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    米国防省、飛翔体は「ICBMの可能性」、「火星砲-17」とは確認せず「分析中」と (2022年3月29日 「C-SPN」)

    29日の米国防省報道官記者会見の様子をC-SPANで見た。その中で24日の北朝鮮によるミサイル発射に関する質問があった。

    C-SPAN, March 29, 2022 Defense Department Briefing, https://www.c-span.org/video/?519111-1/pentagon-russians-repositioning-withdrawing-troops-ukraine

    1つめの質問は英語が下手な記者からで、報道官も私も何が聞きたいのかよく分からなかったのだが、どうやら北朝鮮の「火星砲-17」型発射に対して、韓国軍が「即時対応と報復能力、および意思を見せ」るためにと日本海方向に「午後4時25分から日本海で地対地ミサイルなど5発を発射」したことを示していることが私には分かった(報道官は最後まで理解できないようだった・・・とぼけていただけかも)。

    TBS NEWS、「【速報】韓国軍も日本海で地対地ミサイルなど発射」、https://news.yahoo.co.jp/articles/1881c2063b6f584b2e84e7bd99880a5e3f68dad0

    英語が下手な記者は、韓国軍のミサイル発射が「北朝鮮のミサイル発射の111分後だった」と言っていたので、北朝鮮の発射が14時33分頃だったとすると、「111分後」は大体この時刻になる。この記者は、「ペンタゴンが韓国軍のミサイル発射に賛成せず、発射のタイミングを遅らせたのはなぜか」と質問しているようだった。

    上に書いたように、米国防省報道官はミサイル発射ではなく、記者が言っていた「response」という言葉を「発表」と理解した(か、とぼけた)ようで、「発表の時間はそれぞれの国が決めれば良いことで、調整する必要はない」と言っていた。

    韓国軍の「「即時対応と報復能力」ミサイル発射を米国が引き止めたのかどうかは、結局よく分からないままであるが、よく探せばそれに関する記事もあるのかもしれない。

    同記者の飛翔体は「火星砲-17」型だったのかという質問に対して、報道官は「ICBMの可能性」とだけ述べ、「火星砲-17」型だということも日本が言っている「新型」だということも確認しなかった。そして、別の記者からの関連質問では、「北朝鮮が、核弾頭能力と弾道ミサイル能力を向上させていることを憂慮している」と答え、「能力向上」については、「実験をすれば何かを学ぶはずだから」と、ここでも「新型」であるという確認は避けている。また、「脅威」の範囲については、「朝鮮半島、地域、同盟国、友好国」とし、米国は含まなかった。24日に発射されたミサイルが「火星-15」以上の能力を持つものであれば、明らかに米国、しかも米本土が射程に含まれるわけで、その部分を最も強調するはずなのだが、なぜかそれは言わなかった。

    こうしたことからすると、米国も24日の発射されたミサイルは、「火星-15」以上の脅威を米国に与えるものと判断していないということは間違いないようだ。

    記者会見を見ていた限りでは、今、米国はウクライナで手一杯で、北朝鮮にかまっていられないという印象だった。

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    2021年1月11日から「総秘書同志」
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