「4本足を抱いて飛べ、幸福の絶頂へ -ミリム乗馬クラブを訪ねて-」:新しいスタイルの訪問記、人民インタビュー (2013年11月26日 「朝鮮中央TV」)
26日に「朝鮮中央TV」が「ミリム乗馬クラブ」を特集した番組を放送した。「ムンス・ウォーターパーク」の特集番組もあったので、こちらもいずれ放送されると思っていたら、やっと出てきた。しかし、この番組、「ミリン乗馬クラブ」の完成度や運営方法について興味深い内容であっただけではなく、インタビューアー(放送員)の使い方が相当に変わった点に驚かされた。それでは以下、これらの点について紹介していく。
「4本足を抱いて飛べ、幸福の絶頂へ -ミリム乗馬クラブを訪ねて-」

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「この乗馬クラブができてから、私たちはこの乗馬クラブがどんなところなのか知るのをずっと楽しみにしていました」と語る女性放送員

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「本当にそうですね」と男性放送員が登場する。下のキャプチャは画像が乱れているが、これはカメラを左から右に動かして、男性放送員を映したからである。日本のテレビ番組では普通に使われている撮影方法であるが、北朝鮮のテレビでは初めて見たような気がする。複数の人間が登場する番組でもカメラを動かすことなく、カットで切り替えている。カメラを動かすというのは、人間の視線移動を意識したバラエティー番組でよく用いられる手法だと思うが、「朝鮮中央TV」でこれが用いられ始めたとすれば、ある意味、進化といえる。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
続いて、カメラは引かれて放送員両名が映し出される。両名は「ここの奉仕者(係員)の説明を受けましょう」と移動していく。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「室内訓練場、野外訓練場」と書かれた看板の前で「案内員」と放送員が話をしている。ここでまたおもしろいことが起こる。「案内員」が「どこから行きましょうか?」というと男性放送員は「野外訓練場にまず行きましょう」、女性放送員は「室内から行きましょうよ」と、さらに男性放送員は「野外から行かなきゃ」とバラエティー番組的な言い合いになる。結局、「案内員」が「男性は野外から、女性は室内から見ては」と仲介する。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「室内訓練場」に来た女性放送員は、崔キョンフィ調教師に「大きい馬や小さい馬が合わせて20頭ぐらいいるのですが、ぶつからないのですか」と質問する。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
調教師は「道路と同じように、ここにも規則があります。馬に乗る人は周囲を走り、乗り降りしたり休憩するときは中央に行きます」と説明する。この説明を聞いた後の放送員の受け答えがまたおもしろい。「・・・降りるときは中央に来て降りるんですねぇ」という感じで話をするのだが、原稿を読み上げるというよりも話し言葉で、特に日本語でいう「ねぇ」の部分に平壌方言である「イェイ」という音をつなげている。こちらもバラエティー的発想であろう。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「室内訓練場」には大型の鏡が設置されており、「大人も子供も馬に乗る自分の姿を夢中で見ている」とナレーション。ナレーターは別におり、原稿を読み上げている。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「子供がテレビを見て行きたがるので連れてきました。連れてきてみて乗れるか心配だったのですが、親切に教えてくれるので、1時間であんなに上手に乗れるようになりました」と語る母親の李キョンミ。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「お母さん、僕、見て」と叫ぶ子供

