中国、対北朝鮮政策変更か、「“双轨并行”」が「dual-track approach」から「parallel-track approach」へ (2017年6月8日 「中国外交部」)
8日の中国外交部定例記者会見で、報道官が韓国・文ジェイン政権のカン・ギュンファ外相候補者が北朝鮮との対話に言及したことに関する質問に対して、「制裁は手段であり、目標ではない」とした上で、中国の従来の立場として、米韓軍事演習と核・ミサイル実験を中断する「"suspension for suspension"」と「“双轨并行”」に言及した。
中文では「「“双轨并行”」」とこれまで通りなのだが、英訳では訳語が違っており、これまでは「dual-track approach」と翻訳されていたものが、「parallel-track approach」と訳されている。単なる翻訳者(通訳者)の語彙選択の違いなのか、意図的な変更なのかは不明であるが、中文では変更がないので後者の可能性は高い。
しかし、「dual-track」が「非核化に向けた交渉と平和協定締結に向けた交渉」のdual-trackであったことからすると、「parallel-track」が「圧力と対話」をparalle-trackでと言っているような気がしないでもない。特に、前段で「制裁は手段であり」と言っていることからして、「制裁を加えながら、対話にも応じる」という並行(parallel)ではないかと、中文を確認をするまでは思ってしまった。
今後、どのような英訳が出てくるのかに注意する必要がありそうだ。
中文では「「“双轨并行”」」とこれまで通りなのだが、英訳では訳語が違っており、これまでは「dual-track approach」と翻訳されていたものが、「parallel-track approach」と訳されている。単なる翻訳者(通訳者)の語彙選択の違いなのか、意図的な変更なのかは不明であるが、中文では変更がないので後者の可能性は高い。
しかし、「dual-track」が「非核化に向けた交渉と平和協定締結に向けた交渉」のdual-trackであったことからすると、「parallel-track」が「圧力と対話」をparalle-trackでと言っているような気がしないでもない。特に、前段で「制裁は手段であり」と言っていることからして、「制裁を加えながら、対話にも応じる」という並行(parallel)ではないかと、中文を確認をするまでは思ってしまった。
今後、どのような英訳が出てくるのかに注意する必要がありそうだ。