レコードプレーヤー:謎のCROWN製、短波2波、中波ラジオ付き (2022年12月28日)
昔、「朝鮮中央放送」に手紙を出したら朝鮮の楽曲が入ったレコードを送ってくれたのを思いだした。そのレコードが実家のどこかに残っているのかは家捜しをして見ないと分からないが、取りあえずジャンクのレコードプレーヤーをオークションで買ってみた。
テントウ虫型のプレーヤーもおもしろくて良いと思って見ていたのだが、短波ラジオが付いたCROWN製のプレーヤーがあったのでそれを買ってみた。ラジオは受信可、プレーヤーは壊れているとのことだったが、DCモーターで回るプレーヤーだったので電源周波数を気にする必要もなく、何とか治るのではないかと思いながら買ってみた。書かれていた通りラジオは生きており、中波も短波も受信できる。「朝鮮中央放送」や中国の放送も受信できるのでオマケのラジオとしてはまあまあの性能だ。70年代の製品だと思うが、電子部品を交換することなく、そのまま使えるというのは珍しい(ラジオ部分は修理された形跡もない)。
ところが、プレーヤーの方は回転数を変えるダイヤルが固着しており、前オーナーも何とか回そうとつまみをペンチで無理矢理回し、それでも回らないので軸を半分に切って回そうとした痛々しい形跡が残っていた。こんなもの、CRCでもかけて1晩置けば回るだろうとやってみたが、びくともしない。無理矢理回そうとしている間に回転数を変えるプラ部品を破損してしまい、ほぼ自暴自棄状態。しばらく放置して落ち着いて、ドライヤーで温めつつ、卓上万力で挟んで回したら少しずつ動いて何とか外れた。固着の原因は不明なのだが、どうやらグリス(のようなもの)が溶けて流れ込み、それが固まって固着させたようだ。
割れたプラ部品は力がかかる部分でもないのでボンドで貼り合わせ何とか復活させた。スマホのアプリで回転数を調べてみると、33、45、78回転共にまあまあの数値が出ている。テスト用にハードオフでEP版の菅原洋一『今日でお別れ』とサム・テイラーのサックス楽曲が収録されたLP版を買ってきた。税込み165円。
最初に『今日でお別れ』を試したが実にまともに鳴るし、音も渋い。サム・テイラーのサックス集を今聞きながらこの記事を書いているが、これもまた良い。「朝鮮中央TV」で放送される「朝鮮芸術映画」の中に出てくる堕落した南朝鮮のバーで流れている感じの音だ。
プレーヤーの準備はできたので、今度、実家に行ったら朝鮮のレコードを探して見ようと思う。78回転のレコードもあったはずなので、それもテスト用に持ってこようと思う(ハード・オフにはなかったようだ)。
YouTubeのネタ程度にと思って修理したプレーヤーだが、はまりそうだ。

<追記>
モデル番号が書かれた銘板が剥がされており、機種の特定ができない。接着剤の痕も残っておらず、前オーナーが敢えて剥がす理由もなさそうなので、もしかすると幻の輸出用試作品だったのかも知れない。AC電源のソケットには117V/220Vと表示があるが、トランスにタップがあるわけでもなく、117V(100V?)専用になっている。
ebayで類似した機種を検索していたら、TRP-104Wというのが出てきた。使われている部品が非常に近いので、この機種と同時期に出た機種のような気がする。

Source: ebay

Source: ebay

Source: ebay
この機種にはTRP-104Fという短波の代わりにFMが受信できるモデルがあるが、回路図ダウンロードでいつもお世話になっているradiomuseumに掲載されている内部写真を見るとプレーヤー部分の機構は全く同じ物が使われている。
https://www.radiomuseum.org/r/crown_phonokoffer_trp_104ftrp10.html#
テントウ虫型のプレーヤーもおもしろくて良いと思って見ていたのだが、短波ラジオが付いたCROWN製のプレーヤーがあったのでそれを買ってみた。ラジオは受信可、プレーヤーは壊れているとのことだったが、DCモーターで回るプレーヤーだったので電源周波数を気にする必要もなく、何とか治るのではないかと思いながら買ってみた。書かれていた通りラジオは生きており、中波も短波も受信できる。「朝鮮中央放送」や中国の放送も受信できるのでオマケのラジオとしてはまあまあの性能だ。70年代の製品だと思うが、電子部品を交換することなく、そのまま使えるというのは珍しい(ラジオ部分は修理された形跡もない)。
ところが、プレーヤーの方は回転数を変えるダイヤルが固着しており、前オーナーも何とか回そうとつまみをペンチで無理矢理回し、それでも回らないので軸を半分に切って回そうとした痛々しい形跡が残っていた。こんなもの、CRCでもかけて1晩置けば回るだろうとやってみたが、びくともしない。無理矢理回そうとしている間に回転数を変えるプラ部品を破損してしまい、ほぼ自暴自棄状態。しばらく放置して落ち着いて、ドライヤーで温めつつ、卓上万力で挟んで回したら少しずつ動いて何とか外れた。固着の原因は不明なのだが、どうやらグリス(のようなもの)が溶けて流れ込み、それが固まって固着させたようだ。
割れたプラ部品は力がかかる部分でもないのでボンドで貼り合わせ何とか復活させた。スマホのアプリで回転数を調べてみると、33、45、78回転共にまあまあの数値が出ている。テスト用にハードオフでEP版の菅原洋一『今日でお別れ』とサム・テイラーのサックス楽曲が収録されたLP版を買ってきた。税込み165円。
最初に『今日でお別れ』を試したが実にまともに鳴るし、音も渋い。サム・テイラーのサックス集を今聞きながらこの記事を書いているが、これもまた良い。「朝鮮中央TV」で放送される「朝鮮芸術映画」の中に出てくる堕落した南朝鮮のバーで流れている感じの音だ。
プレーヤーの準備はできたので、今度、実家に行ったら朝鮮のレコードを探して見ようと思う。78回転のレコードもあったはずなので、それもテスト用に持ってこようと思う(ハード・オフにはなかったようだ)。
YouTubeのネタ程度にと思って修理したプレーヤーだが、はまりそうだ。

