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    「新たな禁煙製品開発、ニコチン絆創膏」:「元帥様」もお使い?、「大成功」は禁煙も?、<追記2>テラスで一服、禁煙してない? (2017年5月30日 「朝鮮中央通信」)

    「20時報道」でも紹介された「ニコチン絆創膏」。
    20170531 5월31일 20시보도mp4_000441311
    Source: KCTV, 「20時報道」、2017/05/31
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    30日の「朝鮮中央通信」に、「新たな禁煙製品開発」という記事が出ていた。「ニコチン絆創膏」なるものが、それらしい。

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    世界的な禁煙趨勢に合わせ、禁煙活動が活発に行われている朝鮮で、最近、効能が高い禁煙製品であるニコチン絆創膏が新たに登場した。
    세계적인 금연추세에 맞게 금연활동이 활발히 벌어지고있는 조선에서 최근 효능높은 금연제품인 니코틴반창고가 새로 나왔다.

    この絆創膏は、皮膚を通して少ない量のニコチンを均等な速度で補充供給しながら、離脱症状を緩和し、漸次タバコにを推戴気持ちをなくすという先端技術が導入された放出調整型の禁煙製品である。
    이 반창고는 피부를 통하여 적은 량의 니코틴을 고르로운 속도로 보충공급하면서 리탈증상을 완화시켜 점차 담배에 대한 생각을 없애버리는 첨단기술이 도입된 방출조절형의 금연제품이다.

    金日成総合大学平壌医学大学で開発されたニコチン絆創膏は、従来にあった禁煙延命丸や禁煙ガムのように噛む方法ではなく、胴体や腕、足をはじめとした体の各部位に絆創膏を貼る方法で使用する。
    김일성종합대학 평양의학대학에서 개발한 니코틴반창고는 종전에 나온 금연영양알이나 금연껌과 같이 씹는 방법이 아니라 잔등과 팔,다리를 비롯한 몸의 여러 부위에 반창고를 붙이는 방법으로 사용한다.

    開発者によると、この絆創膏は、皮膚を通してニコチン投与量を科学的に調節することが容易で、禁煙効果が高いという。
    개발자들에 의하면 이 반창고는 피부를 통해 니코틴투여량을 과학적으로 조절하기 쉬우므로 금연효과를 높일수 있다고 한다.

    製品は、喫煙量が異なる数百名の喫煙者を対象に立証検討を行い、その効果を確証したという。
    제품은 흡연량이 서로 다른 수백명의 흡연자들을 대상으로 림상검토를 진행하여 그 효과성을 확증하였다고 한다.

    ニコチン絆創膏を使用した人の中で、タバコを吸いたいという思いが徐々になくなり、習慣的にタバコを吸っていても、美味しく感じずに止めるようになるという。製品を利用してから8週間で、タバコを完全に止めたという。
    니코틴반창고를 사용한 사람들속에서 담배를 피우고싶은 생각이 점차 없어지면서 습관적으로 담배를 피우다가도 맛이 역하여 담배불을 끄게 된다고 한다. 제품을 리용한지 8주일만에는 담배를 완전히 끊었다고 한다.

    4月に開催された第32回全国科学技術祝典でこの禁煙製品は優秀な評価をされた。
    지난 4월에 진행된 제32차 전국과학기술축전에서 이 금연제품은 우수한 평가를 받았다.(끝)
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    さて、「世界的な禁煙趨勢に合わせ、禁煙活動が活発に行われている朝鮮で」、「元帥様」はどうなかというと、月曜日の精密誘導ミサイル発射と日曜日の地対空ミサイル実験の時はタバコを手に持っていない。

    地対空ミサイル発射実験の日の「元帥様」。灰皿は置かれているが、吸い殻は入っていないように見える。
    20170528 경애하는 최고령도자 김정은동지께서 국방과학원에서 조직한 신형반항공요격유도무기체계의 시험사격을 보시였다mp4_000110510
    Source: KCTV, 2017/05/29

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    <追記>
    「元帥様」が使っていると冗談半分で書いていたが、下の「元帥様」の写真を見ると、シャツの首の右下辺りに湿布のようなものが貼られているのが見える。大きさ的には「ニコチン絆創膏」と同じぐらいに見える。上の写真では、絆創膏のパッケージの大きさが分からないが、下の写真を見ると、金日成総合大学の研究者の掌ぐらいのサイズであることが分かる。だとすると、「元帥様」が貼っている湿布のようなものと大体大きさは一致するが・・。
    5월31일 20시보도4_000421380
    Source: KCTV, 「20時報道」、2017/05/31

    <追記2>
    しかし、「禁煙絆創膏」の効果で「減煙中」なのかもしれないが、テラスで一服しているようだ。右手にタバコ。煙まで出ている。
    20170530 경애하는 최고령도자 김정은동지께서 정밀조종유도체계를 도입한 탄도로케트시험발사를 지도하시였다mp4_000410000
    Source: KCTV, 2017/05/30
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    精密誘導ミサイル発射の日の「元帥様」。灰皿が置かれており、地図の上にはマッチ箱のようなものがある。「元帥様」なら高級なライターでも使っていそうなものだが、何ともチープな北朝鮮製と思われるマッチ箱がたくさんの写真に写っている。何を暗示させるつもりなのかは分からないが、マッチ箱を見ながら「禁煙」に努めているけなげな「元帥様」とでもいうことであろうか。
    20170530 경애하는 최고령도자 김정은동지께서 정밀조종유도체계를 도입한 탄도로케트시험발사를 지도하시였다mp4_000610596
    Source: KCTV, 2017/05/30

    21日の「北極星-2」発射の時もタバコは持っていないし、灰皿も空のようだ。
    20170522 국가핵무력강화의 길에 울려퍼진 다발적, 련발적 뢰성 지상대지상중장거리전략탄도탄 《북극성-2》형시험발사에서 또mp4_000640599
    Source: KCTV, 2017/05/22

    では、15日の「火星-12」の時はどうかというと、この時も空の灰皿だけで、喫煙シーンはない。
    20170515 주체적핵강국건설사에 특기할 위대한 사변지상대지상중장거리전략탄도로케트《화성-12》형시험발사 성공 경애하는 최고mp4_000621489
    Source: KCTV, 2017/05/15

    建材展示会視察の時もタバコを吸っていない。大体こういうシーンでは、指でタバコを挟んでいるのだが。
    경애하는 최고령도자 김정은동지께서 인민무력성 기공구, 마감건재품 및 과학기술성과전시회장을 돌아보시였다mp4_000248588
    Source: KCTV, 2017/05/13

    その間にいくつかの行事が入り、最後に喫煙が確認できるのが4月26日に報道された「人民軍合同打撃示威」。
    2017-04-26-02-19.jpg
    Source: 『労働新聞』、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-04-26-0001_photo

    もし、4月26日が公開画像で喫煙最後の日だとすると、「元帥様」は、1ヶ月間の喫煙に成功しているということになる。

    「ニコチン絆創膏」の効果なのかどうかは不明ながら、あれほどの愛煙家である「元帥様」がこの「絆創膏」で禁煙に成功したならば、金日成総合大学平壌医学大学の科学者は、「モランボン楽団」公演付きの盛大な宴会を開催してもらっても余りある成果を出したといえる。

    北朝鮮で、「大成功」しているのは、ミサイルだけではないのかも知れない。

    今日(5月31日)は、「世界禁煙デー」だ。

    ミサイルの軌道と到達時間:何とか理解できたかも・・ (2017年5月31日)

    オランダ国防大学のSavelsberg先生とのメールのやりとりを通じて、ミサイルの軌道や到達時間を教えて頂いている。しかし、物理馬鹿の私の頭ではなかなか理解できないのだが、質問をするとかみ砕いて教えて下さるので、少し理解できたような気はしている。

    そもそもの質問は、今回の「火星-12」型実験で採用されたロフテッド(高角度)軌道(lofted trajectory)ではなく、「低下飛翔経路(depressed trajectory)でミサイルを発射した場合、1300km先の地点(東京)にミサイルが到達する時間は?」であった。

    この質問に答えるために、Savelsberg先生は、2枚のグラフを送って下さった。過去記事に掲載したように、ミサイルの軌道が直感的に分かるグラフであれば、物理馬鹿の私でも理解できるのだが、今度お送り頂いたグラフは、放物線のピークが下に来ている。この時点で頭が混乱する。

    グラフ1
    bm_range.jpg
    (作成:Ralph Savelsberg)

    グラフ1は、ミサイル一般の飛行パターンを簡素化したグラフで、ブースト局面(boost phase)や再突入時(re-entry)は含まれていない。縦軸は、ロケット燃料を完全に燃焼した時(バーンアウト、burnout)の速度(km/s)、横軸はバーンアウトした時の軌道角度(対水平)である。

    このグラフから分かることは、dの値が大きい、つまり到達距離が長いほど、バーンアウト時の速度が速く、また軌道角度も小さいということである。遠くに飛ばすためには、長い間エンジンを駆動しなければならないので速度も出るし、水平飛行に近い形で飛んでいくので軌道角度も小さくなるという理解で良いと思う。

    北朝鮮の西海岸から東京までの直線距離は約1300kmとなるので、グラフ1では緑の線(飛行距離1000km)が最も近い。

    過去記事に書いた、Savelsberg先生の推計によるパラ-メーターでシミュレーションを行うと、「火星-12」のバーンアウト速度は、5km/sとなる。グラフ1の緑の線(飛行距離1000km)でバーンアウト速度5km/s時のバーンアウト軌道角を見ると、約10度であることが分かる。

    そして、続けてグラフ2を見る。

    グラフ2
    bm_time_of_flight.jpg
    (作成:Ralph Savelsberg)

    グラフ2は、縦軸が飛行時間(分)、横軸がバーンアウト時の軌道角(度)になっている。ボールドにしたように、グラフ1から、「火星-12」のバーンアウト速度での軌道角は10度であることが判明しているので、グラフ2の緑の線(飛行距離1000km)でバーンアウト角10度を見ると、5分ぐらいのところにあることがわかる。

    この5分という数字に、ブーストフェーズや再突入フェーズ、そして東京までの実際の距離+300km程度を加味すると、8~10分ぐらいではないかというのが、Savelsberg先生の見方である。

    以上は、「火星-12」のバーンアウト速度である5km/sを基準にしたものであるが、その他のミサイルの場合はどうなるのかということも、この2枚のグラフから推計できる。

    再びグラフ1を見る。東京までの距離に最も近い緑の線を基準にすると、最少バーンアウト速度が分かる。緑のグラフの丸が付いている部分がそれで、3km/sとなっており、その時のバーンアウト軌道角は約40度である。

    続けて、グラフ2の緑の線でバーンアウト軌道角40度の時の飛行時間を見ると、約8分になっている。こうしたことからすると、東京にはどのようなミサイルでも、10分~15分で到達するということになる。

    では、「火星-XX」型に10000km飛行する能力があり、米国中西部まで到達できると仮定し、到達時間を見てみよう。

    グラフ1で見られるように、そもそも「火星-12」のバーンアウト速度5km/sでは、10000kmは飛べない。最低でも7km/sのバーンアウト速度を確保できる「火星-20」(仮、実存しない)ぐらいが必要となる。「火星-20」が10000km飛行するときの最低バーンアウト速度7km/sのバーンアウト軌道角は約20度である。

    グラフ2の水色の線(飛行距離10000km)のバーンアウト軌道角20度を見ると、約30分となっている。

    米国が、「初めて」ICBMを大気圏外で撃墜する実験に成功したという報道があったが、発射が予告されたミサイルを打ち落としただけではないのだろうか。北朝鮮が言っているように、「任意の時刻に、任意の場所から」発射された場合、日本よりも時間的な余裕があるとはいえ、撃墜に成功するのかどうかは大いに疑問である。そもそも、今回、「初めて」成功したのだし、2度目以降は失敗するのかも知れないのだから。

    『読売新聞』、「米軍、初のICBM迎撃実験に成功…北をけん制」、https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170531-00050006-yom-int

    ともかく、一般的かつ簡素化されたグラフではあるが、Savelsberg先生が送って下さった2枚のグラフは、色々なことを考える参考になることは間違いない。

    Thank you very much for lecturing some physics-ignorant like me, Professor Savelsberg. I hope this article will give a bit of information on missile maneuver to Japanese readers. Of course, if only I understand your explanation correctly, though.