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「馬に動きを合わせることはできるようになったのですが、馬を操作するのが少し大変です。乗用車で例えれば、ステアリングをどのように使うかで、右に行ったり左に行ったり」と言っている。「乗用車に例えれば」という部分、彼の職業が「運転手」なのか、人民軍で運転を習ったのかは分からないが、なかなか興味深い。この人の他にも、どのぐらい乗れるようになったのかという質問に対し「初歩運転を少し超えたぐらいでしょうか」と答えている人も登場している。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
この子は「馬に乗ったことがありますか」と質問され、「ルンラ人民遊園地の電子娯楽館(ゲーセン)で乗りました」と答えている。この辺りのジョークもバラエティー的要素であろう。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
ここで「敬愛する元帥様」が登場する。番組開始約5分後であるが、この間、「元帥様」に関する言及は一言もなかった。ここでやっと「大人の馬だけではなく、子供が乗れるポニーも準備するように」という現地指導時の言葉を紹介する。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「室内訓練場」である程度練習を終えた人々は、「野外訓練場」に来る。野外訓練場は競馬場のような馬場とゆっくりと歩く狭い馬場があるようだ。「ミリム乗馬クラブ」にやって来た、世界大会で金メダルを獲得した重量挙げ選手を紹介した後、男性放送員は「子供も大人も乗っているので、私も乗りたくなりました」と言う。指導員は「では、あちらの奉仕所に行って、乗馬服に着替えてきて下さい」と答える。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「案内所」で女性放送員が着た乗馬服を見ながら「乗馬服が本当に似合いますね。大きさと色が年齢と性別で色々準備されています」と案内員。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
放送員は「このチョッキ(ママ)を着ると、体に密着しているので、打撃を受けても大丈夫みたいですね」と、「チョッキ」という和製外来語をそのまま使う。web「朝鮮語大辞典」で確認したところ、「チョッキ」は正式な「朝鮮語」として使われているようだ。ヘルメットは「安全だけではなく、便利にできています」と言う説明を聞いて、女性放送員は試着する。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
続けて「案内員」は靴について説明する。「普通は、一体化された長靴を履いて乗馬をするのですが、私たちは自分の靴を履いたまま乗馬ができるよう、足保護帯(写真参照)を使っています」。諸外国でもこうした物が使われているのか、乗馬ブーツが高価だったので代用品を作ったのかは分からない。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
次に、手袋の手綱部分が厚くなっていることについて放送員が質問し、「案内員」が「元帥様が乗馬手袋も一つずつおはめになり、人民に小さな問題もないよう」指導したと以前から紹介されている逸話を紹介する。下がその写真であるが、「奉仕所」に展示されているものなのか、下で紹介する「史跡館」に展示されている物かは不明。約10分経過したが、「元帥様」に関する言及は2回目。この後、関連してもう1度「元帥様」に関する短い言及がある。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
着替えをして手綱の握り方を教えてもらう男性放送員

Source: KCTV, 2013/11/26放送
乗馬風景を見る朝鮮人民

Source: KCTV, 2013/11/26放送
人工池で水を飲む馬

Source: KCTV, 2013/11/26放送
乗馬運動の後は、「疲労回復院」に。「疲労回復院」はスポーツジムとマッサージチェアが合わさったような場所のように見える。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
そして、生ビール

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「仕事の関係で外国によく行くのですが、一度、乗馬場に行ってみました。しかし、その乗馬場は、公園の隅の方にある狭い場所でした。そんなところなのに、金持ちだけ行ける場所でした」と語るチョ・ヨンラン。「金持ちだけ行ける場所」と特定の平壌市民だけ行ける場所の違いはどれほどあるのだろうか。彼女は、「これこそが社会主義の富貴栄華ではありませんか」と語るが。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「乗馬知識普及室」は、「乗馬学校」であったところを金正恩さんが名称を変更し、「運営方法も細心に教えてくださりました」とのことである。下は、「乗馬知識普及室」での講義風景。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
ここから、「敬愛する元帥様」への感謝が始まる。番組開始後約15分経過している。そして、「革命史跡教養室」の説明に入るわけだが、「史跡教養室」へは、乗馬服から平服に着替えてからやってくるようだ。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
金正恩を称える歌(「福を受けた人民の歌」)が流れる中、「ミリム乗馬クラブ」の風景が映る。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
もう珍しくはなくなったが、デジカメで記念撮影をする家族

Source: KCTV, 2013/11/26放送
サングラスを掛けた女性。サングラスを掛けた朝鮮人民は、あまり見ない。そもそも、掛けることが許されているのだろうか。乗馬クラブ内だけの特例か、それともどこでもよいのかは不明。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「社会主義文明国へと飛躍する私の祖国の真の姿を轟かせ、限りなく響き渡れ愛の馬の鳴き声よ」のナレーションの後で「ヒヒーン」と馬の声がして番組は終わる。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
最後の4分ほどは、いつもの金正恩称賛パターンであるが、それ以前ではほとんど指導者に関する言及がなかった。金正恩称賛が始まる辺りからは、バラエティー的な雰囲気からいつもの「真面目な」雰囲気に番組は変わっていく。しかし、称賛番組であるにもかかわらず、前半部分でバラエティー的要素を取り込んだのは実に興味深い。あまり確信が持てなかったので記事にしなかったのだが、「20時報道」などの報道番組でも、これまで以上に報道内容によるアナウンス方の変化が大きくなっているような気がしている。報道番組冒頭の「どこそこの国で金正日回顧集会が開かれた」などという報道については相変わらずの声調であるが、後半のスポーツや国際ニュースを伝える部分では、語り口が随分軟らかくなっている。過去記事では、金正恩さんが「アナウンス」について指示を出したことについて紹介したが、もしかするとさらなる指示が出されたのかもしれない。
「4本足を抱いて飛べ、幸福の絶頂へ -ミリム乗馬クラブを訪ねて-」

