「青い空を抱いて生きる心」:北朝鮮で地デジ放送を開始されたのか 「青い空電子製品工場(푸른하늘전자제품공장)」でデジアナコンバーター生産、ネットワークテレビも?、自動はんだ付け装置 (2016年6月16日 「朝鮮中央TV」)
16日、「朝鮮中央TV」で放送された特集番組で「青い空電子会社」を紹介していた。その中で、「未来商店」に展示されているテレビ用デジアナコンバーターを紹介していた。日本でも地デジが導入された初期、デジタルチューナーを持たないアナログ受像器でデジタル放送を受信するために、多種多様なデジアナチューナーが販売されていたが、北朝鮮でもアナログ放送からデジタル放送への転換が進行中なのかもしれない。可能性としては、平壌でアナログとデジタルの並行放送を続け、コンバーターの普及、その後はデジタル専用受像器の普及を目指しているのかもしれない。
<追記>
「統一通り」にある、「青い空電子製品工場」。「開業して僅か1年」とナレーション。

Source: KCTV, 2016/06/16
「青い空電子製品工場」で生産されている製品。
ディスプレーにマザボが組み込まれた一体型PC。

Source: KCTV, 2016/06/16
キーボード分離型「ノート型コンピューター」。タブレットは「板型コンピューター」と呼んでいるので、これはノートPC。

Source: KCTV, 2016/06/16
プロジェクター

Source: KCTV, 2016/06/16
プロジェクターの画面

Source: KCTV, 2016/06/16
「プラズマテレビ」。「LED TV」とは区別している。

Source: KCTV, 2016/06/16
テレビの画面下の反射を見ると、「LED TV」というコーナーは別途ある。

Source: KCTV, 2016/06/16
そして、これが「数字式テレビ信号変換器」、すなわちデジアナ・コンバーター。USBに保存(あるいは、USBからの読み込みが)できるようになっているので、もしかするとデジアナ・コンバーターとボックスTV(インターネットテレビを見る装置)の両機能を持っているのかもしれない。北朝鮮が「朝鮮中央TV」をインターネットで国内配信している、あるいは予定しているなら興味深い。海外向けにしっかりと配信してくれれば、我々も高画質でのサービスを受けられることになる。

Source: KCTV, 2016/06/16
下の写真を見ると、ロッドアンテナのようなものが写っている。北朝鮮のテレビ放送はVHF帯で行われてきたが、日本同様、デジタル化しながらUHFに移行するためのUHF用アンテナなのかもしれない。

Source: KCTV, 2016/06/16
「数字式テレビ信号変換器」の背面が見える場面はこれしかないが、左からオーディオと映像のアナログ出力を出すRCAソケット、中央の平たいものはHDMIソケットか?、その横のソケットが何か分からないがこれがLANならばTV BOX機能も持ち合わせていることになる。そして右の2つのいずれかか両方がアンテナケーブルを接続するF型コネクタだと思われる。(顔の部分がボケているのは、ポップアップ画面が出た瞬間で、ぼかしではない)

Source: KCTV, 2016/06/16
さらに、「数字式テレビ信号変換器」のテスト画面「一体式コンピューター監視及び登録プログラム」を見ると、検査項目が分かる。緑の矢印が「カメラ合格」、「画面合格」など、合格した項目。ブルーの矢印が「音声検査」、「マイク検査」、「網(ネット)検査」、「鍵盤(リモコン)検査」などとなっている。「網(ネット)」というのが、ネットワークへの接続検査であるなら、TV BOX機能を有することを示しているのか、日本のデジタルTV化で実現されたような双方向機能を有しているのかもしれない。気になるのは、電波受信に関するテスト項目がないことである。別画面になっているのか、そうでないとするとこの装置がデジアナ・コンバーター(デジタル放送変換装置)ではない可能性もある。

Source: KCTV, 2016/06/16
さらに、この番組を見ていていおもしろかったのは、製造工程である。これまで、北朝鮮の電子製品は、分解した「リョンホン」タブレットからも分かったとおり、中国製品をパッケージ化しているだけだと思っていた。ところが、この番組では「我々式のプログラムによる生産工程」を見せている。電子製品工場を見学したことがないので分からないが、自動はんだ付け装置のようなものを見せている。「我々の技術で作った設備」ではなく、「我々式のプログラム」と言っているので、装置は輸入品なのだと思う。

