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    「<児童映画>三男の優しい心」:金ファミリー三兄弟との関係は (2015年5月31日 「朝鮮中央TV」)

    別記事にも書いたようにKCTVストリームが約1週間ぶりに復活した。「孝女」という映画をやっていたが、北朝鮮の国内生産商品流通システムの一端が分かるような場面もありおもしろかった。途中から見たし、肝心な会話が切れてしまっていたので、記事にできるかどうかは分からない。

    「児童放送時間」に放送された「<児童映画>三男の優しい心」はおもしろかった。

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    Source: KCTV, 2015/05/31放送

    ストーリーの概要は、以下のとおりである。
    1.ある村に貧しい三兄弟が住んでいた。
    2.兄2人は欲張りだったが、三男は優しい子供であった。
    3.ある日、3人は山に高麗人参を採りに行く。
    4.深い穴の中に高麗人参を見つける。
    5.一番体の小さい、三男がロープで下りていき高麗人参を採集、兄2人は上で待っている。
    6.兄たちは、三男に高麗人参を分けたくなかったので、三男を引き上げることなく、その場に残して帰ってしまう。
    7.穴の中に取り残された弟は、穴に棲む「天竜」と出会う。
    8.「天竜」は、心の優しい三男に高麗人参をやり、家に帰してやろうとうする。
    9.しかし、尾が切れて飛べなくなった「天竜」を可愛そうに思った三男は、「天竜」を助けようと命がけで朝露を集める。
    10.朝露と高麗人参を混ぜた薬を「天竜」に飲ませると、「天竜」の尾が再び生え、飛べるようになった。
    11.「天竜」は、心の優しい三男に「願いの叶う魔法の壺」を与える。
    12.三男は村に戻り、その魔法の壺を使い、貧乏な村人を豊かにしてやる。
    13.贅沢暮らしで金を使い果たしてしまった兄たちは自分たちの行動を恥じ、一度村から出て行くが、心の優しい三男に呼び戻され、再び3人で仲良く暮らすようになる。

    よくある昔話といえばそれまでだが、ここに出てくる兄弟の顔が何とも面白い。

    長男、誰かと似ていると思わないか。
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    Source: KCTV, 2015/05/31放送

    この人か?
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    Source: dongA. com,「 [단독] 北 김정남, 여인과 파리에… 장성택 묻자 고개 푹 숙이며…」、http://news.donga.com/3/00/20140930/66824704/1

    次男、誰かと似ていると思わないか?
    20150531_kctv1asf_20150531_172006731.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/31放送

    この人か?この人は、5月20日、ロンドンで開催されたエリック・クラプトンのライブに女性と共に現れたと。
    kjc714083001
    Source: dongA. com、「“김정은 집권이후 처음 모습 드러낸 친형 김정철”」、http://news.donga.com/3/00/20150522/71408307/1

    これが心が優しい三男。
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    Source: KCTV, 2015/05/31放送

    似てはいないが、一応、この人か。
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    Source: 『労働新聞』、「경애하는 김정은동지께서 조선인민군 제810군부대산하 신창양어장을 현지지도하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2015-05-15-0001&chAction=L
    ********************
    <追記>
    この頃の写真であれば、何となく似ている。
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    Source: KCTV, 2014/04/21 モランボン楽団公演の背景スクリーン
    *********************

    この「児童映画」は、韓国・統一部HP情報では、2004年6月30日に初回放送されているので、金ファミリーの三男の継承が確定するかなり前である。その点からすれば、何の関係もないのかも知れないが、長男と次男が何とも本物に似すぎている。

    放送頻度を見ると、2004年2回、2006年1回、2007年1回、2009年1回、2010年1回、2012年1回、2013年1回、2014年4回、そして2015年の今日の放送となっている。金正恩時代になってから放送頻度が増えているが、三男と何らかの関係があるからかもしれない。

    この「児童映画」には、病気のお祖父さんと暮らす心の優しい女の子も登場する。
    20150531_kctv1asf_20150531_173847882.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/31放送

    後ろに立っているこの人と結びつけるのは、考えすぎか。
    20150531kyj3.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/29

    はたして、「心の優しい三男」は、「村」から出て行った、長男を呼び戻して仲良く暮らすことができるのだろうか。

    <追記>
    Wiki情報ですが、1999年に制作されたようです。

    https://mirror.enha.kr/wiki/%EC%A1%B0%EC%84%A04.26%EB%A7%8C%ED%99%94%EC%98%81%ED%99%94%EC%B4%AC%EC%98%81%EC%86%8C

    KCTVストリーム復活 (2015年5月31日 「North Korea Tech」)

    5月31日に昼前後からKCTVストリームが復活した。ストリーミング自体は切れることがなくなり、入力信号が切れていると思われる「no signal」は時々発生するものの、取りあえず元の状態に戻った。

    KCTVストリームに関する情報が何か出ていないかと、North Korea TechHPを見に行ったら、ストリーミングに関する情報はなかったものの、いくつか興味深いことが書かれていた。簡単にまとめておくと以下のとおりである。

    1.KCTVがインテルサット21を使って、タイコム5ではカバーできてなかった北南米とヨーロッパの一部をカバーする衛星中継を始めた。ただし、HDではなくSD放送。カリフォルニアで不安定ながらも1.2mのパラボラで受信したという報告有り。1.2mのパラボラで受信できるとは羨ましい限り。

    North Korea Tech, "Reception check: KCTV’s new satellite feed", https://www.northkoreatech.org/2015/05/11/reception-check-kctvs-new-satellite-feed/

    2.KCTVのHD設備は、中国中央TV(CCTV)より供給された。価格にすると80万ドル相当。過去記事にも書いたように、タイコム5の送信周波数がHD放送帯域に変更された(2015年1月19日のNorth Korea Tech記事)。
    周波数:3696MHz
    水平偏波
    シンボルレート:4167
    DVB-S2フォーマット

    North Korea Tech, "KCTV launches HD satellite broadcasts", https://www.northkoreatech.org/2015/01/19/kctv-launches-hd-satellite-broadcasts/#more-6833

    3. しかし、実際の放送のほとんどはSDのまま放送されている。金正恩の「革命活動」を紹介する「朝鮮記録映画」などがワイドスクリーン化されているが、画面サイズの変更のみで、内容はSDのままとのこと。ストリーミングやuriminzokkiriからのダウンロードでは、SDなのかHDなのかは確認できなかったため、拙ブログでもワイドスクリーンの番組については、HD化されたと書いてきたが間違いであったようである。

    North Korea Techによると、「番組制作者の当然の選択として、金正恩の活動を撮影するにはHDカメラが使われているはずであるが、編集作業は依然としてSDベースで行われているのではないか」ということである。

    では、HDで放送されている番組はないのかというと、実はある。放送開始直後と放送終了間際に、女性放送員が出て「視聴者の皆さん、こんにちは。今日は5月24日日曜日、陰暦で4月1日です。ただ今から、朝鮮中央テレビ放送を開始いたします」などとアナウンスをする場面である。ストリーミングでは画面サイズがワイドになることは確認できるものの、画質までは分からない。

    ストリーミングからのキャプチャのため、違いはほとんど分からない。
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    Source: KCTV, 2015/05/24放送

    しかし、North Korea Techは、YouTubeにこの変化がはっきりと分かる動画をアップロードしている。これは、放送終了間際の「明日の放送順序」とそれに続く女性放送員による放送終了のアナウンスであるが、画質ががらっと変わる。女性放送員の肌や背景の絵を見ているとその違いがはっきりと分かる。

    https://youtu.be/2dSenEWQfEo

    で3分頃から始まるアナウンスがHDであるが、YouTubeの動画設定を1080p(HD)にして見ていると、その違いに感動する。

    North Korea Techは、開始と終了のアナウンスは、生放送なのでHDカメラで撮影したデータを編集することなく送出できるので、HD化されているのではないかと書いている。

    North Korea Tech, "KCTV’s slow move to high-definition, what’s taking so long?", https://www.northkoreatech.org/2015/05/15/kctvs-slow-move-to-high-definition-whats-taking-so-long/

    <追記>
    今、放送終了のアナウンスを聞いていた。音質とHDの関連は分からないが、女性放送員が頭を下げる際、マイクと服がすれる音が聞こえていた。

    「金星学院学生発表」:モランボン楽団のような振り付け、リュ・ジナのような声 (2015年4月25日 「朝鮮中央TV」)

    少し前のことになるが、4月25日に「朝鮮中央TV」で、「金星学院学生発表」という番組が放送された。「金星学院」は、1989年代末に設立された「芸術人養成学校」ということである。そのためか、「発表」会に出演した学生たちのレベルも全国歌謡公演出演者などと比べるとレベルが高い。

    この番組は、40分ほどの番組であるが、歌、カヤグム演奏、楽器演奏、踊りなどで構成されている。興味深かったのは、「学ぼう」を歌った学生たちの振り付けが、なんとなくモランボン楽団の歌唱組的であったのと、「燃え上がれ、たき火よ」を歌った女子学生の声が、何となくリュ・ジナにつながるところがあったことだ。

    将来、モランボン楽団(か、さらに新しく組織される楽団)を担う「芸術員」がこの学校から出てくるのかもしれない。

    例によって、YouTubeにこれらの歌に日本語字幕を付けてアップロードしておいた。動画は連続ではなく、別々にアップロードしてある。

    「学ぼう」
    201500530peuja1.jpg
    Source: YouTube, https://youtu.be/V6QCyqyfkaQ

    「燃え上がれ、たき火よ」
    20150530udunp1.jpg
    Source: YouTube, https://youtu.be/NGGf62lzub8

    「敬愛する金正恩同志が人民軍隊で新たに建設している総合育苗場を現地指導された」:「朝鮮中央通信」HP、思想引き締め、久々の金ヨジョン同行、やはり懐妊か、KCTVストリーム不調 (2015年5月29日 「労働新聞」)

    「朝鮮中央通信」HPの接続状況はかなり改善したが、以前と比べると開けない時間が長い。過去記事には、同HPが攻撃されているのではないかと書いたが、そうではなくて、HPの構成変更に伴い更新の時間がかかる状況になっている可能性もある。

    この記事を書いている今も開けない状態になっているが、新しい記事の掲載にかかる時間が長くなっているからかもしれない。構成変更では、これまで「最新ニュース」に掲載されていた金正恩の「革命活動」報道を一般報道から分け、「最新ニュース」のところに「革命活動」報道が掲載されなくなった。なぜ「革命活動」報道を分けたのかは分からないが、昨今、韓国で言われている「思想引き締め」の動きと関連し、「元帥様」の権威を維持するために、一般報道と分けたのかもしれない。

    『労働新聞』HPでは、紙ベースの「革命活動」報道をjpeg化してトップに置いている。また、複数の「革命活動」を同じ日にこなした場合は、flashを使って入れ替わり立ち替わり表示するような工夫をしている。そして、写真の下にある「最新ニュース」(HP上では、そのようなタイトルは付けられていないが)リストの中には、「革命活動」は含まれていない。

    「元帥様」は、「青年達に高尚な精神と美風を抱かせた」、「党組織と青年同盟組織」に「感謝文」を送っているが、これも思想引き締めと関連しているのかも知れない。特に、若い世代で思想的な緩みが発生しているのかもしれないが、「感謝文」では、「生まれながらにして悪い人はおらず、集団の力で教養改造できない青年はいない」と書かれており、「教養改造」が必要な「青年」が増えており、組織的対応が迫られているとも読み取れる(お父さんかお祖父さんの言葉の引用の可能性もあるが)。