    <追記:2017/06/01>
    Savelsberg先生にこのページを紹介するメールをお送りしておいたら、Google Translateを使ってご覧頂けた。結果、「お前の理解は正しい。物理馬鹿は卒業してよろしい」という有り難いお言葉だけではなく、「光明星ーXXに関する自由研究はおもしろかった」というお褒めの言葉まで頂けた。「分からなければ分かるまで質問する」そういう態度と、それに答えて下さる先生は貴重だと言うことを今更ながら実感した。

    「朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマン談話」:日本人民「平和憲法」改悪と「テロ対策の監視網」に反対、在日米軍基地以外も「照準鏡内」に (2017年5月30日 「朝鮮中央TV」)

    30日、「朝鮮中央TV」で放送された「北朝鮮外務省スポークスマン談話」。G7で、日本首相安倍が、トランプと共に対北朝鮮圧迫強化を話し合ったことを非難する内容。加えて、「平和憲法改悪」や「テロ対策の看板の下、全国を監視網の中に入れる」、「共謀罪」に「広範な日本人民や政界も」反対していると言っている。

    そして、日本が「現実を直視できなければ」、在日米軍以外も「我々の照準鏡内に入らざるを得ない」と。「命中精度7m」の「超精密弾頭誘導ミサイル」で「米帝」の基地を狙っているだけならまだしも、「広範な人民」に被害を出すことは「特大反人倫犯罪を犯す」(核を使えば、「人間とさつ者米帝」と同じレベルに成り下がる)ことになるので、止めて欲しいものだ。

    「広範な日本人民」は、首相安倍と「渾然一体」でもないし、ましてや「一心同体」などとは思っていない。

    日本語字幕付き。

    Source: KCTV, 2017/05/30

    「モランボン楽団」久々の「新しく出た歌」、『社会主義前進歌』:そろそろ公演か・・ (2017年5月30日 「朝鮮中央TV」)

    日本語字幕付き。

    Source: KCTV, 2017/05/30

    30日、「朝鮮中央TV」で放送された「モランボン楽団」の新曲、『社会主義前進歌』。

    超精密誘導ミサイル発射で一段落し、記念公演でもやって欲しいところだが。

    歌「声楽組」、演奏「モランボン楽団」
    20170530 社会主義前進歌
    Source: KCTV, 2017/05/30

    「今日の中央新聞から」を放送中だが、『労働新聞』に歌詞が出ているようだ。

    2017-05-30-04-08.jpg
    Source: 『労働新聞』、http://rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2017-05-30-0012

    『社会主義前進歌』 作詞:李チソン 作曲:金ウンリョン

    1.山が遮れば、嵐の如く乗り越え、
      荒波が遮れば、突き抜けていく
      繁栄の全ての夢、達成していく
      我々を誰が遮れるか
      前進、また前進、信念も高く
      前進、また前進
      勇気を百倍にして
      我が党が導く社会主義は、力強く前進していく

    2.一心の力で、前進する我ら
      自分の力を信じ、強くなった我々
      轟かせてきた勝利を続け
      さらに大きな勝利を抱く
      (繰り返し)

    3.首領、党、人民が一つに団結した
      強国のこの気性、砕く者はない
      陣頭に偉大な党旗がたなびく
      この道は勝利する道
      (繰り返し)

    「敬愛する最高領導者金正恩同志が、精密操縦誘導システムを導入した弾道弾ロケット試験発射を指導された」 (2017年5月30日 「朝鮮中央通信」)

    日本語字幕付き。

    Source: KCTV, 2017/05/30

    30日、「朝鮮中央通信」に、29日のミサイル発射関連記事が掲載された。

    「元帥様」は、「昨年、敵艦船をはじめとした、海上と地上の任意の針の穴のような個別的目標を精密打撃できる我々式弾道ロケットを開発する」ことを命じた。この命令を忠実に実行した「国防科学研究部門の科学者、技術者、労働者、幹部は」、「1年という短期間で、新たな精密操縦誘導システムを導入した我々式の主体兵器を誕生させ」た。

    「元帥様」は、「我々の力と技術で、完成したキャタピラー式発射台車と精密操縦誘導システムを搭載した弾道ロケットを視察」し、「従前の『火星』系列ロケットより、発射前の準備工程が高度に自動化され、発射時間を非常に短縮できるシステムが完成することで、敵共の武力挑発を迅速に制圧牽制できるようになったことに満足を示し」た。

    「任意の地域の敵対象物を超精密打撃できる新型の精密誘導弾道ロケットの技術的諸元を確証し、異なる戦闘環境の中で新たに設計製作したキャタピラー式自行発射台車の運用信頼性を検討することを目的とした今回の試験発射は、操縦弾頭部の末期誘導段階までの精密な遠隔観測のために、中等射距離射撃方式でおこなわれた」。

    「弾道ロケットは、中等射距離を飛行し、予定目標点に7mの誤差で正確に命中した」

    「今回の試験発射を通して、能動飛行区間で操縦翼がある弾頭部を装着した弾道ロケットの飛行安定性を検討し、中間飛行区間で小型熱噴射エンジンによる速度校正及び姿勢安定化系統の正確さが再確証された」

    「また、より精密化された末期誘導システムによる再突入区間での超精密誘導正確性を確証し、異なる地形条件で新たに開発したキャタピラー式自行発射台車の走行特性と自動化された発射準備工程の特性を完全に確証した」

    「元帥様」は、「5月の1ヶ月間だけでも、我々は、主体朝鮮の国防工業の不敗の威力を全世界に力強く誇示した」と。

    「元帥様」、「(米帝に)段階的に、連発敵に、我々の自衛的国防綱領の威力をしっかりと見せてやらなければならず」、「米国野郎共に、さらに大きな『プレゼントの風呂敷』を贈ってやるために、今のこの気勢で、さらに大きな飛躍を達成すると確信している」と。

    今回は、弾頭部にカメラの搭載はなかった模様。しかし、今日の「朝鮮中央TV」では、「元帥様」お得意の、秒読み動画が公開される可能性が高い。またTELの動画も今回の実験目的からすれば公開されるであろう。

    <追記>
    『労働新聞』に写真が掲載された。

    カルマ飛行場がある半島の先端にある、恐らくは「元帥様」専用の施設付近からの発射と思われる。
    2017-05-30-01-09.jpg
    Source: 『労働新聞』、http://rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-05-30-0001_photo

    この辺りではないだろうか。
    20170530 genposition
    Source: Google Earth

    TELが停車しているのは、三叉路であるが、水辺の三叉路、しかも背景に山があるのここしかなく、「元帥様」はこの建物の上階テラスから見ていると思われる。
    20170530 gensui misairu
    Source: Google Earth

    「元帥様」がいる建物。
    2017-05-30-01-03.jpg
    Source: 『労働新聞』、http://rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-05-30-0001_photo

    「小型噴射エンジン」と思われる出っ張り。
    2017-05-30-01-04.jpg
    Source: 『労働新聞』、http://rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-05-30-0001_photo

    2017-05-30-01-02.jpg
    Source: 『労働新聞』、http://rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-05-30-0001_photo

    キャタピラーは見えないが、TEL。
    2017-05-30-01-12.jpg
    Source: 『労働新聞』、http://rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-05-30-0001_photo

    ひっくり返してみるとわかりやすい軌道。
    20170530 upsidedown
    Source: 『労働新聞』、http://rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-05-30-0001_photo

    「7mの誤差」まで描けないが、落下地点はこの辺りか。「元帥様」の地図と比較すると大体一致する。
    20170530 ennddd
    Source: Google Earth

    トランプ、ツイート、「北朝鮮は中国に無礼。だが、中国は頑張っている!」、中国は今のところ無言 (2017年5月29日)

    29日、トランプが29日の北朝鮮のミサイル発射を受けて、ツイート。

    **********
    北朝鮮は、また弾道ミサイルを発射することで、隣国中国を大変侮辱している。しかし、中国は頑張っている!
    Donald J. Trump‏認証済みアカウント @realDonaldTrump 10時間10時間前
    North Korea has shown great disrespect for their neighbor, China, by shooting off yet another ballistic missile...but China is trying hard!
    **********

    何を根拠に「中国は頑張っている!」と言っているのかは不明ながら、彼が「中国は頑張っている」と評価している限りは、軍事行動に出ることはないので、ひとまずは安心できる。

    昨日の記事にも書いたとおり、表面的には「中国は頑張って」おらず、ロシアまで「頑張って」いないというのが現状のような気がするが、貨物船やタンカー以外の動きは見えないので、昨日書いたこととは全く逆に、両国が水面下で本当に「頑張っている」ので、「元帥様」が怒り狂って「祝砲」を撃ちまくっているというシナリオはもちろんあり得る。しかし、依然として前者の可能性が高いと見る。

    中国外交部HPには、昨日あったならば、定例記者会見の様子がまだ掲載されていない。Global Timesには、韓国の発表を引用しながら、北朝鮮がミサイルを発射したという事実を伝える記事のみ掲載されており、「社説」などは出ていない。関連記事としては、「新華社」を引用しながら、文ジェインと国情院長が「南北首脳会談の必要性について話をした」という内容のものが掲載されている。

    北朝鮮、元山周辺から東方にミサイル発射、450km飛行、<追記4>「元帥様」一人勝ちのシナリオ、<追記5> 北朝鮮のTHAAD関連主張 (2017年5月29日 「聯合ニュース」)

    「29日5時39分、北朝鮮が東方に向けて元山付近からミサイルを発射し、450km飛行した」と『聯合ニュース』が報じた。

    『聯合ニュース』、「北, 또 탄도미사일 발사…文대통령, NSC 소집 지시(종합)」、http://www.yonhapnews.co.kr/politics/2017/05/29/0505000000AKR20170529008553014.HTML?template=2085

    20170529 dprk mis to450km
    Source: Google Earth

    カルマ飛行場隣接の海岸からの発射だと思われる。高度は不明なので、機種は分からないが、スカッドか。早朝に発射しているので、液体燃料を使った機種の可能性が高い。

    米国が空母を展開する方向に向けての発射であり、加えて、日米がG7で北朝鮮に対する圧迫で合意したことに対する抗議の意味を込めて、日本方向への発射か。着弾点が、EEZ内かどうかは現時点で不明。

    <追記>
    「米太平洋司令部、短距離ミサイルは6分飛行した」と『聯合ニュース』。

    『聯合ニュース』、「美태평양사령부 "北발사체,단거리미사일..6분 비행후 동해 낙하"(속보)」、http://www.yonhapnews.co.kr/politics/2017/05/29/0503000000AKR20170529021300071.HTML?template=2085

    <追記2>
    着弾点は、「日本のEEZ内と見られる」と日本官房長官管。

    『毎日新聞』、「<北朝鮮>菅官房長官 ミサイルのEEZへの落下を発表」、https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170529-00000009-mai-kr

