「敬愛する金正恩元帥様が様々な部門の事業を現地で指導 2013.8」:完成した施設と10月10日(創党記念日)を目標とする施設、北朝鮮製スマホ工場 (2013年9月12日 「朝鮮中央TV」)
金正恩さんが8月に経済関連部門などで行った現地指導の様子を伝える「記録映画」が11日に放送された。拙記事では、12日の再放送に基づいて紹介する。8月は、過去記事にも書いたとおりほとんど海外におり、北朝鮮関連のニュースを十分にフォローすることができなかった。なので、この「総集編」はとても私にとっては有用だ。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
銀河科学者住宅、17号棟1回1号と2号住居を視察する金正恩(8月6日)

Source: KCTV, 2013/9/12放送
上の写真で金正恩さんが視察した銀河科学者通り竣工式(9月12日)の様子を同日の「朝鮮中央TV」が伝えている。
内閣総理・朴奉珠が「竣工辞」を読み上げている。「銀河科学者通り」は、金正恩の「直接的な発議と精力的な領導により」としており、金正日の「遺訓」とは無関係であることに注意する必要がある。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
竣工式に続いて、科学者たちが引っ越してくる様子を「朝鮮中央TV」は紹介している。トラックの隊列が映っているが、引っ越しの荷物を運ぶトラックであろう。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
入居を許可された家族に渡されると思われる「住宅用建物許可証」を見ている。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
科学者住宅を建設した人民軍軍人・李ミョンヒ。「敬愛する最高司令官は、私たちが建設したこの3号棟3年館(ニョングァン?)1階1号と2号を視察され」と言っている。しかし、8月6日の視察の様子を紹介する「記録映画」では「17号棟」ということになっている。同じ部屋であれば比較の対象になるのでおもしろいと思ったのだが、どうやら別の部屋のようだ。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
3号棟1階1号(あるいは2号)に入居することになった科学者の家族。お爺さんが科学者で、家族は教員だという。感涙を流しながらこの女性(教員)は「この良い家は科学者と教員が使って住まなければならないと(元帥様が)お話になったので、本当に泣きました」と語っている。日本でも大学などでは「科学者=教員」というケースが多いので、そういう意味なのであろう。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
入居する科学者のお爺さんが室内を紹介する。「ここが、共同生活部屋です」と言っている。「リビングルーム」を北朝鮮ではこう呼ぶのであろう。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
この「共同生活部屋」には「電気オンドル(電気式床暖房)」が設置してあるとスイッチの場所を指し示しながら説明する建設部隊の軍人。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「調理室兼食事室です」と説明している。「ダイニングキッチン」ということであろう。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
この部屋のキッチンの構造は、8月6日に視察した17号棟と同じようだ。おばあさんは「こんな所まで心を配ってくださり」とおばあさんは感激している。収納庫の扉にはストッパー付きの高級なヒンジが使われているので驚いた。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「ここが、夫婦部屋です。このベッドに元帥様がお座りになって遜色がないよう建設しなさいとお話しになった」と説明する人民軍建設部隊の軍人。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
この住居にはたくさんの部屋があり、それぞれの部屋にはドアーがある。科学者のお爺さんは「研究者が色々と構想するのに良い」と語っている。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「孫娘の部屋です」とおばあさんが言っている。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
おばあさん(李ウンスク)とこの家に住めることになった孫娘(朴ウンジョン)。どうやら3世代でこの住居に住むことになったようだ。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
モデル住宅のようなものなのだろうが、良くできていることは間違いない。真ん中の柱に取り付けられている白い箱は有線放送用のスピーカーだろうか。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「党のためにもっと一生懸命仕事をする」と語る科学者

Source: KCTV, 2013/9/12放送
再び「現地指導」の番組に戻るが、8月6日の工事進捗状況がこの程度だったとすると、やはり「馬息嶺速度」は恐ろしい。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
平壌体育館改築現場で電光パネルや照明施設について指導をする金正恩(8月6日)。照明は、用途に応じて二段階に調節できるようにしろなどと語った。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
ミルリム乗馬クラブの建設現場を指導する金正恩(8月9日)。「10月10日の創党記念日までに完成」と「乗馬クラブの運営対策」などの課業を与えた。「完成」については「馬息嶺速度」で何とかなりそうだが、「運営対策」はなかなか困難な課業になりそうだ。朝鮮人民が乗馬を楽しめるような場所になるのかどうか。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
あと1ヶ月でこの状況(8月9日)がどのように変貌するのだろうか。