    『労働新聞』、「감 사 문 청년들을 고상한 정신과 미풍을 지닌 시대의 선구자들로 키워낸 당조직들과 청년동맹조직들에게」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2015-05-27-0001&chAction=L

    さて、記事のタイトルにある「現地指導」は、人民軍の育苗場を訪れた「元帥様」が、よくやっていると褒めたという話である。注目したのは、久しぶりに金ヨジョンが黒いスーツを着用して同行しており、体型を見ると、かなり太っているように見える点である。8枚の小さな写真の1枚だけに写っているだけであるが、やはり懐妊しているのかもしれない。

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    Source: 『労働新聞』、「경애하는 김정은동지께서 인민군대에서 새로 꾸리고있는 종합양묘장을 현지지도하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_06_01&iPageType=2

    「朝鮮中央TV」で放送された「録画報道」では、さらに多くの写真が公開されている可能性があるが、ストリームは不安定な上、18時前後で止まってしまい、uriminzokkiriからはダウンロード不能の状態が続いており、「録画報道」の確認はできていない。

    その「朝鮮中央TV」のストリームであるが、サーバー能力が転送データを処理し切れていないようで、転送がしばしば停止し、その後、サーバー自体がダウンしてしまっているように思われる(攻撃を受け、サーバーへの負荷が増大している可能性も排除できないが)。「朝鮮中央TV」のHD化に伴い、転送データ量が増え、それを処理しきれなくなっているのかもしれない。ここ数日の停止は、それを調整していたのかもしれない。以前の設定でもブチブチ切れてはいたが、それでも視聴することはできていたので、元に戻してもらいたいものである。この記事を書きながらテストパターンを見ていたが、しばらく前に切れてしまった。

    <追記>
    やっと「朝鮮中央TV」の「録画報道」を見ることができた。この「現地指導」報道では、40枚の静止画使われ、3枚に金ヨジョンが写っている。室外2枚、室内1枚であるが、静止画に出ていない場面では、休憩させているのかもしれない。

    20150531kyj1.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/29

    20150531kyj2.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/29

    20150531kyj3.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/29

    「小さな手桶で突然の雷を避ける」:SLBMの水中発射シーン動画か? (2015年5月27日 「uriminzokkiri=TV」)

    「uriminzokkiri」に北朝鮮のSLBM水中発射シーンと思われる動画が掲載された。CGや他国の発射シーンを切り貼りした可能性は排除できないが、日本語字幕を付けてYouTubeにアップロードしておいた。

    20150528urislbmlunch.jpg
    Source: YouTube, https://youtu.be/lQ-VpBkhS5E

    <追記>
    大変興味深いコメントを頂いたので、追記しておく。

    米軍トライデント1の水中発射シーン
    886.jpg
    Source: YouTube, https://www.youtube.com/watch?v=uljVI4m5e3c

    urimonzokkiri動画と左に写っているアンテナらしきものはほぼ同じ位置にある。uriminzokkiriでは、トライデント1の発射画像よりもズームアップしてある。これが同じ画像であるか否かは、偶然性に左右されるやはり泡がポイントとなるのではないだろうか。

    私は、泡の位置関係や形はほぼアイデンティカル(同一)と見たが、どうだろうか。

    北朝鮮、「国家海事監督局」HP開設 (2015年5月26日 「聯合ニュース」)

    「聯合ニュース」によると、北朝鮮が「国家海事監督局」HPを開設したと。
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150526-00000027-yonh-kr

    webは、
    http://www.ma.gov.kp/
    からアクセスできるが、今、アクセスが集中しているためか動作が鈍い。

    船舶情報や船員情報をオープンにすることで、制裁対象とされないことを狙っているのか。

    20150526dprkmrine.jpg
    Source: 국가해사감독국 HP, http://www.ma.gov.kp/

    「国家海事監督局」庁舎。「先軍朝鮮の太陽金正恩将軍万歳!」とスローガン。新しい建物のようだ。
    dprkmarinetimeoffice.jpg
    Source: 국가해사감독국 HP, http://www.ma.gov.kp/

    「船員技術資格証明文献確認」で「金ヨンナム(김영남)」を検索すると22件出てくる。例によって、金日成、金正日、金正恩ではヒットなし。さらに、金敬姫、金ヨジョン、そして張成沢もヒットなし。
    dpakseamankimyn22.jpg
    Source: 국가해사감독국 HP, http://www.ma.gov.kp/

    1953年11月4日生まれの金・ヨンナムの例では、
    ・資格番号:333158
    ・世界海上遭難安全体系2級無線通信士
    ・適用制限、なし
    ・発給日時:2010年5月30日
    ・満期日時:2015年5月29日
    ・証書番号:1879809014662
    ・証書名:専門訓練一般
    などと出てくる。
    kimyn19531.jpg
    Source: 국가해사감독국 HP, http://www.ma.gov.kp/

    なお、船舶名検索で、「万景峰」や「清川江」などと入れても出てこない。その他、登録番号、呼出符号、国際海事機構番号などで検索可能であるが、いずれもサンプルがなく試すことができない。

    また、海事関係法令のpdfファイルでのダウンロードもできるようになっており、「大同江汚染防止法」など、2014年10月22日に改定された法律もあり、興味深いものがあれば、追って紹介することにする。

    再び「朝鮮中央通信」、接続状態が極めて悪い (2015年5月25日)

    「朝鮮中央通信」HPの接続状態が極めて悪い。昼間の時間帯に接続できていたが、再び繋がらなくなってしまった。「労働新聞」HPとuriminzokkiriは閲覧可能(uriminzokkirino動画ダウンロードは不可)。

    「朝鮮中央TV」はサッカーの録画放送をしている最中、放送開始後16時40分ぐらいで途切れてしまった。

    「朝鮮中央通信」は北朝鮮国内に設置された北朝鮮官営サーバー、「朝鮮中央TV」は韓国内に設置された民営サーバーなので、運用主体の性質が全く異なるが、同時に止まっているというのは、何か関連があるのだろうか。

    「日本特有の狂乱劇」:総連議長次男逮捕を非難するuriminzokkiri動画、官房長官、米大統領、日首相も登場 (2015年5月23日 「uriminzokkiri」)

    uriminzokkiriに総連議長次男を「松茸不正輸入容疑」で逮捕したことに反発する動画が掲載された。管官房長官、オバマ大統領、安倍首相などが登場する「狂乱劇」、結末やいかに。

    結末は、日本語字幕を付けた下の動画をご覧あれ。

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    Source: YouTube, https://youtu.be/yxE_2RZVEKU

    朝鮮中央通信、サイバー攻撃を受けているのか? (2015年5月21日)

    先週ぐらいから時々症状は出ていたのだが、昨日から、「朝鮮中央通信」への接続が不可能になっている。サーバーへの接続が妨害されているような感じなので、DosかDDos攻撃ではないだろうか。

    ハッカー集団であれば、自らの能力を誇示するために声明等を出すと思うのだが、今回はそれは出ていないようだ。だとすると、韓国からの攻撃なのかもしれないが、特に報復をするような理由もない状況で攻撃をするだろうか。

    いずれにせよ、「朝鮮中央通信」を朝一番チェックできないのは痛い。

    『労働新聞』やuriminzokkiriは正常に接続できるので、特定の国家や集団による仕業ではないのかも知れない。

    <追記>
    そう書いたら、「朝鮮中央通信」HPが復活していた。単なるメンテナンスだったのかも知れない。

    「<記録映画>幸福の記念写真」:「元帥様」が人民と撮影した記念写真の逸話集 (2015年5月29日 「朝鮮中央TV」)

    5月20日、「朝鮮中央TV」で「幸福の記念写真」と題する「記録映画」が放送された。「記録映画」というカテゴリーであるが、指導者の「革命活動」を紹介する「朝鮮記録映画」とは違い、指導者と朝鮮人民の関係を描いたような内容が多い。

    今回の「記録映画」は、タイトルのとおり、「元帥様」と撮影した写真にまつわるエピソード集である。エピソードは、過去の「報道」の中で伝えられたものがほとんどであるが、私が聞き落としているか忘れているものがいくつかあったので、紹介しておく。
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    Source: KCTV< 2015/05/19放送

    まず、「元帥様」が平壌市ミョハン山登山少年団野営所を訪問したときのエピソードである。同野営所を訪問した「元帥様」は、「子供たちはどこに行ったのか」と野営所幹部に尋ねた。幹部は「ミョハン山登山に行ったので、5時頃にならなければ降りてきません」と答えると、「元帥様」は、「連れてこい。ここまで来て子供たちにも会わず、記念写真も一緒に撮ってやらなければ、子供たちが残念がるだろう。待っているから、早く連れてこい」と言った。そしてナレーションが、「子供たちを待って、30分。その1秒、1秒が先軍領導の道におられる我々の元帥様にとっては、千金のような時間でした」と続ける。

    そして、記念撮影。
    20150519_kctvasf_20150520_131401870.jpg
    Source: KCTV< 2015/05/19放送

    引率教員に携帯で連絡をしたのか、誰かが走って行ったのかは不明。「元帥様」が来ると分かっていればみんな待っているはずなのだが、おじいさんの時代から何の予告もなく突然やってくるということになっている。「朝鮮芸術映画」の中にも、偶然自分が不在の時に「将軍様」がやって来て残念がるシーンがしばしば出てくる。

    NLL付近に位置する「チャンジェ島・ム島」の警備隊を視察する際に「最高司令官同志」が乗った「28馬力の木船」。
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    Source: KCTV< 2015/05/19放送

    「木船」上で撮影した「記念写真」
    20150519_kctvasf_20150520_132454275.jpg
    Source: KCTV< 2015/05/19放送

    「木船」にはその後、赤い「革命史跡物標識」が掲げられ、「最高司令官同志」が座った部分はきれいに整備されたか、カバーが掛けられている。
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    Source: KCTV< 2015/05/19放送

    駐屯部隊がいる島であれば、軍用船もあるはず。「最高司令官同志」の「ペッチャン(勇猛果敢さ)」を見せる逸話である。

    次は、板門店の話である。「最高司令官同志」が板門店を訪問したとき、警備兵達は「声のない万歳を叫んだ」と警備兵の一人が語っている。「最高司令官同志」が来たことを敵に察知されないためなのか、騒ぎを敵に利用されないためなのかは分からない。口を押さえている兵士もいる。
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    Source: KCTV< 2015/05/19放送

    「最高司令官同志」は「みんなに会いたくて来た。記念写真を撮ろう。みんなどこに行ったんだ。こんなに少ししかいないのか」と言った。兵士が「みんな警備に行っており、残っているのは私達だけです」と答えると、「最高司令官同志」は、「大丈夫だ。最高司令官がここに来たというのに、敵が手を出せるはずがない。みんな連れてこい」と笑いながら言った。そして、全員を集めて記念写真を撮った。

    警備兵がいるポスト。
    20150519_kctvasf_20150520_133937088.jpg
    Source: KCTV< 2015/05/19放送

    「最高司令官同志」に呼ばれていなくなったポスト。
    20150519_kctvasf_20150520_134126862.jpg
    Source: KCTV< 2015/05/19放送

    そして、金日成親筆碑の前に全員集まり記念撮影。
    20150519_kctvasf_20150520_134314524.jpg
    Source: KCTV< 2015/05/19放送

