北朝鮮、どう説明するのか、本当に「極めて深刻な事態」とはまさにこのこと (2017年8月29日)
夜になり短波の伝搬状態が良くなり、断続的に「平壌放送」や「朝鮮中央放送」を聞いているが、今朝のミサイル発射に関する言及はない。あるとすれば、「朝鮮中央TV」が終了するこれから1時間以内ぐらいの間に、何らかの「声明」を出すのであろうが、雰囲気的には、明朝、「朝鮮中央通信」が報じるまで何も言わないような気がする。
日本列島を飛び越したこと自体は、北朝鮮のミサイル性能からすれば脅威でも何でもない。Savelsberg先生も「火星ー10(ムスダン)でも十分に可能」と言っているので、そのこと自体、今更騒ぎ立てることではない。
問題は、北朝鮮が今回の発射をどう説明するのかである。1998年に「光明星-1」が日本上空を通過したとき、北朝鮮は「地球観測衛星」だったと主張した。その実体がミサイルであったとしても、とにかく、北朝鮮は軍事的な威嚇や攻撃のためではない、「地球観測衛星」の発射だったと主張した。
では、明朝、北朝鮮は今回の発射をどう説明するのだろうか。「地球観測衛星」の発射であったと主張する可能性もゼロではない。そうであれば、実体がミサイルであったにせよ、北朝鮮の日本領空を通過する飛翔体についてのスタンスは変わっていないことになる。
しかし、今回の発射が、新型であれ旧型であれ、「中長距離弾道ロケット」だったと発表すれば、これはこれまでになかった事態となる。上記のように、技術的には既にいくらでもできる状況にあったとしても、日本の上空を通過した飛翔体が「中長距離弾道ロケット」であると公言するのは初めてだからである。
「中長距離弾道ロケット」で、今回は「周辺国に危険を与えないような超高角発射」ではないので、それをどう説明するのか。米国に対する「警告」だとして、「追従勢力」であるにせよ日本上空を通過させたことについてどう説明するのか、この点については注目しなければならない。
「極めて深刻な事態」という言葉は、日本首相は官房長官の口から何回も聞いてきたが、今回、北朝鮮が飛翔体をどう説明するか次第で、日本にとっては政治的に実に「極めて深刻な事態」ということになる。
日本列島を飛び越したこと自体は、北朝鮮のミサイル性能からすれば脅威でも何でもない。Savelsberg先生も「火星ー10(ムスダン)でも十分に可能」と言っているので、そのこと自体、今更騒ぎ立てることではない。
問題は、北朝鮮が今回の発射をどう説明するのかである。1998年に「光明星-1」が日本上空を通過したとき、北朝鮮は「地球観測衛星」だったと主張した。その実体がミサイルであったとしても、とにかく、北朝鮮は軍事的な威嚇や攻撃のためではない、「地球観測衛星」の発射だったと主張した。
では、明朝、北朝鮮は今回の発射をどう説明するのだろうか。「地球観測衛星」の発射であったと主張する可能性もゼロではない。そうであれば、実体がミサイルであったにせよ、北朝鮮の日本領空を通過する飛翔体についてのスタンスは変わっていないことになる。
しかし、今回の発射が、新型であれ旧型であれ、「中長距離弾道ロケット」だったと発表すれば、これはこれまでになかった事態となる。上記のように、技術的には既にいくらでもできる状況にあったとしても、日本の上空を通過した飛翔体が「中長距離弾道ロケット」であると公言するのは初めてだからである。
「中長距離弾道ロケット」で、今回は「周辺国に危険を与えないような超高角発射」ではないので、それをどう説明するのか。米国に対する「警告」だとして、「追従勢力」であるにせよ日本上空を通過させたことについてどう説明するのか、この点については注目しなければならない。
「極めて深刻な事態」という言葉は、日本首相は官房長官の口から何回も聞いてきたが、今回、北朝鮮が飛翔体をどう説明するか次第で、日本にとっては政治的に実に「極めて深刻な事態」ということになる。