Source: KCTV, 2013/9/12放送

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「ムンス水遊び場(ムンス・ウォーター・パーク)」を指導(8月9日)。「敬愛する元帥様の遠大なる構想によるムンス・ウォーター・パークは、四季を通じて使える大規模な世界的水準のウォーター・パーク」ということである。下は、完成予想図。凄い数のプールがある。「四季を通じて」と言っているので、室内温水プールも完備しているということであろう。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「どんなことでもとっかかりは大変と感じるが、一旦仕事に取りかかると自負心と希望が涌いてくる」と言いながら現地指導をする金正恩。室内プールの「玄関ホール」には「将軍様の立像」を建てるように指示した。このウォーター・パークは「我が人民に総合的なウォーター・パークをお作りになろうとした父なる将軍様の遺訓を貫徹することになる」と金正恩は語っている。ウォーター・パーク構想は金正日によるもののようだ。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「波動水槽(プール)」、「伝波水槽(プール)」、「水流波動式滑り台水槽(プール)」、「搬送列車式水滑り大水槽(プール」などについても、室内プールの屋上から指導した。蒸し暑いので上着のボタンを外している。こちらも「党創建記念日までに建設することが我々の決心」と10月10日までの完工を指示した。

Source: KCTV, 2013/9/12放送

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「5月11日(スマホ)工場」を現地指導した(8月12日)。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「偉大な領導者金正日同志と敬愛する最高司令官金正恩同志が現地指導された5月11日工場 2011年7月28日」と書かれているが、金正恩が「(人民軍)最高司令官」に就任したのは金正日の死後である。最高司令官就任後に取り付けられた「標識碑」なのだろうか。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
スマホ工場の様子。少数の労働者がスマホの箱詰め作業をやっているように見える。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
アプリのチェックでもしているのであろうか。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「現代的な携帯電話工程を新たに作り、携帯電話を大量に生産できる確固たる土台を作った」と金正恩が評価したとナレーションが入っている。このラインでは到底「大量生産」などできようもないが、試験生産を始めたという話であろうか。下の写真からは、液晶サイズは4インチ、カラーは黄色、黒、白、ピンクと4色あるようだ。箱にはタグが貼られており、いくつかのバーコードがある。右側の箱に入っているのは、カバーであろうか。もしカバーではないとすると、複数のタイプの「アリラン」が存在するということになる。左の「アリラン」にはカメラ用のレンズはないが、右側のものにくりぬかれた部分があり、ここにレンズがあるのかも知れない。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
スマホを持って「タッチパネルが鋭敏だと(の反応が良いと)、使用者にとって良い」と指示をする金正恩。

Source: KCTV, 2013/9/12放送

Source: KCTV, 2013/9/12放送
金正恩さんは「携帯電話を我々の技術で作っているというのは、どれほどよいことか」と語った。これについて、韓国メディアは「何が『我々の技術』か、どうせ中国から部品をかき集めて作ったのだろう」と非難していたが、そうであったとしても携帯電話技術というのはそういうものである。韓国のSamsungがそれこそ「我々(韓国)の技術」ともいうべき新技術を投入したスマホを世界に送り出していることは周知の事実であるが、実は、これはどちらかというと例外的なことである。この「記録映画」で紹介された場面を見る限りでは、部品をかき集めて「組み立て」ているどころか、完成品を持って来て「アリラン」という商標を貼り付けて、アプリを設定、そして箱詰めしているだけにも見える。
丸川知雄『現代中国の産業―勃興する中国企業の強さと脆さ』(中央公論社、2007年)には中国の携帯電話産業における「垂直分裂」の様相について詳しく書かれているが、現在も(スマホ生産においても)この状況が続いているのであれば、部品をかき集めて組み立てることには、それほど高度の技術力は必要としないので、商業レベルの北朝鮮の技術力でも十分に可能だと思う。私もDELLのスマホを落として液晶を破損したとき、液晶パーツを中国から輸入して自分で分解修理したことがある。その時に思ったことは、スマホも基本的にはパソコンと同じだなということである。丸山さんが上記の著書いているように、それぞれのコンポーネント(という用語を彼は用いていたか記憶曖昧ではあるが)には技術が凝縮されているが、適切なコンポーネントを選択して、組み合わせることは誰にでもできる。
話がずれたが、8月13日には金日成総合大学の科学者住宅建設現場を金正恩さんは視察している。この住宅は、3棟の高層住宅のようだ。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「建築工事が終わった建物を見上たが、素晴らしい」と語る金正恩。背景の看板には「サッ!空中監視」と書かれている。「頭上注意」という意味だろうか。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
2号棟3階1号室視察する金正恩。「廊下と寝室の間の廊下をアーチ型にして柱で装飾したのはとても良い」と語った。ローマかギリシャ風の柱が気に入ったようだ。