    <追記3>
    飛行距離と飛行時間からすると、Scud-Cと思われる。高度は150kmくらいか。
    20170529 scud c trajectory
    Source: www.parliament.uk, Further Memorandum from the Ministry of Defence (February 2002) , https://www.publications.parliament.uk/pa/cm200102/cmselect/cmdfence/644/2022703.htm

    <追記4>
    もう一つは、韓国に配備されたTHAADの実際の性能を確認するためのテストかもしれない。北朝鮮自体はTHAADを衛星などから監視する能力はないはずだが、中露であれば、十分に監視できる。中露と共同での発射というシナリオもあり得る。今回の発射を受けて、安保理は緊急会合を開くであろうが、結局、報道声明か議長声明を出すだけで終わることになるはず。中露は、形式的に「明確な安保理決議違反であり、ミサイル発射には反対」と「言うだけ」という毎度の結果の繰り返し。

    前回の「北極星-2」は、昼間、固形燃料型のミサイルを発射するという別のパターン。これも、THAADの性能確認には役立つ。

    そして、過去記事でも指摘しているように、中露へと向かう北朝鮮貨物船やタンカーの数は、一時期よりも明らかに増えている。見方によっては、THAAD能力確証実験に協力している北朝鮮への見返りともいえる。

    文ジェイン政権がそれに気付けば、「THAADなど配備するから、北朝鮮が挑発を繰り返し、韓国の脅威となっている」と言いだし、THAAD撤去を求める可能性も。

    中露は、それまでに色々なタイプのミサイルを北朝鮮に発射させて、充分なデータを集めておく。

    北朝鮮は、ミサイル発射は「元帥様」大活躍の宣伝材料に使え、中露から見返りまで得られることになれば、一人勝ちとなるわけだが。

    <追記5>
    uriminzokkiriに29日、掲載された動画で<追記4>と関連したことを北朝鮮が韓国メディアを引用しながら主張している。

    過去記事で紹介した新人「放送員」。日本語字幕付き。

    Source: uriminzokkiri, 2017/05/29

    「敬愛する最高領導者金正恩同志が、国防科学院で組織した新型反航空迎撃誘導兵器システムの試験射撃を視察された」:テレビ放送が異例的に遅い (2017年5月28日 「朝鮮中央TV」)

    日本語字幕付き。

    Source: KCTV, 2017/05/28
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    28日の『労働新聞』に「元帥様」が「新型反航空迎撃誘導兵器システム試験射撃」を見たという報道が写真付きで出ている。

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    Source: 『労働新聞』、「경애하는 최고령도자 김정은동지께서 국방과학원에서 조직한 신형반항공요격유도무기체계의 시험사격을 보시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-05-28-0001_photo

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    Source: 『労働新聞』、「경애하는 최고령도자 김정은동지께서 국방과학원에서 조직한 신형반항공요격유도무기체계의 시험사격을 보시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-05-28-0001_photo

    背景にあるモニターには、日本海が出ている。日本海に展開している米空母からの攻撃を意識したものであろう。「昨年にあらわれた一連の欠陥も完璧に克服された、合格と評価する (지난해에 나타났던 일련의 결함들도 완벽하게 극복되였다고, 합격으로 평가한다고)」と「元帥様」。
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    Source: 『労働新聞』、「경애하는 최고령도자 김정은동지께서 국방과학원에서 조직한 신형반항공요격유도무기체계의 시험사격을 보시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-05-28-0001_photo

    通常、「朝鮮中央TV」では、この種の報道は、朝の番組開始直後に、映像が準備できていない場合は、アナウンスだけで報道しているが、今日は、今に至るまで報道がない。「これからの放送順序」では、今から1時間後ほど後の放送予定に入っているので、さらに多くの写真か動画を見ることができると思う。

    <追記>
    平壌時間12時57分からの放送予告があるも、同13時45分に至るも放送がない。今、古い(が、おもしろい)「朝鮮芸術映画」が終わり、「モランボン楽団」の曲を流している。
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    Source: KCTV, 2017/05/28 11:45PST頃の番組予告

    <追記2>
    14:00PST頃から放送があった。動画の処理に時間が必要だった模様。追って、YouTubeに。

    「<朝鮮記録映画>父なる将軍様、人民軍将兵と共におられ」+「第7回党大会事業総話演説」で、金日成、金正日、金正恩の肉声比較 (2017年5月28日 「朝鮮中央TV」)

    28日、「朝鮮中央TV」で、「<朝鮮記録映画>父なる将軍様、人民軍将兵と共におられ」を放送している。その冒頭で、「首領様」と「将軍様」の肉声を連続で聞くことができるのだが、親子3代を比較するために、その後に「労働党第7回大会総話演説」をする「元帥様」の肉声を繋いでみた。

    ただそれだけの話だが、記録としてはおもしろいかもしれない。日本語字幕付き。

    Source: KCTV, 2017/05/28, 2016/05/08

    「将軍様」の有名な「全社会を金日成主義化する」演説。

    Source: KCTV, 2013/05/01

    「民族と運命 崔ヒョンドク編」:南北関係融和のタイミングで放送 (2017年5月26日 「朝鮮中央TV」)

    23日から連続4夜で放送された「民族と運命 崔ヒョンドク編」、26日がこのシリーズの最終回であった。初日の夜、横目で見ながら、李承晩、朴正煕、金大中らが登場し、北朝鮮映画では普通はあり得ない「南朝鮮傀儡軍」が快進撃をするシーンなどがあり、はじめからまともに見ていなかったこともあり、とても驚いてしまった。

    「民族と運命 崔ヒョンドク編(1)」
    20170523 민족과 운명 (1)mp4_000160490
    Source: KCTV, 2017/05/23

    その後、コメントで頂いた情報も含めて、色々と調べながら、昨日、一気に1~4部を見た。1~3部が約1時間40分、4部が1時間15分ということもあり、とても時間がかかった。登場人物の面白さでは、第1部が圧倒的におもしろい。韓国・統一部のDBで調べると、「民族と運命」は、「労働階級編」や「農民編」については繰り返し放送されているが、「崔ヒョンドク編」は2007年7月28日から8月3日にかけて1度だけ放送されており、今回が2回目となる。ただし、この映画は、91年に制作されているので、統一部DBに掲載される以前に放送されている可能性はある。

    2006年の韓国は盧武鉉政権期であり、金大中政権期からの「太陽政策」が続いていた。盧武鉉はこの映画が放映された翌年、2007年10月に平壌を訪問し、金正日と会見している。こうしたことからすると、この映画の放映は、韓国に対北融和的な文ジェイン政権が誕生したのと関係があるといえよう。

    ストーリーは、崔ヒョンドクが回想する中で進行する。下は、主人公の崔ヒョンドク(本名:崔德新)。
    20170523 민족과 운명 (1)mp4_000231234
    Source: KCTV, 2017/05/23

    マッカーサーに呼ばれて夫人と共に東京に向かう李承晩。米国人の夫人を敢えて登場させ、「親米・傀儡」らしさ演出している。
    20170523 민족과 운명 (1)mp4_001908975
    Source: KCTV, 2017/05/23

    朝鮮戦争中に「傀儡軍」を率いて勇猛果敢に戦う崔ヒョンドク。北朝鮮映画に出てくる「南朝鮮傀儡軍」は、大体、腰抜けかチンピラなのだが、珍しく勇敢に戦っている。この辺り、ストーリーをフォローせずに画面だけ見ていると、何が起こっているのかと驚いてしまう。
    20170523 민족과 운명 (1)mp4_002001472
    Source: KCTV, 2017/05/23

    その後、崔ヒョンドクは、韓国・外交部長官(1961.10-1963.3)の職に就く。映画のシーンとしてはないが、第4部で日韓国交正常化交渉に彼が関わったことと関連し、「日本チョッパリに再び国を売り渡した」という崔ヒョンドクの父親の台詞がある。

    その後、崔ヒョンドクは、西ドイツ大使(1963.8-1967.8)となる。彼が在任中、KCIAが西ドイツから作曲家のユン・サンミン(本名:尹伊桑)を韓国に拉致する。駐独韓国大使館で独韓親善協会の会長に抗議される崔ヒョンドク。
    20170523 민족과 운명 (1)mp4_002130610
    Source: KCTV, 2017/05/23

    崔ヒョンドクは、帰国後、外交官を辞し、天道教の教領となる。下は、天道教会館などの建設資金を獲得するために朴正煕(白い服を着ている人物)と会い、キーセン遊びをしながら踊る崔ヒョンドク。
    20170523 민족과 운명 (1)mp4_003481185
    Source: KCTV, 2017/05/23

    朴正煕夫人の陸英修(左)と崔ヒョンドク夫人。夫らと一緒に食事をしているが、キーセン遊びが始まると、2人は部屋に戻る。窓からキーセン遊びをする夫を見る2人。腐敗した南朝鮮の道徳の一端を見せている。その後、陸英修が、朴正煕の指示で文世光に暗殺されるシーンがある。
    20170523 민족과 운명 (1)p4_003420495
    Source: KCTV, 2017/05/23

    陸英修を暗殺する文世光。
    20170523 민족과 운명 (1)mp4_005343260
    Source: KCTV, 2017/05/23

    1971年、第7代大統領選挙に立候補した金大中。崔ヒョンドクは、朴正煕から天道教会館建設などのための資金提供を受けた恩義があり、朴正煕の応援演説をし、天道教信者に朴正煕支持を求める。
    20170523 민족과 운명 (1)mp4_003887685
    Source: KCTV, 2017/05/23

    大阪港からKCIAにより拉致される金大中を乗せた車(黒)。金大中は、その後、足に重りを付けら海に沈められそうになるが、正体不明のヘリコプターが現れ、「殺すな、抵抗すれば射撃する」と警告する。映画では、ヘリコプターの正体は分からず、船に乗っているKCIA要員がヘリコプターに銃を向けるところでそのシーンは終わる。
    20170523 민족과 운명 (1)mp4_004584305
    Source: KCTV, 2017/05/23

    謎のヘリコプターに銃を向けるKCAI要員。
    20170523 민족과 운명 (1)mp4_004711822
    Source: KCTV, 2017/05/23

    釈放され西ドイツに戻るユン・サンミン夫妻。崔ヒョンドクが空港で話しかけるが、無視する。
    20170523 민족과 운명 (1)mp4_005057762
    Source: KCTV, 2017/05/23

    崔ヒョンドクは、事の真相を確認するために金大中に電話をするが、天道教に浸透していたKCAIのスパイに盗聴され、朴正煕に通報される。怒った朴正煕は、天道教に浸透していたKCIAのスパイに崔ヒョンドクに横領疑惑をかけさせ、天道教の教領の職を奪い、検察に出頭させる。下は検察官(右)と崔ヒョンドク(朝鮮服を着た人物)。崔を囲んでいるのは、KCIAのチンピラ。
    20170523 민족과 운명 (1)mp4_005436945
    Source: KCTV, 2017/05/23

    その後、崔ヒョンドクは、夫人と共に渡米し米国市民となる。米国では、在米韓国人向けの新聞に記事を書くような仕事をしている。

    以上が第1部である。第2部~第3部は、崔ヒョンドクの米国での生活と回想シーンが中心となる。その中では、韓国軍が人民軍を北に追撃する過程(人民軍的には、「一時的後退時期」)で、朝鮮人民を虐殺するシーンなどが出てくる。

    第2部は、米国を舞台にしているので、資本主義の退廃シーンも出てくる。崔ヒョンドクが夫人と「久しぶりに一杯飲んでいこう」と米国のバーに入る。すると、退廃的な雰囲気の中、ビートルズの「ヘイ・ジュード」が生演奏されている。このシーンでは、ドラムを叩く女性の足が大きく写る。店から出てきて夫人は、「芸術があれほど落ちぶれるとは」と言い、崔ヒョンドクは「世も末だ。アリストテレスがあれを見たら気絶するだろう」と答える。
    20170524 민족과 운명 (2)mp4_003893798
    Source: KCTV, 2017/05/24