    ナレーションは、「敵と銃口を交える板門店ではこれまでになかった爽快な事変でした」と語っている。

    「カンナム中隊」で「革命史跡碑」を磨く女性兵士。使っている布に注目すると、磨く部分が赤く塗られている。どうやら、「革命史石碑」を磨く専用の布があるようだ。
    20150519_kctvasf_20150520_134940534.jpg
    Source: KCTV< 2015/05/19放送

    皆、同じ専用布を使って磨いている。
    20150519_kctvasf_20150520_135029298.jpg
    Source: KCTV< 2015/05/19放送

    「記録映画」はもちろん、この布を見せるためのものではない。右側の女性兵士(政治指導員)は、前回、「最高司令官同志」が「カンナム中隊」を視察し、全隊員と個別に写真を撮ったとき、いなかった。「最高司令官同志」は、必ずまた戻ってくると約束して去って行ったので、写真を撮れなかったこの女性兵士は泣きながら「革命史跡碑」を磨き、「最高司令官同志」の再来を待っている。しかし、この女性兵士(政治指導員)は、道党学校に入学することになり、部隊を去らなければならない。つまり、「最高司令官同志」と写真を撮る機会がなくなってしまうことになる。

    「江原道党学校」で勉強する「政治指導員」(中央)。学生のほとんどが男性というのが特徴的である。
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    Source: KCTV< 2015/05/19放送

    しかし、「全国中隊長会議」に参席した際に、この女性「政治指導員」がいた部隊の軍官と会い、「最高司令官同志」が軍官に「政治指導員」を連れてくることを命じる。そして、撮った記念写真。
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    Source: KCTV< 2015/05/19放送

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    Source: KCTV< 2015/05/19放送

    「最高司令官同志」が女性兵士と腕組みをして撮った記念写真は、これまでもたくさん紹介されている。しかし、記事を書いていて思ったのだが、モランボン楽団員との集合写真や腕組み写真がない。李雪主夫人が腕組み写真は許さないのかもしれないが、集合写真ぐらいあってもよさそうなものだが。

    「敬愛する金正恩同志が大同江スッポン工場を現地指導された」:金正恩これまでにない「激怒」報道、5月中旬に「怒る」なぞ (2015年5月19日 「労働新聞」)

    金正恩が「大同江スッポン工場を現地指導」し「激怒」したという記事が『労働新聞』に掲載された。金正恩が、「怒った」という報道は、2012年5月9日の「万景台遊技場」の「現地指導」の際に、

    「遊技場構内の歩道ブロックの間に雑草が生えているのをご覧になった敬愛する金正恩同志は、残念な表情をされ、一本ずつご自身で草を抜かれながら、管理者の目にはこのようなことが見えないのか、遊技場管理者が主人らしい立場と職場に対する愛着、人民のためにサービスしようとする良心があれば、このような仕事をすることができるのか、設備改善のようなことはできないとしても、人の手がありながら雑草もなぜ抜くことができないのか、遊技場がこんなに情けないとは考えも及ばなかったと、灯台下暗しとはまさにここのことを言うのだと激しい語調で語られた」(拙ブログ過去記事の翻訳より、http://dprknow.blog.fc2.com/blog-entry-182.html)

    などと伝えられているが、上の過去記事にも書いたとおり、このときは「激怒」という言葉は使われていなかった。しかし、今回「スッポン工場」現地指導では、「激怒」という言葉が使われており、「遊技場」の管理状態を叱責した時より何倍もレベルアップしている。

    このように強く叱責できるようになったのは、あれからほぼ2年が経過し彼の権力基盤が強固になったことの表れなのか、「スッポン工場」が管理運営がそれほどまでに悪かったのかは分からない。しかし、「将軍様」の「現地指導」が入り、特別措置として「淡水タラバエビ」の卵まで送っている「工場」である。それにもかかわらず、「激怒」しているのは、やはり管理運営が相当に悪かったのであろうか。

    偶然の一致なのかも知れないが、「万景台遊技場」と今回の「スッポン工場」の「現地指導」の時期が非常に近いという点である。過去、お爺さんかお父さんが「現地指導」した際、5月中旬に指導先で叱責をしたという事例があるのかも知れない。

    もう一つ考えられるのは、玄永哲粛正説との関連で、「元帥様」は理由もなく「激怒」して粛正することはしない。人民のためを考え、それに反するような行為があれば「激怒」して叱責するということを示そうとしたのかも知れない。

    また、「党創建70周年」にも触れているので、「元帥様」の指導より、「党創建70年」までに輝かしい実績を上げた「見本工場」に変身するという、下地作りなのかも知れない。

    以下では、『労働新聞』に掲載された同記事全訳しておく。

    ************************
    敬愛する金正恩同志が大同江スッポン工場を現地指導された

    朝鮮労働党第1秘書であられ、朝鮮民主主義人民共和国国防委員会第1秘書であられ、朝鮮人民軍最高司令官であられる敬愛する金正恩同志が、大同江スッポン工場現地指導された。

    黄炳瑞同志、オ・スヨン同志、李ジェイル同志、チョ・ヨンウォン同志が同行した。

    大同江スッポン工場は、昔から貴重な補薬剤として広く知られてきた、味がよく、栄養価が高いスッポンを我々人民に供給してくださろうと、お心遣いをしてこられた偉大な将軍様の直接的な発議により建設された規模が大きなスッポン養殖場である。

    敬愛する金正恩同志は、この工場で生産を正常化できていないという報告を受け、実態を把握するために訪問したと述べられた。

    敬愛する金正恩同志は、大同江スッポン工場のあちこちを見て回られながら、生産及び管理運営状況を具体的に把握され、工場実態に対し厳しく指摘された。

    敬愛する金正恩同志は、生涯の最後の時期、大同江スッポン工場を視察され、ついに我々人民に薬剤としてだけ使われているスッポンを食べさせることができるようになったと、大変喜ばれた将軍様の涙ぐましい出来事が刻み込まれている工場が、どうしてこんなに情けない状況になったのか、呆れて言葉も出ないと仰った。

    敬愛する金正恩同志は、偉大な将軍様が自ら訪問された工場に革命史跡教養室も作らないことは、全く理解できない問題である、将軍様の領導業績を心臓に深く刻むことができない従業員は生産で主人らしい仕事(訳注:責任のある仕事)ができるはずがないと仰り、工場の雰囲気が工場の雰囲気がこれまで回られた他の工場とは完全に違うと述べられた。

    敬愛する金正恩同志は、工場で偉大な将軍様の業績を台無しにしていると仰り、将軍様の領導業績を通じた教養事業もしっかりとしていないこんな単位が生産を正常化できないというのは、自明の事実であると激しい語調で指摘された。

    敬愛する金正恩同志は、党の戦闘的スローガンもきちんと掲げられていない工場内からは脈のないため息ばかり聞こえると仰り、工場が稼働していない状態にまで至ったということは驚くほどだ、こんな単位は初めて見たと激怒して仰った。

    敬愛する金正恩同志は、偉大な首領様と党の領導業績を固守し、輝かせる問題を最優先する単位では、全ての仕事がうまくいき、人民が党政策の実質的な徳を得ており、労働党万歳の声、社会主義万歳の声が響き渡っているが、そうではない単位では、敗北主義のため息ばかり聞こえてきており、条件を保障してやっても座ったままぐずぐずということが、我々が想起しなければならない教訓であると述べられた。

    敬愛する金正恩同志は、党から淡水タラバエビを育てろと卵を送ってやり、必要な対策も立ててやったのに、工場では2年過ぎても養殖場を完工することができずにいると言われ、これは工場幹部の無能と固まった思考方式、無責任な勤務態度の発露であると厳しく指摘された。

    敬愛する金正恩同志は、電気の問題、水の問題、設備の問題が引っかかり、生産を正常化できないというのは、話にもならない泣き言だと言われ、工場幹部は、時代の激しい息づかいを全く感じることができておらず、冬眠している、偉大な将軍様がこの事実をお知りになったら、どれほど胸を痛められるだろうか考えてみたのかと激怒しながら仰った。

    敬愛する金正恩同志は、大同江スッポン工場が現代化事業もきちんとしていないと言われ、水質測定及び自動操縦体系を構築せず、この工場でのように養殖場内部を監視するカメラだけ設置していることが、何が総合調整室で、現代化なのかと指摘された。

    工場で養殖に必要な水の保障及び循環体系はもちろんのこと、えさの保障対策も科学的にやらなければならないのに、条件と環境について云々しながら、提起される問題を自らの力で解決することができておらず、科学技術普及室も作っていないと言われ、先進技術を積極的に受け入れなければ、生産が後退するのを防ぐことができないと仰った。

    敬愛する金正恩同志は、今、全国の千万軍民が朝鮮労働党創建70周年に捧げる立派な贈り物を準備しようと昼夜を分かたない緊張した戦闘を展開しているのに、いったいこの工場の幹部と従業員は、10月の大祝典場にいかなる成果を抱いて入ってこようとしているのか分からないと仰った。

    敬愛する金正恩同志は、この工場でのような仕事をしていては、偉大な将軍様の念願を実現することができず、結局は党の権威まで毀損させる厳重な結果をもたらす可能性もあると言われ、どんなことがあっても大同江スッポン工場を人民が実際に徳を得る工場、先進的な養殖方法と技術が導入された我が国養殖の見本単位に転変させなければならないと強調された。

    敬愛する金正恩同志は、大同江スッポン工場で季節に関係なく、養殖を安全にできるよう、電力保障対策をしっかりと立てる問題、我々の力と技術で生んで育てた設備を製作し、防疫施設をしっかりと整え、全般的な生産工程を自動化するための問題、餌を100%国産化するための問題、養殖を科学化するための研究事業を力強く展開するための問題など、工場事業を根本的に改善することにおける課業と方法を明らかにされた。

    *ボールドは『労働新聞』記事のママ

    『労働新聞』、「경애하는 김정은동지께서 대동강자라공장을 현지지도하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_06_01&iPageType=2
    ***********************

    「激怒」した「金正恩同志」
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    Source: 『労働新聞』、「경애하는 김정은동지께서 대동강자라공장을 현지지도하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_06_01&iPageType=2

    激怒した表情
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    Source: KCTV, 2015/05/19放送

    足をかけることはよくあるが、いつもと少し雰囲気が違う
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    Source: KCTV, 2015/05/19放送

    足の組み方からも「激怒」が伝わってくる。
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    Source: KCTV, 2015/05/19放送

    送ってやった「淡水タラバエビ」を持って。
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    Source: KCTV, 2015/05/19放送

    <追記>
    「金正恩同志」の「現地指導」の後には、必ず何らかの音楽を流している。多いのが「運命も未来も委ねた方」であるが、今回の「激怒」現地指導の後には「最後の勝利に向かい前進」を流している。この選曲からは、「スッポン工場」の問題点を改善することで「最後の勝利」、当面は「党創建70周年大祝典」に向けて「前進」ということなのだろう。

    <追記2>
    「録画報道」に日本語字幕を付けてYouTubeにアップロードしておいた。上記「全訳」の間違いも動画では修正しておいた(上記は追って修正)。また、「録画報道」に続く「最後の勝利に向かって前進」も続けて入れてある。

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    Source: YouTube, https://youtu.be/Wegj14OvyA8

    「悪臭漂う悪口が口癖となった朴槿恵こそが我が民族の恥であり悲劇である ー全国連合勤労団体スポークスマン談話ー」:玄永哲粛正説に間接的に、しかし強力に反発 (2015年5月17日 「朝鮮中央通信」)