Source: KCTV, 2013/9/12放送

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「今後、教員や研究者の住宅をたくさん建設するのは党の意図」と語る金正恩。教育・科学重視の政策を前面に押し出した発言である。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
金正恩は、10月10日までに完成されろという指示しながら、「朝鮮人民軍267軍部隊が、党の意図を実践で支えていくと信じている」と語ったという。
8月14日、ヨンガクサン・チームと普通江チームの男子サッカー試合を観戦する金正恩。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
金正恩は、「最近、体育熱気が高まり、全社会が煮えたぎっている」と語りながら、「サッカーをはじめとする体育を発展させるための具体的な課業を明らかにされた」とのことである。この時点で、ロッドマンと会うことになっていたのかは分からないが、バスケットボールの国際試合についての「課業」も張成沢・国家体育指導委員会委員長や体育相に出されたのかも知れない。

Source: KCTV, 2013/9/12放送

Source: KCTV, 2013/9/12放送
8月17日、馬息嶺スキー場建設場を現地指導した。「前回、5月26日来たときと比べると馬息嶺地区が天地改変した」と語り、「奇跡を創造している建設者の努力的偉勲を高く評価」したという。建設については、工程の予定通りに進めるようにという指示だけをし、「創党記念日までに」という具体的な日にちは提示しなかった。この日までの建設が事実上不可能になったためだろうが、それが「軍人建設者」の能力のためなのか、予定していたリフトの輸入ができなかったからなのかは不明である。

Source: KCTV, 2013/9/12放送

Source: KCTV, 2013/9/12放送

Source: KCTV, 2013/9/12放送
リフト用と思われる支柱はできているのだが。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
8月28日、第52回世界卓球選手権で優勝した選手たちと会った。優勝カップに書かれている文字を読む金正恩。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「国家の体育を早い速度で世界的水準に引き上げる課業」を金正恩に与えられた幹部たち。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
新型のトラクターであろうか。番組の最後の方で登場する。

Source: KCTV, 2013/9/12放送

Source: KCTV, 2013/9/12放送
銀河科学者住宅、17号棟1回1号と2号住居を視察する金正恩(8月6日)

Source: KCTV, 2013/9/12放送
上の写真で金正恩さんが視察した銀河科学者通り竣工式(9月12日)の様子を同日の「朝鮮中央TV」が伝えている。
内閣総理・朴奉珠が「竣工辞」を読み上げている。「銀河科学者通り」は、金正恩の「直接的な発議と精力的な領導により」としており、金正日の「遺訓」とは無関係であることに注意する必要がある。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
竣工式に続いて、科学者たちが引っ越してくる様子を「朝鮮中央TV」は紹介している。トラックの隊列が映っているが、引っ越しの荷物を運ぶトラックであろう。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
入居を許可された家族に渡されると思われる「住宅用建物許可証」を見ている。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
科学者住宅を建設した人民軍軍人・李ミョンヒ。「敬愛する最高司令官は、私たちが建設したこの3号棟3年館(ニョングァン?)1階1号と2号を視察され」と言っている。しかし、8月6日の視察の様子を紹介する「記録映画」では「17号棟」ということになっている。同じ部屋であれば比較の対象になるのでおもしろいと思ったのだが、どうやら別の部屋のようだ。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
3号棟1階1号(あるいは2号)に入居することになった科学者の家族。お爺さんが科学者で、家族は教員だという。感涙を流しながらこの女性(教員)は「この良い家は科学者と教員が使って住まなければならないと(元帥様が)お話になったので、本当に泣きました」と語っている。日本でも大学などでは「科学者=教員」というケースが多いので、そういう意味なのであろう。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
入居する科学者のお爺さんが室内を紹介する。「ここが、共同生活部屋です」と言っている。「リビングルーム」を北朝鮮ではこう呼ぶのであろう。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
この「共同生活部屋」には「電気オンドル(電気式床暖房)」が設置してあるとスイッチの場所を指し示しながら説明する建設部隊の軍人。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「調理室兼食事室です」と説明している。「ダイニングキッチン」ということであろう。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
この部屋のキッチンの構造は、8月6日に視察した17号棟と同じようだ。おばあさんは「こんな所まで心を配ってくださり」とおばあさんは感激している。収納庫の扉にはストッパー付きの高級なヒンジが使われているので驚いた。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「ここが、夫婦部屋です。このベッドに元帥様がお座りになって遜色がないよう建設しなさいとお話しになった」と説明する人民軍建設部隊の軍人。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
この住居にはたくさんの部屋があり、それぞれの部屋にはドアーがある。科学者のお爺さんは「研究者が色々と構想するのに良い」と語っている。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「孫娘の部屋です」とおばあさんが言っている。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
おばあさん(李ウンスク)とこの家に住めることになった孫娘(朴ウンジョン)。どうやら3世代でこの住居に住むことになったようだ。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
モデル住宅のようなものなのだろうが、良くできていることは間違いない。真ん中の柱に取り付けられている白い箱は有線放送用のスピーカーだろうか。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「党のためにもっと一生懸命仕事をする」と語る科学者

