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    『20時報道』より世界の新型変種コロナ伝播状況:オリンピック開催と世界の感染状況 (2021年3月4日 「朝鮮中央TV」)

    「朝鮮中央TV」では、相変わらず連日、新型コロナ関連の世界的な状況と国内向けの「非常防疫措置遵守宣伝」を放送している。

    最近では、特に、変種ウィルスが伝播していることを強調しているが、世界的な伝播状況を伝えるニュースは、北朝鮮とは関係なく参考になる。

    日本では、東京オリンピックを開催に関する議論で、何か自国の新型コロナ感染状況ばかり見ているが、世界の感染状況にもっと目を向けるべきであろう。

    日本首相菅は「安全、安心の」開催を前提にしたことばかり言っているが、世界的な感染状況からすれば、「安全、安心の」非開催を前提にした方が現実的だと思えてならない。

    日本の新型コロナ感染状況が下火になったとか落ち着いたという話ではなく、選手や(入れるなら)観客がやってくる国々の状況もきちんと見て、説明すべきである。そういえば、今週初めだっただろうか、衆議院の予算委員会で外務省幹部が世界の感染状況について野党議員に質問され、とてつもない低い数を答えていた。野党議員からは、「きちんとWHOに確認したのか」と指摘されていたが、それを見て思ったのは、日本の外務省よりも「朝鮮中央TV」の方が、よほど迅速に正確な情報を人民に伝えているということだ。


    Source: KCTV, 2021/03/04

    「漫画で見る発明の歴史、写真機(2)」 インスタントカメラの説明も違う (2021年2月24日 「朝鮮中央TV」)

    24日、「朝鮮中央TV」の「児童放送時間」帯に放送された「漫画で見る発明の歴史」シリーズの「写真機(2)」が再放送された。このシリーズは見ているとおもしろいのだが、昨夕も他事をしながら眺めていた。そしたら、何とチェキが出て来るではないか。

    チェキは拙宅にもあり、子供が喜んで写真を撮っていた。拙宅にあるのはinstax mini-7sという2008年に発売されたモデルなのだが、改めてFUJIFILMのページで調べてみると、チェキシリーズは1998年に発売され、2020年11月に発売されたSQUARE SQ1に至るまで色々なモデルが出されている。

    FUJIFILM、「歴代チェキの歩み」、https://instax.jp/history/

    なぜ、チェキに拘るのかというと、上記番組での解説が全く間違っているからである。一般的な「インスタントカメラ」の例としてチェキを持ち出していると思うのだが、インスタントカメラはデジタルカメラが登場する中で廃れてしまったと解説している。確かに、ある意味ではそうなのだろうが、チェキはデジタルカメラがスマホに押されて衰退しようとしている時代ですら、次々と新しいモデルを出しており、インスタントカメラの新しいコンセプト商品と言える。

    実は、私の知り合いにポラロイドのインスタントカメラを日本で普及させるのに活躍した方がいる。学生に対する講演を何回かお願いしたのだが、何でもポラロイドのインスタントカメラは、当時の女子高校生の間で人気となり、日本で普及したと言っていた。もちろん、デジタルカメラ時代の話であるが、そうした新しいコンセプトをポラロイドが持ち込み、そのコンセプトの流れの中でFUJIFILMのチェキが登場したのだと思う。

    では、北朝鮮にインスタントカメラがないのかというと、「首領様」はポラロイドかコダックのインスタントカメラを持っており、それを使って自ら人民の姿を撮影し、写真を与える様子が「朝鮮記録映画」の中で紹介されている。恐らく、「首領様」が使っていたインスタントカメラは、北朝鮮に存在した唯一ではないにしても、数少ないインスタントカメラであり、人民は「首領様」が使っていたということ以外は知らないのであろう。そして、彼らの中では、インスタントカメラは「首領様」の時代の古い技術であり、デジタルカメラの登場と共に廃れてしまったという認識なのだろう。

    そのチェキであるが、羅先に行ったとき、香港人が持ち込んだ。入国の時は問題になっていなかったのだが、出国時にさんざん税関職員に問い詰められていた。税関職員はインスタントカメラの存在を知らなかったようで、「(記憶媒体の)カードを出せ」と何回も言っていた。実演してやれば良かったのだろうが、北朝鮮で写真を撮り、人民に配っていたので、フィルム切れになっており、それもできずに困っていた。

    そんなわけで、この番組をYouTubeにアップロードし、最後に拙宅のチェキの実演を入れておいた。dprknowロゴの原画も少し見られるようにしておいたので、よろしければ、最後までご覧頂きたい。

    Source: KCTV, 2021/02/08

    「慈江道の人々 1」:「代用食品」の実態 (2021年2月1日 「朝鮮中央TV」)

    1日、「朝鮮中央TV」で放送された「<朝鮮映画>慈江道の人々 1」。かつて拙ブログで、この映画については紹介したことがあるが、苦難の行軍期に食べていた「代用食品」が色々出てくるので興味深い。映画に出す「代用食品」は現実よりましなのか、演出効果を高めるために現実以下なのかの判断は難しいが、いずれにせよ、木の皮、草の根、泥炭のような、通常では食さないものまで「代用」していたことは間違いないのであろう。

    「将軍様」の誕生日の月に入り、「種軍様」を追憶する一環として放送された映画であろう。


    Source: KCTV, 2021/02/01

    「労働党時計」の曜日は英語表記だけか (2021年1月30日 「朝鮮中央TV」)

    30日、「朝鮮中央TV」で放送された「時代が求めている真の幹部 (1)」という番組の中に「労働党時計」が出てきた。「労働党時計」は、「党第8回大会」でも着用している人が多く見られたが、これまで詳細を見ることができていなかった。