    「朝鮮中央通信」が配信した「悪臭漂う悪口が口癖となった朴槿恵こそが我が民族の恥であり悲劇である ー全国連合勤労団体スポークスマン談話ー」の中で、朴槿恵批判をする形で、「恐怖政治」を間接的に否定している。

    詳細は追って書く予定だが、「最近、朴槿恵が、『体制の不安定』により、我々が『すぐに崩壊する』という夢遊病患者の白昼夢のような暴言」を吐いたとし、「『極度の恐怖政治』に『険悪感を禁じ得ない』だのという悪口」を言ったとしている。

    「体制の不安定」や「極度の恐怖政治」を彼女がどのような脈絡で述べたのかは確認していないが、後者に関しては、玄永哲粛正の脈絡で述べた可能性が高い。

    最近、朴槿恵攻撃が少しやんでいたが、この「談話」では、大変口汚く彼女を罵倒している。

    ただし、玄永哲事件には直接的に触れていない。

    「朝鮮マネーロンダリング及びテロ資金支援防止のための国家調整委員会スポークスマン、国際金融監督機構との協力関係を継続維持していくことを強調」:「3要件」はクリアできるのか、AIIB加盟へのステップか、7月総会参加・8月代表団平壌訪問 (2015年5月16日 「朝鮮中央通信」)

    16日、「朝鮮中央通信」が、「朝鮮マネーロンダリング及びテロ資金支援防止のための国家調整委員会」の代表が、5月初旬「アジア太平洋マネーロンダリング対策グループ(Asia / Pacific Group On Money Laundering (APG))」の書記局(在シドニー)を訪問し、その後、ジャカルタで「アジア太平洋地域検討グループ」と協議をしたと報じた。

    APGのホームページによると、同グループは1997年に設立され、現在、41カ国が加盟している。日本、韓国、米国、中国はいずれも加盟国(member)に含まれている。北朝鮮は2014年からAPGのオブザーバーになっている。

    オブザーバーたるべきためには、

    ・APGメンバーとすることを考慮中の国家(jurisdictions:法的管轄能力を有するもの)であり、メンバーになるための3つの要件を満たすための準備が整っている
    ・APGの目的を積極的に支持するか、関心がある機関
    ・他のAPG加盟国からの反対がなく、APG議長国に招かれた国家あるいは機関

    となっている。続いて、「メンバーになるための3つの要件」を見ると、

    ・重大な犯罪によりもたらされるマネーロンダリングを犯罪とする法的なフレームワークを構築すること。そして、マネーロンダリング犯罪を防止、感知、捜査、訴追し、
    ・犯罪により得られた資金の特定、凍結、差し押さえ・没収し、
    ・犯罪者自身、犯罪者の不法な資金が国内及び国際的な金融システムにアクセスすることを阻止し、国際金融システムとの統合性を堅持し、マネーロンダリングに関する法的およびその他規則へのコンプライアンスを確立すること。

    となっている。

    以上のことからすると、北朝鮮は「3つの要件を満たす準備が整っている」ということになるが、対象となる「犯罪者自身」と「犯罪者の不法な資金」の範囲の認定が北朝鮮の場合は他国と異なるはずだ。一番簡単な例が、米国をはじめとする「敵対勢力」が安保理決議を盾に北朝鮮のロケット発射を「ミサイル発射」だというが、北朝鮮は「宇宙条約締結国に認められた当然の権利」と反発するのと同様に、「不法な資金」かどうかの認定が国際基準でできるのかどうか。

    「朝鮮中央通信」の報道では、APGは「マネーロンダリング及びテロ資金支援防止のための我々(北朝鮮)の努力を肯定的に評価し、朝鮮が7月の機構年次総会に参加し、8月頃、APG代表団が平壌を訪問し、相互の関心事となる問題について継続協議していくことになった」と伝えている。

    「相互の関心事となる問題」が具体的に何なのかは明らかにされていないが、「3要件」に関わる部分をしっかりと確認しながら、国際レジームに北朝鮮を取り込んでいくのは悪いことではない。北朝鮮は、中国からAIIB加盟を拒否されたと報じられているが、APGの加盟国なれば、中国としても受け入れやすくなることは間違いない。中国が北朝鮮の加盟を拒否した背景は、米日からの「コンプライアンスや透明性確保」要求を意識した結果であろうが、中国主導のAIIB体制の中に北朝鮮を組み込み、北朝鮮の経済システム改革や中国経済へのさらなる組み入れをしていきたいと考えているのではないだろうか。

    APG HP, http://www.apgml.org/

    総連議長次男逮捕関連、北朝鮮官営メディア報道:拉致問題との関連では (2015年5月16日 「朝鮮中央通信」)

    松茸不正輸入容疑で総連議長次男が逮捕されて以来、北朝鮮は様々な団体名義で「論評」や「声明」を発表してきた。数が多いので一つ一つ紹介はしていないが、ここで「朝鮮中央通信」で報道されたものをリスト化しておく。「日本」をキーワードに検索した結果であるので、漏れがある可能性はある。また、同通信で既報の「声明」等を再引用しながら、誰それが声明を出したと伝える記事も除外しておいた。括弧内は報道されている言語。

    ・5月13日 「全的な責任を日本政府当局が取ることになる -朝鮮中央通信社論評-(전적인 책임을 일본정부당국이 지게 될것이다 --조선중앙통신사 론평-)」(朝、英、中、西、日)

    ・5月13日 「朝鮮の各階層人民、日本反動共のファッショ的暴挙を断固として糾弾(조선의 각계층 인민들 일본반동들의 파쑈적폭거를 단호히 규탄)」(朝、英、日)

    ・5月13日 「総連と在日同胞に対する日本当局の白昼強盗的であり、極悪な敵対行為を強く断罪糾弾する -朝鮮海外同胞援護委員会声明-(총련과 재일동포들에 대한 일본당국의 날강도적이며 극악한 적대행위를 강력히 단죄규탄한다--조선해외동포원호위원회 성명--)」(朝、英、中、西、日)

    ・5月13日 「日本反動共が総連幹部を不法に逮捕(일본반동들이 총련일군들을 불법적으로 체포)」(朝、英)

    ・5月13日 「総連中央対策委員会、日本警察当局のファッショ的暴挙は絶対に許されないと強調(총련중앙대책위원회 일본경찰당국의 파쑈적폭거는 절대 용납할수 없다고 강조)」(朝、英)

    ・5月13日 「朝日交流協会スポークスマン、総連弾圧によりもたらされる結果は日本当局が責任を取らされると警告(조일교류협회 대변인 총련탄압으로 초래되는 후과는 일본당국이 책임질것이라고 경고)」(朝、英、中、西、日)

    ・5月14日 「各新聞、総連に対する日本反動共の野蛮なファッショチンピラ行為を断罪(신문들 총련에 대한 일본반동들의 야만적인 파쑈깡패행위를 단죄)」(朝、英、西、日)
    *なお、「파쑈깡패행위」の同通信による和訳は「ファッショ的ごろつき行為」、英訳は「Brutal Suppression(野蛮な弾圧)」となっている。

    ・5月14日 「共和国の各階層、総連に対する日本反動共の政治的弾圧蛮行を糾弾(공화국 각계층 총련에 대한 일본반동들의 정치적 탄압만행을 규탄 )」(朝)

    ・5月14日 「日本当局は、不法逮捕した総連幹部を即時釈放し、我々民族に謝罪しなければならない -朝鮮民主法律家協会スポークスマン談話-(일본당국은 불법체포한 총련일군들을 즉시 석방하고 우리 민족앞에 사죄해야 한다--조선민주법률가협회 대변인담화--)」(朝、英、中、西、日)

    ・5月14日 「朝日友好親善協会、総連に対する政治的弾圧と人権蹂躙行為を糾弾(조일우호친선협회 일본의 총련에 대한 정치적탄압과 인권유린행위를 규탄)」(朝、英、中、西、日)
    *13日に出された「朝日交流協会」とは別に「朝日友好親善協会」による「糾弾」

    ・5月15日 「労働新聞、日本は過去を誠実に反省する道に向かわなければならないと強調(《로동신문》 일본은 과거를 성근하게 반성하는 길로 나가야 한다고 강조)」(朝、英、西、日)
    *総連議長次男逮捕には言及していない。「70周年談話」関連の内容。なぜか、最大の連帯国であるのに、中国語に翻訳されていない。

    ・5月15日 「朝日関係を最悪に向かわせている張本人-日本(조일관계를 최악에로 몰아가는 장본인-일본)」(朝、英、西、日)
    *ストックホルム合意、日朝平壌宣言などに言及。「朝日関係を暗くする自滅行為ということをしっかりと認識し、分別のある行動を」と要求。

    ・5月15日 「朝鮮人強制連行被害者、遺家族協会スポークスマン、総連幹部を即時釈放することを日本当局に要求(조선인강제련행피해자,유가족협회 대변인 총련일군들을 즉시 석방할것을 일본당국에 요구)」(朝、英、中、西、日)

    ・5月15日 「総連と在日同胞に対する日本反動共のファッショ暴挙は厳重な懲罰を免れない -朝鮮日本軍性奴隷及び強制連行被害者問題対策委員会声明-(총련과 재일동포들에 대한 일본반동들의 파쑈적폭거는 준엄한 징벌을 면치 못할것이다--조선일본군성노예 및 강제련행피해자문제대책위원회 성명--)」(朝、英、中、日)

    <追記2>
    ・5月16日 「日帝の朝鮮強占被害調査員会スポークスマン、日本の犯罪的罪悪を百千倍で決算すると強調(일제의 조선강점피해조사위원회 대변인 일본의 범죄적죄악을 천백배로 결산할것이라고 강조)」(朝、英、中、西、日)

    ・5月16日 「朝鮮人権研究協会スポークスマン、総連幹部に対する日本反動共の人権蹂躙と民族差別行為は許せないと強調(조선인권연구협회 대변인 총련일군들에 대한 일본반동들의 인권유린과 민족차별행위는 용납될수 없다고 강조)」(朝、英、中、西、日)

    以上のように、ものすごい数の「声明」、「報道」、「糾弾」などがなされている。また、まだ日本語字幕付け作業はしていないが、「朝鮮中央TV」でも、「日本当局の暴挙」に憤怒する朝鮮人民のインタビューがたくさん流されている。

    「米帝」や「南朝鮮傀儡共」に対しては、このような大バッシングがしばしば起こるが、日本に対するこれほどの反発が北朝鮮メディアで流されるのは、私がワッチするようになってからでは初めてである。

    さらに、よく知られていない「協会」だの「対策委員会」だのがたくさん存在する(急仕立てのものも含めて)のにも驚いた。「性奴隷・・・問題対策委員会」など、「性奴隷」という用語を使うことで国際的な共感を得ることを狙っているのかもしれない(「性奴隷」と松茸不正輸入とは全く関係ないのだが)。

    総連ビルの使用権を取りあえず維持することに成功したのは、朝日関係における「元帥様」の功績となっているはずであるが、総連議長次男逮捕を大々的に宣伝しておき、それを拉致問題を巡る日朝交渉のテーブルに出し、さらなる「元帥様」の功績とすることを考えているのかもしれない。誰の腹も痛めない「外為法違反」容疑で総連議長次男を逮捕しておき、北朝鮮側がそれを交渉材料としてテーブルに出してくれるのであれば、日本にとっては都合がよい。そもそも、北朝鮮産の松茸を輸入してはいけない理由の一つには、拉致問題もあるのだから。