    なぜか、ボクサーが踊っている。
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    Source: KCTV, 2017/05/24

    バーの前に掲げられた国旗。何を基準にしているのか分からないが、日の丸はない。また、車のナンバーの作りが甘い。どこからともなく「アリラン」が聞こえてきて、2人は「韓国居酒屋」のような店に入る。
    20170524 민족과 운명 (2)mp4_003932554
    Source: KCTV, 2017/05/24

    米国市民となった崔ヒョンドクが北朝鮮訪問を計画しているという話を聞き、朴正煕は、それを断念させるために、韓国に残っている息子に嫌がらせをする。下は、「サムソン」で働いている息子(右)と社長(帽子の男性)。帽子の男性は、秘書の女性にストッキングをプレゼントしている。これも退廃した南朝鮮の一端を見せている。息子は、「サムソン」を解雇され、息子夫婦は家を追い出され、妻とは離婚する。
    20170524 민족과 운명 (2)mp4_004618852
    Source: KCTV, 2017/05/24

    第3部では、崔ヒョンドクが、過去に行った朝鮮人民虐殺などの罪で殺される覚悟をし、訪朝する。しかし、予想とは異なり、大歓迎される。下は、崔ヒョンドクの悪事の一つで、崔ヒョンドクの命令で、赤十字の旗を振る北朝鮮の看護婦を戦車で轢き殺すシーン。
    20170525 민족과 운명 (3)mp4_002722551
    Source: KCTV, 2017/05/25

    崔ヒョンドクは、その後、自分の故郷を訪れ、伯母や親戚と会う。伯母は、崔ヒョンドクをはじめは許さないが、最後は許す。

    冒頭に、この映画は、南北和解の時期に放送されているようだと書いたが、この「許し」こそがこの映画のテーマとなっているからである。これについては、関連シーンを動画で見た方が分かりやすいので、追って、字幕を付けてアップロードすることにする。

    <追記>

    「民族と運命 崔ヒョンドク編 第4部」日本語字幕付き。

    Source: KCTV, 2017/05/26

    北朝鮮、韓国軍が軍事分解線で発砲した対象は「鳥の群れ」 (2017年5月25日 「朝鮮中央TV」)

    放送中。

    北朝鮮のミサイルが東京に着弾する時間をシミュレーション:「火星-12」の軌道等を分析した研究者に質問 (2017年5月25日)

    過去記事に少し書いたが、北朝鮮が発射した「火星-12」に関する分析記事が38 Northに掲載された。

    Ralph Savelsberg, A Quick Technical Analysis of the Hwasong-12, 38 North, 38 North, http://38north.org/2017/05/hwasong051917/print/

    Ralph Savelsberg氏は、 オランダ国防大学(Netherlands Defense Academy)のミサイル研究の専門家である。

    著書は、「火星-12は、既存の火星-10(あるいはムスダン)を単に大型化したもので、類似したエンジンが使われており、ミサイルが軽量化されており、若干の航続距離延長が伸びたものの、移動性には限界がある」としている。

    また、「火星-12」に使われた主エンジンは、「(ソ連のSLBMに使われた)R-27と基本的に同じで、2つの補助エンジン(verniers)が取り付けられており、推進力を若干増大させている」と説明している。

    しかし、このエンジンに使われているのは「液体燃料で、N204酸化剤と毒性の強いUDMHを混合している」ので、「TELで搬送し、専用の発射台に直立させた後で、燃料を注入する必要があるので、発射準備に要する時間は大幅に長くなる」としている。そして、その理由として「使用と保管を安全に行うためには、N204酸化剤の温度管理に留意しなければならないから」としている。

    こうしたこともあり、「火星-12」は、日が明ける前に時間を掛けて燃料を注入し、日の出と同時に打ち上げたのであろう。

    興味深いことは、燃料のUDMHの毒性である。実際、2015年にロシアがプロトンM・ロケット打ち上げに失敗したときは、UDMHが拡散し地上を汚染したという報道もある。北朝鮮も「火星-12」の発射成功に至る前に、数回、ミサイルの発射に失敗している。もし、失敗したミサイルが「火星-12」型であるとすれば、プロトンMのようにUDMHを拡散させた可能性がある。特に、朝露国境付近で爆発(自爆?)したミサイルについては、それなりの高度に達していたので(残量は減っていたにしても)、拡散範囲が広がり、ロシアにまで達している可能性はある。

    著者は、以上のような点から、飛行コースのシミュレーションをするために指標を次のように設定している。

    質量流量 (mass flow):112 kg/s
    燃焼時間 (burn time):187 秒
    有効推進薬質量比(useful propellant fraction): 98%
    総燃料 (total propellant mass): 21371 kg
    有効燃料 (useful propellant mass): 20944kg
    載貨重量比 (dead-weight fraction): 7%
    ブースター乾燥重量 (booster dry mass): 1609 kg
    ブースターの燃料が燃え切ったときの重量 (booster burnout mass): 2036 kg
    弾頭部重量 (RV mass): 150 kg
    発射時の重量 (take-off mass): 23130 kg
    比推力 (海抜) (lsp Sea level): 270 秒
    比推力 (真空) (lsp vacumn): 302 秒
    (作成:Ralph Savelsberg)

    以上のような諸元になるが、私には、何となく分かるものと、全く分からないものがある。また、日本語訳も専門語用としては不適切なものが含まれているかもしれない。

    筆者は、これに650 kgのペイロード(筆者によると「耐熱シールドを含むR-27のペイロードと同等のものだが、北朝鮮の核弾頭よりは多少軽いと思われる」)を装着して発射した場合、「3700 km飛行し、北朝鮮が充分な制御技術を持っていれば、グアムに到達し、これは航続距離3400 kmとされるムスダンでは不可能である」と結論づけている。

    筆者は、上記の諸元を適用した航続距離、到達高度、時間を記したグラフを、実際の「火星-12」の軌道(距離700 km、高度2000km)と、最高航続距離を得られる軌道(距離3700 km、高度850km)を描いている。

    私は、過去記事で、東京までのミサイル到達時間について書こうとしたが、見つけることができたのは、複雑な計算式だけだった。そんなこともあり、これら2つのグラフはとても印象的だった(グラフについては、上記38 Northを参照のこと。38 Northより転載許可を得ていないため)。

    そこで、筆者のSavelsberg氏に東京までの到達時間に関する質問を出してみたところ、直ぐにグラフ付きの返事を頂けた。Savelsberg氏は、「東京まで到達するミサイルの種類はたくさんあり、必ずしも火星-12である必要はない」とした上で、仮に「火星-12」で攻撃したらというシミュレーショングラフを作成して下さった。縦軸が高度、横軸が飛行距離、グラフ上にはそれぞれの地点に達する時間(分)が記されている。

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    (作成:Ralph Savelsberg)

    シミュレーションの条件は、650 kgのペイロードを装着し、今回の実験発射を模してロフテッド(高度角)軌道で発射したことを想定しているので、発射から東京着弾までは24~25分かかっている。しかし、真上(90度)に向けて発射し、急激にミサイルを水平方向に倒していくことにミサイルが耐えられるならという条件付きながら、低軌道(depressed flightpath)で発射した場合、東京には8分程度で到達するとしている。

    こうしたことからすると、北朝鮮がミサイルを発射し、東京に落ちるまでの猶予は、10分~20分しかないということになるのではないだろうか。日本当局が、米軍、韓国軍、自衛隊いずれかのソースから北朝鮮のミサイル発射を通報され、即時Jアラートなどで警報を出すまでに5分かかるとし(恐らく、それ以上かかると思うが)、それを国民が5分以内に知り(恐らく、それ以上かかるが)、10分以内に東京の高層ビルから地下壕に退避することなど、SFの世界でも不可能ではないのだろうか。もちろん、ミサイル防御システムで何発かは打ち落とせるかも知れないが、「多発的・多種的」発射には到底対応不可であろう。

    繰り返し書いてきたが、「国民の生命財産を」本気で「守る」つもりなら、戦争が起きないような国際関係を構築する努力、米国の単独行動を許さないような努力をすることが、日本政府の仕事だと思う。

    低軌道での発射については、さらに詳しく、Savelsberg氏に教えて頂いているところなので、物理馬鹿の私の頭で何とか理解できたところで、追記することにする。

    「朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマン回答」:「万景峰号」運航につべこべ言う「米国と追従勢力」を排撃、北朝鮮タンカー次々とウラジオストックへ (2017年5月24日 「労働新聞」)

    24日、『労働新聞』に掲載された「朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマン回答」で、以下。

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    朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマン回答
    조선민주주의인민공화국 외무성 대변인대답

    朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマンは、米国とその追従勢力が羅津-ウラジオストック国際観光船「万景峰」号の運航についてつべこべ言っていることと関連し、23日、朝鮮中央通信社記者が提起した質問に次のように回答した。
    조선민주주의인민공화국 외무성 대변인은 미국과 그 추종세력들이 라진-울라지보스또크 국제관광선 《만경봉》호의 운항을 걸고들고있는것과 관련하여 23일 조선중앙통신사 기자가 제기한 질문에 다음과 같이 대답하였다.

    少し前、羅津-ウラジオストック国際観光船「万景峰」号の初運行が行われた。朝露両国間の合意により、「万景峰」号が、羅津-ウラジオストック国際観光船として、正常に運営するようになることで、両国間の海上交通運輸をはじめとした、経済分野での協力と観光業を発展させるのに寄与できるようになった。
    얼마전 라진-울라지보스또크 국제관광선 《만경봉》호가 첫 운항을 진행하였다.조로 두 나라사이의 합의에 따라 《만경봉》호가 라진-울라지보스또크 국제관광선으로 정상적으로 운영되게 됨으로써 두 나라사이의 해상교통운수를 비롯한 경제분야에서의 협조와 관광업을 발전시키는데 기여할수 있게 되였다.

    これは、朝露両国間の経済的連携を拡大し、人道主義的交流と往来を通して、親善を図るための正常な双務協力事業である。
    이것은 조로 두 나라사이의 경제적련계를 확대하고 인도주의적교류와 래왕을 통하여 친선을 도모하기 위한 정상적인 쌍무협력사업이다.

    しかし、反共和国制裁策動に血眼になって奔走している米国は、追随勢力共を動員し、主権国家間の正常な経済協力事業である「万景峰」号運航問題まで持ち出しながら、朝露経済協力を遮断し、我々を経済的に完全に封鎖、窒息させようとしている。米国とその追従勢力共の策動は、我々だけではなく、ロシア側の合法的な利益も重大に侵害する横暴無道な専横で、ロシア側の相応な反発と排撃を引き起こしている。誰それが何を言おうが、「万景峰」号運航をはじめとした朝露経済協力は、両国人民の志向と共同利益にかない、今後も発展し続ける。
    그러나 반공화국제재책동에 피눈이 되여 날뛰고있는 미국은 추종세력들을 동원하여 주권국가들사이의 정상적인 경제협조사업인 《만경봉》호 운항문제까지 걸고들면서 조로경제협조를 차단하고 우리를 경제적으로 완전히 봉쇄하여 질식시켜보려 하고있다.미국과 그 추종세력들의 책동은 우리뿐아니라 로씨야측의 합법적인 리익도 엄중히 침해하는 횡포무도한 전횡으로서 로씨야측의 응당한 반발과 배격을 불러일으키고있다.그 누가 무엇이라고 하든 《만경봉》호 운항을 비롯한 조로경제협조는 두 나라 인민들의 지향과 공동의 리익에 맞게 앞으로도 계속 발전하게 될것이다.

