「朝鮮労働党第8期第3回政治局拡大会議開催」:出席者、金ジェリョン「常務委員」に昇格、「委員」は4人減る、「元帥様」終始不満そう、コメントに対するコメント (2021年9月3日 「朝鮮中央TV」)
3日、「朝鮮中央TV」などで、「朝鮮労働党第8期第3回政治局拡大会議開催」報道があった。
出席者は、「政治局拡大会議には、朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員と党中央委員会政治局委員、候補委員が参加した」とされている。
前列に座った人々の退場順序は、「元帥様」、崔龍海、チョ・ヨンウォン、金ドクフン、金ジェリョンの順。
後列は、右側から軍人、チョン・ギョンテク、李ヨンギル、金ジョングァン、平服のチョン・サンハク、李イルファン、オ・スヨン、朴テソン、オ・イルジョンが座っているように見える。
6月30日に開催された「第2回政治局拡大会議」と比較すると、前列の「常務委員」席にいた李ビョンチョルがいなくなり、李イルファンが、「委員」席に降格。「委員」席にいた金ジェリョンが昇格して前席に来た。
後席にいた12人は1人が前席に移動し1人が戻ったので変わらないはずだが、8人しかいない。平服組では「第2回会議」で退場させられたチェ・サンゴン、そして金ヨンチョル、軍服組では朴ジョンチョン、クォン・ヨンジンがいなくなっている。
李ビョンチョル、朴ジョンチョン、チェ・サンゴンは前回の会議で批判の対象となっていたので消えたのは分かるが、クォン・ヨンジン(人民軍総政治局長)は、人民軍の風紀の乱れに責任を取らされ、金ヨンチョルは北南関係と対米関係で責任を取らされた可能性がある。
「(第1)副部長同志」は前回と同席に、ヒョン・ソンウォルと並んで座っている。2人とも「副部長」クラスということなのだろう。
「第3回会議」では「組織問題」も討議されたが、具体的内容は伝えられていない。
写真や動画は追って。
入場は「第2回」と同様に崔龍海から。チョ・ヨンウォンの姿は見えないので、これまで同様に「元帥様」と共にやって来たのかも知れない。

Source: KCTV, 2021/09/03
「候補委員が」というアナウンスのシーン。一番前を歩くのは金ヨンチョルか?

Source: KCTV, 2021/09/03
コメントでも話題になったが、左から2番目の人は誰だろうか。テ・ジョンスではないかという指摘があったが、眉の形や髪型がかなり異なる。やはり、朴テソンではないかと思うのだが、どうだろうか。

Source: KCTV, 2021/09/03
演台正面3列目にいる「(第1)副部長同志」とヒョン・ソンウォル。「(第1)副部長同志」がヒョン・ソンウォルに「激怒」しているというデマを流している人がいたが、仲良く座っている。

Source: KCTV, 2021/09/03
「人民消費品を増やすことについて・・・」というアナウンスが流れる場面で、金ドクフンが演説中、「元帥様」」が金ドクフンを指さしながら、チョ・ヨンウォンに何か言っているシーン。

Source: KCTV, 2021/09/03
「元帥様」、不満そうな顔をしているが、アナウンスでは特にそのようなことは言っていない。

Source: KCTV, 2021/09/03
会議が終わるシーンでも「元帥様」は不満そうな顔をしている。この種の会議の「革命活動報道」動画中には、数カット「元帥様」が微笑んでいるシーンが使われるが、今回の「革命活動報道」ではそのようなシーンは全く見られず、終始、不満そうな顔をしている。報道内容には、批判や怒りに関することはないのだが、何かまずいことが起こっているのだろうか。

Source: KCTV, 2021/09/03
<追記>
多くのコメントが寄せられた。顔の判別は苦手で・・・
まず、確定からだが、上記の赤字にした部分は、テ・ヒョンチョル。リンクを送って下さった方がいらしたが、「党中央委委員会第8期第3回全員会議」で「政治局委員」に任命されている。