    しかし、北朝鮮がこれを理由にテーブルを蹴ってしまうと、拉致問題を巡る交渉が再び頓挫してしまうという全く逆の効果をもたらすことになる。

    北朝鮮官営報道を見る限りでは、まだテーブルを蹴るところまでは来ていないようだが、今後の展開を注目する必要があろう。

    <追記>
    「20時報道」の朝鮮人民インタビューに日本語字幕を付けようと思ったが、uriminzokkiriによりパワフルな動画があったので、こちらに日本語字幕を付けてYouTubeにアップロードしておいた。

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    Source: YouTube, https://youtu.be/ALPXAsqeKhw

    「朝鮮の国犬 豊山犬」:北朝鮮の「国犬」豊山犬を紹介するドキュメンタリー、開城高麗人参の第2弾 (2015年5月15日 「朝鮮中央TV」)

    今夜の「朝鮮中央TV」のゴールデンアワーは、よい番組が続いた。『防弾壁』第6話は、クライマックスに向けて非常に面白い話になっており、娘が「鳩山(日帝特務頭目)」の指示で父親を銃撃する場面で終わっているが、父親の生死は不明という次回を期待させる設定である。

    続いて、『朝鮮の国犬 豊山犬』という約1時間のドキュメンタリーがあった。形式としては、地方に出かけて取材をする、過去記事とYouTube動画で紹介した『開城高麗人参』と同じである。恐らく、『開城高麗人参』を制作した「朝鮮中央TV」取材チームによるものであろう。今回は、取材班は三池淵空港まで飛行機で移動している。機内の様子を見せるなど、「航空機時代」を象徴する工夫もされている。

    豊山犬が、米国を象徴するブルドッグと戦って勝った話とか、「日帝」の軍犬シェパードと戦って勝ったというエピソード、小さな山村に住む猟師ととも豊山犬を使って狩猟に出かけるなど、実に面白い。

    いずれ、日本語字幕を付けて、YouTubeにアップロードしたいと思う。

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    Source: KCTV, 2015/05/15放送

    「モランボン楽団の進軍ラッパの音」:玄永哲粛正はモランボン楽団批判が原因? (2015年4月14日 「労働新聞」)

    命令不服従はまだしも、「居眠り」が玄永哲粛正の理由とされているが、「居眠り」並みにくだらないことではあるが、彼がモランボン楽団の演奏を批判し、「元帥様」の怒りを買ったようなことを連想させる記事が14日付けの『労働新聞』に出ていた。

    「モランボン楽団の進軍ラッパの音」と題する無署名の記事は、「朝鮮人民軍第5回訓練幹部大会参加者のためのモランボン楽団の公演がテレビで放映され、公演舞台に演奏された新しい歌が党報に続々掲載された」と始まる。

    記事中程にある問題となる部分は、

    「モランボン楽団の音楽にまさに党の声、時代と革命の要求が込められている。我々、軍隊と人民がどのような精神と闘争気風、創造方式で最後の勝利のための総攻撃戦を貫徹しなければならないのかを教える闘争と生活の教科書でもある。」

    とした上で、金正日の言葉を

    「偉大な領導者金正日同士は次のように教示された。『革命的な歌は、闘争の隊伍に高く響く進軍歌であり、時代の行進曲である』」

    と紹介している。

    モランボン楽団の音楽は「党の声」、つまり「党中央」=金正恩の「声」とも取れる表現を使い、それをお父さんの言葉を引用することで担保している。

    過去記事に「最後の音楽会」と書いたが、玄永哲はこの音楽会は普通に参観し、その事実を記した記事は『労働新聞』HPに今日に至るまでそのまま掲載されている。

    昨夜書いたように、「青年美風先駆者大会」でも「行こう、白頭山へ」などを無伴奏で歌っている。まるで、歌うことが忠誠心の証であるがごとくである。この大会には、崔龍海をはじめとした党幹部が参加しており、崔龍海が演説をしている。このような大会で、新曲を合唱しているのは私の記憶の中にはない。

    玄永哲の粛正が国情院がディスクローズしたように本当に「電撃的」であったとすれば、「朝鮮人民軍第5回訓練幹部大会参加者のために意味深いモランボン楽団公演を開催してくださった敬愛する元帥様」(『労働新聞』記事)に玄永哲が同公演を批判するようなこと(「ソヌが出ない公演は今ひとつだ」と言ったかどうかは分からないが)を言い、「元帥様」の逆鱗に触れたのではないだろうか。

    「高射砲で処刑」されるには、「居眠り」並みにくだらない理由ではあるが、公演、粛正説、『労働新聞』の記事、「青年美風先駆者大会」での合唱とつなげると、こんな推測も成り立ちそうだ。

    『労働新聞』。「모란봉악단의 진군나팔소리」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2015-05-14-0002&chAction=T

    「20時報道」:天然黒鉛貿易会社がネット台、「平壌春節国際展示会」にPC出展 (2015年5月14日 「朝鮮中央TV」)

    14日の「20時報道」で、「平壌春節国際展示会」の様子を報道していた。この展示会は、私が昨年訪れた羅先の「展示会」と同じであれば、展示即売会ということになる。羅先では中国元が飛び交っていたが、平壌ではどうなのだろうか。

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    Source: KCTV, 2015/05/14放送

    海外からの出品は、ニュージーランド、ドイツ、ロシア、マレーシアなど。下はベトナムの出展ブース。
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    Source: KCTV, 2015/05/14放送

    シンガポールのブース
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    Source: KCTV, 2015/05/14放送

    羅先同様、屋外ではトラックなどの展示即売も行われている。
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    Source: KCTV, 2015/05/14放送

    「高麗天然黒鉛貿易会社部員 崔ヒョクチョル」は、バレーボールのネットなどを設置するための「移動式多機能ネット台」を出品したと話している。地下資源の貿易会社と「ネット台」は直接結びつかないが、色々な部門を持っているのであろう。
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    Source: KCTV, 2015/05/14放送

    「青い空電子合営会社 社長 崔チョンヒョク」は、コンピューター類を出展したと話している。「合営」なので、中国から輸入したハードに北朝鮮仕様のソフトをインストールし、朝鮮文字が書かれたパッケージに入れて販売しているということであろう。
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    Source: KCTV, 2015/05/14放送

    「一体型」として展示しているデスクトップ機。
    20150514_kctvasf_20150515_073711981.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/14放送

    キーボードを外せばタブレットになるコンピューターも出展。このPCの裏面にも朝鮮文字のプリントかシールが貼られている。
    20150514_kctvasf_20150515_073846618.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/14放送

    「第2回全国青年美風先駆者大会開催」:かけ声が多い (2015年5月14日 「朝鮮中央TV」)

    「防弾壁」の流れで「朝鮮中央TV」を見ていたら、「第2回全国青年美風先駆者大会」の「録画実況」が流れている。何となくではあるが、「敬愛する元帥様」に対する忠誠のスローガンやかけ声がいつになく多いような気がする。

    玄永哲「粛清」後、初の大規模大会であるが、「居眠り」をする人がいるような雰囲気ではない。「青年」だからかもしれないが、「行こう、白頭山へ」や「金正恩将軍、命がけで死守しよう」などを伴奏無しで歌っている。

    「20時報道」:「日本反動」の総連関係者逮捕に抗議、「朝鮮中央通信」で「防弾壁」が「人気」と報道 (2015年5月14日 「朝鮮中央TV」)

    「20時報道」で、総連議長次男逮捕を非難する朝鮮人民のインタビューを報道した。インタビュー内容は、YouTubeに日本語字幕を付けてアップロードする予定であるが、「天気予報」が終わった後、「防弾壁」を見るので、今日、できたとしてもその後になってしまう。

    その「防弾壁」であるが、普通のテレビドラマと少し扱いが違う。「朝鮮中央通信」が、なぜか「防弾壁」という「テレビ連続劇」が放映され「朝鮮のテレビ創作社で創作したテレビ連続劇『防弾壁』が人気」と配信している。

    「日帝」対抗宣伝モードに入っているのであろうか。

    「NPT最終文書:被爆地訪問提案を削除、中国大使が提案」:筋違いも甚だしい、日本を核武装化させたいのか? (2015年5月13日 「毎日新聞」)

    拙ブログの扱うテーマではないのだが、過去に書いた韓国が明治期の施設の世界文化遺産への登録に反対していることにも繋がるので書いておく。

    『毎日新聞』の報道によると「核拡散防止条約(NPT)再検討会議で交渉中の最終文書について、中国の傅聡軍縮大使は12日、国連本部で毎日新聞の取材に応じ、世界の指導者らの広島、長崎の被爆地訪問という日本提案の削除を求めたことを明らかにした。大使は理由を『提案は日本が第二次大戦の犠牲者であるかのように歴史をゆがめることが目的だからだ」と述べた』という

    『毎日新聞』、「NPT最終文書:被爆地訪問提案を削除、中国大使が提案」、http://mainichi.jp/select/news/20150513k0000e030188000c.html

    これには、韓国大使も支持を表明したと言うが、中国も韓国も何を考えているのか理解ができない。

    NPTは日本の過去の戦争犯罪を議論する場ではない。北朝鮮が怒っているように、ダブル・スタンダードの上に形成された取り決めであるとはいえ、核爆弾による惨禍を繰り返さないような方向に世界を持って行くべきだという考えに基づいているはずである。その点からすれば、世界で唯一核爆弾を投下された国の二都市を各国首脳が訪問し、その悲惨さを認識するべきであるという一文を入れることに何の問題もない。

    米国の一部の論者が主張するように、核爆弾投下が日本の降伏を決定させ、より大きな惨禍を防いだとし、それが正当化されるのであれば、そもそもNPT体制などなくしてしまった方がよい。核爆弾を落として、戦争の片を付けることが善であるとすればである。

    しかし、それが善ではないという前提に立てばこそ、不平等ながらもNPTが世界的に認められ、北朝鮮の核武装が非難されるのではないだろうか。北朝鮮の核武装とて、彼らの主張通りに「米帝の核に対抗し、核で自主権を守る」というところまでは、間違っていない。ただ、「核で守ろうとした」結果が広島・長崎の悲惨な状況を人々にもたらすことになるということに諸国は反対しているのではないだろうか。

    したがって、核を使用すればどうなるのかということを、唯一の被爆国である日本が世界に訴えていくのは、第二次大戦参戦への正当化や、ましてや侵略行為の正当化とは全く別問題である。

    最近の日本政府の動きには、そうした誤解を招く要素が多分に含まれるが、だからこそ「これとそれとは別問題」ということをはっきりと説明すべきである。

    もっといえば、日本の広島・長崎を繰り返させないという意志を明確に盛り込ませることで、日本の核武装化の道(あるとすれば)にブレーキを掛けることもできるはずである。

    そんなことも考えずに、頭ごなしに「駄目」というのは、韓国が世界文化遺産登録に「アンドウェ(駄目)」といっているのと結びついて仕方がない。

    「全的な責任を日本政府当局が取ることになる -朝鮮中央通信社論評-」 (2015年5月13日 「朝鮮中央通信」

    「朝鮮中央通信」が「論評」という形で総連議長次男逮捕を非難した。以下、「論評」の朝鮮語版を訳出しておく。

    *******************
    (平壌5月13日発 朝鮮中央通信)
    日本反動の総連弾圧策動が総連結成以来、絶頂に達した。

    日本警察当局は、5月12日未明、京都府、神奈川県、山口県、島根県の各警察本部で構成された合同捜査本部を動員し、朝鮮特産物販売株式会社社長と総連中央常任委員会議長の息子をはじめとした関係者を不意に逮捕するというファッショ的暴挙に出た。