<追記>
モデル番号が書かれた銘板が剥がされており、機種の特定ができない。接着剤の痕も残っておらず、前オーナーが敢えて剥がす理由もなさそうなので、もしかすると幻の輸出用試作品だったのかも知れない。AC電源のソケットには117V/220Vと表示があるが、トランスにタップがあるわけでもなく、117V(100V?)専用になっている。
ebayで類似した機種を検索していたら、TRP-104Wというのが出てきた。使われている部品が非常に近いので、この機種と同時期に出た機種のような気がする。

Source: ebay

Source: ebay

Source: ebay
この機種にはTRP-104Fという短波の代わりにFMが受信できるモデルがあるが、回路図ダウンロードでいつもお世話になっているradiomuseumに掲載されている内部写真を見るとプレーヤー部分の機構は全く同じ物が使われている。
https://www.radiomuseum.org/r/crown_phonokoffer_trp_104ftrp10.html#
金正日同志逝去の日に際して2作品、ジュークボックスと米帝トランシーバー (2022年12月17日)
17日の金正日同志逝去の日に際してYouTubeに2作品アップロードした。
1作目は、金正日同志を象徴する名曲(ながら、「朝鮮中央TV」では「朝鮮記録映画」内で流れるぐらいで、最近ではほとんど聞くことがない)「あなたがいなければ祖国もない」。再生に使っているのはジャンクラジオを買ったらセットで送られてきたジュークボックス。80年代のMade in Japan。そもそも専用の小型テープがあり、米国の古い楽曲が入っていたようだ。テープは送られてこなかったので、ただの「ジャンク」ボックスになってしまうところだったが、MP3プレーヤー・ユニット(AMAZONで激安)を組み込んだ。コインを入れてクリックする機械的部分の調整に苦労した。
2作目は、ナチスのラジオに手を入れるきっかけとなった米帝のトランシーバーAN/PRC-64A。水晶方式のトランシーバーだったので、水晶を特注することなくトリマー・コンデンサの調整範囲内で「朝鮮中央放送」が受信できたのはラッキーだった。ま、それなりの苦労はしたが。スプリアス対策をし、免許申請をすれば、アマチュア無線の3.5MHz帯での運用には使えそうだ。
1作目は、金正日同志を象徴する名曲(ながら、「朝鮮中央TV」では「朝鮮記録映画」内で流れるぐらいで、最近ではほとんど聞くことがない)「あなたがいなければ祖国もない」。再生に使っているのはジャンクラジオを買ったらセットで送られてきたジュークボックス。80年代のMade in Japan。そもそも専用の小型テープがあり、米国の古い楽曲が入っていたようだ。テープは送られてこなかったので、ただの「ジャンク」ボックスになってしまうところだったが、MP3プレーヤー・ユニット(AMAZONで激安)を組み込んだ。コインを入れてクリックする機械的部分の調整に苦労した。
2作目は、ナチスのラジオに手を入れるきっかけとなった米帝のトランシーバーAN/PRC-64A。水晶方式のトランシーバーだったので、水晶を特注することなくトリマー・コンデンサの調整範囲内で「朝鮮中央放送」が受信できたのはラッキーだった。ま、それなりの苦労はしたが。スプリアス対策をし、免許申請をすれば、アマチュア無線の3.5MHz帯での運用には使えそうだ。
ゼンマイ式電池時計、TOKYO CLOCK 「ドラムデジタル ダイナミック1号(ブザー付き)」 (2022年11月2日)
2日、北朝鮮のミサイル発射関係の記事を書きながら今朝方届いた時計の修理をしていた。
新品・未使用の「デッドストック」と書かれていたが「状態は写真で判断」とも。動作するか質問してから購入することもできたが、かなりレアな時計なのでそのまま購入した。届いた箱を見ると「とけい(dead」と書かれており、セラーは電池を入れて不動を確認したのだと思う。まあ、この種のものは故障を前提で買っているので気にしなかったし、構造を見るためにどのみち分解するのだから同じことだ。
幸い電池を入れて動作を確かめた以外は「デッドストック」状態で内部はいじられていなかった。過去記事に書いた電気式「TOKYO CLOCK」を修理した経験があったので、あまり気にせず分解していった。電気式同様にプラスチックの爪に引っかけるような部分はなくネジを外すだけで簡単に分解できた。
動かないのギアのは歯車のグリス劣化による固着で掃除してやったら直ぐに動き出した。
精度についてはまだ分からないが、雰囲気的にはまあまあのような気がしている。
詳細は下の動画の字幕に書き込んでおく。
YouTubeに北朝鮮動画をアップロードしていないが、明日からはたくさんすることになりそうだ。
<追記>
先ほどふと思ったのだが、「とけい(dead」はデッドストックという意味で書いてあったのかもしれない。いずれにせよ、到着時にはdeadではなかったが、illの状態だった。
<追記2>
少し遅れ気味なのでタイムグラファーにかけてみた。とはいえ、腕時計用の集音部であるがそれなりに音は拾っているようだ。