Source: KCTV, 2013/9/12放送
再び「現地指導」の番組に戻るが、8月6日の工事進捗状況がこの程度だったとすると、やはり「馬息嶺速度」は恐ろしい。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
平壌体育館改築現場で電光パネルや照明施設について指導をする金正恩(8月6日)。照明は、用途に応じて二段階に調節できるようにしろなどと語った。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
ミルリム乗馬クラブの建設現場を指導する金正恩(8月9日)。「10月10日の創党記念日までに完成」と「乗馬クラブの運営対策」などの課業を与えた。「完成」については「馬息嶺速度」で何とかなりそうだが、「運営対策」はなかなか困難な課業になりそうだ。朝鮮人民が乗馬を楽しめるような場所になるのかどうか。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
あと1ヶ月でこの状況(8月9日)がどのように変貌するのだろうか。

Source: KCTV, 2013/9/12放送

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「ムンス水遊び場(ムンス・ウォーター・パーク)」を指導(8月9日)。「敬愛する元帥様の遠大なる構想によるムンス・ウォーター・パークは、四季を通じて使える大規模な世界的水準のウォーター・パーク」ということである。下は、完成予想図。凄い数のプールがある。「四季を通じて」と言っているので、室内温水プールも完備しているということであろう。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「どんなことでもとっかかりは大変と感じるが、一旦仕事に取りかかると自負心と希望が涌いてくる」と言いながら現地指導をする金正恩。室内プールの「玄関ホール」には「将軍様の立像」を建てるように指示した。このウォーター・パークは「我が人民に総合的なウォーター・パークをお作りになろうとした父なる将軍様の遺訓を貫徹することになる」と金正恩は語っている。ウォーター・パーク構想は金正日によるもののようだ。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「波動水槽(プール)」、「伝波水槽(プール)」、「水流波動式滑り台水槽(プール)」、「搬送列車式水滑り大水槽(プール」などについても、室内プールの屋上から指導した。蒸し暑いので上着のボタンを外している。こちらも「党創建記念日までに建設することが我々の決心」と10月10日までの完工を指示した。

Source: KCTV, 2013/9/12放送

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「5月11日(スマホ)工場」を現地指導した(8月12日)。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「偉大な領導者金正日同志と敬愛する最高司令官金正恩同志が現地指導された5月11日工場 2011年7月28日」と書かれているが、金正恩が「(人民軍)最高司令官」に就任したのは金正日の死後である。最高司令官就任後に取り付けられた「標識碑」なのだろうか。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
スマホ工場の様子。少数の労働者がスマホの箱詰め作業をやっているように見える。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
アプリのチェックでもしているのであろうか。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「現代的な携帯電話工程を新たに作り、携帯電話を大量に生産できる確固たる土台を作った」と金正恩が評価したとナレーションが入っている。このラインでは到底「大量生産」などできようもないが、試験生産を始めたという話であろうか。下の写真からは、液晶サイズは4インチ、カラーは黄色、黒、白、ピンクと4色あるようだ。箱にはタグが貼られており、いくつかのバーコードがある。右側の箱に入っているのは、カバーであろうか。もしカバーではないとすると、複数のタイプの「アリラン」が存在するということになる。左の「アリラン」にはカメラ用のレンズはないが、右側のものにくりぬかれた部分があり、ここにレンズがあるのかも知れない。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
スマホを持って「タッチパネルが鋭敏だと(の反応が良いと)、使用者にとって良い」と指示をする金正恩。