    去る3月、数十名の警察と装甲車を動員し、総連中央議長、副議長の自宅に対する不法無道な強制捜索を行った日本反動が、今回、再び行った全体未聞のファッショ的暴挙は、いかなる法的妥当性もなく、不純な政治的動機による反共和国、反総連挑発行為である。

    今回の策動の悪辣さは、それが少しの法的根拠もない虚偽と捏造による暴挙であるという点にある。

    逮捕された3名は、東方株式会社のいわゆるとは全く関連もなく、彼らが朝鮮産松茸をただの0.001gも日本に輸入したことがないということを様々な経路を通して確証されている。

    それにもかかわらず、日本警察当局がこの問題にしつこくまとわりつき、総連議長と副議長の自宅侵入に続き、再び不法無法な逮捕騒動まで繰り広げたのは、日本反動が「法違反」を口実に反共和国、反総連騒動を段階的に拡大、高調させていることをそのまま立証している。

    我々は、既に、共和国の尊厳高い海外公民団体である総連に対する弾圧行為が我々の国家主権に対する侵害に繋がるというデリケートな問題であると言うことについて明白にした。

    「法治国家」、「民主主義国家」と自称する日本で、白昼に行われた今回の重大事件は、我々共和国に対する許しがたい挑発であり、厳重な自主権侵害行為である。

    日本警察当局の違法な暴力行為の裏面には、日本政府当局がいる。

    最近、「米日防衛協力指針」を新たに改訂し、「自衛隊」の海外軍事作戦範囲を拡大した日本は、彼らの軍事大国化野望実現に有利な布石を作るために、米国の狂乱的な反共和国策動に便乗している。

    その一環として、日本の地で共和国を代表する総連の影響力を何とかして遮断し、他民族排他主義の根拠とする国内の右傾化気運を高め、彼らの軍国主義復活に有利な政治的環境を作り出そうとしている。

    総連に対する迫害は、朝日関係を取り返しの付かない最悪の状態へと向かわせる自滅行為である。

    第2次世界戦終結70周年となる今まで、我々民族に行った膨大な罪悪に対して謝罪し、賠償する代わりに、罪のない総連と在日同胞にありとあらゆる誤った行為をする日本反動共の犯罪行為は絶対に許すことができない。

    共和国の主権を損ない、総連を抹殺しようとする事態からもたらされる結果に対する責任は、全的に日本政府東京が撮らなければならない。

    『朝鮮中央通信』、「全的な責任を日本政府当局が取ることになる -朝鮮中央通信社論評」、http://www.kcna.kp/kcna.user.article.retrieveNewsViewInfoList.kcmsf#this
    ********************************

    反発はあると思ったが、前回、総連議長宅家宅捜査の時と比べて非難の度数は上がっていない。「自滅行為」、「責任を取る」などとは言っているが、北朝鮮がこれに対抗して何らかの具体的行動に出るということは言っていない。

    総連議長次男逮捕は、形式的には法令違反の形を取りながらも、北朝鮮当局が約束した拉致被害者調査が進まないことへの苛立ちを表したものであろう。「松茸不正輸入」への総連議長の関与がどのれほどのものであったのかは分からないが、議長本人ではなく、次男を逮捕したというところも北朝鮮に対する圧力の要素が高い。

    日本は法治国家であるが、法適用の裁量に幅があるということも事実である。さらに言うならば、最近はその傾向が強まっていると私は感じている。拉致問題解決のためにその裁量の幅を広げることには反対しないが、効果的に運用しなければその意味はない。

    「玄永哲人民武力相を処刑=反逆罪で公開銃殺―北朝鮮」:最後の晩餐ならぬ最後の音楽会?、金格植死去との関係、金正恩訪ロ中止との関係、大将降格 (2015年5月13日 「時事通信」)

    ソウル発で『時事通信』が韓国・国情院の情報として、「北朝鮮の玄永哲人民武力相(国防相)が4月30日に反逆罪で粛清されたと明らかにした。裁判が行われないまま、平壌の射撃場で、数百人が見守る中、高射機関銃で銃殺された」と報じた。

    『時事通信』、「玄永哲人民武力相を処刑=反逆罪で公開銃殺―北朝鮮」、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150513-00000029-jij-kr

    理由は、「金正恩第1書記に不満を示し数回にわたり指示に従わなかったほか、4月24、25両日に開かれた軍訓練幹部大会で居眠りしたため」というが、報道が正しいのであれば、彼は最後の晩餐ならぬ、最後の「モランボン公演」を聞いた直後に銃殺されたことになる。

    久々のモランボン楽団公演にもかかわらず、「元帥様」が来なかったのは、これと関連するのだろうか。

    まだ、『時事通信』の記事しか読んでいないので、もう少し調べてみることにする。

    『労働新聞』HPからは、モランボン楽団公演の記事もそのまま残っており、玄永哲の名前はまだ削除されていない。

    <追記>
    玄永哲はロシアに朝鮮人民軍代表団長として、4月中旬に派遣された。これと処刑説を結びつけると、金正恩訪ロの条件、あるいは北朝鮮がロシアに要請した武器供与等を得ることができず、その責任を取らされた可能性もある。武器供与交渉が流れたことが金正恩訪ロ中止の直接的な原因となっていれば、彼に国際的な恥をかかせたことになるので、その「罪」は、北朝鮮体制の中では決して軽くはない。

    また、金格植(人民武力部長 2012.10-2013.5)の病死(癌性中毒)とほぼ同じタイミングであることも、何らかの関連性があるのかもしれない。金格植に関しては、国防委員会名義の訃報を出し、金正恩も花輪を送っているほどなので、北朝鮮官営報道のとおり病死なのだろうが、偶然にしても時期が近い。

    また、玄永哲は、2014年6月に人民武力部長に就任する際、次帥から大将に降格されている。その時は、人民軍内の階級調整の一環だと思ったが、今回の出来事と何か関係があったのだろうか。

    金正恩体制になってから、人民武力部長は半年とか1年で交替しており、今回も交替の時期ではある。

    「<テレビ連続劇>防弾壁」:新しく制作されたテレビドラマの予告を放送、<追記>民主党政権首相の名前、父と娘の誤解の背景 (2015年5月9日 「朝鮮中央TV」) 

    「朝鮮中央TV」が、5月9日夜、新しく制作された「テレビ連続劇」『防弾壁』の予告編を放送した。数日前の記事でも、「この時間以後の主要順序」という予告番組の中で、テレビドラマの一部を見せながら紹介したと書いたが、今度は、新作ドラマ『防弾壁』の予告だけを独立した形で放送した。これまで、このような形での番組紹介はなかったはずだ。

    2分少々の予告であるが、テレビ番組の編成を視聴者へのサービスを考えたものにするための一つの試みなのかもしれない。YouTubeに日本語字幕を付けてアップロードしておいたので、関心のある向きはどうぞ。
    20150509_kctvasf_20150510_000228085.jpg
    Source: YouTube, https://youtu.be/FY4-9InFHWI

    放送日は明らかにしなかったが、面白そうなドラマなので早く見たいものだ。

    <追記>
    5月10日21時台に放映された「防弾壁」の第1部を見ていた。最初の30分ぐらいは見落としてしまったが、なかなか面白いドラマである。カラーを使わず、セピア色を敢えて使っている。主人公の女性は「挺身隊に引っ張られそうになった」と言っているが、はじめの部分を見なかったので、その経緯は分からない。登場する「日帝」関係者は、「野田」だの「鳩山」だの、日本の民主党政権首相の名前と同じである。今更、民主党の元首相の名字を使う意図はよく分からないが、「野田」と「鳩山」がセットになっていると、どうしても関連させたくなってしまう。あと「菅」が出てくれば完璧なのだが、まだ登場していない。

    「父と娘の誤解」の背景は今日明らかになったが、それぞれ抗日武装闘争を展開しながら、「将軍様(金日成)」の下でそれぞれの任務を初めて知るのか、どちらかが戦死するのか、これからが見物だ。

    「先軍朝鮮の無尽な威力を力強く誇示、戦略潜水艦弾道弾水中試験発射で完全に成功 敬愛する金正恩同志が試験発射を見られた」:「弾道弾」と明記、ロシア戦勝記念日に合わせたか、<追記>各国メディア報道、KCTVの写真、「合成写真」説 (2015年5月9日 「朝鮮中央通信」)

    「朝鮮中央通信」が、「金正恩同志の直接的な発議と細かな指導の下、開発、完成した我々式の強力な戦略潜水艦弾道弾水中発射を行った」と報じた。

    発射地点は「金正恩同志は、風浪をものともせず、陸地から遠く離れた試験発射場所に到着され」とあるので、船舶に乗り沿岸に向かったものと思われる。金正恩は「新浦市遠洋水産連合企業所」の「現地指導」もしているので、発射場所は咸鏡南道沿岸水域だと思われる。

    試験の様子については、「金正恩同志が試験発射開始命令を出すと、戦略潜水艦内に戦闘警報が鳴り響き、潜水艦は青黒い海底の弾道弾発射試験深度まで迅速に潜水」し、「しばらくすると、海水面を打ち抜いて力強い弾道弾が大きな水中を作り青空に飛んでいった」と報じている。

    北朝鮮は、「弾道弾」という用語を使うのは珍しい。国連制裁を意識してのことだろうが、今回は「弾道技術を使った」どころではなく、「弾道弾」そのものを発射したと公言している。

    タイミング的には、ロシア戦勝記念日に合わせており、プーチン・習近平会談でこの問題を取り上げさせるための発射実験でもあるようだ。

    まだ、写真は配信されていないが、しばらくすると『労働新聞』に掲載されるであろう。

    日米韓が発射を探知しているのか、米国の反応等については、追記する。

    <追記>
    『労働新聞』で写真が配信された。

    艦上でタバコを吸いながら笑う金正恩。背景には「戦略潜水艦」
    20150509kjusubm1.jpg
    Source: 『労働新聞』、「선군조선의 무진막강한 위력의 힘있는 과시,전략잠수함 탄도탄수중시험발사에서 완전성공
    경애하는 김정은동지께서 시험발사를 보시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_06_01&iPageType=2

    発射される「弾道弾」。弾道弾には「北極星-1」と書かれている。ずいぶん短く見えるのだが。
    north star1
    Source: 『労働新聞』、「선군조선의 무진막강한 위력의 힘있는 과시,전략잠수함 탄도탄수중시험발사에서 완전성공
    경애하는 김정은동지께서 시험발사를 보시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_06_01&iPageType=2

    <追記2>
    The Washington Free Beaconに関連する興味深い記事が掲載されている。

    The Washington Free Beacon, North Korea Conducts Ejection Test of New Submarine Missile
    Third sub-launched missile test by Pyongyang since November, http://freebeacon.com/national-security/north-korea-building-missile-submarine/

    同記事は米国の諜報関係者からの情報として、「KN-11」の発射は「4月22日に新浦市沖合で行われた」とされている。発射実験からは2週間以上経過しているが、場所からしても北朝鮮メディアが報じる今回の発射のようだ。

