第75回国連総会における北朝鮮代表(金ソン)演説 (2020年9月29日)
29日午後(現地時間)、北朝鮮代表が第75回国連総会で演説した。以下、オリジナル言語である朝鮮語音声からの訳出。
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議長、私は朝鮮民主主義人民共和国の代表団の名の下、バルカン・ボズクル先生が、国連第75回総会の議長として選出されたことをお祝いし、あなたの熟達した司会の下、本会議で素晴らし結実が得られるものと確信しています。
議長、本国連総会は、世界的な大流行伝染病により、百万人以上が貴重な生命を失い、世界が極度の不安と混乱に襲われている前例のない状況で開催されています。
朝鮮民主主義人民共和国代表団は、この機会に、新型コロナウィルス感染症で命を失った故人の遺族と莫大な人的・物的損失を被った各国の政府に深い哀悼と慰労の意を示します。
同時に、大流行病の伝播を防ぎ、人類を救うための聖業に献身の努力を傾けている各国の全ての医療従事者と世界保健機構をはじめとした国際機構に固い連体を送ります。
議長、新型コロナウィルス感染症の伝播状況が、日々、さらに深刻になっている今日の厳酷な現実は、各国政府が自国の人民の生命の安全に対する思い責任感を持ち、高い指導力を発揮することを求めています。
人民大衆第一主義を自国の政治哲学、政治理念としている我々共和国政府の先見の明がある領導により、現在我が国では、防疫状況が安定的に維持管理されています。朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長、金正恩同志は、新型コロナウィルス感染症が発生した初期、非凡な叡智と断固とした決断で伝染病の流入と伝播を防ぐための先制的で適切な非常防疫対策を強く講じるようにされました。
世界的な大流行伝染病の持続的な拡散推移に対処し、今、我が国では、ウィルス流入を徹底して遮断するための国家的な措置が隙間なく講じられており、全ての人民が最大に警戒し、防疫規定を厳格に守っています。我々共和国政府は、伝染病流入の危険性が完全になくなるまで、些少な懐疑や譲歩も許容せず、国家非常防疫措置をさらに強化することで、人民の安寧と国家の安全を固く守ります。
議長、戦争がない平和な世界を建設することは、我々共和国政府の変わらぬ闘争目標です。過去数十年間我々は、朝鮮半島と地域の平和と安全を守るために全ての努力をしてきました。それにもかかわらず、共和国に対する核威嚇は依然として続けられており、我々の面前では、あらゆる形態の反共和国敵対行為が終わっていません。
ステルス戦闘機をはじめとした尖端武装が朝鮮半島に切れ目なく投入され、各種の核打撃手段が我々を直接狙っているのが、誰も否定できない今日の現実です。
我々が見いだした結論は、平和はいずれか一方が願っているからといって自然に達成されるものではなく、誰それがもたらしてくれるというものでもないということです。
力による強権がうごめいている今日の世界で、戦争自体を抑制できる絶対的な力を持つときにだけ、真の平和が守られます。
我々がベルトを締め上げながら戦い取った、我々の頼もしく、効果的な自衛的戦争抑止力があるので、今、朝鮮半島と地域では、平和と安全が固く守られています。
議長、今、我々共和国は、国家と人民の安全をしっかりと保障できる基礎の上で、社会主義経済建設に総力を集中しています。今日、我々において経済建設に有利な対外的環境が切実に必要なのは事実ですが、決して華麗な変身を願い、命のように守ってきた尊厳を売ることはできないというのが、我々の揺るがぬ立場です。
朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長、金正恩同志は、昨年12月、歴史的な朝鮮労働党中央委員会第7期第5回全員会議で、社会主義建設の前進途上を遮っている難関を自力更生の力で突破することに関する、正面突破戦の思想を闡明にされました。
今、我が国では、朝鮮労働党創建75周年を誇らしい労力的成果で迎えるための自力更生大進軍が力強く展開されている中、自力自強の偉大な創造物が次々と作られています。
世界が伝染病危機の大災難に巻き込まれ、悲観に陥っていた時期、我が国では人民のための現代的な医療奉仕施設である平壌総合病院の建設が始められ、現在、建築工事が最終段階で力強く推進されています。
今年、想定外の自然災害により少なからぬ損失を被りましたが、我々は自分の力で洪水と台風の被害を復旧し、短い期間で人民に安定した生活をさせるよう、力強い闘争を展開しています。
