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    「英雄的朝鮮人民軍は、我々の最高尊厳に対する身震いするような挑発妄動を行った朴槿恵逆像一味の巣窟から焦土化し、南半部を解放する! 敬愛する金正恩同志が青瓦台とソウル市内の反動統治機関を撃「<朝鮮記録映画>滅掃討するための朝鮮人民軍前戦大連合部隊長距離砲兵大集中火力打撃演習を指導された」:効果的なデモンストレーション (2016年3月27日 「朝鮮中央TV」)

    27日、朝一番に「朝鮮記録映画」、「朝鮮人民軍前戦大連合部隊長距離砲兵大集中火力打撃演習」が放送された。26日夜に「最後通牒」を出しておき、翌朝、訓練の動画を放送するというシーケンスは計算されたものだ。

    また、カルマ飛行場横の砂浜には多くの「主体砲」や多連装ロケット砲(?)などが並べられているが、動画を見た限りでは、「主体砲」の一部しか発射していないように見える。同じ場面を様々な角度から撮影して、それを繰り返し繋げることで、多くの砲弾が飛んだように見せているが、派手さを演出するのはいつも使われる多連装ロケット砲が使われている。

    多連装ロケット砲なので「精密打撃」は必要ないのだろうが、島の前の海面にも多くの着弾が見られる。

    期待していた、仮想青瓦台とされた島のビフォー・アンド・アフターの映像はなかった。過去記事かコメントに書いたとおり、それを出せば「主体砲」の威力や発射した砲弾の数が分かってしまうからであろう。航空撮影もされていたので、撮影する気になれば、「灰となった仮想青瓦台」の島も写せたはずだ。

    過去記事に「元帥様の無駄遣い」というコメントを頂いたが、「人民生活の向上」という点からは「無駄遣い」には違いないにせよ、相当に節約した「無駄遣い」であったようだ。

    「祝砲(花火)発射」のように、クライマックスの一斉射撃のような場面があるかと思ったが、それもなかった。

    ともかく、一連のデモンストレーションは、「最後通牒」で幕を下ろしてももらいたいものである。「米帝と南朝鮮傀儡共」には、勝手に軍事演習をさせておき、平壌では4月の大祝典をやる「ベッチャン(度胸)」を見せてもらいたいものである。

    <追記>

    日本語字幕付き動画。
    20160327daishuchukunnren.jpg
    Source: YouTube, dprknow2 channel, https://youtu.be/9IAl2NWKgbU

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    No title

    お世話になります。

    いったい一日に何回放送するのかと思いますが、それが北朝鮮の「今の主張」なのでしょう。

    かなり大量の自走砲が動員されているようですが、本当に戦争する気なら、その数は秘匿するのが普通で、逆に見せびらかしているあたり、デモンストレーションの域を出ないように思います。
    にしても、ほんの一部隊だとしたら、この数はバカにできませんが。

    ロケット砲にしろ、主体砲にしろ、かなりバカスカ撃っているように見えますが、自走砲ばかりで弾薬運搬車がまったく写っていないですし、砲撃後に砲兵があわただしく再装填に動き回っているわけでもないようなので、主体砲は1両につき2~3発ぐらい、ロケット砲は1回くらいしか撃っていないのではないかと思います。
    砲の後ろに弾薬ケースなどもないようですし。
    角度を変えて同じ砲撃シーンを撮影したものを編集して、さも大量に撃ちまくっているように見せているのだと思います。
    それだけに「美帝や南傀に北朝鮮の本気を見せる」為というより、国内向けの単なるプロパガンダ的要素がかなり強い記録映画だと思います。
    いずれにしろ、かなりの弾薬が消費されたのは間違いないですが、戦争する気ならここでムダ使いせず温存するでしょう。
    北朝鮮の年度予算のこととか全然知らないですが、年度末の3月ですから、日本と同じで予算使い切る為に撃ちまくっているのかとも思えますが。

    放送回数

    コメントありがとうございます。ざっと見た限りでは、27日、28日、合わせて8回放送されていますね。単発行事の「朝鮮記録映画」の数としては普通だと思いますが、この訓練で単発「記録映画」にしたということからしても「言いたいこと」なのだと思います。

    南北共に今年3月の軍事演習は、見せびらかし合戦がヒートアップしており、その最たるものが長距離砲展示会だったのだと思います。

    おもしろいのは、『労働新聞』の写真を見ると、一斉射撃で凄い数の砲弾が飛んでいるように見えますが、動画と比べると、あの写真も露出時間を相当長くしているか、合成ではないのかという気がしてきます。気になるのは、「元帥様」の射撃命令が出された後、「砲区1発射」と指揮官が命令しているように聞こえることです。音としては「砲区」と聞こえるのですが、正しい漢字を当てはめているのか分かりません。「大連合」と言っていますから、各「砲区」から動員した「主体砲」を順番に1発ずつ発射させているような雰囲気もあります。

    長いロケットが飛んでいく様子が見えるロケット砲は1発でしょうね。いつも見せる、デモンストレーション効果は抜群の火がたくさん噴き出す「多連装ロケット砲?」だけは派手ですね。

    北朝鮮の予算年度、思えば考えたことがありません。3月ではなく、カレンダーの年が変わるところで切っているのではないかと思います。

    砲弾は自国生産だと思うのですが、製造コストが一番がかるのはどこなのでしょうか。発射後の制御など不要なので、鉄と火薬があればできそうなのですが、どうなのでしょうか。


    > お世話になります。
    >
    > いったい一日に何回放送するのかと思いますが、それが北朝鮮の「今の主張」なのでしょう。
    >
    > かなり大量の自走砲が動員されているようですが、本当に戦争する気なら、その数は秘匿するのが普通で、逆に見せびらかしているあたり、デモンストレーションの域を出ないように思います。
    > にしても、ほんの一部隊だとしたら、この数はバカにできませんが。
    >
    > ロケット砲にしろ、主体砲にしろ、かなりバカスカ撃っているように見えますが、自走砲ばかりで弾薬運搬車がまったく写っていないですし、砲撃後に砲兵があわただしく再装填に動き回っているわけでもないようなので、主体砲は1両につき2~3発ぐらい、ロケット砲は1回くらいしか撃っていないのではないかと思います。
    > 砲の後ろに弾薬ケースなどもないようですし。
    > 角度を変えて同じ砲撃シーンを撮影したものを編集して、さも大量に撃ちまくっているように見せているのだと思います。
    > それだけに「美帝や南傀に北朝鮮の本気を見せる」為というより、国内向けの単なるプロパガンダ的要素がかなり強い記録映画だと思います。
    > いずれにしろ、かなりの弾薬が消費されたのは間違いないですが、戦争する気ならここでムダ使いせず温存するでしょう。
    > 北朝鮮の年度予算のこととか全然知らないですが、年度末の3月ですから、日本と同じで予算使い切る為に撃ちまくっているのかとも思えますが。
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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