Source: 『労働新聞』、2021/06/19
次に、青字にした「金ジョングァン」だが、服装から金ジョングァンと思ったのだが、顔をよく見るとクォン・ヨンジンのようにも見える。参考になるのが、2021年7月8日の「朝鮮中央TV」報道なので、「再三」見直した。崔龍海の右に見える(列は2列目)人物がこの人物になり、誰かということになる。

Source: KCTV, 2021/07/08
帽子を脱いだ顔がこれになる。

Source: KCTV, 2021/07/08
また、下の写真は2列目が頭を下げており、3列目と4列目が見えている。韓国メディアを見ると、3列目の平服を着た人物の後ろにいるのがキムジョングァンだとする報道があるが、顔がどうも違う。どちらかというとその隣に立っている人物か3列目右側の軍人のようにも見える。

Source: KCTV, 2021/07/08
こうしたことからすると、やはり青字で書いた人物はクォン・ヨンジンということになろう。
オレンジ色にした「金ヨンチョルか?」だが、李ビョンチョルではというコメントがあった。李ビョンチョルだとして、アナウンスと映像が同期しているとするなら、李ビョンチョルは「委員」からさらにか、元々かは分からないが、「候補委員」になった可能性がある。
金ジェリョンについては「入場も常務委員とは別」なので昇格していないのではというコメントがあった。チョ・ヨンウォンは映像はないが恐らく「元帥様」と、崔龍海と金ドクフンは2人だけ別に、そして「委員」と一緒に金ジェリョンは入場している。ただ、アナウンスとの同期としているとすると、金ジェリョン他が入場するシーンで「常務委員会委員と」と言って、金ジェリョンが通過した辺りで「政治局委員」と言っている。上の李ビョンチョルの件もそうだが、アナウンスと映像の同期は過去の報道できちんと確認してみる必要はある。この件に関する確定は、今後に持ち越すことにする。
コメントを頂いた方々に感謝甚大。
日本でも永田町で茶番が演じられているが、役者のキャラクターがそれなりに分かるので、ストーリーは追いかけられる。しかし、北朝鮮の場合、名前と顔だけでそれぞれのキャラクターが分からないので、実際は何がどうなっているのかよく分からない。
出席者は、「政治局拡大会議には、朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員と党中央委員会政治局委員、候補委員が参加した」とされている。
前列に座った人々の退場順序は、「元帥様」、崔龍海、チョ・ヨンウォン、金ドクフン、金ジェリョンの順。
後列は、右側から軍人、チョン・ギョンテク、李ヨンギル、金ジョングァン、平服のチョン・サンハク、李イルファン、オ・スヨン、朴テソン、オ・イルジョンが座っているように見える。
6月30日に開催された「第2回政治局拡大会議」と比較すると、前列の「常務委員」席にいた李ビョンチョルがいなくなり、李イルファンが、「委員」席に降格。「委員」席にいた金ジェリョンが昇格して前席に来た。
後席にいた12人は1人が前席に移動し1人が戻ったので変わらないはずだが、8人しかいない。平服組では「第2回会議」で退場させられたチェ・サンゴン、そして金ヨンチョル、軍服組では朴ジョンチョン、クォン・ヨンジンがいなくなっている。
李ビョンチョル、朴ジョンチョン、チェ・サンゴンは前回の会議で批判の対象となっていたので消えたのは分かるが、クォン・ヨンジン(人民軍総政治局長)は、人民軍の風紀の乱れに責任を取らされ、金ヨンチョルは北南関係と対米関係で責任を取らされた可能性がある。
「(第1)副部長同志」は前回と同席に、ヒョン・ソンウォルと並んで座っている。2人とも「副部長」クラスということなのだろう。
「第3回会議」では「組織問題」も討議されたが、具体的内容は伝えられていない。
写真や動画は追って。
入場は「第2回」と同様に崔龍海から。チョ・ヨンウォンの姿は見えないので、これまで同様に「元帥様」と共にやって来たのかも知れない。

Source: KCTV, 2021/09/03
「候補委員が」というアナウンスのシーン。一番前を歩くのは金ヨンチョルか?

