓による死を引き起こしているということを十分に認識した上で、現在の政治制度を維持するために行われている。人権に対するこうした罪を構成する政策の多くは、北朝鮮の人権状況に関する信頼できるデータの意図的に提供しないこと、自由かつ制限を受けない形での国際人権機関による援助を必要としている人へのアクセス拒否、差別的な支出と食糧配給というかたちで現在も続けられている。

    委員会は貴殿が、貴殿の権限の下で、これ以上こうした罪が犯されないようにし、既に行われた人権に対する罪について適切に調査、法執行をするための全ての必要かつ適切な措置を取ることを要請する。この点について、委員会は北朝鮮の機関や公務員が現在進行形の人権に対する罪を犯している者を認知し、法的措置を取る意思も能力もないということを発見した。したがって委員会は、貴殿も含むこの手紙や委員会報告書の中で取り上げられた人権に対する罪に責任のある人々を追求するために、国連が北朝鮮のこうした状況を国際司法裁判所に提訴することを推奨するということに対する貴殿の関心を喚起する。

    最後に、委員会報告書の全文が2014年3月17日以前にジュネーブの国連人権理事会に提出されるということをお伝えする。報告書全文は、ジュネーブ駐在北朝鮮常設代表部にそれ以前に提供される。

    貴殿、北朝鮮の公務員、北朝鮮の人々の役に立つのであれば、私も含む委員会のメンバーは平壌を訪れる準備をする。我々は、如何なる時にもそれが実行できるような体制を整えておく。こうした訪問は、貴殿、北朝鮮の公務員、そして北朝鮮の人々に委員会の結論とその結論に至った説明を聞く機会を与え、質問をし、この報告書、発見した事実、推奨事項に対する回答を得る機会を与えるものである。委員会は、北朝鮮における完全な人権尊重を確保するための方途について率直な意見交換をする準備は整えている。

    委員会はこの機会に閣下と北朝鮮に対する敬意を再び表する。

    委員長 マイケル・カービィ

    最高人民会議第13期代議員選挙投票 (2014年3月10日 「労働新聞」他)

    最高人民会議第13期代議員選挙が3月9日に行われた。北朝鮮の選挙の様子を「朝鮮中央TV」で報道される映像を通じて見たり、『労働新聞』や「朝鮮中央通信」の記事を通じて見るのは初めてだったので、とても興味深かった。

    3月10日の『労働新聞』には「敬愛する最高司令官金正恩同志が金日成政治大学を訪問され人民軍将兵らと共に最高人民会議代議委員選挙に参加された」という記事を彼が投票する写真とともに紹介している。

    2014-03-10-01投票する金正恩
    Source: 『労働新聞』、「경애하는 최고사령관 김정은동지께서 김일성정치대학을 방문하시고 인민군장병들과
    함께 최고인민회의 대의원선거에 참가하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_06_01&iPageType=2

    投票には崔龍海も同行しているので、コメントでも話題にした「足の不調」の治療は終わったのかもしれない。いずれ、投票の様子を伝える「朝鮮記録映画」が公開されるであろうから、それを見れば彼がどのような歩き方をしているのか確認できるであろう。既に、金正恩の1月・2月の軍部隊視察を伝える映像の中で崔龍海は何回も登場していたので、失脚説は間違いであることが分かっていたが、今回、金正恩に同行していることで、健康問題(足の不調)も克服し、活動を再開したとみて間違いなかろう。

    また「党中央委員会責任幹部」として金ヨジョンが同行したとも伝えている。妹の金ヨジョンであれば、「党中央責任幹部」と紹介されたこともさることながら、名前が公開されたのも初めてではないだろうか。

    <追記>
    uriminzokkiriに静止画付きの報道が掲載されていた。その中には金正恩一行と共に金日成政治大学キャンパスを歩く金ヨジョンが写っている。
    kim yojongflv_000162976
    Source: KCTV, 2014/03/09放送