下がタイムグラファー画面であるが、通常、正常に動作している時計ならば直上に進む直線となる(左の窓)。しかし、この時計の場合はリードスイッチに磁石を近づけモータを駆動する部品を押し下げる必要があるので、リリースされた直後に最も軽くなり進み気味となり、ピークを越えると押し下げの反発力が強まっていくようで段々と遅れ気味になる。なので、波のピークを結んだ線が実際のほどとなるはずだ。

緩急針は+方向にいじってあるので、遅れ状態から進み状態になっていることは間違いない。日差+20秒ぐらいの感じだろうか。あとは、実際に使って試すしかない。
普通はこんな感じで使う(ハードオフでジャンクとして500円で売っていた毛沢東時計)

手を振るのを見てしばらく楽しみ、そのまま時計の箱にしまっておいた。タイムグラファーで見る成績はかなり悪いようだが、偉大な毛主席なのでよしとする。目覚まし機能があり「東方紅」が流れればもっと良いのだが・・・残念ながらそれはない。

上にあるのは米帝侵略軍が北ベトナム侵略戦争の際に使った時計。シンプルだが良くできている。測定結果をスクリーン・ショットするのを忘れてしまったが、歩度+15秒ぐらいのきれいなラインを描いていた。
新品・未使用の「デッドストック」と書かれていたが「状態は写真で判断」とも。動作するか質問してから購入することもできたが、かなりレアな時計なのでそのまま購入した。届いた箱を見ると「とけい(dead」と書かれており、セラーは電池を入れて不動を確認したのだと思う。まあ、この種のものは故障を前提で買っているので気にしなかったし、構造を見るためにどのみち分解するのだから同じことだ。
幸い電池を入れて動作を確かめた以外は「デッドストック」状態で内部はいじられていなかった。過去記事に書いた電気式「TOKYO CLOCK」を修理した経験があったので、あまり気にせず分解していった。電気式同様にプラスチックの爪に引っかけるような部分はなくネジを外すだけで簡単に分解できた。
動かないのギアのは歯車のグリス劣化による固着で掃除してやったら直ぐに動き出した。
精度についてはまだ分からないが、雰囲気的にはまあまあのような気がしている。
詳細は下の動画の字幕に書き込んでおく。
YouTubeに北朝鮮動画をアップロードしていないが、明日からはたくさんすることになりそうだ。
<追記>
先ほどふと思ったのだが、「とけい(dead」はデッドストックという意味で書いてあったのかもしれない。いずれにせよ、到着時にはdeadではなかったが、illの状態だった。
<追記2>
少し遅れ気味なのでタイムグラファーにかけてみた。とはいえ、腕時計用の集音部であるがそれなりに音は拾っているようだ。

下がタイムグラファー画面であるが、通常、正常に動作している時計ならば直上に進む直線となる(左の窓)。しかし、この時計の場合はリードスイッチに磁石を近づけモータを駆動する部品を押し下げる必要があるので、リリースされた直後に最も軽くなり進み気味となり、ピークを越えると押し下げの反発力が強まっていくようで段々と遅れ気味になる。なので、波のピークを結んだ線が実際のほどとなるはずだ。

緩急針は+方向にいじってあるので、遅れ状態から進み状態になっていることは間違いない。日差+20秒ぐらいの感じだろうか。あとは、実際に使って試すしかない。
普通はこんな感じで使う(ハードオフでジャンクとして500円で売っていた毛沢東時計)

手を振るのを見てしばらく楽しみ、そのまま時計の箱にしまっておいた。タイムグラファーで見る成績はかなり悪いようだが、偉大な毛主席なのでよしとする。目覚まし機能があり「東方紅」が流れればもっと良いのだが・・・残念ながらそれはない。

上にあるのは米帝侵略軍が北ベトナム侵略戦争の際に使った時計。シンプルだが良くできている。測定結果をスクリーン・ショットするのを忘れてしまったが、歩度+15秒ぐらいのきれいなラインを描いていた。