    この時計は、機械時計のようで秒針は秒単位の動きではない。興味深い店は曜日が英語になっているところだ。「金日成時計」は、韓国字体が使われてはいるものの、曜日は朝鮮語になっている。「労働党時計」のベースは何か分からないが、朝鮮語表記の曜日文字盤が供給されていないのであろう。

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    Source: KCTV, 2021/01/30

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    「公民証」:古い手帳バージョン (2021年1月28日)

    古い「公民証」が手に入った。もちろん、偽物か本物かは分からないが、総合的に判断すると本物だと思う。ネット検索をするとラミネートされた公民証の写真が出回っており、知り合いも図們の北朝鮮グッズ屋でラミネート型の「公民証」を手に入れたと言っていた。

    「朝鮮中央TV」の「朝鮮芸術映画」を見ていても、なかなか「公民証」は出てこないので、実態はなかなか分からないのだが、今回、入手したものを紹介したい。

    「公民証」表紙。表紙と裏表紙はビニールでカバーされている。閉じた状態での大きさは10X7cm。
    DSC04634.jpg

    表紙が1ページなので、3ページに写真と名前が出ている。「本人署名」とあり下に「金ウィジョン」という署名がある。また、写真には「社会安全省 290」という刻印が押されている。この「公民証」は次のページで見るように1964年に発行されているので、「社会安全省」という名称は同名称が使われていた時期と一致する。
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    4~5ページには、所有者に関する基本情報が書かれている。
    4ページの上から、
    「姓名 金ウィジョン、性別 男」
    「生年月日 1933年6月4日 生まれ」
    「民族別 朝鮮人」
    「出生地 咸鏡北道ミョンチョン郡トゥン面ヤンチョン里」
    「公民証の交付を受けた住所」
    「両江道ベクアム郡ベグアム邑」

    5ページ上から、
    「公民証を交付した根拠」
    「交換交付」
    「ベクアム郡社会安全部 部長 李ジファン」
    「1964年10月1日 交付」

    印影 「朝鮮民主主義人民共和国 両江道ベグアム郡社会安全部」
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    金さんの出生地と「公民証」が「交付」された場所を朝鮮地図で確認した。
    出生地のミョンチョン郡
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    交付地のベクアム郡。ベクアム郡は昨年の台風被害報道で名前が出ていたと記憶している。
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    6~7ページは「家族欄」となっている。金さんに1954年に長女が生まれたことが記されている。
    6ページ枠内の左から、
    「登録年月日 1964年10月1日」
    「姓名 金シンオク」
    「身分関係 長女」
    「生年月日 1954年7月24日」
    「出生地 咸鏡北道ミョンチョン郡トゥン面ヤンチョン里 ベクアム郡社会安全部」
    印影「金ボムチュン」
    「移動事項」
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    8~9ページも「家族欄」であるが、未記入なので省略。

    10ページは「婚姻関係欄」になっている。金さんは結婚から6年後に長女が生まれていることになる。
    「1958年4月28日 金ジョンナムと結婚 ベクアム郡社会安全部」
    印影「金ボンチュン」

    11ページは「職業欄」
    「1962年3月6日 事務員 ベクアム郡農村建設隊 ベグアム郡社会安全部」
    印影「金ボンチュン」
    DSC04638.jpg

    12ページは「職業欄」、13ページは「居住退去登録欄」となっている。
    「居住退去登録欄」には「1962年3月6日 両江道ベクアム郡ベグアム邑10班」となっており、「ベグアム郡農村建設隊」の「事務員」になった日と同じだ。ということは、金さんは、ミョンチョン郡の故郷から就職をするためにベグアム郡に移動してきたということなのだろう。年齢は29歳なので、義務教育を受けた後に人民軍隊に入隊、除隊後に高等教育を受け、就職という経歴なのだろうか。徴兵期間がよく分からないので、何とも言えない。
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    19ページまで「居住退去登録欄」があるが未記入。

    20~22ページは、「特別記録欄」になっている。金さんの場合未記入なので、何を記録するのかは分からない。賞罰でも記録するのだろうか。
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    23ページには「公民証」の扱いに関する「注意事項」が書かれている。
    「公民証は、朝鮮労働党と共和国政府の政策を擁護、貫徹し、祖国の統一、独立と社会主義制度の強化、発展のために自分の創意、創発性と愛国的献身性を発揮する共和国の公民であることを示す国家的証票である。

    1.公民は、公民証を大切に保管しなければならず、常に携帯しなければならない。
    1.公民は、公民証の内容を任意に訂正削除及び添加したり、他人に貸すことはできない。
    1.公民証を紛失した公民は、即時、紛失した地域の社会安全機関及び居住地の社会安全機関に申告しなければならない。
    1.居住地を移動した公民は、新たな居住地に到着したら、5日以内に居住登録を受けなければならず、居住登録は、退去登録日から25日を越えてはならない。」
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    「公民証」を持つ「朝鮮公民」がが取るべき態度が書かれていて興味深い。「公民証」を「交換交付」された場合の扱いについては書かれていないが、「交換」ということなので、古い「公民証」は「社会安全部」に回収されるのであろう。今回紹介した「公民証」が本物だとすると、「紛失」したと思われたものが偶然残っていたのか、「公民」の状態で北朝鮮から出てそのまま戻らなかったのか、あるいは「社会安全部」できちんと回収していなかったということになるのだろう。

    とりあえず「公民証」は見ることができたので、次は「党員証」を見たいと思っているのだが、こちらは「公民証」以上に管理が厳重なのでなかなか流出しないのだろう。

    「公民証」を撮影する際に重石として使っていたのは、「党員証」保管用のケースだと思われる。このケースに「公民証」がピッタリと入るので、恐らく「党員証」もサイズ的には同じなのだろう。
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    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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