    『労働新聞』、「조선민주주의인민공화국 외무성 대변인대답」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2017-05-24-0018
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    その「万景峰」号、日本時間朝、7時30分頃、ウラジオストック港に入港しつつある。
    20170525 mt mangyongbong vvo
    Source: Marine Traffic, 2017/05/25 0730JST

    また、KUM UN SANという1000トンクラスのタンカーが新たに入港している。
    20170525 0750jst kum un san vvo
    Source: Marine Traffic, 2017/05/25 0750JST

    「北極星-2」型ロケットの動画分析 (2017年5月24日)

    22日に打ち上げられた「北極星-2」の発射地点や弾頭部に装着された映像を分析してみた。

    まず、カメラが装着されている位置であるが、下の赤い点の部分に下向きに取り付けられているのではないかと仮定する。もし、弾頭が尖端の黒い部分だけということであれば、そこの同じ位置になる。
    20170524 camera puk2
    Source: 『労働新聞』の写真を加工

    そして、ミサイルの飛行コースを次のように想定する。東に向かって発射され、500km飛行したとし、中間点が250km、最高点とされる560kmの少し手前で切り離され慣性で上昇を続け、その後しばらく水平飛行状態となり、落下していく。放物線が描けていないが、大体、下のような感じになろう。
    20170524 flight path
    Source: Google Earth

    「朝鮮中央TV」で公開された弾頭部に設置されたカメラで撮影したと思われる動画は、切り離し時に部品が散乱するような場面から始まる。この際、下向きに取り付けられたカメラは、散乱する部品と切り離しのための爆薬から発生したと思われる煙を撮している。
    20170522 국가핵무력강화의 길에 울려퍼진 다발적, 련발적 뢰성 지상대지상중장거리전략탄도탄 《북극성-2》형시험발사에서 또mp4_000364782
    Source: KCTV, 2017/05/22

    その後、煙がなくなり、慣性飛行になり弾頭部の角度が変わり、地球が見えてくる。
    20170522 국가핵무력강화의 길에 울려퍼진 다발적, 련발적 뢰성 지상대지상중장거리전략탄도탄 《북극성-2》형시험발사에서 또mp4_000371204
    Source: KCTV, 2017/05/22

    この時に写っている場所をGoogle Earthで調べると、海州市の南方になる。
    20170524 haeju space
    Source: Google Earth

    その後、カメラは西海岸の海岸線に沿って北側を撮影していく。そして、南浦や平壌を撮影する。
    20170522 국가핵무력강화의 길에 울려퍼진 다발적, 련발적 뢰성 지상대지상중장거리전략탄도탄 《북극성-2》형시험발사에서 또mp4_000377818
    Source: KCTV, 2017/05/21

    20170524 nampo pyongyang
    Source: Google Earth

    そして、カメラはさらに北を撮影し、定州市沿岸の島を見せる。この映像が長く続いているので、この角度で上昇を続けたのであろう。
    20170522 국가핵무력강화의 길에 울려퍼진 다발적, 련발적 뢰성 지상대지상중장거리전략탄도탄 《북극성-2》형시험발사에서 또mp4_000388175
    Source: KCTV, 2017/50/22

    20170524 chongjusi islands
    Source: Google Earth

    その後、映像が一度カットされ、さらに高度から撮影した映像に切り替えられる。地上から遠隔操作でカメラの方向を変えたり、ズームを調整していなければ、弾頭部はこの角度を保ったまま上昇を続け最高点に達する。
    20170522 국가핵무력강화의 길에 울려퍼진 다발적, 련발적 뢰성 지상대지상중장거리전략탄도탄 《북극성-2》형시험발사에서 또mp4_000424784
    Source: KCTV, 2017/05/22

    20170524 peak positon
    Source: Google Earth

    最高点から、弾頭部は水平飛行に入り、カメラは遼東半島西方の雲や宇宙空間を撮影する。
    20170522 국가핵무력강화의 길에 울려퍼진 다발적, 련발적 뢰성 지상대지상중장거리전략탄도탄 《북극성-2》형시험발사에서 또mp4_000449269
    Source: KCTV, 2017/05/22

    高度は違うが、方向的にはこのような感じだろう。
    20170524 earth eye cam
    Source: Google Earth

    高度をおよそ560kmにするとこんな感じになるが、弾頭部に設置されたカメラはより広角で捕らえているようである。
    20170524 altitude 560km
    Source: Google Earth

    その後弾頭部は落下フェーズに入り、カメラは宇宙方向に向かう。落下に入り、速度が速まっているのか、地球の動きも速くなる。この後は、真っ黒な宇宙空間を撮すだけなので、ここで動画は終了する。北朝鮮の「科学者・技術者」は、この後、いつまで弾頭部に積まれた送信機が作動し続けるのか、あるいは弾頭部内の熱や振動を測定する機器が積み込まれていたとすれば、そのデータを受信し、再突入に関するデータを収集したはずである。
    20170522 국가핵무력강화의 길에 울려퍼진 다발적, 련발적 뢰성 지상대지상중장거리전략탄도탄 《북극성-2》형시험발사에서 또mp4_000460837
    Source: KCTV, 2017/05/22

    発射地点についても、川の流れ、陰の方向などを見ながら特定を試みたが、分からなかった。はじめは、下にあるように空軍基地付近ではないのかと思ったが、山や川の位置が一致しないので、違うようだ。赤でマークしたところには、建物があり「元帥様」の「監視所」には最適だと思ったのだが・・
    20170524 map tel gensui
    Source: Google Earth

    この基地の過去映像を見ていたら、地面に戦闘機(F-15かF-16のような形?)が描かれていた。どうやら、敵の空港を攻撃する訓練をしたようで、周囲には爆弾でできたような穴が多数ある。
    20170524 201103 fighters
    Source: Google Earth, 2011/03/18撮影

    <追記 2017/05/31>
    38 Northが、発射地点を特定していた。水面の波が川の流れのように見えたので、川の周辺ばかり探っていたが、湖だったようだ。陰の方向、山の位置など全て映像と合致するだけではなく、「元帥様」の別荘も近くにあるようだ。

    38 North, Lake Yonphung: Launch Site for the Second Pukguksong-2 Missile Launch, http://38north.org/2017/05/pukguksong2_052317/

    ヨンプン湖
    20170531 yunp-lake puk2
    Source: Google Earth

    「朝鮮中央TV」で放送中の映画、「韓国」だの「金大中」が登場 (2017年5月23日 「朝鮮中央TV」)

    23日、途中から見ているの出よく分からないが、、「韓国」だの「金大中」が登場する映画を放送している。よく分からないが、そんな時代を舞台にした映画は珍しい。

    退廃的なブルージンズをはいた女の子が出ている。

    金大中拉致事件を扱った映画のようだ。こんな、映画があったとは・・・

    今、金大中を海に沈めようとしているが、それを止めたのは米帝のはずだが・・

    「まやかしメディアの『北風物議』」:北サイバー攻撃背後説を排撃 (2017年5月22日 「uriminzokkiri」)

    22日、uriminzokkiriに、最近のサイバー攻撃の背後に北朝鮮がいるという韓国メディア報道を批判する動画が掲載された。攻撃の対象は「保守一味」と「保守一味の下女メディア」で、新当局者(文ジェイン政権)への非難は避けている。「最近、急激に高まっている南北和解の雰囲気を保守一味が冷まそうとしている」と言っている。

    日本語字幕付き。

    Source: uriminzokkiri, 2017/05/22

    「国家核兵力強化の道に響き渡った多発的、連発的、雷鳴-地上対地上中長距離戦略弾道弾『北極星-2』型の実験発射で再び成功、金正恩同志が弾道弾実験発射を参観された」:実際の戦闘の中で、キャタピラ式移動発射車両、弾頭部のカメラ (2017年5月22日 「朝鮮中央通信」)

    <追記>
    日本語字幕付き。

    Source: KCTV, 2017/05/22


    22日、「朝鮮中央通信」に21日のミサイル発射に関する記事が掲載された。

    発射されたミサイルは、「北極星-2」型とされており、「核兵器システム全般の技術的指標を最終確証し、各種の戦闘環境の中で適用可能性を十分に検討し、部隊の実戦配備しようという目的」で今回の発射実験が行われたとしている。

    発射実験で、「キャタピラ式事項発射台車からの冷発射システム、弾道弾の能動区間飛行時の誘導及び安定化システム、段階分離特性、大出力固体燃料エンジンの始動及び作業特性などの信頼性と正確さが完全に確証された」としている。

    ここまでは、前回の「北極星-2」の実験と大きく変わらないが、今回は「核弾頭部の分離後、中間区間操縦と末期誘導区間での全ての技術的指標が遠隔測定資料により再確認されただけではなく、弾頭部に設置された撮影機の映像資料に基づき、姿勢操縦システムの正確さもさらに明らかに検討された」としている。どうやら、弾頭部分にカメラを入れて、そこから映像を送出したということのようだ。まだ、写真は出ていないが、今後、静止画や動画が公開されることは間違いない。

    もし、弾頭部分に装着したカメラで一部始終が撮影されているとすれば、そして、再突入後の様子も撮影されているのであれば、これは驚異的である。熱、振動に充分に耐えられる弾頭を製作できたことの証明になるばかりか、再突入に耐えられるガラス(あるいはその他の樹脂)を持っているということになる。そんなものがこの世にあるのかさえ疑問であるが、ともかく、どのような写真を公開してくるのかが見ものである。

    「元帥様」も「弾道弾に設置した撮影機を通し実時間で受信される地球の写真をご覧になり、我々が打ち上げたロケットから地球を見下ろして撮ったものを見ると、本当に気分がよい、全世界が全て美しく見える」と語ったとしている。ロケットに取り付けられたカメラで撮影した打ち上げの映像は、「銀河-3」や「光明星-4」の発射時にも公開されているが、今回は、どこまで撮影できているのか、そこから送信される映像がどのようなものなのか、早く見たいものである。ミサイル側で指向性のあるアンテナなど使っていないはずなので、米韓の電波傍受能力次第では、ミサイルから発射される電波を受信できるのかも知れない。

    また、今回は、明るい時間帯に発射しているが、これについては「弾道弾とキャタピラ式自行発射台車をはじめとした地上機材を実際の戦闘環境の中で、その適応可能性を十分に検討した」としているので、スパイ衛星から捕捉が困難な夜間に準備をし、夜明けと共に発射するのではなく、明るい時間帯に短時間で準備し、敵に捕捉される前に発射を完了することも、「充分に」可能であるという自信を持ったのであろう。この辺り、米韓と日本の監視体制がどこまでできていたのかが、問題となる。前回の「火星-12」については、少し前から発射準備が報じられており、米韓と日本も監視を続けていたはずである。今思えば、そのようなこともあり、正確な飛行距離、高度、着水時間を比較的短時間で公開できたのかもしれない。昨夜以降の日本政府の発表をきちんと確認していないが、今回は高度と着水時間については発表していないのではないだろうか。高度については、昨日の記事に書いたが、これは、韓国軍発の情報である。

    「元帥様」は、「(ミサイルを)はやく大量系列生産し、人民軍戦略軍に装備しなければならない」と教示し、「核兵力の多様化、高度化をさらに完成していき、核兵力強化における戦略的課業を提示」したとしている。

    静止画や動画が公開されたら、追記する。

    <追記>
    22日付の『労働新聞』で写真が40枚公開された。

    「キャタピラ式自行発射台車」。先端部のカバーを外すと、ミサイルがある。「火星-12」は、発射台を車両から取り外して発車していたが、「北極星-2」は車両上で発射台を立て発射している。
    2017-05-22-01-06.jpg
    Source: 『労働新聞』、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-05-22-0001_photo

