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    カーボン・ゼロ、ゼロ・エネルギー建設、次世代通信導入、大型貨物船建造などを訴えるスローガン番組 (2021年10月5日 「朝鮮中央TV」)

    5日、「朝鮮中央TV」で放送されたスローガン番組。少し前から放送していたと思う。

    ゼロ・カーボン、ゼロ・エネルギー建設、次世代通信導入、さらに大型貨物船建造などを宣伝・煽動している。大型貨物船は、新型コロナによる国境閉鎖が解除され、安保理制裁が緩和されることを見越しての建造計画だろうか。


    Source: KCTV, 2021/10/05

    「洪水と豪雨で咸鏡南道で農耕地や住宅に被害」と「宣伝戦道」放送で、「気象水文局」8月中旬も雨、韓米外交当局者が対北人道支援などについて電話会談、国連が人道支援のため北朝鮮と接触中 (2021年8月6日 「朝鮮中央TV」)

    6日、「朝鮮中央TV」で放送された「洪水、豪雨、風雨被害から農耕地と作物を守ろう」という「宣伝煽動放送」で、「洪水や豪雨により咸鏡南道などで農耕地や住宅に被害」とし、被害を受けた地域の動画を公開した。

    まだ、被害を受ける状況にはなっていないと思っていたが、既に被害が発生しているとのことで、今後、他の地域で被害が拡大することが心配される。

    「気象水文局からのお知らせ」では、北朝鮮での雨は8月中旬にも続くという予想を発表している。


    Source: KCTV, 2021/08/06


    Source: KCTV, 2021/08/06

    『聯合ニュースTV』によると、韓米の外交長官が電話会談をし、北朝鮮に対する人道支援などを話し合ったという。詳細は明らかにされていないようだが、食糧援助など、人道支援をするのであれば、時機を逸しないようにすることが重要である。

    『聯合ニュースTV』、「한미 외교장관 통화…인도적 지원 등 北과 협력방안 논의」、https://www.yonhapnewstv.co.kr/news/MYH20210806017000038?srt=l&d=Y

    <追記>
    『聯合ニュースTV』によると、国連が咸鏡南道の水害に遭った住民を人道支援するために、北朝鮮と接触していると報じた。また、EUは北朝鮮に対する食糧支援の準備ができていると。北朝鮮の「非常防疫措置」が障害となっているようだが、きちんとしたコロナ対策を講じれば、食糧支援のために国境を一時的に開くことはできるはずだ。「元帥様」の英断が必要。

    『聯合ニュースTV』、「유엔·EU, 北 함남 수해에 "인도적 지원 준비돼"」、https://www.yonhapnewstv.co.kr/news/MYH20210807007200038?srt=l&d=Y

    「協同農場に広がる二毛作農業風景」:多収穫してまずは自分のために、小麦の二毛作、コンバイン (2021年7月9日 「朝鮮中央TV」)

    9日、「朝鮮中央TV」で放送された農業関連のドキュメンタリー番組。

    小麦を導入した農場での二毛作成功事例を紹介している。農業に関する番組はこれまでも紹介してきたと思うが、二毛作の成功事例について、これほど詳細に伝えている番組はこれが初めてだと思う。北朝鮮農業と言えば、米、モロコシ、ジャガイモについてはしばしば取り上げられるが、小麦生産がそもそも多かったのか、二毛作導入に伴い増えてきたのかは、きちんと調べてみないと何とも言えない。

    しかし、上にも書いたように、「朝鮮中央TV」で紹介される農場風景には、米、モロコシ、ジャガイモが多く登場しており、麦畑というのは、ほとんど出てこない。

    この番組では、女性農場員が興味深いことを言っている。

    「農場員は、作況が良く、それが自分の生活と、もちろん大きな範囲で考えれば、国の米瓶を満たすことになりますが、近い範囲で考えれば、自分の子供のための仕事、自分のための仕事だと考えました。これがうまくいってこそ、私も食べていけるし、さらには国の米瓶も満たせるので、農業に対する農場員の精神力はたいしたものです。」

