「金第一書記の指示で放送の仕方変更」 (2013年9月11日 「JNN」)
JNNの取材に「朝鮮中央TV」のアナウンサーが応じたという記事がYahooニュースに出ていた。
JNN、「朝鮮中央テレビ、金第一書記の指示で放送の仕方変更」、http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20130911-00000059-jnn-int
番組に登場するのは、去年からよく登場するようになった若い男女のアナウンサー2名である。
1人目は金・ユンシムさん、29才(年齢と名前はJNN報道による)

Source: KCTV,2013/9/1放送(JNNの画像ではないが、インタビューも同じ服で応じている)
男性の方はムン・ジニョクさん(同上、年齢不詳)

Source: KCTV,2013/9/1放送
両名とも拙ブログを遡ってみると、昨年9月頃から「20時報道」に登場するようになったようだ。
JNNのインタビューには字幕が付けられているが、細かいところまで翻訳すると以下のとおり。
金・ユンシム放送員
「私は、放送員(アナウンサー)になろうなんて考えられませんでした。私は、まさか、地方で平凡な生活を送っていたので、私はこんなに高く、私が願えないと思っていたのですが、偶然にも地方でも選抜され映画大学に推薦を受けて、映画大学ご存じですか?映画大学の放送科や俳優科で育成するじゃないですか。私はその俳優科を卒業しました。大学で勉強をしながら、映画撮影をしてみたり、こんな現実も見ながら、放送員になりたいという気持ちになりました。」
「元帥様が2012年2月だったでしょうか、お言葉がありました。私たち放送員が堅苦しく(ではなく)、もう少し打ち解けてソフトにやることはできないのか。1号報道(金正恩関連報道)や公式文献、そういう文献報道あるじゃないですか、そういったものは公式的なものですから公式的にやるとしても、経済生活報道とか社会文化生活報道は、そのような側面で、もう少し生活的に親近感が涌くように、やることはできないのかと。だから私たちがそれを強く指向し、また形式においてもとか、言葉遣いで、生活的な言葉をより多く活用するようにし、とにかく堅い部分を解消する方向を意図しています。」
ムン・ジニョク放送員
「元帥様が放送話術で核心的な改変をもたらさなければならないと仰りました。我々人民と同じ水準で、どのようにすれば我々人民と生活的に我々放送員の言葉を通して上手く伝えることができるのか、そのように随分変わってきています。」
「馬息嶺速度という言葉をたくさん使います。私たち」
「10年かかっても馬息嶺スキー場を建設するのは難しいと考えたということです。しかし、我々は1年に限定し、建設しているじゃないですか。だから、全ての人民たちのための仕事においては、速度を保障しなければならない。だから、馬息嶺速度という言葉を使い」
ここで、記者が馬鹿げた質問をする。日本の視聴者を意図した質問なのかもしれないが、真剣に聞いているのであればもう少し予備知識を身につけてから取材した方が良い。
記者「人民たちも馬息嶺速度という単語を知っていらっしゃいますか?」
ムン「よく知っているなんてもんではありません」(JNNは「もちろんです」という訳を付けたが、そんなに弱い表現ではない)
金(「何聞いているのこの人」というような顔で微笑みながら)「今は、私たちの幼稚園の子供たちも、内容までは分からないにしても、馬息嶺速度を覚えているはずですよ」
ともかくも、いつも「20時報道」で見ている放送員の普通の言葉を聞けたのはおもしろかった。
JNN、「朝鮮中央テレビ、金第一書記の指示で放送の仕方変更」、http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20130911-00000059-jnn-int
番組に登場するのは、去年からよく登場するようになった若い男女のアナウンサー2名である。
1人目は金・ユンシムさん、29才(年齢と名前はJNN報道による)

Source: KCTV,2013/9/1放送(JNNの画像ではないが、インタビューも同じ服で応じている)
男性の方はムン・ジニョクさん(同上、年齢不詳)

Source: KCTV,2013/9/1放送
両名とも拙ブログを遡ってみると、昨年9月頃から「20時報道」に登場するようになったようだ。
JNNのインタビューには字幕が付けられているが、細かいところまで翻訳すると以下のとおり。
金・ユンシム放送員
「私は、放送員(アナウンサー)になろうなんて考えられませんでした。私は、まさか、地方で平凡な生活を送っていたので、私はこんなに高く、私が願えないと思っていたのですが、偶然にも地方でも選抜され映画大学に推薦を受けて、映画大学ご存じですか?映画大学の放送科や俳優科で育成するじゃないですか。私はその俳優科を卒業しました。大学で勉強をしながら、映画撮影をしてみたり、こんな現実も見ながら、放送員になりたいという気持ちになりました。」
「元帥様が2012年2月だったでしょうか、お言葉がありました。私たち放送員が堅苦しく(ではなく)、もう少し打ち解けてソフトにやることはできないのか。1号報道(金正恩関連報道)や公式文献、そういう文献報道あるじゃないですか、そういったものは公式的なものですから公式的にやるとしても、経済生活報道とか社会文化生活報道は、そのような側面で、もう少し生活的に親近感が涌くように、やることはできないのかと。だから私たちがそれを強く指向し、また形式においてもとか、言葉遣いで、生活的な言葉をより多く活用するようにし、とにかく堅い部分を解消する方向を意図しています。」
ムン・ジニョク放送員
「元帥様が放送話術で核心的な改変をもたらさなければならないと仰りました。我々人民と同じ水準で、どのようにすれば我々人民と生活的に我々放送員の言葉を通して上手く伝えることができるのか、そのように随分変わってきています。」
「馬息嶺速度という言葉をたくさん使います。私たち」
「10年かかっても馬息嶺スキー場を建設するのは難しいと考えたということです。しかし、我々は1年に限定し、建設しているじゃないですか。だから、全ての人民たちのための仕事においては、速度を保障しなければならない。だから、馬息嶺速度という言葉を使い」
ここで、記者が馬鹿げた質問をする。日本の視聴者を意図した質問なのかもしれないが、真剣に聞いているのであればもう少し予備知識を身につけてから取材した方が良い。
記者「人民たちも馬息嶺速度という単語を知っていらっしゃいますか?」
ムン「よく知っているなんてもんではありません」(JNNは「もちろんです」という訳を付けたが、そんなに弱い表現ではない)
金(「何聞いているのこの人」というような顔で微笑みながら)「今は、私たちの幼稚園の子供たちも、内容までは分からないにしても、馬息嶺速度を覚えているはずですよ」
ともかくも、いつも「20時報道」で見ている放送員の普通の言葉を聞けたのはおもしろかった。