Source: KCTV, 2016/06/16
自動はんだ付け装置と思われる映像。レーザー光で位置を確認しながら、はんだのようなものがノズルから吹き出ている。

Source: KCTV, 2016/06/16
<追記>
「統一通り」にある、「青い空電子製品工場」。「開業して僅か1年」とナレーション。

Source: KCTV, 2016/06/16
「青い空電子製品工場」で生産されている製品。
ディスプレーにマザボが組み込まれた一体型PC。

Source: KCTV, 2016/06/16
キーボード分離型「ノート型コンピューター」。タブレットは「板型コンピューター」と呼んでいるので、これはノートPC。

Source: KCTV, 2016/06/16
プロジェクター

Source: KCTV, 2016/06/16
プロジェクターの画面

Source: KCTV, 2016/06/16
「プラズマテレビ」。「LED TV」とは区別している。

Source: KCTV, 2016/06/16
テレビの画面下の反射を見ると、「LED TV」というコーナーは別途ある。

Source: KCTV, 2016/06/16
そして、これが「数字式テレビ信号変換器」、すなわちデジアナ・コンバーター。USBに保存(あるいは、USBからの読み込みが)できるようになっているので、もしかするとデジアナ・コンバーターとボックスTV(インターネットテレビを見る装置)の両機能を持っているのかもしれない。北朝鮮が「朝鮮中央TV」をインターネットで国内配信している、あるいは予定しているなら興味深い。海外向けにしっかりと配信してくれれば、我々も高画質でのサービスを受けられることになる。

Source: KCTV, 2016/06/16
下の写真を見ると、ロッドアンテナのようなものが写っている。北朝鮮のテレビ放送はVHF帯で行われてきたが、日本同様、デジタル化しながらUHFに移行するためのUHF用アンテナなのかもしれない。

Source: KCTV, 2016/06/16
「数字式テレビ信号変換器」の背面が見える場面はこれしかないが、左からオーディオと映像のアナログ出力を出すRCAソケット、中央の平たいものはHDMIソケットか?、その横のソケットが何か分からないがこれがLANならばTV BOX機能も持ち合わせていることになる。そして右の2つのいずれかか両方がアンテナケーブルを接続するF型コネクタだと思われる。(顔の部分がボケているのは、ポップアップ画面が出た瞬間で、ぼかしではない)

Source: KCTV, 2016/06/16
さらに、「数字式テレビ信号変換器」のテスト画面「一体式コンピューター監視及び登録プログラム」を見ると、検査項目が分かる。緑の矢印が「カメラ合格」、「画面合格」など、合格した項目。ブルーの矢印が「音声検査」、「マイク検査」、「網(ネット)検査」、「鍵盤(リモコン)検査」などとなっている。「網(ネット)」というのが、ネットワークへの接続検査であるなら、TV BOX機能を有することを示しているのか、日本のデジタルTV化で実現されたような双方向機能を有しているのかもしれない。気になるのは、電波受信に関するテスト項目がないことである。別画面になっているのか、そうでないとするとこの装置がデジアナ・コンバーター(デジタル放送変換装置)ではない可能性もある。

Source: KCTV, 2016/06/16
さらに、この番組を見ていていおもしろかったのは、製造工程である。これまで、北朝鮮の電子製品は、分解した「リョンホン」タブレットからも分かったとおり、中国製品をパッケージ化しているだけだと思っていた。ところが、この番組では「我々式のプログラムによる生産工程」を見せている。電子製品工場を見学したことがないので分からないが、自動はんだ付け装置のようなものを見せている。「我々の技術で作った設備」ではなく、「我々式のプログラム」と言っているので、装置は輸入品なのだと思う。

Source: KCTV, 2016/06/16
自動はんだ付け装置と思われる映像。レーザー光で位置を確認しながら、はんだのようなものがノズルから吹き出ている。

Source: KCTV, 2016/06/16