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「この乗馬クラブができてから、私たちはこの乗馬クラブがどんなところなのか知るのをずっと楽しみにしていました」と語る女性放送員

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「本当にそうですね」と男性放送員が登場する。下のキャプチャは画像が乱れているが、これはカメラを左から右に動かして、男性放送員を映したからである。日本のテレビ番組では普通に使われている撮影方法であるが、北朝鮮のテレビでは初めて見たような気がする。複数の人間が登場する番組でもカメラを動かすことなく、カットで切り替えている。カメラを動かすというのは、人間の視線移動を意識したバラエティー番組でよく用いられる手法だと思うが、「朝鮮中央TV」でこれが用いられ始めたとすれば、ある意味、進化といえる。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
続いて、カメラは引かれて放送員両名が映し出される。両名は「ここの奉仕者(係員)の説明を受けましょう」と移動していく。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「室内訓練場、野外訓練場」と書かれた看板の前で「案内員」と放送員が話をしている。ここでまたおもしろいことが起こる。「案内員」が「どこから行きましょうか?」というと男性放送員は「野外訓練場にまず行きましょう」、女性放送員は「室内から行きましょうよ」と、さらに男性放送員は「野外から行かなきゃ」とバラエティー番組的な言い合いになる。結局、「案内員」が「男性は野外から、女性は室内から見ては」と仲介する。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「室内訓練場」に来た女性放送員は、崔キョンフィ調教師に「大きい馬や小さい馬が合わせて20頭ぐらいいるのですが、ぶつからないのですか」と質問する。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
調教師は「道路と同じように、ここにも規則があります。馬に乗る人は周囲を走り、乗り降りしたり休憩するときは中央に行きます」と説明する。この説明を聞いた後の放送員の受け答えがまたおもしろい。「・・・降りるときは中央に来て降りるんですねぇ」という感じで話をするのだが、原稿を読み上げるというよりも話し言葉で、特に日本語でいう「ねぇ」の部分に平壌方言である「イェイ」という音をつなげている。こちらもバラエティー的発想であろう。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「室内訓練場」には大型の鏡が設置されており、「大人も子供も馬に乗る自分の姿を夢中で見ている」とナレーション。ナレーターは別におり、原稿を読み上げている。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「子供がテレビを見て行きたがるので連れてきました。連れてきてみて乗れるか心配だったのですが、親切に教えてくれるので、1時間であんなに上手に乗れるようになりました」と語る母親の李キョンミ。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「お母さん、僕、見て」と叫ぶ子供

