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    「金ヨジョン朝鮮労働党中央委員会副部長談話発表」:岸田には無理な要求を列挙、それでも岸田は・・・ (2024年2月15日 「朝鮮中央通信」)

    15日、「朝鮮中央通信」に以下。

    **************
    金ヨジョン朝鮮労働党中央委員会副部長談話発表
    김여정 조선로동당 중앙위원회 부부장 담화발표

    最近、岸田日本首相が国会の衆議院予算委員会で日朝間の現状況を大胆に替えなければならない必要性を強く感じていると言いながら、自分自身が朝鮮民主主義人民共和国の国務委員長と主導的に関係を結ぶことが非常に重要であり、現在の当面する経路を通して継続して努力していると発言したという。
    최근 기시다 일본수상이 국회 중의원 예산위원회에서 일조간의 현 상황을 대담하게 바꾸어야 할 필요성을 강하게 느낀다고 하면서 자기자신이 조선민주주의인민공화국 국무위원장과 주동적으로 관계를 맺는것이 매우 중요하며 현재 다양한 경로를 통하여 계속 노력하고있다고 발언하였다고 한다.

    私は、岸田首相の発言と関係して日本メディアが朝日関係問題についてこれまでとは異なる立場を表明したことになると評価していることについて留意する。
    나는 기시다수상의 발언과 관련하여 일본언론들이 조일관계문제에 대해 종전과는 다른 립장을 표시한것으로 된다고 평가한데 대해서도 류의한다.

    岸田首相の今回の発言が過去の束縛から大胆に抜け出し、朝日関係を前進させようという真意から出発したものなら、肯定的なものと評価されない理由はないと思う。
    기시다수상의 이번 발언이 과거의 속박에서 대담하게 벗어나 조일관계를 전진시키려는 진의로부터 출발한것이라면 긍정적인것으로 평가되지 못할 리유는 없다고 본다.

    今まで、日本が既に全て解決された拉致問題や朝日関係改善とはなんら関係もない核・ミサイル問題を前提とし続けながら出てきたことからして、両国関係が数十年間、悪化一路歩んできたことは誰もが認める事実である。
    지금까지 일본이 이미 다 해결된 랍치문제나 조일관계개선과는 아무런 인연도 없는 핵,미싸일문제를 전제부로 계속 들고나온것으로 하여 두 나라 관계가 수십년간 악화일로를 걷게 되였다는것은 누구나 인정하는 사실이다.

    日本が時代錯誤的な敵対意識と実現宇可能な執念を勇気を持って取り下げ、お互いの認定した基礎の上で丁重な身の振り方と信意のある行動で関係改善の新たな出路を切り開いていく政治的決断を下したなら、両国はいくらでも新たな未来を共に切り開くことができるというのが私の見解である。
    일본이 시대착오적인 적대의식과 실현불가한 집념을 용기있게 접고 서로를 인정한 기초우에서 정중한 처신과 신의있는 행동으로 관계개선의 새 출로를 열어나갈 정치적결단을 내린다면 두 나라가 얼마든지 새로운 미래를 함께 열어나갈수 있다는것이 나의 견해이다.

    過去ではなく、未来を見つめることを知っている賢明さと戦略的眼目、そして政治的決断を下すことができる意志と実行力を持った政治家だけが機会を手にすることができ、歴史を変えられる。
    과거가 아니라 앞을 내다볼줄 아는 현명성과 전략적안목,그리고 정치적결단을 내릴수 있는 의지와 실행력을 가진 정치가만이 기회를 잡을수있고 력사를 바꿀수 있다.

    日本が我々の正当防衛権について不当に問題視している悪習を拭い去り、既に解決された拉致問題を両国関係の将来の障害物としさえしなければ、両国が近づけない理由はなく、首相が平壌を訪問する日が来ることもできる。
    일본이 우리의 정당방위권에 대하여 부당하게 걸고드는 악습을 털어버리고 이미 해결된 랍치문제를 량국관계전망의 장애물로만 놓지 않는다면 두 나라가 가까워지지 못할 리유가 없을것이며 수상이 평양을 방문하는 날이 올수도 있을것이다.

    ただし、現在まで我が国指導部は、朝日関係改善のためのいかなる構想も持っておらず、接触にもなんら関心もないものと知っている。
    다만 현재까지 우리 국가지도부는 조일관계개선을 위한 그 어떤 구상도 가지고있지 않으며 접촉에도 아무런 관심이 없는것으로 알고있다.

    今後、岸田首相の下心をさらに見守らなければならない。
    앞으로 기시다수상의 속내를 더 지켜봐야 할것이다.

    これは、あくまでも私の個人的な見解だけであり、私は公式的に朝日関係を評価する立場にない。
    이것은 어디까지나 나 개인적인 견해일뿐 나는 공식적으로 조일관계를 평가할 위치에 있지는 않다.

    主体113(2024)年2月15日
    주체113(2024)년 2월 15일
    平壌
    평 양(끝)
    www.kcna.kp (주체113.2.15.)