敵対勢力の反共和国圧殺策動をはじめとし、我々の前進を阻害する難関は少なくありませんが、自分の力で立ちはだかる挑戦と難関を突破し、繁栄の活路を開く我々共和国の闘争は、さらに強くなります。
議長、国連が第一歩を踏み出してから75年になりました。人類は国連と共に流れてきた75年の歴史を振り返り、よりよい未来を描いています。我々が願う未来、我々に必要な国連、マルチラテラリズムに対する集団的公約再確認という本会議の基本主題には、マルチラテラリズムに基づき、平和で繁栄する世界を建設しようという、絶対多数の国連加盟国の要求が反映されています。
異なる思想と制度、文化と価値を認める基礎の上に、加盟国間の協力関係を構築し、平和と安全、持続発展を達成するマルチラテラリズムは、国連憲章の目的と原則に全的に合ったものなので、積極的に鼓舞、奨励されなければなりません。
ある個別的な国が、自分の意思を一方的に世界に飲み込ませ、国際政治を動かす時代は既に過ぎ去っており、マルチラテラリズムは、止めることができない世界的な流れとなりました。人類が願う未来は、支配と隷属、侵略と干渉がなく、全ての国と民族の自主権と平等が保障される自主化された世界であり、そのために国連が必要なのです。
国連は憲章に記載された目的と原則に合うよう、全ての活動で主権平等、互恵尊重、公正性と客観性を厳格に遵守し、強権と専横を許さず、偏見的ででダブルスタンダード的な慣行をなくさなければなりません。
こうした見地から我々は、数十年間続けられた経済的大虐殺行為であるキューバに対する経済、貿易及び金融封鎖を国連憲章と国際法に対する乱暴な蹂躙として、主権侵害行為として断固として糾弾、排撃し、一日も早く終息されることを強く要求します。
イスラエルに不法に占領されているゴラン高原取り戻し、国の領土の安全を守るためのシリア人民の闘争と東エルサレムを首都としうた独立国家創設のためのパレスチナ人民の正義の偉業に変わることない支持と連帯を送ります。
外部勢力の干渉を排撃し、国の自主権を守るために闘争しているベネズエラ政府と人民にも支持と連帯を送ります。
朝鮮民主主義人民共和国は、我が国の自主権を尊重し、友好的に向かい合う全ての国と善隣友好関係を発展させ、地域と世界の平和と安全を守るために積極的に努力します。
ありがとうございます。
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議長、私は朝鮮民主主義人民共和国の代表団の名の下、バルカン・ボズクル先生が、国連第75回総会の議長として選出されたことをお祝いし、あなたの熟達した司会の下、本会議で素晴らし結実が得られるものと確信しています。
議長、本国連総会は、世界的な大流行伝染病により、百万人以上が貴重な生命を失い、世界が極度の不安と混乱に襲われている前例のない状況で開催されています。
朝鮮民主主義人民共和国代表団は、この機会に、新型コロナウィルス感染症で命を失った故人の遺族と莫大な人的・物的損失を被った各国の政府に深い哀悼と慰労の意を示します。
同時に、大流行病の伝播を防ぎ、人類を救うための聖業に献身の努力を傾けている各国の全ての医療従事者と世界保健機構をはじめとした国際機構に固い連体を送ります。
議長、新型コロナウィルス感染症の伝播状況が、日々、さらに深刻になっている今日の厳酷な現実は、各国政府が自国の人民の生命の安全に対する思い責任感を持ち、高い指導力を発揮することを求めています。
人民大衆第一主義を自国の政治哲学、政治理念としている我々共和国政府の先見の明がある領導により、現在我が国では、防疫状況が安定的に維持管理されています。朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長、金正恩同志は、新型コロナウィルス感染症が発生した初期、非凡な叡智と断固とした決断で伝染病の流入と伝播を防ぐための先制的で適切な非常防疫対策を強く講じるようにされました。
世界的な大流行伝染病の持続的な拡散推移に対処し、今、我が国では、ウィルス流入を徹底して遮断するための国家的な措置が隙間なく講じられており、全ての人民が最大に警戒し、防疫規定を厳格に守っています。我々共和国政府は、伝染病流入の危険性が完全になくなるまで、些少な懐疑や譲歩も許容せず、国家非常防疫措置をさらに強化することで、人民の安寧と国家の安全を固く守ります。