    「火星-12」は、液体燃料が使われており、酸化剤と別々に注入するなど、発射に時間を要するが、こちらは固体燃料なので、発射台を立て、短時間に発射できるはずである。
    2017-05-22-01-08.jpg
    Source: 『労働新聞』、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-05-22-0001_photo

    今日の「朝鮮中央TV」で動画が公開されれば見られるだろうが、スポッという感じでランチャーから飛び出させ、空中でロケットエンジンを点火させるというパターンだろう。SLBMにも応用できる技術だと思う。
    2017-05-22-01-09.jpg
    Source: 『労働新聞』、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-05-22-0001_photo

    「弾頭部の撮影機」で撮られたとされる写真だと思う。再突入後の映像ではなく、上昇中か再突入前に撮影したもののようにみえる。下の地形をGoogle Earthで探ってみる必要があるが、上昇中であれば黄海、最高点から下を見ているのであれば、日本海ということになる。搭載されたカメラの倍率が分からないので、確認は難しいかもしれない。
    2017-05-22-01-32.jpg
    Source: 『労働新聞』、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-05-22-0001_photo

    たくさんの雲が写っている。昨日の朝鮮半島付近の天気図と照合すると、どの辺を写しているのか分かるかもしれない。
    2017-05-22-01-34.jpg
    Source: 『労働新聞』、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-05-22-0001_photo

    ミサイルから「実時間で送られてくる映像」を見る「元帥様」
    2017-05-22-01-33.jpg
    Source: 『労働新聞』、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-05-22-0001_photo

    「大満足」の「元帥様」。
    2017-05-22-01-29.jpg
    Source: 『労働新聞』、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-05-22-0001_photo

    「火星-12」成功の「モランボン楽団公演」の放送は明日か? (2017年5月21日 「朝鮮中央TV」)

    21日の「朝鮮中央TV」最後の「明日の放送順序」を見ていたら、夜に「ソ連芸術映画」が入っていた。朝鮮人民は、たまにしか放送された外国映画なので楽しみにしているのかもしれないが、指導者や北朝鮮の故事来歴と関係ないので、キャンセルしやすい映画である。

    公演があってから3日目にもなるので、そろそろ編集作業を終えてもよい時期である。どうなるかは分からないが、一応、番組変更があり、放送されることに期待ができそうだ。

    北朝鮮 ミサイル発射 500キロ飛行と (2017年5月21日 「聯合ニュース」)

    21日、北朝鮮が平安南道プクチャン郡付近からミサイルを発射し、500キロ飛んだと『聯合ニュース』が報じた。

    『聯合ニュース』、「합참 "北 발사 탄도미사일 500여㎞ 비행"(속보)」、http://www.yonhapnews.co.kr/politics/2017/05/21/0505000000AKR20170521056100014.HTML?template=2085

    予想される飛行コースを描いてみた。北東に飛ばして、日本海の公海に落下させたのではないだろうか。日本海にはカールビンソンが展開しており、それにロナルド・レーガンが合流したとも報じられているので、それらを刺激せぬよう、前回と同じ方向に発射していると推測される。円の半径は500km。平壌により近い場所からの発射している。亀城市付近が前回の発射地点とされている。
    20170521 new dprk missile launch
    Source: Google Earth

    『時事通信』、「米空母レーガンが朝鮮半島周辺へ=異例の2隻態勢、合同演習か―北朝鮮けん制強化」、https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170519-00000067-jij-n_ame

    *************
    <追記>
    『聯合ニュース』を見たら、「東方向に」と書いてあったので、上の予想は外れた。だとすると、2隻の米空母が展開している場所はもっと南方なのだろうか。
    **********

    飛行高度が分かると、「火星-12」と同じミサイルかどうかが判断できる。飛行距離が短いので、同じであれば、より高い高度に達しているはずである。同じミサイルを続けて2回発射することで、技術的確実性・安定性を確認する目的か、飛行距離を縮めてさらに高い高度にまで打ち上げているのであれば、弾頭の再突入実験の可能性もある。38 Northに掲載されている、「火星-12」の総合評価記事によると、「火星-12」の発射の再突入速度は、シミュレーションによると5.4km/sで、最小エネルギー軌道の再突入速度5.2km/sとほとんど変わらないので、弾頭評価の目的ではなさそう」としている。今回の発射で、さらに高度を上げ、再突入時の速度を上げているのであれば、弾頭部の再突入耐性実験の可能性は高くなる。

    38 North, A Quick Technical Analysis of the Hwasong-12, http://38north.org/2017/05/hwasong051917/print/

    <追記2>
    最高高度は560kmと。

    <追記3>
    飛行距離も短いし、高度も低いことからすると、新型ミサイルの実験ではなかった可能性がある。すると、明るい時間帯に移動式発射台から発射することで、北朝鮮にミサイル発射兆候探知能力を試す目的があったのかもしれない。特に、韓国に配備されているTHAADがどれほど機能したのか、日本海に展開している米空母の探知能力がどれほどあったのか、そして、日本のスパイ衛星が北朝鮮の発射兆候を把握できていたのかなどを総合的に試そうとしたのかもしれない。

    もう一つは、「火星-12」で強い対応に出なかった米国の反応、さらには別記事にも書いたように中国が実施していると思われる輸入緩和措置にどのような影響を与えるのか、そのようなことまで試そうとしたのかもしれない。

    煙台市福山区の石炭・鉄鋼埠頭に北朝鮮船舶、2万トン級も、中国は石炭輸入再開か (2017年5月21日)

    黄海での北朝鮮船舶の動きも活発になっている。南浦から出入港する船舶がたくさん確認できるだけではなく、昨日記事にした、竜口港に停泊している17000トンの貨物船や石炭・鉄鋼埠頭に着岸しているバルク貨物船がいるだけではなく、煙台市福山区の石炭・鉄鋼埠頭に北朝鮮船舶2隻が着岸し、沿岸には多くの北朝鮮船舶が停泊、さらにはもう1隻の17000トンの貨物船KATHERINA(CATHERINA)も石炭・鉄鋼港埠頭に着岸後、南浦に向けて航行している。

    やはり、中国が石炭輸入中断を発表した2月から4月までの状況とは、違っている。こうした多くの船の動き、しかも大型船を投入していることからすると、中国が北朝鮮からの石炭輸入を再開し、北朝鮮は、中断期間に蓄積された石炭を一気に輸出するために大型船を運航させている可能性がある。

    山東半島。煙台市という文字の左上の緑の丸が福山区の石炭埠頭。そこから真っ直ぐ左に向かった半島にある赤丸が竜口港の石炭・鉄鋼埠頭。
    20170521 yantai ryukou map
    Source: Google Earth

    煙台市福山区の石炭・鉄鋼埠頭付近の北朝鮮船舶(黄色でマーク)と17000トンの貨物船KATHERINA。KATHERINAの航跡の左端が上のGoogle Earth上に緑でマークした煙台市福山区の石炭・鉄鋼埠頭になる。北朝鮮のバルク貨物船UN BONG1(3600トン)とKWANG MYONG(6600トン)が埠頭に接岸している(埠頭にある2つの黄色マーク)。
    20170521 0940jst yantai kp ships
    Source: Marine Traffic, 2017/05/21 10:00JST

    煙台市福山港の石炭・鉄鋼埠頭。黄色いマークがある船が停泊していた位置にKATHERINAは接岸していた。石炭の山と鉄鋼の山の中間付近なのでどちらを降ろしていたのかは不明であるが、この写真に写っている船(KATHERINAではない)は、石炭を降ろしている。
    20170521 yantaifutou
    Source: Google Earth

    KATHERINAは、2015年12月時点ではマルタ船籍となっていた。北朝鮮以外の船会社が所有していたものを北朝鮮が2015年に新たに購入したのか、元々北朝鮮が所有している船で、安保理制裁決議などの影響を受け、船籍を北朝鮮に移さざるを得なかったのかは不明。
    20170521 katherine kp
    Source: Marine Traffic

    2月の石炭輸入中断後、入港拒否された北朝鮮船舶が1ヶ月以上港外に停泊しており、その後、「人道的支援」を受けるために接岸、北朝鮮に戻った。その後、4月は、北朝鮮船舶が1隻もいない期間が長く続いたが、5月になってからぼちぼちと現れ始め、21日現在は1隻が石炭・鉄鋼埠頭に接岸中、4隻が港外で停泊している。港外にいる船も、順次接岸しているので、2月の状況とは異なっている。
    20170521 1030jst ryokou kp ships
    Source: Marine Traffic, 2017/05/21 1030JST

    竜口港に2万トン級北朝鮮貨物船接近中:これまで見た中では最大級の北朝鮮の貨物船、他の貨物船も埠頭に次々と接岸 (2017年5月20日) 

    今朝の記事にも竜口港での北朝鮮船舶の動きについて少し書いたが、再び日本時間の18時頃確認したところ、総トン数17000トンのWISE HONESTが航行している。

    20170520 1803jst big kp cargo ship
    Source: Marine Traffic, 2017/05/20 1800JST

    17000トンという総トン数が、日本の海運ではどのような位置にあるのかと調べてみたが、なかなかよいデータが見当たらない。内航船なので、平均的なトン数が少ない可能性はあるが、平均トン数が499トン以下が67%、1000トン以上が16%で、6500トン以上に至っては、僅か1.7%というデータがあった。

    日本内航海運組合総連合会HP、船型別状況、http://www.naiko-kaiun.or.jp/about/about_naikou.html

    内航船と外航船の違いはあるが、17000トンは、やはり大きな船といえそうだ。Marine Trafficでは、船のサイズを丸や船形で表している。今(20日18時)東京港・横浜港に入港している貨物船を見ても、WISE HONESTクラスの船は、やはり相対的に少ない。

    この船は、2015年3月に報告されたときはENYという船名の韓国船籍であったが、同年8月にはSONG 1と船名が変更されている。いつから北朝鮮船籍船になったのかは不明であるが、ここ数年のことである。

    竜口港には、この他にも北朝鮮船籍船が2隻いて、1隻は石炭・鉄鋼埠頭に着岸している。港外で1ヶ月以上待機させられていた、2月中旬から4月にかけての状況とは変わってきている。

    今後のWISE HONESTの動きに注目したい。

    「火星12」の成功でモランボン楽団公演! (2017年5月20日「朝鮮中央TV」)

    20日の「17時報道」で、「火星12」の科学者・技術者のための「モランボン楽団」の公演があったと報道。

    公演を放送するのかどうかは不明。

    『労働新聞』の同記事に、写真が出ていた。
    2017-05-20-02-04.jpg
    Source:『労働新聞』、「조선로동당 중앙위원회에서 지상대지상중장거리전략탄도 로케트 《화성-12》형개발자들을 위한 축하연회 마련」, http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2017-05-20-0004

    オジサンはいなそうに見えるが・・・

    「極悪無道な特大テロ犯罪の真相を暴露する」:犯人以外は迫真に迫る、計画段階から尾行していたのか、日本製品もテロ機材に (2017年5月20日 「uriminzokkiri」)

    日本語字幕付き。

    Source: uriminzokkiri, 2017/05/20


    20日、「uriminzokkiri」に「極悪無道な特大テロ犯罪の真相を暴露する」という「韓国国情院と米CIAが計画した最高首脳部殺害テロ」を暴露する動画が掲載された。通常、この種の動画は、作りが甘い部分が多いが、今回は、かなり迫真に迫る作りとなっている。

    20170520 극악무도한 특대형테로범죄의 진상을 폭로한다mp4_000051724
    Source: uriminzokkiri, 2017/05/20