    **************************************

    「(第1)副部長同志」が、なかなかのコメントを出した。

    「評価する立場にない」と言いながら、誰もが分かっているように「元帥様」の「お気持ち」を代弁する「(第1)副部長同志」さすがだ。「傀儡韓国」が相手でなくなると、さらっと日本を相手にするところも「(第1)副部長同志」がどれほど重要な「立場」にいるのかを示している。

    支持率10%台が続いている岸田政権を見透かしたように、「拉致問題はなかったことにする」、「核・ミサイルは問題視しない」ことを朝日関係対話の前提としているところなど、さすがに「(第1)副部長同志」である。

    岸田ごときに国内的には「拉致問題はない」ことにし、米国追従の態度を改め「核・ミサイル安保理決議」を無視して朝鮮と対話をしろと言っているのだから、できるはずもないことを言っているに等しい。それでも言っているのだから、岸田など相手にしないという意志の表れであろう。

    もちろん、日本の保守勢力を押さえ、米国も押さえ、それでも朝鮮と対話をするのならということであろう。

    「元帥様」が能登半島地震に「慰問文」を送ったことで「閣下」と書いたことで大騒ぎをしたが、あんなものはその他の国(友好国であったとしても)に送る「慰問文」のフォーマットを使っただけで、それ自体にほとんど意味はない。そんなことは、朝鮮をきちんと見ていれば分かるはずなのだが、凄いことのように騒ぎ立てるメディアが信じ難い。

    ともかくも、「(第1)副部長同志」に一歩も二歩も先を行かれた「談話」を出された岸田政権、どうするつもりだろうか。

    朝日関係も大切だが、腐りきった日本政治を何とかする方が先決ではないだろうか。

    電撃訪朝、拉致被害者帰国で支持率回復などという浅はかな考えは捨てるべきだ。

    そもそも「(第1)副部長同志」の要求など叶えられるはずはないのだし。

    <追記>
    長いコメントを頂いたので、「元帥様」の「慰問文」について少し書いておく。

    「閣下」については、上記のとおり他国に送る「慰問文」のフォーマットを使った結果だと思われる。非難する際に使う「日本首相、岸田」という表現は「慰問文」では使えないし、「岸田文雄首相」と書くこともできただろうが、一般的なフォーマットを使うことでむしろ特別感をなくしているのではないかと思う。

    「慰問文」を出した意図だが、日本を意識してというよりもむしろ対内向けのメッセージ性が高いのではないだろうか。拙ブログにも書いたように、「朝鮮中央TV」では地震発生直後に津波情報を画面下に出してる。それを見た朝鮮人民も日本で津波が発生するほどの大きな地震が発生したことは分かったはずだ。この点、大きな災害が発生してから数日後に「20時報道」の「国際ニュース」の中で報じる海外の災害報道とは異なる。そのような状況で敵対的な国であっても、日本「人民」が地震で大きな被害を受けたことで心を痛めた「元帥様」が「天のような雅量」を発揮して「岸田閣下」に「慰問文」を送れば、朝鮮人民にとって「元帥様」の偉大さは増すことになる。

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    No title

    いつも先生の卓見を興味深く拝見しております。
    岸田首相を相手にしないという”あてこすり”とのご意見、面白く捉えました。

    日韓主要メディアは概ね「北の姿勢軟化か」「日米韓の離間を図る狙い」と見ているようですが、そもそも無理無体な要求を列挙して岸田首相の”条件を付けず金正恩氏と会う”という意図を突っぱねたというご洞察は、確かに肯けるものがあります。

    そもそも「拉致問題が解決されたとの主張は全く受け入れられない」というのが日本政府の立場なら、拉致問題を議題にするというのが日朝首脳会談の前提条件となり、”条件をつけず”とする岸田首相の考えとは齟齬が生ずるようにも思います。
    また、朝鮮側からすれば、経済補償や安保保障の上で何らかの見返りのある”有条件”でなければ金正恩委員長がわざわざ朝日首脳会談をするメリットがなく、下手に会って”拉致””核””ミサイル”のお説教を岸田首相から食らうだけなら、むしろデメリットでしかありません。

    それでも、これまで政治風刺の漫画でデフォルメ対象としたり、繰り返し呼び捨てにしたりしてきた”日本首相 岸田”を”日本国総理大臣 岸田文雄閣下”と呼称するのは、ある程度有意味なことのようにも思われます。
    ”狂犬””老いぼれ”呼ばわりしていたのが、朝米首脳会談にを迎えて”米合衆国大統領 ドナルド・トランプ”に様変わりした経緯があるからです。
    けっして在日同胞の多くない北陸地方の震災に際してわざわざ見舞い電を送ったのは”爾後日本政府ヲ対手トセズ”の姿勢ではなく、日本が軟化すれば対話の道筋は残されている、という朝鮮側のシグナルではないでしょうか。

    一部報道によれば日本政府は「談話の真意について慎重に見極める方針」とのことですが、金與正副部長が明らかにしている”拉致””核””ミサイル”を前提としないこと、これをある程度は額面通りに受け取っても良いのではないでしょうか。
    私が感ずるのは、むしろ共和国政府の側が”条件をつけず”会うという岸田首相の真意、即ちどこまで真剣な発言なのか、それとも国内向けの”拉致取組みパフォーマンス”の一環なのかを図りかねていることが、日朝関係が膠着している要因なのではないかということです。

    Re: No title

    追記しておきました。
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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