    <追記2>
    10日に放送された「録画報道」では、さらに写真が追加されており、金ヨジョンが投票する場面も含まれていた。しかし投票シーンは3枚目の静止画として出されている。1枚目と2枚目の写真で誰が投票しているのかは分からないが、軍服を着て投票をしているのは崔龍海ではないようだ。

    1枚目の写真
    20140310kctvfmpgflv_002204532.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    2枚目の写真
    20140310kctvfmpgflv_002207365.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    投票をする金ヨジョン
    20140310kctvfmpgflv_002211399.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    『労働新聞』の記事では同行者として金慶玉(労働党組織指導部第1副部長)、黄炳瑞(副部長)も挙げられているので、写真に出ているのは彼らなのかもしれない。

    <追記3>
    10日、金正恩一行が金日成政治大学で投票をし、同大学にある「史跡館」を視察する様子を伝える「朝鮮記録映画」を「朝鮮中央TV」が放送した。注目されるのは、同行した崔龍海の足の様子であるが、下の写真にもあるように足をかばう様子もなく普通に歩いている。1ヶ月あまりの静養後、足の不調は回復したように見える。

    階段を降りる崔龍海(左隅)
    20140310kctvfflv_011307564.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    また、同「記録映画」の中でも金ヨジョンが投票する姿を紹介している。静止画ではあるが、上で紹介した写真とは撮影しているカメラの位置が異なっている。
    20140310kctvfflv_010972298.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    しかし、金正恩一行がキャンパスを歩く様子を伝える場面でも彼女の顔はほとんど見えない。視察に入ると他の同行者は残るものの、彼女は登場しなくなる。
    20140310kctvfflv_010914764.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    『労働新聞』の同記事によると金正恩は「最高人民会議代議員選挙のための第105号区第43号分区選挙場で選挙に参加され」、「代議員候補者である朝鮮人民軍第855軍部隊部隊長金クァンヒョクさんに投票された」と書かれている。北朝鮮の有権者の選挙区がどのように分割されているのか分からないが、もし日本のように住所を基に分割されているのであれば、この選挙区内に形式的には彼は居住しているのであろう。

    しかし、同日に「朝鮮中央TV」で放送された「不滅の史跡物が伝える話:自ら投票して下さった投票紙と投票箱」というお爺さんやお父さんの投票の様子を伝える番組では、金日成と金正日が1986年11月2日、ピョンウォン郡ソンボン里「選挙場」に最高人民会議第8期代議員選挙の投票にやって来たという話を伝えている。「代議員(XX)候補」に選出されたウォンハ協同農場の管理委員長に投票するためにやってきたということであるが、お爺さん(金日成)はこの農場でこの委員長にかつて郡人民委員会代議員選挙の際に投票を行ったということである。最高指導者の逸話だし、彼らには法を超越する権利が与えられているのだろうから細かいことを言っても仕方がないが、金日成や金正日の「選挙場」が何とか里というような田舎にあること自体不思議である。その点、金正恩は平壌市内で投票をしておりこちらは住所地説から行けば理にかなっている。上の「代議員(XX)候補」の部分は、2011年7月に制作された番組の音声を消してある。制度が変わったからなのか、何か不都合な言葉が入っていたからなのかは分からない。

    金日成と金正日の投票用紙
    kim il electionfflv_000362164
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    金日成と金正日が投票した投票箱
    kim il electionfflv_000402080
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    代議員候補者と握手をする金正日
    kim il electionfflv_000147749
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    「後から到着した」金日成に委員長(候補者)を紹介する金正日
    kim il electionfflv_000280987
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    選挙関連の報道を見ていたら、ウォンファ里(ウォンファ里文化会館)の「選挙場」の様子が紹介されていた。金日成・金正日は「名誉農場員」だったということなので、その関係でこの「選挙場」で投票をしたのかもしれない。
    songogu 3fflv_000336666
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    「20時報道」では、労働党幹部が投票する様子を伝えている。いずれの「投票場」もそうであるが、人民の舞踏会が開催されている。