    まず、これまで犯人は、「金某」とされていたが、名前が公開された。

    金ソンイル野郎の資料
    名前:金ソンイル 性別:男性
    生年月日:1971.3.10 知識程度:中卒
    民族:朝鮮人
    国籍:朝鮮民主主義人民共和国
    生まれた場所:平壌市デソン区域リョンホン2洞
    住所:平壌市デソン区域トンムン2洞
    職場の地位:*****大学特殊印刷研究室労働者

    金ソンイルは、敵共と共謀結託し、革命の首脳部を除去し、社会主義制度を転覆するための***をし、***を行い、現場で2017年*月*日、現場で摘発された。(「現場で」が繰り返されているのはママ)
    20170520 극악무도한 특대형테로범죄의 진상을 폭로한다mp4_000078291
    Source: uriminzokkiri, 2017/05/20

    外国人が摘発されて晒される場合は、目にボカシなど入れないが、金ソンイルは目にボカシを入れている。「特大犯罪」を犯した犯人なのだから人権など配慮する必要もない(日本ですら、殺人未遂で逮捕された容疑者の顔は大きく公開される)のだから、顔を出せばよさそうなのにもかかわらず見せていない。

    「ハバロフスクにいた当時の金ソンイル野郎」とされる写真。
    20170520 극악무도한 특대형테로범죄의 진상을 폭로한다mp4_000084029
    Source: uriminzokkiri, 2017/05/20

    写真を見る限り、口と鼻の形が一致しているので、同一人物と思われる。

    金ソンイルに接近したのが、国情院の手下となり金儲けをしている、「被拉脱北人権連帯代表、ド・フィユン」という人物とされている。
    20170520 극악무도한 특대형테로범죄의 진상을 폭로한다mp4_000109298
    Source: uriminzokkiri, 2017/05/20

    ド・フィユンが金ソンイルに手渡したとされる「南朝鮮産タブレットGALAXY」。GALAXYについては、種類が多いため、これが本当にGALAXYなのかどうか調べきれない。ディスプレー面のデザインは、よくある中国製格安タブレットと同じである。
    20170520 극악무도한 특대형테로범죄의 진상을 폭로한다mp4_000281457
    Source: uriminzokkiri, 2017/05/20

    「脱北者の父、ヒリー・メント 金ヨンファ会長」と書かれているような、韓国で放送された北朝鮮批判番組を上のタブレットで金ソンイルに視聴させ、洗脳したとしている。画面ははめ込みであろう。
    20170520 극악무도한 특대형테로범죄의 진상을 폭로한다mp4_000302430
    Source: uriminzokkiri, 2017/05/20

    はめ込みの番組は、2013年5月6日に放送された「今、会いに行きます」という、脱北者が出演して北朝鮮を批判・非難する、チャンネルAの「悪質番組」。動画は、以下のリンクで視聴できる。出演者の服の色が異なるので、この「73回」の放送ではない可能性はある。

    채널A, 이제 만나러 갑니다 73회, http://m.ichannela.com/program/video_detailPageMob.do?publishId=54938473-1&cateCode=0500&subCateCode=050006&kindCode=02&pgmId=WPG2110157D

    金ソンイルに手渡されたとされる「衛星送受信機」の「衛星通信用SIMカード」
    20170520 극악무도한 특대형테로범죄의 진상을 폭로한다mp4_000350156
    Source: uriminzokkiri, 2017/05/20

    「傀儡国情院から犯罪者に送られた、衛星サーバーと携帯電話のDoogee」と書かれている。Doogeeというのは、実在する中国製のスマートフォンである。システムとしては、スマホをターミナルのように使いながら、送受信は「衛星サーバー」で行っているようである。衛星サーバーの上に付けられている緑色RCAプラグのメスがある。ちなみに、RCAプラグは通常、音声用の赤と白、映像用の黄色が多く使われており、緑というのは珍しい。
    20170520 극악무도한 특대형테로범죄의 진상을 폭로한다mp4_000606030
    Source: uriminzokkiri, 2017/05/20

    「衛星サーバー」の内部。緑のRCAプラグは擬装用ではなく、やはり何かに接続されている。とてもリアルなのが、上にある黒い棒状のもので、衛星通信用のアンテナと思われる。

    黒いアンテナの下にあるユニバーサルボードは、明らかに自作した追加部分であるが、下に入っているプリント基板は、衛星用通信機から外したものをパソコンなどに使われる電源ケースに収めたものである。恐らく、この自作部分がスマホとの通信をさせるために追加された部分だと思う。一番容易なのがBluetoothになるが、裏面からでは判断できない。拙宅のBluetoothなしのノートパソコンのwifiユニットをbluetooth付きのユニットに交換したことがあるが、サイズは小さく、メインボートとユニット間の配線数もこの程度だったような記憶がある。

    北朝鮮のように、中古品を修理して使っている国では、緑のRCAプラグが電源のアウトプット用になっていても不思議ではないのかも知れないが、日本であれば、明らかに「怪しい」電源である。写真では判別できないが、AC側のソケットも残しておかなければ、偽装品であることは直ぐに露呈してしまう。北朝鮮の家電事情を熟知した上で、わざわざ緑のRCAプラグを使っているのであれば、「傀儡国情院」の諜報能力はなかなか凄いということになるのだが。

    下のボードの下に装着されているのかも知れないが、バッテリーが見えない。バッテリーがあるのなら、RCAプラグは、バッテリー充電用の端子の可能性がある。
    20170520 극악무도한 특대형테로범죄의 진상을 폭로한다mp4_000626636
    Source: uriminzokkiri, 2017/05/20

    しかし、拡大された写真を見ると、右下にある金色のアンテナコネクタには何も接続されていない。何用のアンテナなのかにもよるが、奇妙ではある。
    20170520 극악무도한 특대형테로범죄의 진상을 폭로한다mp4_000638415
    Source: uriminzokkiri, 2017/05/20

    「傀儡国情院がテロ犯に送った工作資金とスパイ活動に利用された物品」。右の赤い大きな箱に日本語で「リブ・ソーラー」と書かれている。
    20170520 극악무도한 특대형테로범죄의 진상을 폭로한다mp4_000910475
    Source: uriminzokkiri, 2017/05/20

    調べてみると、リプラスというメーカーのバッテリーのセットということが分かった。電気事情の悪い北朝鮮でいつでも使えるようにという配慮なのか、電源がない場所での通信を想定したものなのかは不明ながら、発電機まで提供しているところがおもしろい。
    20170520ripupr22.jpg
    Source: リプラスHP, http://www.replus-baobab.com/product/product02.html

    そして、衛星通信に使われたとされる、通信機の画面にはThurayaと出ている。Thurayaは、アラブ首長国連邦の通信衛星を使った国際通信サービスで、日本ではソフトバンクなどもこの衛星に対応した端末を販売している。
    20170520 극악무도한 특대형테로범죄의 진상을 폭로한다mp4_001103945
    Source: uriminzokkiri, 2017/05/20

    日本デジコムは、室内の固定電話を使ってThurayaを通した衛星通信をするためのドッキングユニットも販売しているので、こうしたユニットを分解、応用すれば、上にあるような電源ユニット偽装通信機を作ることも難しい話ではないと思う。

    日本デジコム、FDU-XT/スラーヤXT ドッキングユニット、http://www.jdc.ne.jp/mobile/fdu-xt%ef%bc%8f%e3%82%b9%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%83%a4xt%e3%80%80%e3%83%89%e3%83%83%e3%82%ad%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%83%a6%e3%83%8b%e3%83%83%e3%83%88

    続けて、中国での「テロ共犯者」との会合シーンが紹介される。これも北朝鮮の映像では大変珍しい。あったとしても、作りが甘い(過去に紹介した北朝鮮に帰国した在日朝鮮人が日本で撮影したとされる偽造写真のように)のであるが、ここで紹介されている動画は、アングルや周囲の様子からして、本当に中国で撮影したもの、さらには本当に「テロ共犯者」との会合シーンのような雰囲気がある。そう考えると、金ソンイルは、そもそも北朝鮮の工作員で、「傀儡国情院と米CIA」の手に落ちたふりをしながら、一部始終を撮影していたような感じがする。それもあるので、金ソンイルの顔にボカシが入れてあるのかも知れない(時々目が見えてしまうという甘さはあるが)。また、追って日本語字幕動画で紹介するが、高射砲で処刑されても余りあるような「特等犯罪」を犯した犯罪者の割には、手振りを交えて淡々と話している。さらに、ロシアでは「車を運転して」移動しているとされており、北朝鮮の海外派遣労働者ではあり得ない行動もしている。

    中国のホテルで会合する「テロ共謀者」。
    20170520 극악무도한 특대형테로범죄의 진상을 폭로한다mp4_000962300
    Source: uriminzokkiri, 2017/05/20

    また、「ハン・(国情院)チーム長」なる男の写真も公開されている。見れば分かるように右ハンドルの車で、しかも自動車の状態から判断して、比較的新しいものであることが分かる(総連が輸出した日本の中古車は全体として古い)。そのようなことからすると、この写真が撮影された場所は北朝鮮ではなく、日本の中古車が大量に輸出されているロシア極東地域であると推測される。「ハン・チーム長」なる男の写真も、金ソンイルが撮影したのであろう。ただし、よく見ると窓にデジカメのようなカメラで撮影している男が写り込んでいる。この写真のアングルは明らかに下から撮影しているので、複数のカメラが「ハン・チーム長」を撮影しているということになる。この点からは、この写真が偽造写真である可能性もある。
    20170520 극악무도한 특대형테로범죄의 진상을 폭로한다mp4_000419246
    Source: uriminzokkiri, 2017/05/20



    上記の通り、追って動画に字幕を付ける。

    今朝の日本海:万景峰出港-羅津近海に、ジェット燃料(?)タンカー出港、新たにタンカー2隻、米国連大使発言 (2017年5月20日)

    20日朝のマリーントラフィックを見ると、また日本海で北朝鮮戦の動きが見られる。

    まず、万景峰号であるが、しばらく港内で停泊していた後、日本時間の19日9時頃にウラジオストック旅客埠頭に付け、同11時半頃羅津に向かい出港している。同20日6時頃には羅津沖を航行したAISデータが残っているので、既に入港済みか、20日午前には入港することになるであろう。喫水データに変化はない。他の船を見ていてもそうであるが、喫水データが変わらないこともよくあるようなので、正確に反映されているのかどうかは、今一つはっきりしない。

    万景峰号の航跡
    20170520 0726jst mangyongb
    Source: Marine Traffic, 2017/05/20 0740JST

    過去記事でジェット燃料戦ではないかと指摘したMADUSANも同19日10時頃石油埠頭に入港し、20日の深夜1時半頃出港し、金策港に向かい航行中である。

    入港するMADUSAN
    20170520 0721jst madusan in
    Source: Marine Traffic, 2017/05/20 0750JST

    出港するMADUSAN
    20170520 0721jst madusan out
    Source: Marine Traffic, 2017/05/20 0750JST

    さらに、元山沖には「PAEK MA」(黄色マーク左)と「SAMJON」(黄色マーク右)という2隻のタンカーがいる。
    20170520 0730jst two dprk oil tankers yyy
    Source: Marine Traffic, 2017/05/20 0750JST

    一方、黄海を見ると、中朝間を往来する貨物船は多数おり、竜口港にしばらく来ていなかった北朝鮮貨物船が数隻いて、昨日は石炭・鉄鋼埠頭に1隻が着岸していた。

    米国連大使のニッキ・ハーレーが、「北朝鮮政策で米国につくのか、北朝鮮につくのか」と安保理緊急会合前の記者会見で恫喝したが、「追随勢力」は黙っていても米国の言いなりだし、小国ならともかく、中露には効かない。同記者会見で米国連大使は、「北朝鮮の体制転覆も考えていないし、北朝鮮が核・ミサイル活動を中断(total stop)すれば、話し合いもする」とも発言しており、恫喝と懐柔を組み合わせた内容になっていた。