    また、この「弾道弾」が製作された場所を「新浦北造船所」としており、金正恩が「現地指導」した「新浦遠洋水産連合企業所」を指しているのかもしれない。『労働新聞』の報道には、この企業所と「弾道弾」の関係については一切書かれておらず、「漁獲量を増やして、人民の食生活向上」に努力するよう彼が指示したことについてのみ書かれている。

    The Washington Free Beaconの同記事は専門家の言葉を引用しながら、「潜水艦は、ミサイル3発の発射能力を持つソ連時代のゴルフⅡ級か、ロシアか中国の潜水艦を北朝鮮がコピーして作ったものであろう」としている。北朝鮮は「1990年代に廃棄されたゴルフ級潜水艦のくず鉄を入手した」とのことである。

    上の写真には、「短く見える」と書いたが、SLBMの写真を見ると、みな大体あのような長さに見える。

    今回の「弾道弾発射試験」が4月22日に行われたものであるとすると、敢えてそれを5月9日に発表するのは、上記のとおり中ロの反応を見るためと、ロシア戦勝記念日に不参加の金正恩の健康ぶりを誇示するものであろう。

    しかし、そうなると、ここ数日、「元帥様」はどこにいるのであろうか。

    <追記3>
    コメントへの返信はまだであるが、いつもコメントをいただく方のセンスの鋭さには時として脱帽する。昨日、北朝鮮が発射したと報じた「弾道弾」が合成写真による偽物であるという報道が韓国で出始めている。

    米国の反応であるが、米国務省のHPにはコメントが出ていないが、ロシアのRTは、5月9日付けの記事で「米国は北朝鮮のミサイル発射に即座に反応」し、「北朝鮮に地域の緊張を高める行為を自制し、国際的義務履行の具体的なステップを踏むことを要求する」というコメントを出したという。 RTはロイターを引用しており、誰がこのメールを受け取ったのかは不明である。

    RT, N. Korea says it tested submarine-launched ballistic missile, http://rt.com/news/257153-north-korea-missile-test/

    北朝鮮が短距離ミサイルを発射すると、数時間後には日米韓いずれかのメディアが発射地点や落下地点を報じ、東海岸から日本海に向けて発射した場合は、日本政府が海上交通に危険を与えたと非難するコメントを出す。しかし、今回は、こうしたコメントは出していないようである(官房長官記者会見は未確認ならが)。

    もしかすると、4月22日の発射が失敗に終わり、「弾道弾」が海面にすら到達しなかったのか、海面から出て直ぐに爆発でもしてしまったのかもしれない。もし、北朝鮮報道にあるように大々的に「最高司令官同志」がこの発射を視察していたのであれば、米国のスパイ衛星はその動きを捕捉していたはずである。そうではなく、海中から突然、ミサイルが飛び出したのであれば、これはサプライズであったに違いない。それを補足できなかったのは、監視能力の脆弱性を認めることになるので、米側がNCNDを決め込んでいるのかもしれない。この辺りが、発射実験大失敗と大成功の分かれ目である。

    9日の「朝鮮中央TV」は、15時の放送開始直後の「録画報道」から静止画入りで「弾道弾」報道をしている。かなり多くの写真を使っているが、以下、その「録画報道」で紹介された順序通りに全てを紹介しておく。

    「弾道弾」発射前
    20150509_kctvasf_20150510_081246017.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    少し離れたところに「戦略潜水艦」
    20150509_kctvasf_20150510_081257404.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    「戦略潜水艦」を見る「最高司令官同志」
    20150509_kctvasf_20150510_081303087.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    「戦略潜水艦」が「最高司令官同志」が乗った船から離れていく(のだろうか?)
    20150509_kctvasf_20150510_081308436.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    潜行する「戦略潜水艦」を見る「最高司令官同志」
    20150509_kctvasf_20150510_081315079.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    ナレーションに合わせてなのか、ここで飛び出した「弾道弾」を見せている。
    20150509_kctvasf_20150510_093945492.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    双眼鏡を持って発射を待つ「最高司令官同志」
    20150509_kctvasf_20150510_081321749.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    海中から飛び出す「弾道弾」
    20150509_kctvasf_20150510_081326874.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    その様子を着座して双眼鏡で見る「最高司令官同志」
    20150509_kctvasf_20150510_081332760.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    双眼鏡で見ているときの発射なのだろうか。
    20150509_kctvasf_20150510_094216834.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    アングルを少し変えてもう1枚
    20150509_kctvasf_20150510_081338431.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    再び水中から飛びす「弾道弾」
    20150509_kctvasf_20150510_081343872.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    発射成功を喜ぶ「最高司令官同志」
    20150509_kctvasf_20150510_081348763.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    <写真A>『労働新聞』にも掲載され、日本のメディアも多く使った「最高司令官同志」が飛び出す「弾道弾」を指さす写真。
    20150509_kctvasf_20150510_081354316.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    水平飛行に入るのが早すぎるような気もする。このまま円弧を描いて水面に落ちたのか。
    20150509_kctvasf_20150510_094530741.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    <写真B>写真が使われる順序が逆のようであるが、「科学者・技術者」が飛び出す辺りを指さしている。本来であれば、「あの辺から飛び出すはずです」と説明後、上の写真のように「最高司令官同志」が「あ、飛び出したぞ」となるはずである。
    20150509_kctvasf_20150510_081400706.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    真っ直ぐ上空に飛んでいく「弾道弾」。上の円弧はどうなったのであろうか。
    20150509_kctvasf_20150510_094845396.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    発射後、再浮上する「戦略潜水艦」を見ている「最高司令官同志」。臀部が写らないようなカットになぜしなかったのか。
    20150509_kctvasf_20150510_081407077.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    浮上した「戦略潜水艦」を見て喜ぶ「最高司令官同志」
    20150509_kctvasf_20150510_081412869.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    「科学者・技術者」を船上で褒めているのだろうか。
    20150509_kctvasf_20150510_081418648.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    「戦略潜水艦」隊員に敬礼をする「最高司令官同志」
    20150509_kctvasf_20150510_081424138.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    発射実験に成功し、「最高司令官同志」に褒められ、万歳をしながら喜ぶ「戦略潜水艦」隊員
    20150509_kctvasf_20150510_081429682.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    「実戦配備をしろ」と指示をする「最高司令官同志」
    20150509_kctvasf_20150510_081434860.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    「戦略潜水艦」と隊員
    20150509_kctvasf_20150510_095218546.jpg
    Source: KCTV, 2015/05/10放送

    さて、韓国メディアが主張する「合成写真」があったとすれば、上の<写真A>と<写真B>辺りではないだろうか。アングルがほとんど同じで、立ち位置などからほとんど時間をおかずに撮影された写真の割には、空の色や雲の形が違って見える。空の色に関しては、絞りでいくらでも変わってくるが、雲の形はよほど風が強く吹いて雲が流れている状況でなければ、そう直ぐには変わらないはずである。しかも、飛び出す方向を正確に、飛び出した瞬間に「最高司令官同志」が指さし、それを撮影するというのはなかなか大変な気もする。

    今後、この「弾道弾」に関する分析は色々出てくるだろうが、当面は、月曜日(米国時間)の米国務省定例記者会見でのやりとりに注目したい。

    「駐朝ロシア特命全権大使、戦勝70周年に際し演説」:朝鮮語で演説、「歴史を歪曲しようとする一部の国」に反対、国際紛争は「平和的に国際法に従い」 (2015年5月9日 「朝鮮中央TV」)

    5月9日20時40分頃、「朝鮮中央TV」が同局のスタジオで録画したと思われる、駐朝ロシア特命全権大使の朝鮮語による演説を放送した。演説は、「戦勝70周年」に際して行われたもので、「歴史を歪曲しよう等する一部の国々」への反対、国際紛争は「平和的に国際法に従い」解決することなどに言及した。また、ソ連と朝鮮が「日本帝国主義」と戦い、それが朝鮮に独立に繋がったとも述べた。

    彼が使った語彙の一部の発音が韓国式であったような気がしたが、1度しか聞いていないので何とも言えない。朝鮮語は全て理解でき、外国人の朝鮮語ではあったが、上手かった。

    演説は約10分であった。

    20150509kctv russia speech
    Source: KCTV, 2015/05/09放送

    「最高人民会議常任委員会委員長ロシア訪問のために平壌出発」 (2015年5月8日 「朝鮮中央通信」)

    「朝鮮中央通信」が金永南委員長が平壌から「特別飛行機」でモスクワに向けて出発しと報じた。

    「特別飛行機」として、どの機体を使ったのかは写真がまだ掲載されていないので不明。

    「特別飛行機」は、通常の機体であった。
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    Source: KCNA, 2015.05.08

    <5月8日朝、記述部分>
    過去記事にも書いたとおり、金永南最高人民会議常任委員会委員長がモスクワで開催される対ドイツ戦勝70周年式典に参席すると5月4日付けの『労働新聞』が報じた。同委員長は、6日にトーゴ共和国の大統領に再選を祝賀する祝電を送ったと『労働新聞』が伝えたが、モスクワに向かって出発したという報道はまだない。

    金永南がアジア・アフリカ会議に出席するために平壌を発ったときは、4月19日に『労働新聞』で18日に金永南一行が出発したと報じている。北朝鮮要人が訪問を公開した上で海外に出発する際は、平壌空港で彼らを見送る幹部の写真などと共に通常は報道されているが、金永南訪ロ報道は今のところない。

    日本時間の明日が記念式典なので、今日出発すれば間に合わないことはないが(ソウル-モスクワ間は約9時間なので、平壌から出ても大体同じはず)、どうなっているのだろうか。『労働新聞』は、8日紙面の記事に更新されており、「朝鮮中央通信」にも7日発の記事がたくさん出ている。

    金永南まで訪ロを中止することはないと思うのだが、裏で金正恩のサプライズ訪ロでも画策しているのだろうか。

    「<児童映画>絶対守ろうね」:薬の飲み方の教育アニメ、北朝鮮的に分かりやすい、医学的解説も (2015年5月6日 「朝鮮中央TV」)

    「児童放送時間」の番組については、以前にも紹介したことがあるが、5月6日、「朝鮮中央TV」の同放送時間には、薬の飲み方を教える教育アニメをやっていた。人民軍ヘルメットの赤い星の位置に赤十字が付いた薬軍と細菌軍が戦うというストーリー。

    ただし、薬を飲めばよいという話ではなく、抗生剤なので医者の指示通りに時間どおりに、そして全部飲みきる必要性について教えている。実は、私も治ったのに飲み続けなければならない本当の理由を知らなかった。医者に言われるままに飲んでいたのだが、このアニメを見てなるほどと思った。

    日本語字幕を付けてYouTubeにアップロードしておいたので、関心のある向きはどうぞ。
    20150507medicaion anime
    Source: YouTube, https://youtu.be/Ap9ti4NVS1g

    「産業革命遺産で日本と協議へ=登録阻止で委員国に書簡も―韓国」:正の歴史を見るべし (2015年5月6日 「時事通信」)

    北朝鮮は何もコメントを出していないが、韓国が「明治日本の産業革命遺産を世界文化遺産に登録するよう勧告したこと」に反発しているのは、いただけない。

    これらの産業革命遺産は、日本が国力を付け、植民地を獲得するための侵略、そして第二次大戦へと向かっていく過程で作られたものであることは間違いない。さらに、そこでは朝鮮半島から日本の植民地支配に起因する様々な理由で日本に渡り、劣悪な状況で労働を強いられた朝鮮人がいたことも事実であろう。

