「経済的実利が高いLED灯」:再びLED電球に関する番組 (2014年5月5日 「朝鮮中央TV」)
少し前の記事で北朝鮮の「レドゥ(LED)灯」事情について紹介した。5月5日には、再びLED電球工場を訪問して、その製造過程や効能を紹介する番組が放送された。
Source: KCTV, 2014/05/05放送
LED電球を生産する「大同江技術社」
Source: KCTV, 2014/05/06
LED電球について説明をする「研究者 羅クァンチョル」
Source: KCTV, 2014/05/06
LEDを装着するプリント基板の製造工程。「自動印刷機」と呼んでいる。基板にプリント配線を印刷した後、必要な部分に半田を盛っておく。
Source: KCTV, 2014/05/06
次に「配列機」に基板は流れていき、「配列機」がLEDを基板上に並べる。
Source: KCTV, 2014/05/06
続いて「熱風加熱器」にこれら基板が流れていき、盛られた半田が加熱され、LEDが基板に半田付けされる。
Source: KCTV, 2014/05/06
次が検査工程であるが、規定電圧を手作業で電極に加えて検査している。
Source: KCTV, 2014/05/06
組み立てラインであるが、こちらも手作業で組み立てている。番組で紹介された作業場には、作業員が15人ほどの1ラインしかない。
Source: KCTV, 2014/05/06
組み立てが完了したLED電球を検査する男性
Source: KCTV, 2014/05/06
製品開発室なのだろうか。窓際に置かれた棚には多数のLED電球が装着されており、点灯と消灯を繰り返している。耐久テスト中なのだろうか。
Source: KCTV, 2014/05/06
過去記事でも紹介したように、LED電球は消費電力が少ないだけではなく、北朝鮮のように電圧変動が大きな国では、大きく電圧が低下した場合でも点灯し続けるということが非常に有用なようだ。下の実験では、北朝鮮の規格交流電圧220Vから徐々に電圧を低下させている。80Vでは18W「コンパクト灯(電球型蛍光灯)」は消えてしまい、100W白熱電球も僅かに発光しているだけである。一方、LED電球は220V時とほとんど変わらない光量を維持している。日本ではLED電球の省エネ性には注目されているが、電圧変動については全く語られない。参考までに、パナソニックと東芝のLED電球について両者のホームページで調べてみたが、「定格入力100V」と書いてあるだけで、それ以上の技術データが公表されていないので分からない。拙宅にはLED電球が1つもないのでテストできないのだが、使用可能電圧の幅はどのように設定されているのであろうか。
Source: KCTV, 2014/05/06
東芝ライラック株式会社HP、http://saturn.tlt.co.jp/apfs/CommoditySpecData.do?&search_typename=LDA16LG100W&cnctsh=
番組では、LED電球の寿命の長さも紹介し、最後に「大同江技術社」のLED電球の箱を紹介して終わる。箱には「レドゥ灯」とプリントされており、消費電力と発光色にチェックが付けられている。その下には定格入力電圧と周波数が、AC220V、50Hzとプリントされている。あまり気にしていなかったが、北朝鮮の電源周波数は50Hzだったようだ。
Source: KCTV, 2014/05/06
<追記>
住宅建設現場倒壊事故関連のコメントにも書いたのだが、北朝鮮の交流電源は60Hzのようだ。韓国統一部HPにもそう書いてあるので、まず間違いないと思う。そう思って、このLED電球の箱を見ると60とも見えるのだが、よく分からない。中国への輸出用製品ならば50Hzというのも理解できるが、ならばパッケージを朝鮮語表示にすることもないだろう。
Source: KCTV, 2014/05/05放送
LED電球を生産する「大同江技術社」
Source: KCTV, 2014/05/06
LED電球について説明をする「研究者 羅クァンチョル」
Source: KCTV, 2014/05/06
LEDを装着するプリント基板の製造工程。「自動印刷機」と呼んでいる。基板にプリント配線を印刷した後、必要な部分に半田を盛っておく。
Source: KCTV, 2014/05/06
次に「配列機」に基板は流れていき、「配列機」がLEDを基板上に並べる。
Source: KCTV, 2014/05/06
続いて「熱風加熱器」にこれら基板が流れていき、盛られた半田が加熱され、LEDが基板に半田付けされる。
Source: KCTV, 2014/05/06
次が検査工程であるが、規定電圧を手作業で電極に加えて検査している。
Source: KCTV, 2014/05/06
組み立てラインであるが、こちらも手作業で組み立てている。番組で紹介された作業場には、作業員が15人ほどの1ラインしかない。
Source: KCTV, 2014/05/06
組み立てが完了したLED電球を検査する男性
Source: KCTV, 2014/05/06
製品開発室なのだろうか。窓際に置かれた棚には多数のLED電球が装着されており、点灯と消灯を繰り返している。耐久テスト中なのだろうか。
Source: KCTV, 2014/05/06
過去記事でも紹介したように、LED電球は消費電力が少ないだけではなく、北朝鮮のように電圧変動が大きな国では、大きく電圧が低下した場合でも点灯し続けるということが非常に有用なようだ。下の実験では、北朝鮮の規格交流電圧220Vから徐々に電圧を低下させている。80Vでは18W「コンパクト灯(電球型蛍光灯)」は消えてしまい、100W白熱電球も僅かに発光しているだけである。一方、LED電球は220V時とほとんど変わらない光量を維持している。日本ではLED電球の省エネ性には注目されているが、電圧変動については全く語られない。参考までに、パナソニックと東芝のLED電球について両者のホームページで調べてみたが、「定格入力100V」と書いてあるだけで、それ以上の技術データが公表されていないので分からない。拙宅にはLED電球が1つもないのでテストできないのだが、使用可能電圧の幅はどのように設定されているのであろうか。
Source: KCTV, 2014/05/06
東芝ライラック株式会社HP、http://saturn.tlt.co.jp/apfs/CommoditySpecData.do?&search_typename=LDA16LG100W&cnctsh=
番組では、LED電球の寿命の長さも紹介し、最後に「大同江技術社」のLED電球の箱を紹介して終わる。箱には「レドゥ灯」とプリントされており、消費電力と発光色にチェックが付けられている。その下には定格入力電圧と周波数が、AC220V、50Hzとプリントされている。あまり気にしていなかったが、北朝鮮の電源周波数は50Hzだったようだ。
Source: KCTV, 2014/05/06
<追記>
住宅建設現場倒壊事故関連のコメントにも書いたのだが、北朝鮮の交流電源は60Hzのようだ。韓国統一部HPにもそう書いてあるので、まず間違いないと思う。そう思って、このLED電球の箱を見ると60とも見えるのだが、よく分からない。中国への輸出用製品ならば50Hzというのも理解できるが、ならばパッケージを朝鮮語表示にすることもないだろう。