    US Mission to the UN, Remarks at a Joint Press Availability Before UN Security Council Consultations on DPRK, https://usun.state.gov/remarks/7800

    中国浙江省寧波市から南浦に帰港する北朝鮮タンカー (2017年5月19日)

    19日、中国浙江省寧波市から南浦に帰港する北朝鮮タンカー(KUMUNSAN3)がMarine Trafficで確認された。ウラジオストック港の北朝鮮タンカーは、停泊を続けている。万景峰号は、桟橋を離れ、港内に停泊している。

    20170519 0625jst
    Source: Marine Traffic, 2017/05/19 0625JST

    Google EarthでKUMUNSAN3がいた付近を見ると、多くの石油貯蔵タンクが確認できる。
    20170519ninpo port oil tanks
    Source: Google Earth

    浙江省寧波市には、国家石油備蓄基地があるという。
    Record China, 「国家石油備蓄基地を内外メディアに初公開―浙江省寧波市」、http://www.recordchina.co.jp/b32067-s0-c30.html

    「『主体弾』朝鮮の王手だ」:「火星-12」の詩 (2017年5月19日 「uriminzokkiri」)

    19日、uriminzokkiriにアップロードされた動画。「火星-12」の成功は、「朝鮮の王手」だと。

    日本語字幕付き。

    Source: uriminzokkiri, 2017/05/19

    文ジェイン、光州民主化運動記念式典で『あなたのための行進曲』を斉唱 (2017年5月18日 「YTN」 LIVE)

    18日、光州民主化運動記念式典が開催され、文ジェインも参席した。記念式典は、9年ぶりの『あなたのための行進曲(님을 위한 행진곡)』の斉唱で閉幕した。文ジェインも大きな口を開けて歌っていた。

    北朝鮮の介入で発生したと言われた1980年5月18日の「光州事件」。北朝鮮は、「光州事件」を扱った『軍事ファッショ一味に反対する光州人民抗争』という「朝鮮記録映画」を昨年の5月18日に放送しており、今日も下記のように放送予定に入っている。

    20170517kctvasf_026980101.jpg
    Source: KCTV, 2017/05/17日放送終了直前の「明日の順序」


    私にとっては、『あなたのための行進曲』は、大学構内で聞こえなかった日がないほどよく聞いた曲で、小さくは数十人規模の学生が「反ファッショ・反米集会」で歌い、大きくは火炎瓶を持った学生が「戦闘警察」と対峙しながら歌っていた。

    今、ちょうど「朝鮮中央TV」で放送している、「朝鮮記録映画」。日本語字幕付き。

    Source: KCTV, 2016/05/18

    「加計計画『できない選択しない』 内閣府要求の日時記録」:北朝鮮式にすれば・・・ (2017年5月18日 「朝日新聞デジタル」)

    *****************
    日本中央通信(Fake media, like Trump always blames)
    일본중앙통신

    敬愛する最高領導者安倍晋三同志が、加計学園大学医学部新設に関する命令をして下さった
    경애하는 최고령도자 아베신조동지께서
    가케학원대학 의학부 신설에 대한 명령을 하여 주시었다

    日本自民党総裁であられ、日本国内閣総理大臣であられ、日本国自衛隊最高司令官であられる、我々の党と国家、自衛隊の最高領導者、安倍晋三同志の偉大な加計学園建設構想を高く支え、世界に見ろとばかりに新たな目標に向かい、果敢に突進している文部科学省の幹部と内閣府の高級幹部は、平成28(2016)年9月26日、命令執行について具体的に議論する会議を持った。
    일본자민당 총재이시며 일본국내각총리대신이시며 일본국자위대 최고사령관이신 우리 당과 국가, 자위대의 최고령도자 아베신조동지의 위대한 가케학원건설구상을 높이 받들고 세게가 보란듯이 새로운 목표를 향하여 가감히 돌진해나가고있는 문부과학성 일군들과 내각부 책임일군들은 헤이세이28(2016)년 9월26일 명령 집행에 대해 구체적으로 론의하기 위한 모임을 가졌다.

    会議では、党中央の「平成30年4月の開学を前提としろ」という厳格な命令を貫徹するための方途が討議された。山本大臣同志は、必ずやり遂げるという燃える誓いをした。
    모임에서는 당중앙의 <<헤이세이30년4월 개학을 전제로 하여라>>라고 하는 엄격한 명령을 관철하기 위한 방도가 토의되였다. 야마모토대신동지는 꼭 해내야 말겠다는 불타는 맹세를 다지었다.

    安倍昭恵同志も、愛国・愛族教育を目的とする森友学園小学校の新設に大きな力添えをして下さった。
    아베아키에동지도 애국 애족 교육을 목적으로 하는 모리토모학원 소학교 신설에 큰 힘을 주었다.

    偉大な最高領導者同志と夫人同志を頂き、日本の教育は万里馬速度で発展するであろう。
    위대한 최고령도자동지와 부인동지를 모시고 일본의 교육은 만리마속도로 발전할 것이다.
    ***************

    日本語参考文献:
    『朝日新聞デジタル』、「加計計画「できない選択肢ない」 内閣府要求の日時記録」、https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170518-00000013-asahi-soci.view-000」

    朝鮮語参考文献:
    「朝鮮中央通信」のその他の報道

    「羅津-ウラジオストック国際観光船出港」:既にウラジオストックに入港 (2017年5月17日 「朝鮮中央通信」)

    <追記>
    5月18日の「17時報道」より。このニュースは、「17時報道」でのみ報じられた。

    Source: KCTV, 2017/05/18
    ***********

    17日、「朝鮮中央通信」が、「万景峰号が、朝露両国の共同で運航を開始した」と伝えた。17日に行われた「出港式」には、「羅先市人民委員会、関係部門幹部と清津駐在ロシア連邦領事館をはじめとしたロシアのお客さん、韓国客が参加した」としている。そして、「万景峰号が、羅先-ウラジオストック国際観光船として運航を開始することで、両国間の海上交通運送手段だけではなく、経済協力と観光業を発展させることに積極的に寄与することになった」としている。

    Marine Trafficで見ると、万景峰号は、日本時間の5月18日朝7時頃、ウラジオストックに入港している。入港時点での喫水は、5.3mなので、これが増えていれば人や貨物をそれだけ積み込んだことになるし、減っていれば、ウラジオストックで北朝鮮から運び込んだ貨物を降ろしたことになる。羅先からの乗客は、いても極少数で、ロシア人が中心ではないだろうか。

    20170518 mtraf 0806jst
    Source: Marine Traffic, 2017/05/18 0805JST

    ウラジオストック港の万景峰号が入港している場所。駅のすぐ前に位置しているので、旅客船のメインターミナルなのだろう。
    20170518vvo ferrty
    Source: Google Earth

    出港式の様子は、「朝鮮中央TV」では、まだ報道されていない。

    トランプの「北朝鮮のミサイルが、これほどロシアの近くに落ちたのだから、ロシアも怒っているだろう」という、ロシア側に言わせると「余計なお世話」は、万景峰号のウラジオストック入港には影響がなかったようだ。

    「サイバー攻撃は沈静化、ハッカーはコードを売ると強迫」:北朝鮮の仕業ではなさそう、<追記>ハッカー集団のHPには、「北朝鮮の核・ミサイルデータも売る」と (2017年5月17日 「REUTERS」)

    16日、REUTERSに「サイバー攻撃は沈静化、ハッカーはコードを売ると強迫」という記事が掲載された。

    REUTERS, Cyber attack eases, hacking group threatens to sell code, http://www.reuters.com/article/us-cyber-attack-idUSKCN18B0AC

    巷では、今回のサイバー攻撃に北朝鮮が関与していると言われているが、関係ないと思う。そもそも、今回発生している事態は、サイバー攻撃でも何でもない。現象としては、メールに添付されたウィルスファイルを不用意に開いた結果ウィルスがパソコンに感染し、感染したパソコンを復旧させるための金を脅し取るというこれまでにもあった手口である。その数が急激に増えたので、「サイバー攻撃」と言われているのであろうが、状況としてはそれだけである。しかも最も被害が大きかったのは、ロシア、台湾、ウクライナ、インドと北朝鮮が政治的な意味合いから攻撃をしても全く意味がない国ばかりである。もちろん、攻撃量と被害とは必ずしも一致しないが、それでも、ある程度の関連性はあるはずである。

    北朝鮮の攻撃対象となるのは、米国、韓国、そして日本であり、しかも、攻撃の意図が「元帥様」冒涜映画を制作した米国のSONYピクチャーズのようにはっきりとしている。あの時は、まさにサイバー攻撃で、予め送っておいたウィルス付きのメールがあったのかどうかは忘れてしまったが、サーバーの中に入り込み、職員のメールを盗み出している。韓国に対するサイバー攻撃のパターンもほぼ同じで、北朝鮮のサイバー攻撃能力を誇示することを目的としている(もちろん、後日、関与は否定するが)。さらに、今回は金を要求しており、北朝鮮のように体面を重視する国が、目に見える形で小遣い稼ぎなどするとは考えにくい。

    今回のサイバー攻撃に北朝鮮が関与していると云われている理由は、過去の北朝鮮のサイバー攻撃に使われたのと類似したコードがウィルスプログラムに含まれていたからということであるが、ハッカーは、有効なプログラムであれば、どこで作られたかなど関係なく、応用しているはずである。

    今回のサイバー攻撃を北朝鮮と結びつけるのには、無理があるような気がする。

    <追記>
    17日の中国外交部定例記者会見に、この問題に関するやりとりがあった。そこに出ていた「Shadow Brokers」というハッカー集団から調べていくと、彼らのHPが見つかった。(アクセスしても危険はないと思うが、万が一のことがあるので、urlは伏せておく)

    その中にある北朝鮮関係の記述は、

    ***************
    オラクルは、Wanna Cryによる国際的なサイバー攻撃の責任は北朝鮮にあると言っている。核とサイバー攻撃、アメリカは戦争するしかないな、それ以外の選択肢はない!(皮肉だな)、新しいZero Days(米国の国家機関がウィルスを作り、そのウィルスをイランの原子力発電所の制御システムに感染させ、制御を乗っ取るというドキュメンタリー映画)はないよ。
    The oracle is telling theshadowbrokers North Korea is being responsible for the global cyber attack Wanna Cry. Nukes and cyber attacks, America has to go to war, no other choices! (Sarcasm) No new ZeroDays.
    ***************

    **************
    6月にShadow Brokersは、「Shadow Brokers当月のデータ公開」サービスを発表する。Shadow Brokersは、新たな月極の契約モデルを始める。ちょうど、会員制ワイン・セラーの「今月のワイン」のようなものだ。毎月、人々は会費を払い、会員限りのデータを毎月入手することができる。それらのデータを使って何をするかは会員次第。
    In June, TheShadowBrokers is announcing "TheShadowBrokers Data Dump of the Month" service.TheShadowBrokers is launching new monthly subscription model. Is being like wine of month club. Each month peoples can be paying membership fee, then getting members only data dump each month. What members doing with data after is up to members.

    Shadow Brokersの当月のデータ公開は:
    TheShadowBrokers Monthly Data Dump could be being:

    (いくつかの項目があり)
    ロシア、中国、イランあるいは北朝鮮の核・ミサイル計画に関する流出データ
    compromised network data from Russian, Chinese, Iranian, or North Korean nukes and missile programs
    *********************

    これも、北朝鮮の自作自演と言うのだろうか。
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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