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「馬に動きを合わせることはできるようになったのですが、馬を操作するのが少し大変です。乗用車で例えれば、ステアリングをどのように使うかで、右に行ったり左に行ったり」と言っている。「乗用車に例えれば」という部分、彼の職業が「運転手」なのか、人民軍で運転を習ったのかは分からないが、なかなか興味深い。この人の他にも、どのぐらい乗れるようになったのかという質問に対し「初歩運転を少し超えたぐらいでしょうか」と答えている人も登場している。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
この子は「馬に乗ったことがありますか」と質問され、「ルンラ人民遊園地の電子娯楽館(ゲーセン)で乗りました」と答えている。この辺りのジョークもバラエティー的要素であろう。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
ここで「敬愛する元帥様」が登場する。番組開始約5分後であるが、この間、「元帥様」に関する言及は一言もなかった。ここでやっと「大人の馬だけではなく、子供が乗れるポニーも準備するように」という現地指導時の言葉を紹介する。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「室内訓練場」である程度練習を終えた人々は、「野外訓練場」に来る。野外訓練場は競馬場のような馬場とゆっくりと歩く狭い馬場があるようだ。「ミリム乗馬クラブ」にやって来た、世界大会で金メダルを獲得した重量挙げ選手を紹介した後、男性放送員は「子供も大人も乗っているので、私も乗りたくなりました」と言う。指導員は「では、あちらの奉仕所に行って、乗馬服に着替えてきて下さい」と答える。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「案内所」で女性放送員が着た乗馬服を見ながら「乗馬服が本当に似合いますね。大きさと色が年齢と性別で色々準備されています」と案内員。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
放送員は「このチョッキ(ママ)を着ると、体に密着しているので、打撃を受けても大丈夫みたいですね」と、「チョッキ」という和製外来語をそのまま使う。web「朝鮮語大辞典」で確認したところ、「チョッキ」は正式な「朝鮮語」として使われているようだ。ヘルメットは「安全だけではなく、便利にできています」と言う説明を聞いて、女性放送員は試着する。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
続けて「案内員」は靴について説明する。「普通は、一体化された長靴を履いて乗馬をするのですが、私たちは自分の靴を履いたまま乗馬ができるよう、足保護帯(写真参照)を使っています」。諸外国でもこうした物が使われているのか、乗馬ブーツが高価だったので代用品を作ったのかは分からない。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
次に、手袋の手綱部分が厚くなっていることについて放送員が質問し、「案内員」が「元帥様が乗馬手袋も一つずつおはめになり、人民に小さな問題もないよう」指導したと以前から紹介されている逸話を紹介する。下がその写真であるが、「奉仕所」に展示されているものなのか、下で紹介する「史跡館」に展示されている物かは不明。約10分経過したが、「元帥様」に関する言及は2回目。この後、関連してもう1度「元帥様」に関する短い言及がある。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
着替えをして手綱の握り方を教えてもらう男性放送員

Source: KCTV, 2013/11/26放送
乗馬風景を見る朝鮮人民

Source: KCTV, 2013/11/26放送
人工池で水を飲む馬

Source: KCTV, 2013/11/26放送
乗馬運動の後は、「疲労回復院」に。「疲労回復院」はスポーツジムとマッサージチェアが合わさったような場所のように見える。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
そして、生ビール

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「仕事の関係で外国によく行くのですが、一度、乗馬場に行ってみました。しかし、その乗馬場は、公園の隅の方にある狭い場所でした。そんなところなのに、金持ちだけ行ける場所でした」と語るチョ・ヨンラン。「金持ちだけ行ける場所」と特定の平壌市民だけ行ける場所の違いはどれほどあるのだろうか。彼女は、「これこそが社会主義の富貴栄華ではありませんか」と語るが。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「乗馬知識普及室」は、「乗馬学校」であったところを金正恩さんが名称を変更し、「運営方法も細心に教えてくださりました」とのことである。下は、「乗馬知識普及室」での講義風景。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
ここから、「敬愛する元帥様」への感謝が始まる。番組開始後約15分経過している。そして、「革命史跡教養室」の説明に入るわけだが、「史跡教養室」へは、乗馬服から平服に着替えてからやってくるようだ。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
金正恩を称える歌(「福を受けた人民の歌」)が流れる中、「ミリム乗馬クラブ」の風景が映る。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
もう珍しくはなくなったが、デジカメで記念撮影をする家族

Source: KCTV, 2013/11/26放送
サングラスを掛けた女性。サングラスを掛けた朝鮮人民は、あまり見ない。そもそも、掛けることが許されているのだろうか。乗馬クラブ内だけの特例か、それともどこでもよいのかは不明。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
「社会主義文明国へと飛躍する私の祖国の真の姿を轟かせ、限りなく響き渡れ愛の馬の鳴き声よ」のナレーションの後で「ヒヒーン」と馬の声がして番組は終わる。

Source: KCTV, 2013/11/26放送
最後の4分ほどは、いつもの金正恩称賛パターンであるが、それ以前ではほとんど指導者に関する言及がなかった。金正恩称賛が始まる辺りからは、バラエティー的な雰囲気からいつもの「真面目な」雰囲気に番組は変わっていく。しかし、称賛番組であるにもかかわらず、前半部分でバラエティー的要素を取り込んだのは実に興味深い。あまり確信が持てなかったので記事にしなかったのだが、「20時報道」などの報道番組でも、これまで以上に報道内容によるアナウンス方の変化が大きくなっているような気がしている。報道番組冒頭の「どこそこの国で金正日回顧集会が開かれた」などという報道については相変わらずの声調であるが、後半のスポーツや国際ニュースを伝える部分では、語り口が随分軟らかくなっている。過去記事では、金正恩さんが「アナウンス」について指示を出したことについて紹介したが、もしかするとさらなる指示が出されたのかもしれない。