    しかし、これらの施設がこうした負の歴史を抱いていることを認めつつも、日本の産業発展に大きく寄与したという正の歴史に着目すれば、それが現在の日本の産業を築く礎になったということも事実である。そして、よい状態で保存されているこうした施設を世界文化遺産として後世に伝えていくことに大きな問題があるのだろうか。

    私は、慰安婦問題でも、もっと韓国の話を聞いてやればよいという立場であるが、日本の産業革命遺産の世界文化遺産登録反対は、どうにも理解できない。もっとスマートに、これら文化遺産の展示の一つとして、そういう負の事実もあったということを伝えて欲しいと求めれば、国際的な説得力もあるはずだ。

    頭ごなしの「アンデェ(안 돼)」はいただけない。

    『時事通信』、「産業革命遺産で日本と協議へ=登録阻止で委員国に書簡も―韓国」、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150506-00000055-jij-kr

    「北朝鮮に拘束されている米国学生がCNNに『私は逮捕されたかった』と語る」:北朝鮮に拘束された学生は韓国籍、豆満江のフェンスを越えて入北、「南朝鮮のスパイ2名」へも独占インタビュー (2015年5月5日 「CNN」)

    数日前の記事に「韓国系米国人を新たに拘束」と書いたが、間違いであった。言い訳をすれば、「朝鮮中央通信」の報道に「南朝鮮系の米国永住権者である米国ニューヨーク大学学生」と書かれていたので、「韓国系米国人」と勝手に解釈していた。私が「米国永住者」と「米国市民」を混同した誤りであるが、「永住者(Green Card Holder)」には、国籍も市民権も与えられない。したがって、拘束された学生は韓国籍の韓国人である。

    実は、米国務省の定例記者会見で質問が出され、報道官が「それは韓国政府に照会してくれ」と冷たいことを言っていたので不思議だと思っていた。いつもであれば、「米国市民の安全を確保するのが我々の最大の使命」と切り出すのであるが、違ったからだ。

    U.S. Department of State, Daily Press Interview, http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2015/05/241844.htm#SOUTHKOREA

    北朝鮮は、チュ・ウォンムへの独占インタビューをCNNに許可していた。インタビューの様子は、CNNが撮影した動画で配信されており、北朝鮮当局による官製記者会見とは違い、チュとCNN記者が単独で話をしているように見える。カメラの後ろには北朝鮮関係者が立っており、監視しているのであろうが、それは写らない。犯罪者であるから、当局の監視が付くのは当然ではある。

    インタビューに答える彼は、ニコニコと笑いながら英語で話している。彼は、不法入国したことを認め、北朝鮮側の待遇は非常によいと述べている。インタビューは高麗ホテルで行われたということであるが、彼は3つのベッドがあり、個別のバスルームがある部屋にいるということなので、高麗ホテルか羊角島ホテルに軟禁されているのであろう。

    待遇がよいのは、彼の場合、現在の罪状は「不法入国」だけで、「最高尊厳を毀損」をする意図もなかったという事情があるからかもしれない。また、国籍は韓国でありながら、米国の永住権を持っている、つまり、韓国籍の鴨が米国永住権というネギをしょって舞い込んできたと捉えているのかもしれない。それが、これほど直ぐにCNNに独占インタビューを許可したこととも関連しているのかも知れない。

    さて、過去記事にも書いた彼の越境方法であるが、CNNのインタビューで明らかになった。彼は、丹東市内から少し外れた川幅が非常に狭い部分を渡っていた。実は、2012年に遼寧大学で会議があった際、彼が渡ったと思われる場所に行っていた。

    CNNの記事には、「外国人の接近が厳しく制限された万里の長城」と書かれているが、中国人外国人区別することなく行ける普通の観光地である。万里の長城の東の起点とされる虎山長城。
    eastendgwall.jpg
    Source: 2012.08、筆者撮影

    長城の頂上付近からは北朝鮮が見渡せる。北朝鮮側の村。スローガンが書かれた白い塔も見える。
    dprktownneargw.jpg
    Source: 2012.08、筆者撮影

    この付近の鴨緑江(支流?)は、川幅がとても狭く、冬期に凍結すれば徒歩で、凍っていなくても泳いで渡れるほどである。水流もとても緩やかで、小川といった感じである。手前が中国、川の向こうが北朝鮮である。中国側の柵は貧弱。
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    Source: 2012.08、筆者撮影

    北朝鮮側はトウモロコシ畑になっているが、農作業をする人民軍兵士も見られる。
    kpasoldfarm.jpg
    Source: 2012.08、筆者撮影

    彼は「逮捕されたかった」と言っているということなので、もしかするとこのように人民軍兵士が農作業をしているところに堂々と入っていったのかもしれない。韓国人なので、言葉も通じるわけだから、射殺される前に自分の意思を人民軍兵士に伝えることもできる。

    CNN, U.S. student held in North Korea tells CNN: 'I wanted to be arrested', http://edition.cnn.com/2015/05/05/asia/north-korea-detained-student-interview/

    長めのインタビュー動画
    CNN, NYU student detained by North Korea speaks out, http://edition.cnn.com/videos/world/2015/05/05/bpr-ripley-nkorea-nyu-detained-interview.cnn

    北朝鮮は、過去記事にした「南朝鮮のスパイ2名」に対する独占インタビューも許可している。形としては、同じ機会に3人の韓国籍拘束者に対するインタビューを許可した形だ。北朝鮮としては、北朝鮮が彼らを「非常に人道的に処遇」していることを米国メディアを通じて世界に伝えることを目的としているのであろう。学生チュに関しては、不法入国だけなので、韓国政府の対応次第では帰国できる可能性が高いが、「スパイ2名」については、CNNは「終身刑かさらに悪いことに」と報じている。ただ、これだけ露出させた人間に極刑を課すことはしないであろう。それでは、宣伝が水の泡となってしまう。形としては、「本来は極刑であるが、本人らが反省しているから減刑し、労働教化刑XX年」とし、韓国との取引材料に使うことにするのだと思う。彼らを韓国側に引き渡すにしても、韓国側が国情院のスパイであることを認め、謝罪することを条件とするであろうから、それを韓国側がどう受け入れるか次第であろう。

    「(スパイの)目には涙が」というCNNの報道も韓国国民世論にインパクトを与えるのではないだろうか。

    CNN, CNN meets 2 prisoners who North Korea says are South Korean spies, http://edition.cnn.com/2015/05/03/asia/north-korea-detainees/index.html

    「政治的侍女の醜悪な為体 -朝鮮中央通信社論評-」:山谷拉致問題担当大臣を強く非難、「全ての朝日合意が水の泡」と警告 (2015年5月4日 「朝鮮中央通信」) 

    「朝鮮中央通信」が4日、「政治的侍女の醜悪な為体 -朝鮮中央通信社論評-」という記事を報道し、その中で日本政府が米ニューヨークで開催する北朝鮮の拉致問題に関する国際シンポジウムと彼女を結びつけて、強く非難している。同記事は、日本文の報道もされているが、朝鮮文を以下で全訳しておく。

    ********************************
    (平壌5月4日 朝鮮中央通信)
    日本の拉致問題担当大臣山谷が、米国で反共和国「人権討論会」を開催し、国連駐在各国大使代表部に拉致問題解決のための協力を要請する「国連外交」をしようとしている。

    「拉致産業」で存在を延命している彼女が、東京で声を張り上げているだけではなく、ニューヨークに行き、スカートの風を巻き起こしながら(女伊達らに)、拉致問題を宣伝しようとしている。

    対朝鮮敵対意識が骨に染みついた対決狂信者、 物事の見分けも付かず、初歩的な政治常識も持たない未熟児だけができる分別のない行為である。

    山谷は、最近だけでも「北朝鮮が国連安保理事会決議に反した行動をしている」などとほざきながら、日本警察が不法無道に我々共和国の最高人民会議代議員である総連責任幹部の家を強制捜索するという前代未聞の国家主権侵害、人権侵害行為を行ったことについても「法と証拠に基づいたこと」であると力説しながら、我々に対する「制裁度数」強化を持ち出した。

    世界的に糾弾されている国連人権理事会朝鮮人権状況関連「特別報告者」のダルスマンが、拉致問題解決のために尽くすと、いわゆる「報告書」を発表することに対して積極的に支持歓迎する醜態を演じた。

    自分の政治理念を惜しげもなく捨て、特等人間の屑が金儲けのためにでっち上げた「報告書」にそれほどまで幻惑され、奇怪至極に騒ぎ立てているので、彼女もやはり政治家どころか、人間としての初歩的な理性と道徳も持ち合わせていない低劣な存在といわざるを得ない。

    そのような屑である山谷が、それでも一国の大臣を気取りながら、国際舞台で拉致騒動を起こそうとしていることについて、我々は決して見過ごすことはできない。

    彼女が、必死で拉致問題に執拗にまとわりついているのは、それが自分の政治的価値を上げるためにカードであり、飯の種を稼ぐための手段だからである。

    山谷が本当に拉致問題を解決しようとするなら、過去の日本の野蛮な植民地統治により数多くの朝鮮人が無残に虐殺され、840万人以上の青壮年が強制連行されて奴隷労働を強要され、戦地で弾よけとして連れ出したことについて、特に、20万人に達する朝鮮女性を拉致し、日本軍性奴隷にした日帝の蛮行について、女性として当然世界の面前で糾弾断罪しなければならない。しかし、これについては一言もなく、靖国神社参拝の先頭に立ち、領土強奪野望、歴史歪曲に幻惑され、世界各地を回って戯言を並べ立て、我々人民に洗い流せない犯罪を再び行っているのである。

    日本で閣僚という彼女が、拉致問題を朝日2国間で解決することにした合意に反し、国連の舞台で国際化し、中心的な問題に持ち上げようとすることは、自ら信頼を破り捨てる卑劣な行為である。

    拉致問題だけではなく、ありもしない我々の「人権」問題を口に出して歩き回るだけでは足らず、米国までフラフラと出かけてボスの汚い反共和国「人権」騒動のラッパ吹きとして熱を上げている山谷の狂信的な醜態は、過去の世紀に世界をかき回しながら、ナチスドイツの世界制覇野望と侵略戦争を正当化するために声を張り上げたゲッペルスの凶悪な為体ぶりを彷彿させる。

    山谷の行為こそが、拉致問題担当大臣として本当に拉致問題を解決しようとするのではなく、自分の生存手段を得て、政治的な人気を高めようとする稚拙な欺瞞劇以外の何物でもない。

    拉致問題の本当の解決を願わないこのような輩のせいで、全ての朝日合意が吹き飛んでしまわないという保証などどこにもない。

    今、山谷をして、日本社会でも拉致担当大臣なのか拉致宣伝大臣なのか区別するのが難しいと評されている。

    山谷は、自分の為体ぶりからきちんと見直し、朝日関係にさらに大きな罪悪を重ねないために、身の振り方に注意すべきである。

    『朝鮮中央通信』、「政治的侍女の醜悪な為体 -朝鮮中央通信社論評-」、http://www.kcna.kp/kcna.user.article.retrieveNewsViewInfoList.kcmsf;jsessionid=7EF40552E1D256C6AED8025BC27537FA#this
    ************************************

    既に北朝鮮に対する国際的な制裁レベルが相当に高い中、拉致問題を必要以上に国際化することが、その解決に繋がっていくのだろうか。日朝間で地道な協議を続けていった方がよいような気がする。
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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