Source: KCTV, 2021/09/03
コメントでも話題になったが、左から2番目の人は誰だろうか。テ・ジョンスではないかという指摘があったが、眉の形や髪型がかなり異なる。やはり、朴テソンではないかと思うのだが、どうだろうか。

Source: KCTV, 2021/09/03
演台正面3列目にいる「(第1)副部長同志」とヒョン・ソンウォル。「(第1)副部長同志」がヒョン・ソンウォルに「激怒」しているというデマを流している人がいたが、仲良く座っている。

Source: KCTV, 2021/09/03
「人民消費品を増やすことについて・・・」というアナウンスが流れる場面で、金ドクフンが演説中、「元帥様」」が金ドクフンを指さしながら、チョ・ヨンウォンに何か言っているシーン。

Source: KCTV, 2021/09/03
「元帥様」、不満そうな顔をしているが、アナウンスでは特にそのようなことは言っていない。

Source: KCTV, 2021/09/03
会議が終わるシーンでも「元帥様」は不満そうな顔をしている。この種の会議の「革命活動報道」動画中には、数カット「元帥様」が微笑んでいるシーンが使われるが、今回の「革命活動報道」ではそのようなシーンは全く見られず、終始、不満そうな顔をしている。報道内容には、批判や怒りに関することはないのだが、何かまずいことが起こっているのだろうか。

Source: KCTV, 2021/09/03
<追記>
多くのコメントが寄せられた。顔の判別は苦手で・・・
まず、確定からだが、上記の赤字にした部分は、テ・ヒョンチョル。リンクを送って下さった方がいらしたが、「党中央委委員会第8期第3回全員会議」で「政治局委員」に任命されている。

Source: 『労働新聞』、2021/06/19
次に、青字にした「金ジョングァン」だが、服装から金ジョングァンと思ったのだが、顔をよく見るとクォン・ヨンジンのようにも見える。参考になるのが、2021年7月8日の「朝鮮中央TV」報道なので、「再三」見直した。崔龍海の右に見える(列は2列目)人物がこの人物になり、誰かということになる。

Source: KCTV, 2021/07/08
帽子を脱いだ顔がこれになる。

Source: KCTV, 2021/07/08
また、下の写真は2列目が頭を下げており、3列目と4列目が見えている。韓国メディアを見ると、3列目の平服を着た人物の後ろにいるのがキムジョングァンだとする報道があるが、顔がどうも違う。どちらかというとその隣に立っている人物か3列目右側の軍人のようにも見える。

Source: KCTV, 2021/07/08
こうしたことからすると、やはり青字で書いた人物はクォン・ヨンジンということになろう。
オレンジ色にした「金ヨンチョルか?」だが、李ビョンチョルではというコメントがあった。李ビョンチョルだとして、アナウンスと映像が同期しているとするなら、李ビョンチョルは「委員」からさらにか、元々かは分からないが、「候補委員」になった可能性がある。
金ジェリョンについては「入場も常務委員とは別」なので昇格していないのではというコメントがあった。チョ・ヨンウォンは映像はないが恐らく「元帥様」と、崔龍海と金ドクフンは2人だけ別に、そして「委員」と一緒に金ジェリョンは入場している。ただ、アナウンスとの同期としているとすると、金ジェリョン他が入場するシーンで「常務委員会委員と」と言って、金ジェリョンが通過した辺りで「政治局委員」と言っている。上の李ビョンチョルの件もそうだが、アナウンスと映像の同期は過去の報道できちんと確認してみる必要はある。この件に関する確定は、今後に持ち越すことにする。
コメントを頂いた方々に感謝甚大。
日本でも永田町で茶番が演じられているが、役者のキャラクターがそれなりに分かるので、ストーリーは追いかけられる。しかし、北朝鮮の場合、名前と顔だけでそれぞれのキャラクターが分からないので、実際は何がどうなっているのかよく分からない。