Source: KCTV, 2013/9/12放送

Source: KCTV, 2013/9/12放送
金正恩さんは「携帯電話を我々の技術で作っているというのは、どれほどよいことか」と語った。これについて、韓国メディアは「何が『我々の技術』か、どうせ中国から部品をかき集めて作ったのだろう」と非難していたが、そうであったとしても携帯電話技術というのはそういうものである。韓国のSamsungがそれこそ「我々(韓国)の技術」ともいうべき新技術を投入したスマホを世界に送り出していることは周知の事実であるが、実は、これはどちらかというと例外的なことである。この「記録映画」で紹介された場面を見る限りでは、部品をかき集めて「組み立て」ているどころか、完成品を持って来て「アリラン」という商標を貼り付けて、アプリを設定、そして箱詰めしているだけにも見える。
丸川知雄『現代中国の産業―勃興する中国企業の強さと脆さ』(中央公論社、2007年)には中国の携帯電話産業における「垂直分裂」の様相について詳しく書かれているが、現在も(スマホ生産においても)この状況が続いているのであれば、部品をかき集めて組み立てることには、それほど高度の技術力は必要としないので、商業レベルの北朝鮮の技術力でも十分に可能だと思う。私もDELLのスマホを落として液晶を破損したとき、液晶パーツを中国から輸入して自分で分解修理したことがある。その時に思ったことは、スマホも基本的にはパソコンと同じだなということである。丸山さんが上記の著書いているように、それぞれのコンポーネント(という用語を彼は用いていたか記憶曖昧ではあるが)には技術が凝縮されているが、適切なコンポーネントを選択して、組み合わせることは誰にでもできる。
話がずれたが、8月13日には金日成総合大学の科学者住宅建設現場を金正恩さんは視察している。この住宅は、3棟の高層住宅のようだ。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「建築工事が終わった建物を見上たが、素晴らしい」と語る金正恩。背景の看板には「サッ!空中監視」と書かれている。「頭上注意」という意味だろうか。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
2号棟3階1号室視察する金正恩。「廊下と寝室の間の廊下をアーチ型にして柱で装飾したのはとても良い」と語った。ローマかギリシャ風の柱が気に入ったようだ。

Source: KCTV, 2013/9/12放送

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「今後、教員や研究者の住宅をたくさん建設するのは党の意図」と語る金正恩。教育・科学重視の政策を前面に押し出した発言である。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
金正恩は、10月10日までに完成されろという指示しながら、「朝鮮人民軍267軍部隊が、党の意図を実践で支えていくと信じている」と語ったという。
8月14日、ヨンガクサン・チームと普通江チームの男子サッカー試合を観戦する金正恩。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
金正恩は、「最近、体育熱気が高まり、全社会が煮えたぎっている」と語りながら、「サッカーをはじめとする体育を発展させるための具体的な課業を明らかにされた」とのことである。この時点で、ロッドマンと会うことになっていたのかは分からないが、バスケットボールの国際試合についての「課業」も張成沢・国家体育指導委員会委員長や体育相に出されたのかも知れない。

Source: KCTV, 2013/9/12放送

Source: KCTV, 2013/9/12放送
8月17日、馬息嶺スキー場建設場を現地指導した。「前回、5月26日来たときと比べると馬息嶺地区が天地改変した」と語り、「奇跡を創造している建設者の努力的偉勲を高く評価」したという。建設については、工程の予定通りに進めるようにという指示だけをし、「創党記念日までに」という具体的な日にちは提示しなかった。この日までの建設が事実上不可能になったためだろうが、それが「軍人建設者」の能力のためなのか、予定していたリフトの輸入ができなかったからなのかは不明である。

Source: KCTV, 2013/9/12放送

Source: KCTV, 2013/9/12放送

Source: KCTV, 2013/9/12放送
リフト用と思われる支柱はできているのだが。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
8月28日、第52回世界卓球選手権で優勝した選手たちと会った。優勝カップに書かれている文字を読む金正恩。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
「国家の体育を早い速度で世界的水準に引き上げる課業」を金正恩に与えられた幹部たち。

Source: KCTV, 2013/9/12放送
新型のトラクターであろうか。番組の最後の方で登場する。

Source: KCTV, 2013/9/12放送