議長、戦争がない平和な世界を建設することは、我々共和国政府の変わらぬ闘争目標です。過去数十年間我々は、朝鮮半島と地域の平和と安全を守るために全ての努力をしてきました。それにもかかわらず、共和国に対する核威嚇は依然として続けられており、我々の面前では、あらゆる形態の反共和国敵対行為が終わっていません。
ステルス戦闘機をはじめとした尖端武装が朝鮮半島に切れ目なく投入され、各種の核打撃手段が我々を直接狙っているのが、誰も否定できない今日の現実です。
我々が見いだした結論は、平和はいずれか一方が願っているからといって自然に達成されるものではなく、誰それがもたらしてくれるというものでもないということです。
力による強権がうごめいている今日の世界で、戦争自体を抑制できる絶対的な力を持つときにだけ、真の平和が守られます。
我々がベルトを締め上げながら戦い取った、我々の頼もしく、効果的な自衛的戦争抑止力があるので、今、朝鮮半島と地域では、平和と安全が固く守られています。
議長、今、我々共和国は、国家と人民の安全をしっかりと保障できる基礎の上で、社会主義経済建設に総力を集中しています。今日、我々において経済建設に有利な対外的環境が切実に必要なのは事実ですが、決して華麗な変身を願い、命のように守ってきた尊厳を売ることはできないというのが、我々の揺るがぬ立場です。
朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長、金正恩同志は、昨年12月、歴史的な朝鮮労働党中央委員会第7期第5回全員会議で、社会主義建設の前進途上を遮っている難関を自力更生の力で突破することに関する、正面突破戦の思想を闡明にされました。
今、我が国では、朝鮮労働党創建75周年を誇らしい労力的成果で迎えるための自力更生大進軍が力強く展開されている中、自力自強の偉大な創造物が次々と作られています。
世界が伝染病危機の大災難に巻き込まれ、悲観に陥っていた時期、我が国では人民のための現代的な医療奉仕施設である平壌総合病院の建設が始められ、現在、建築工事が最終段階で力強く推進されています。
今年、想定外の自然災害により少なからぬ損失を被りましたが、我々は自分の力で洪水と台風の被害を復旧し、短い期間で人民に安定した生活をさせるよう、力強い闘争を展開しています。
敵対勢力の反共和国圧殺策動をはじめとし、我々の前進を阻害する難関は少なくありませんが、自分の力で立ちはだかる挑戦と難関を突破し、繁栄の活路を開く我々共和国の闘争は、さらに強くなります。
議長、国連が第一歩を踏み出してから75年になりました。人類は国連と共に流れてきた75年の歴史を振り返り、よりよい未来を描いています。我々が願う未来、我々に必要な国連、マルチラテラリズムに対する集団的公約再確認という本会議の基本主題には、マルチラテラリズムに基づき、平和で繁栄する世界を建設しようという、絶対多数の国連加盟国の要求が反映されています。
異なる思想と制度、文化と価値を認める基礎の上に、加盟国間の協力関係を構築し、平和と安全、持続発展を達成するマルチラテラリズムは、国連憲章の目的と原則に全的に合ったものなので、積極的に鼓舞、奨励されなければなりません。
ある個別的な国が、自分の意思を一方的に世界に飲み込ませ、国際政治を動かす時代は既に過ぎ去っており、マルチラテラリズムは、止めることができない世界的な流れとなりました。人類が願う未来は、支配と隷属、侵略と干渉がなく、全ての国と民族の自主権と平等が保障される自主化された世界であり、そのために国連が必要なのです。
国連は憲章に記載された目的と原則に合うよう、全ての活動で主権平等、互恵尊重、公正性と客観性を厳格に遵守し、強権と専横を許さず、偏見的ででダブルスタンダード的な慣行をなくさなければなりません。
こうした見地から我々は、数十年間続けられた経済的大虐殺行為であるキューバに対する経済、貿易及び金融封鎖を国連憲章と国際法に対する乱暴な蹂躙として、主権侵害行為として断固として糾弾、排撃し、一日も早く終息されることを強く要求します。
イスラエルに不法に占領されているゴラン高原取り戻し、国の領土の安全を守るためのシリア人民の闘争と東エルサレムを首都としうた独立国家創設のためのパレスチナ人民の正義の偉業に変わることない支持と連帯を送ります。
外部勢力の干渉を排撃し、国の自主権を守るために闘争しているベネズエラ政府と人民にも支持と連帯を送ります。
朝鮮民主主義人民共和国は、我が国の自主権を尊重し、友好的に向かい合う全ての国と善隣友好関係を発展させ、地域と世界の平和と安全を守るために積極的に努力します。
ありがとうございます。