    実に北朝鮮らしくない。北朝鮮では、まず「国の米瓶を満たす」ことが農民の責務のはずだが、「近い範囲」で「子供たちのため」に作物を多く収穫し、その上で「国の米瓶を満たす」としている。このような発言を放送しているということは、多収穫を達成して得た農作物は、まず、自分たちのために消費して良いと言っているに等しい。もちろん、そうしたことが本当に認められているのならば、農民のインセンティブは非常に高まる。悪く考えれば、食料が本当に不足してどうにもならないので、自分たちで何とかしろと言っているようにも解釈できるが、この番組に出てくる小麦畑からは、そのような雰囲気は伝わってこない。

    もう一つは、機械化の話だ。北朝鮮の機械化というと、どう見てもMade in DPRKといった感じの女性2人を乗せた田植え用機械と、古いトラクターだ(「元帥様」が試運転した新型トラクターも時々登場するが)。ところがこの番組では、メーカー名にぼかしを入れた大型のコンバインのような農業機械が登場する。恐らく、中国製であろう。番組に登場するコンバインのような機械がいつ北朝鮮に中国から搬入されたのかは分からないが、小麦の二毛作に合わせて導入されたのであれば、北朝鮮農業にとって大きなプラスとなる。

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    Source: KCTV, 2021/07/09

    そして、小麦の収量も興味深い。参考までに日本の小麦の収量を調べてみると、2020年の10アール辺り全国平均は447kgと出てくる。

    農水省、令和2年産4麦の収穫量、https://www.maff.go.jp/j/tokei/kekka_gaiyou/sakumotu/sakkyou_kome/mugi/r2/4mugi/index.html

    これを1町歩、約100アールに換算すると4.5トンほどになるわけだが、番組で農場員が言っている7トンだの10トンだのという数値と比べると遙かに低い。換算の計算を間違っている気がしないでもないが、そうでなければかなりの収穫量になる。

    番組に出てくる農民の話からは、あれこれと理由を付けてやらなかった、やろうともしなかったことをやってみたら上手くいったということが伝わってくる。そして、あれこれと理由を付けてやらなかった背景に、真面目にやったところで自分に還元されないという社会主義の悪弊があったのであれば、上に書いた女性が言っているように、頑張って収穫した分が自分に優先的に還元されるシステムが導入された結果、皆、真面目に働くようになり、大変でも二毛作を行い、収量が増えたとも考えられる。

    そして、その結果で「元帥様に喜びを差し上げられる」のであれば、悪いことは何もない。

    映像もきれいだし、なかなか興味深い番組だった。


    Source: KCTV, 2021/07/09

    『20時報道』よりアメリカミズアブ飼料、東京五輪でも生ゴミ処理プロジェクトとして採用 (2021年6月26日 「朝鮮中央TV」)

    26日、「朝鮮中央TV」の『20時報道』では、アメリカミズアブの飼料活用について報じた。

    「食糧危機」に瀕している北朝鮮では、家畜に与える穀物を極力節約し、人々が食べなければならないと状況にあるのだろう。そのため、穀物の代替飼料を見つけるための様々な工夫が行われているようだ。過去の「苦難の行軍」では、人々が代替飼料ならぬ、泥炭のような「代替食料」を食べなければならなかったと言う話は、「朝鮮芸術映画」を引用しながら、過去記事で紹介した。今回の「食糧危機」では、幸い、人々が「代替食料」を食べなければならない段階には至っていないようで、今は、家畜に与える代替飼料を工夫しているという段階のようだ。

    アメリカミズアブの飼料化については、2018年頃にも報道されたと記憶しているが、拙ブログでは紹介していないような気がする。というのも、今回、「朝鮮中央TV」で使われている「뿔물등에」という昆虫名が分からず、「我々民族同士」の「朝鮮語大辞典」や韓国の「NAVER国語辞典」で検索してみたが出てこなかった。

