11日、「朝鮮中央TV」で放送された「啓蒙期歌謡鑑賞時間」の『友の思い(동무생각)』と『アリラン峠(아리랑고개)』。見落としていなければ、久しぶりの放送となる。映像は新しいものを使っている模様。
日本語字幕付き。
Source: KCTV, 2018/11/11
こんにちは。いつも興味深く拝見しておりますが、今回初めてコメントさせていただきます。
『동무생각』は9月の南北首脳会談の歓迎公演で、『아리랑고개』は4月の南北合同公演で歌われた曲ですね。
さて記事の内容からは逸れますが、例の『モランボン電子楽団』の登場など北朝鮮における楽団事情についての個人的意見です。
三池淵管弦楽団ですが、いわゆる歌手の扱いについて公演内容によって棲み分けがされているのではないかと考えます。思えば9月の建国70周年記念の中国要人向け公演・先日の朝中合同公演に登場した歌手はいずれもモランボン楽団出身者が主でした。一方で2月の韓国・4月の南北合同・先日のキューバ首脳歓迎公演では青峰楽団出身の歌手が主に登場していました。
これがもしモランボン楽団出身者の歌手がその他外国要人向け公演で、青峰楽団出身者の歌手が中国要人向け公演で、はたまた両者混合で歌うとなればまた見方が変わってくるように思います。いずれにせよ、来年になってみないと分からない部分が多いように思います。(続く)
(続き)
それから先日のキューバ首脳歓迎公演で初めて存在が明らかになった『モランボン電子楽団』ですが、これは『モランボン楽団』として活動出来る余地を残したものではないかと考えています。いわば『モランボン楽団』から「モランボン楽団の歌手」を抜いたのがこの電子楽団ではないかという事です。ソヌが引き続き登場していますので、おそらく彼女は楽長としてのポジションを維持したまま『モランボン楽団』の一部である『モランボン電子楽団』のメンバーとして登場したという事になると思います。
「将軍様」が「ポチョンボ・ワンジェサン」なのに対して、「元帥様」の体制宣伝という位置付けで「モランボン・青峰」が結成されたはずなのでそれを「元帥様」が簡単に手放すようには思えません。
国内の結束が対決モードではなく融和ムードによるものである以上、体制宣伝の「モランボン・青峰」が登場する場所がしばらく無いという事で寝かせているのではないかと思います。
中国・ロシア・韓国・アメリカとの関係バランスが変わらない限り、この音楽外交の手法を引き続き使っていくのでしょう。
三池淵楽団は衣装が新調された事も踏まえると、『三池淵管弦楽団』として規模を拡大する形で自然消滅したと見ていいと思います。だとすれば、所属していた歌手の扱いがどうなるのか気になりますね。
初っ端から長文失礼致しました。
コメントありがとうございます。返信が大変遅くなり、申し訳ございません。「モランボン電子楽団」ですが、今後、どのような形で登場するのかを見極めないと分かりませんね。「三池淵管弦楽団」を編成した結果、「青峰」や「モランボン」にも影響が出たのだと思います。また、「三池淵管弦楽団」と差別化をするために「電子」を付けた可能性もありますね。ともかく、このところ、公演全体が公開されないので、よく分かりません。
これからも、宜しくお願いします。
> (続き)
> それから先日のキューバ首脳歓迎公演で初めて存在が明らかになった『モランボン電子楽団』ですが、これは『モランボン楽団』として活動出来る余地を残したものではないかと考えています。いわば『モランボン楽団』から「モランボン楽団の歌手」を抜いたのがこの電子楽団ではないかという事です。ソヌが引き続き登場していますので、おそらく彼女は楽長としてのポジションを維持したまま『モランボン楽団』の一部である『モランボン電子楽団』のメンバーとして登場したという事になると思います。
> 「将軍様」が「ポチョンボ・ワンジェサン」なのに対して、「元帥様」の体制宣伝という位置付けで「モランボン・青峰」が結成されたはずなのでそれを「元帥様」が簡単に手放すようには思えません。
> 国内の結束が対決モードではなく融和ムードによるものである以上、体制宣伝の「モランボン・青峰」が登場する場所がしばらく無いという事で寝かせているのではないかと思います。
> 中国・ロシア・韓国・アメリカとの関係バランスが変わらない限り、この音楽外交の手法を引き続き使っていくのでしょう。
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> 三池淵楽団は衣装が新調された事も踏まえると、『三池淵管弦楽団』として規模を拡大する形で自然消滅したと見ていいと思います。だとすれば、所属していた歌手の扱いがどうなるのか気になりますね。
> 初っ端から長文失礼致しました。