    金永南が投票した第373号ソンリム選挙区第8号分区の「選挙場」前
    20si podo 20140309fflv_000026655
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    投票する金永南(最高人民会議常任委員会委員長)
    20si podo 20140309fflv_000044319
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    選挙場には候補者を紹介する掲示がある。候補者は各選挙区1人のみで、候補者に賛成するのか反対するのかという投票を行っている。

    掲示の例:「お知らせ、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議代議員選挙のための第373号選挙区に登録された代議員候補者」(一部推測判読)と書かれている。
    20si podo 20140309fflv_000033563
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    投票する朴奉珠(内閣総理)
    20si podo 20140309fflv_000071997
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    投票用紙を受け取る金己男(労働党中央委員会政治局員)
    20si podo 20140309fflv_000092648
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    投票する崔泰福(最高人民会議議長)
    20si podo 20140309fflv_000125241
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    投票用紙を受け取る朴道春(国防委員会委員)
    20si podo 20140309fflv_000139726
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    投票用紙を受け取る姜錫柱(副首相)
    20si podo 20140309fflv_000174916
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    投票をする金英逸(労働党国際部長)
    20si podo 20140309fflv_000201249
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    投票する金平海(労働党政治局候補委員)
    20si podo 20140309fflv_000226397
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    投票する郭範基(労働党中央委員会候補委員)
    20si podo 20140309fflv_000257320
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    投票する盧斗哲(副首相)
    20si podo 20140309fflv_000280407
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    投票用紙を受け取る趙延俊(労働党組織指導部第一副部長)
    20si podo 20140309fflv_000308477
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    投票用紙を受け取る金ヨンデ(朝鮮社会民主党委員長)
    20si podo 20140309fflv_000338565
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    上記は「20時報道」紹介された順序どおりである。現在の北朝鮮序列を反映させた紹介順序であったはずだが、崔龍海は含まれていなかった。金正恩の投票に同行した面々は紹介されていないので、もしかすると金正恩と共に投票したのかもしれない。

    代議員選挙の選挙票、この用紙の裏に賛成・反対を書くのであろうか。
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    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    <追記>
    「第111号白頭山選挙区」関連の報道を見ていたら、投票用紙の両面が出てきた。表面は上と同じだが、裏面には候補者の名前が印刷されているようだ。この選挙区の候補は金正恩なので「敬愛する最高司令官金正恩同志」と赤い文字で印刷されている。どうやら、投票をすること自体が「賛成の意」を示す選挙行動であり、投票に来なければ「反対」と解されるのであろう。したがって、「棄権」というのはないのかもしれない。

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    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    選挙当日(9日)夕方出された「中央選挙管理委員会報道」でも「9日18時現在、最高人民会議第13期代議員選挙のための全ての選挙区で外国に行っていたり、遠洋で仕事をしている選挙者を除き、選挙者名簿に登録された全ての選挙者が投票に参加した」と言っている。「投票に参加した」ということは、「賛成票を投じた」ということであろうから、100%の投票率で、100%の賛成率ということになるのであろう。過去記事で「賛成票を投じよう」というスローガンについて書いたが、投票すれば自動的に賛成票となる訳なので、そのスローガンの筋は通っている。また、同報道では「高齢であったり病気のために選挙場にい消えない選挙者は、移動投票箱に投票した」とも述べている。さらに、「海外公民」であっても、北朝鮮に滞在中であれば選挙権が与えられるようだ。この場合、どこの選挙区に割り当てられるのであろうか。しかし、外国にある北朝鮮公館での在外投票や事前に投票する不在者投票という制度はないようだ。大切な選挙の日に「不在」などという人もいないからではあろうが。

    投票用紙を持ってカーテンの向こうに入る朝鮮人民。投票用紙に記入する場所であろうか。過去記事にも書いたとおり、選挙人番号を書いて登録するのであれば、秘密投票とはならないのでこのような配慮もいらないはずだが、もしかすると形式的には秘密投票になっているのかもしれない。