    「등에」はアブだと言うことは知っていたので、「물」を取りあえず「水」と訳して、「ミズアブ」という日本語で検索してみたら、それらしいページに到達した。

    ボイス・オブ・ユース・JAPANというページで、東大医学部在籍中(執筆当時)の著者が書いたページだ。

    「それは「生ゴミ」じゃない。ハエの「エサ」なんです。」、https://voiceofyouth.jp/archives/941

    『20時報道』の映像には、ハエのような虫が集まっている映像が出てくるが、それが何かは分からない。しかし、このページに出ているアメリカミズアブの写真を見ると、同報道に出てくる虫と同じ形をしている。そして、記事を読み進むと、まさに、同報道が伝えている使われ方ができることが分かった。

    さらに読み進むと、アメリカミズアブを使った生ゴミリサイクルプロジェクトは、東京五輪にも導入されることになったとのこと。今でこそ、ドロドロの東京五輪になってしまったが、細かく見ていけば、このような素晴らしいアイディアが採用され、それが世界に発信される良い機会であったということが分かる。

    話がそれたが、朝鮮語では「米国水アブ」とは言っておらず、「뿔(角) 물(水)등에(アブ)」と呼ばれている。

    ともかく、アブでも何でも使って、せっかく育てた家畜を有効活用してほしいものだ。


    Source: KCTV, 2021/06/26

    「核動力工業創設」:宣伝煽動放送で原子力発電に言及、朝米交渉で原発建設を条件にするのか (2021年6月6日 「朝鮮中央TV」)


    Source: KCTV, 2021/06/06

    6日、「朝鮮中央TV」で新しい経済関連の「宣伝煽動放送」が放送された。それ以前に放送があったのかはきちんと確認していないが、5月中は農業関連、とりわけ「田植え戦闘」の宣伝煽動放送が多かった。また、数日前には、「住宅1万世帯建設」の宣伝煽動放送も放送されていた。

    この宣伝煽動放送で、とりわけ新しいことが言われているわけでもなく、基本的には「党8回大会」や「党第8期第2回全員会議」の「決定貫徹」を宣伝、煽動している。今週中にも開催されると思われる「党第8期第3回全員会議」へ向けた内容と言え、この会議でもこうした「課業」の実施状況に関する点検が行われるのであろう。

    気になったのは、「電力工業部門」でとってつけたように「核動力工業創設に本格的に進入しなければなりません」と言っている点である。「核動力工業」、すなわち「原子力発電」に関する言及はこれまでもあったが、「本格的に進入」としていることから、これを今後の朝米交渉の一つの柱とするのではないかとも予想される。

    「将軍様」時代の核交渉でも、兵器級プルトニウム抽出可能な重水炉を「原子力発電用」として建設しておき、それを放棄する条件として軽水炉建設のための資金や技術を提供させた経験がある。当時はまだ核・ミサイルは開発過程であったが、「国家核武力完成」に至っている現段階では、この方法はより有効に使える可能性が高い。つまり、核の平和利用と「朝鮮半島の非核化」をセットで認めさせることを狙っているのではなかろうか。

    韓国では、韓米首脳会談の結果を受け、非核化と制裁緩和を段階的に進める方策を検討していると「聯合ニュースTV」が報じている。

    「"큰 걸음 내디딜 준비"…대북국면 '사전정지' 주목」、『聯合ニュースTV』、https://www.yonhapnewstv.co.kr/news/MYH20210606010000038?srt=l&d=Y

    バイデンの北朝鮮政策レビューにも、段階的措置緩和が含まれているという。

    "South Korea: Background and U.S. Relations", CRS, https://fas.org/sgp/crs/row/IF10165.pdf

    であるとするならば、北朝鮮としては条件を一段高めた状況を作っておけば、有利に交渉に臨むことができる。

    いずれにせよ、「第3回全員会議」で朝米関係に何らかの言及があるのか、注目する必要がある。
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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