コロナが輸入に影響、「国産化」運動 (2020年10月30日 「朝鮮中央TV」)
30日、「朝鮮中央TV」の『17時報道』(29日の『20時報道』の再放送報道)で、「国産化」の努力をしている工場を紹介する報道があった。「輸入病を克服して国産化を」というのは、決して新しい話ではないが、この報道では「国産化」をする必要がある理由が「防疫障壁で隙間なく塞がれてしまっている今日の現状に合わせて」としており、コロナの関係で輸入物資が入り難くなっているのか、あるいは安保理制裁と中国人観光客が来なくなったことによる外貨の減少という現状が伝わってくる。
報道では、製本で背表紙にページを貼り付けるホットメルトの国産化がほぼ完了しているという「平壌総合印刷工場」を紹介しているが、そんなものが無かったのかと改めて思った。ホットメルトについて日本国内の関連業界のページで少し読んでみたが、新製品は開発されているものの、基本的な部分ではさほど新技術が必要というものではないようだ。同工場の担当者は「原料の純度が問題」だと言っているが、この辺りの詳しい事情は専門家に聞いてみないと分からない。
また、断裁機の「刃」も確保にも苦労しているようで、「刃」は独自の技術で作れるようになったとしている。
一方、リサイクル化に力を入れている「ピョンチョン日用必需品工場」も紹介しており、廃棄された樹脂を使って、波板や柵を作っている。
「80日戦闘」は、「自然災害復興戦区」だけではなく、工場の「戦区」でも熾烈に展開されているようだ。
Source: KCTV, 2020/10/30
報道では、製本で背表紙にページを貼り付けるホットメルトの国産化がほぼ完了しているという「平壌総合印刷工場」を紹介しているが、そんなものが無かったのかと改めて思った。ホットメルトについて日本国内の関連業界のページで少し読んでみたが、新製品は開発されているものの、基本的な部分ではさほど新技術が必要というものではないようだ。同工場の担当者は「原料の純度が問題」だと言っているが、この辺りの詳しい事情は専門家に聞いてみないと分からない。
また、断裁機の「刃」も確保にも苦労しているようで、「刃」は独自の技術で作れるようになったとしている。
一方、リサイクル化に力を入れている「ピョンチョン日用必需品工場」も紹介しており、廃棄された樹脂を使って、波板や柵を作っている。
「80日戦闘」は、「自然災害復興戦区」だけではなく、工場の「戦区」でも熾烈に展開されているようだ。
Source: KCTV, 2020/10/30
交流式6輪機関車:動画ながら動いていない (2020年10月24日 「朝鮮中央TV」)
太陽光パネル工場:中国の工場との比較 (2020年9月14日 「朝鮮中央TV」)
14日、「朝鮮中央TV」の『20時報道』のなかで、平壌照明器具工場で太陽光パネルを生産している様子が紹介された。この工場については、以前、LED電球の生産で紹介した記憶がある。
太陽光パネルの生産はしているものの、太陽光セルを手作業で半田付けし、枠付け、ラミネート加工しているように見える。
Source: KCTV, 2020/09/10
ソーラーパネルメーカーLEPTON SOLARの中国工場のYouTube動画があったので、それと比較すると、何となく何をしているのか想像できる。
Source: LEAPTON SOLAR, YouTube
太陽光パネルの生産はしているものの、太陽光セルを手作業で半田付けし、枠付け、ラミネート加工しているように見える。
Source: KCTV, 2020/09/10
ソーラーパネルメーカーLEPTON SOLARの中国工場のYouTube動画があったので、それと比較すると、何となく何をしているのか想像できる。
Source: LEAPTON SOLAR, YouTube
「今年の梅雨と農業部門での対策」:『20時報道』より、今年の作況状況は良いと、農業に被害がないことを願いつつ (2020年7月5日 「朝鮮中央TV」)
5日、「朝鮮中央TV」の『20時報道』の中で、気象水文局副隊長が今年の梅雨について解説し、続いて農業研究院所長が農業部門での対策について解説をしている。
農業研究院所長が話の中で「今年の作況状況は良い」と言っていたが、これは朝鮮にとって非常に幸いなことである。過去記事にも書いたように、コロナの影響で農作業が停滞しているのではなのかと思われるような映像が「朝鮮中央TV」で見られた時期もあったのだが、その後、田植えの頃から多くの農民がマスクをしながら農作業をしている様子が見られうようになった。それを見ながら、心配することもないのかと思っていたが、この報道での農業研究院所長の発言がそれを裏付けてくれた。
もちろん、所長も言っているように、この梅雨時期をいかに乗り切るのかによって、「農業の勝敗が決まる」ことになるので、繰り返し言われている「徹底した対策」を講じて、現時点までの良好な作況状況が秋の収穫まで維持されることを願ってやまない。
所長の話にも出ているが、昨年9月、私が訪朝したのは台風の直後だった。平壌では台風の傷跡は目に付かなかったが、開城に向かう道筋では、大規模な土砂崩れや水に浸かったり倒壊した稲が見られた。農民はそうした稲を路上で乾燥させていたが、とても気の毒だった。
今年はそのようなことがないことを願いたい。
日本語字幕付き。
Source: KCTV, 2020/07/05
農業研究院所長が話の中で「今年の作況状況は良い」と言っていたが、これは朝鮮にとって非常に幸いなことである。過去記事にも書いたように、コロナの影響で農作業が停滞しているのではなのかと思われるような映像が「朝鮮中央TV」で見られた時期もあったのだが、その後、田植えの頃から多くの農民がマスクをしながら農作業をしている様子が見られうようになった。それを見ながら、心配することもないのかと思っていたが、この報道での農業研究院所長の発言がそれを裏付けてくれた。
もちろん、所長も言っているように、この梅雨時期をいかに乗り切るのかによって、「農業の勝敗が決まる」ことになるので、繰り返し言われている「徹底した対策」を講じて、現時点までの良好な作況状況が秋の収穫まで維持されることを願ってやまない。
所長の話にも出ているが、昨年9月、私が訪朝したのは台風の直後だった。平壌では台風の傷跡は目に付かなかったが、開城に向かう道筋では、大規模な土砂崩れや水に浸かったり倒壊した稲が見られた。農民はそうした稲を路上で乾燥させていたが、とても気の毒だった。
今年はそのようなことがないことを願いたい。
日本語字幕付き。
Source: KCTV, 2020/07/05