    <追記>上の追記との関係で、このカーテンの向こうには投票箱が置いてあるだけであり、記入する場所はないということなのであろう。

    songogu 2fflv_000188985
    Source: KCTV, 2014/03/10放送

    <追記>
    今、「朝鮮中央TV」を見ていたら「中央選挙管理委員会報道」として「第111号白頭山選挙区」で「100%の投票で金正恩同志が最高人民会議代議員に推戴された」と報じていた。

    <追記4>
    11日昼、「朝鮮中央TV」が代議員選挙当選者を報道している。

    金正恩が候補となった第111白頭山選挙区はリストから抜かれている。特別扱いなのだろう。
    New Tabftyyyujhmngbfgdfdflv_013759334
    Source: KCTV, 2014/03/11放送

    「第285テピョン選挙区」の当選者としてキム・ギョンヒを挙げていた。金正日の妹の金敬姫(キム・ギョンヒ)かどうかは不明である。
    New Tabftyyyujhmngbfgdfdlv_014441633
    Source: KCTV, 2014/03/11放送

    総計687名の当選者に金ヨジョンは含まれていなかった。

    <追記5>米国の反応
    3月10日の米国務省定例記者会見では、北朝鮮の選挙結果について短いやりとりがあった。ウクライナ問題が定例記者会見では長時間取り上げられ、北朝鮮選挙については以下のような冗談半分のやりとりとなっている。

    Department of State, Daily Press Briefing, http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2014/03/223197.htm#NORTHKOREA

    記者:北朝鮮の「選挙」について何かコメントはありますか。「選挙」というのは緩い表現ではあるのですが。

    サキ報道官:簡単に言って、あれは世界の民主主義のモデルではありません。

    記者:つまり、一人の候補者が100%の得票を得るというのは悪いということですか(笑い)。もし、それが自由かつ公正に実施されたとすればどうですか。

    サキ報道官:それは、歴史的な結果と言えますね(笑い)。

    記者:しかし、もし候補者が彼一人しかいなかったとしたらどうですか。

    サキ報道官:このことについてのこれ以上の分析はできません。とても面白い(fun)ということだけです(笑い)。

    米国務省の報道官は「一心団結」の国の選挙に対する理解がないようだ(笑い)。

    「皆、最高人民会議代議員選挙に参加し、我々の革命主権をさらに盤石にしよう!」:代議員選挙への投票を呼びかけるスローガン (2014年3月6日 「朝鮮中央TV」)

    北朝鮮の最高人民会議代議員選挙まであと2日となった。6日に「中央選挙管理委員会」が、5日には「全国全ての選挙区の選挙者会議で推薦された最高人民会議代議員候補者を当該区選挙委員会に最高人民会議代議員候補者として登録した」と報じた。

    『労働新聞』、「중앙선거위원회 보도」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2014-03-06-0002&chAction=L

    「朝鮮中央TV」では、朝鮮人民に投票を呼びかけるスローガンや「選挙の歌」が流されている。以下では、このスローガンと「選挙の歌」を紹介しておくことにする。

    「皆、最高人会議代議員選挙に参加し、我々の革命主権をさらに盤石にしよう!」
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    Source: KCTV, 2014/03/06

    「新たな主体100年代の進軍の道で初めて実施される今回の最高人民会議代議員選挙は、我々の共和国政権の強化・発展の歴史に特記すべき大政治祝典である。」
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    Source: KCTV, 2014/03/06

    「敬愛する金正恩同志を最高人民会議第13期代議員候補者として高く推戴したことは、全体の党員と人民軍将兵たち、人民の限りない敬慕と絶対的な信頼高潔な忠誠の噴出である。」
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    Source: KCTV, 2014/03/06

    「全体のじんじん軍将兵と人民は、今回の最高人民会議代議員選挙をとおして、敬愛する金正恩同志を陣頭に高く頂いた我々の共和国の不敗の威力、一心団結の威力を全世界に力強く誇示しなければならない。」
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    Source: KCTV, 2014/03/06

    「全ての国民は、最高人民会議代議員選挙をとおして共和国政権をしっかりと固守し、光り輝かせていく我々人民の革命的な風貌ををもう一度力強く示さなければならない。」
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    Source: KCTV, 2014/03/06

