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    「金ヨジョン朝鮮労働党中央委員会副部長談話」:「(第1)副部長同志」に看破された軽薄な日本首相の「計算」、朝鮮は甘くない、The Japan Timesのインタビュー (2024年3月26日 「朝鮮中央通信」)

    26日、「朝鮮中央通信」に以下。

    ********************
    金ヨジョン朝鮮労働党中央委員会副部長談話
    김여정 조선로동당 중앙위원회 부부장 담화

    日本側は25日午後、内閣官房長官の記者会見を通して拉致問題が解決されたということについて絶対に受け入れられないという立場を明白にした。
    일본측은 25일 오후 내각관방장관의 기자회견을 통하여 랍치문제가 해결되였다는데 대해서 절대로 받아들일수 없다는 립장을 명백히 하였다.

    また、彼らといかなる関係もない核・ミサイル懸案なる表現を持ち出しながら、我々の正当防衛に属する主権行為に干渉し、問題視しようとした。
    또한 저들과 아무런 관계도 없는 그 무슨 핵 및 미싸일현안이라는 표현을 꺼내들며 우리의 정당방위에 속하는 주권행사를 간섭하고 문제시하려들었다.

    日本は歴史を替えて地域の平和と安定を図り、新たな朝日関係の第一歩を踏み出す勇気が全くない。
    일본은 력사를 바꾸고 지역의 평화와 안정을 도모하며 새로운 조일관계의 첫발을 내디딜 용기가 전혀 없다.

    解決しろと言ったところでできず、解決することもできない不可克服の問題に執着している日本の態度がこれを物語っている。
    해결될래야 될수도 없고 또 해결할것도 없는 불가극복의 문제들을 붙잡고있는 일본의 태도가 이를 말해준다.

    最近、何回も周囲の耳目を集めた岸田首相の朝日首脳会談関連発言は、自分の政治的目的に他ならないとみることができる。
    최근에 여러차 주위의 이목을 끈 기시다수상의 조일수뇌회담관련발언은 자기의 정치적목적에 따른것이라고 볼수 있다.

    史上最初の水準の低支持率を意識している日本首相の戦略的な計算に朝日関係が利用されてはならない。
    사상최저수준의 지지률을 의식하고있는 일본수상의 정략적인 타산에 조일관계가 리용당해서는 안된다.

    「前提条件がない日朝首脳会談」を要請しながら、先に扉を叩いたのは日本側であり、ただ我々は日本が過去に束縛されずにあらたな出発をする姿勢になったのなら歓迎するという立場を明らかにしただけである。
    《전제조건없는 일조수뇌회담》을 요청하면서 먼저 문을 두드린것은 일본측이며 다만 우리는 일본이 과거에 얽매이지 않고 새 출발을 할 자세가 되여있다면 환영할것이라는 립장을 밝혔을뿐이다.

    我が政府は、日本の態度を再び明白に把握し、したがって結論は日本側とのいかなる接触も、交渉も無視し、拒否する。
    우리 정부는 일본의 태도를 다시한번 명백히 파악하였으며 따라서 결론은 일본측과의 그 어떤 접촉도,교섭도 외면하고 거부할것이다.

    朝日首脳会談は我々において関心事ではない。
    조일수뇌회담은 우리에게 있어서 관심사가 아니다.

    主体113(2024)年3月26日
    주체113(2024)년 3월 26일
    平壌
    평 양 (끝)
    www.kcna.kp (주체113.3.26.)
    ******************************

    「(第1)副部長同志」に見事に看破された、軽薄な日本首相の「計算」。「外交の岸田」だかなんだか知らないが、戦争当事国に飛んで政治ショーを展開することはできても、朝鮮は甘くないことを思い知ったことであろう。

    <追記>
    帰国早々、The Japan Timesのインタビューがあり、早速、記事になっていた。基本的にブログに書いていることを話しただけなのだが…

    https://www.japantimes.co.jp/news/2024/03/27/japan/politics/north-korea-flip-flop/

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    非公開コメント

    No title

    海外への御出張お疲れ様でした。
    いつも興味深く拝見しております。


    ”前提条件なし”の首脳会談への意欲を繰り返し表明した岸田首相。
    金與正副部長の返答は「拉致問題に拘泥しないなら」
    事実上、共和国の前提条件は”拉致問題の棚上げ”でしょう。

    そして、林官房長官の25日の「解決済みとの主張は全く受け入れられない」発言。
    日本政府の事実上の前提条件は”拉致問題を含めた協議”でした。

    下準備の段階で、真っ向から立場が衝突する以上、副部長(および金正恩委員長)がさっさと手を引くのも当然の帰結と言えるでしょう。


    私が気になるのは、岸田首相が日朝首脳会談、というより拉致問題にどこまで真剣であったかです。
    副部長が”拉致問題棚上げ”に繰り返し言及したことを踏まえて、なぜ即座に官房長官から「全く受け入れられない」と釘を刺させたのか。
    外相経験のある岸田首相なら、こんなパンチを食らわせたら交渉が決裂することは容易に想像できただろうに、と不可解に思います。

    やはり、首相には日朝交渉のビジョンなど何もなく、国内向けの”人気
    取り””拉致問題やってますアピール”に過ぎなかったのでしょうか。
    もし、一発逆転の日朝首脳会談を真剣に考えていたのだとしたら、副部長の(事実上、最高指導者からの)メッセージに対して、あまりに悪手だったというべきでしょう。仮に副部長の談話を、対韓、対米関係を踏まえた対日工作、単なる揺さぶりと考え、現実味のない提案として日本政府が軽くあしらっのだ、というなら話は別かもしれませんが。


    今後、岸田首相は今回の事態に関して、家族会等へ何と弁明するつもりなのでしょうか。また、仮に平壌へ行く日が訪れたとして、常に欠かさず襟につけている”ブルーリボンバッジ”を外す覚悟があるのか。
    国民感情に敏感な岸田首相が、日朝交渉において何らかの有効な打開策を打てるかというと、先生のご指摘の通り、私もはなはだ懐疑的であります。
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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