    「白頭山の絶世の偉人たちの賢明な領導の下、世紀を超えて社会主義政権建設の時代的な模範を創造していく我々の共和国政権は、人民の自主的権利の代表者、創造的能力と活動の組織者であり、人民生活に責任を持つ戸主であり、人民の利益の保護者である。」
    20140306kctvfmpg_004089538.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/06

    「全ての人民は、今回の最高人民会議第13期代議委員選挙が我々の国家と制度をしっかりと固守し、光り輝かせるための名誉ある事業であるという崇高な自覚を持ち、代議員選挙に一人残らず参加しなければならない。」
    20140306kctvfmpg_004106538.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/06

    「共和国政権を離れては、一瞬も生きることはできず、いかなる幸福も願うことはできないということを肝に銘じ、今回の代議員選挙で我々が投じる一票一票がそのまま党と国家のありがたい恩徳に応える忠誠の一票、一心団結の一票にしなければならない。」
    20140306kctvfmpg_004126204.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/06

    「人民政権機関の幹部は、時代と革命発展の要求に合うように事業気風と仕事に対する態度で根本的な転換を引き起こし、我々の共和国政権を盤石のものにする事業に積極的に取り組まなければならない。」
    20140306kctvfmpg_004141440.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/06

    「強盛国家建設の全ての前戦で、最高人民会議第13期代議員選挙を輝かしい努力的成果として迎えるための生産的高揚の炎を力強く高めなければならない。」
    20140306kctvfmpg_004155305.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/06

    「誰も全て大きな努力的成果を抱き、代議員選挙を意味深く迎えることで、共和国公民としての本分を尽くさなければならない。」
    20140306kctvfmpg_004165372.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/06

    「全国に選挙の雰囲気を作るための事業を上手くしていななければならない。全ての部門、全ての単位では最高人民会議第13期選挙と関連した様々な政治事業を活発に展開し、人民大衆中心の我々式社会主義の優越性を全ての選挙者の心臓の中に深く植え付けなければならない。」
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    Source: KCTV, 2014/03/06

    「皆、敬愛する金正恩同志の領導に従い、我々の共和国政権を盤石のものにしていくことで、偉大な大元帥様たちの不滅の国家建設思想と業績を万代に輝かし、白頭山大国の必勝の気性を知から力強く高めていこう。」
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    Source: KCTV, 2014/03/06

    「選挙の歌」
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    Source: KCTV, 2014/03/06

    1.
    社会主義、我が祖国、太陽の光が明るいこの地に
    おめでたい選挙の歌が溢れている
    我々の革命主権を盤石のものとし
    人民の私の国、末永く光り輝かしていこう

    2.
    首領様がお建てになった人民主権、その懐に
    千万年を享受する幸福がある
    我々の革命主権を盤石のものとし
    主体の私の国、末永く光り輝かしていこう

    3.
    将軍様を頂き、強盛大国三千里
    この世が羨ましがるように打ち立てられる
    我々の革命主権を盤石のものとし
    太陽の私の国、末永く光り輝かしていこう

    20140306kctvfmpg_005850005.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/06

    同日の「20時報道」では、投票所の準備作業も紹介されている。

    元山市ポンチョン洞の「選挙場」。上で紹介したスローガンにもあるように、選挙というよりもお祭りに近い感じがする。
    20140306kctvfmpg_010039272.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/06

    自分の「選挙登録番号」を確認する朝鮮人民
    20140306kctvfmpg_010050272.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/06

    「選挙登録番号」があるということは、無記名投票ではなく事実上の記名投票ということなのだろうか。

    投票箱を設置する人々
    20140306kctvfmpg_010064805.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/06

    このポスターがなかなか面白い。「皆、賛成投票をしよう!」と書かれている。「賛成するかどうかの投票」という意味なのだろうが、「一心団結」しているので事実上「反対票」というのはないのだろうから、文字通り「賛成票を投票しよう!」ということなのかもしれない。
    20140306kctvfmpg_010067005.jpg
    Source: KCTV, 2014/03/06
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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