「Victoria Nuland Spokesperson Daily Press Briefing Washington, DC March 1, 2012」(2012年3月1日「U.S. Department of State」
ヌーランド米国務省報道官の定例記者会見で、米朝協議の内容についてフォローアップがあった。
http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2012/03/184949.htm
米国の栄養援助と北朝鮮の核活動停止のリンケージについて、ヌーランドさんはリンケージを否定しながら、「米国に食料援助をする意思があることを確認しなければ、北朝鮮は(核活動停止に向けて)動き出さなかった」。したがって、それらを「リンクさせたのは北朝鮮であり米国ではない」とし、それを一つの談話にまとめて発表したのは北朝鮮側の要請であるとした。
六者会談について米国側の談話で触れられていない点については、「六者会談を再開するための前提として、談話で出された措置が実行され、それがIAEAにより確認されなければならない」とし、北朝鮮の談話が六者会談について触れている軽水炉提供などの問題は「六者会談の中で北朝鮮が協議することを希望していること」としている。
米朝間の談話の内容に違いはないとしながらも、5MWの原子炉の無能力化とそのIAEAによる確認については「米国の見解では、米国と北朝鮮はIAEAが5MW原子炉および関連施設の無能力化を確認することを許可するということで合意した」という微妙な言い回しをしている。
そして、北朝鮮の核活動停止の期間については、「第一段階としては」と口ごもりながら、記者から「永久に」と問われると、「明らかに永久に」と答えた。ただし、この点について北朝鮮は「臨時中止」としており、「永久」とはほど遠い表現を使っている。「永久」というのは、米国側の「希望」であり今回の会談ではそこまで詰められなかったのであろう。そして、IAEAの査察対象を最終的には「全ての核施設」とするが、そのためにはまだ色々とやることがあると述べている。そして、今回の米朝協議は、それに向けた「小さな第一歩」であるとしている。
また、3月7日から9日にかけて北朝鮮の使節がシラキュース大学マクスウェル校の招待でニューヨークを訪問し、非公式の協議を行うことになっているが、今のところ米政府との接触は予定されていないとした。
<追記:2012/03/05 14:43>
http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2012/03/185181.htm#DPRK
・キング大使が3月7日に北京で北朝鮮代表と会い、栄養援助問題について詳細を協議。
is that Ambassador King will meet with his DPRK counterpart in Beijing next Wednesday.
・今回は、北朝鮮による核開発の「永久的停止」に向けた「第一歩」
Our view is that this should be permanent and it should be the first step towards a larger process
・(シラキュース大学に李容浩外務次官がやってくることに対して)米国政府はそれに参加する計画はないが、この非公式会議で前向きな南北接触があればそれは望ましいことである。
Q:And another thing is, given the visit of Ri Yong Ho,
Ms.Nuland:We currently have no plans to have U.S. Government meetings with those individuals. Obviously, it’ll be a good thing if there are positive North-South contacts on the margins of the Maxwell School event.
・追加支援については、今回の支援の結果を見てから。
My understanding is that we want to get this first shipment moving, see how it goes. before we make any commitments on onward assistance.
http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2012/03/184949.htm
米国の栄養援助と北朝鮮の核活動停止のリンケージについて、ヌーランドさんはリンケージを否定しながら、「米国に食料援助をする意思があることを確認しなければ、北朝鮮は(核活動停止に向けて)動き出さなかった」。したがって、それらを「リンクさせたのは北朝鮮であり米国ではない」とし、それを一つの談話にまとめて発表したのは北朝鮮側の要請であるとした。
六者会談について米国側の談話で触れられていない点については、「六者会談を再開するための前提として、談話で出された措置が実行され、それがIAEAにより確認されなければならない」とし、北朝鮮の談話が六者会談について触れている軽水炉提供などの問題は「六者会談の中で北朝鮮が協議することを希望していること」としている。
米朝間の談話の内容に違いはないとしながらも、5MWの原子炉の無能力化とそのIAEAによる確認については「米国の見解では、米国と北朝鮮はIAEAが5MW原子炉および関連施設の無能力化を確認することを許可するということで合意した」という微妙な言い回しをしている。
そして、北朝鮮の核活動停止の期間については、「第一段階としては」と口ごもりながら、記者から「永久に」と問われると、「明らかに永久に」と答えた。ただし、この点について北朝鮮は「臨時中止」としており、「永久」とはほど遠い表現を使っている。「永久」というのは、米国側の「希望」であり今回の会談ではそこまで詰められなかったのであろう。そして、IAEAの査察対象を最終的には「全ての核施設」とするが、そのためにはまだ色々とやることがあると述べている。そして、今回の米朝協議は、それに向けた「小さな第一歩」であるとしている。
また、3月7日から9日にかけて北朝鮮の使節がシラキュース大学マクスウェル校の招待でニューヨークを訪問し、非公式の協議を行うことになっているが、今のところ米政府との接触は予定されていないとした。
<追記:2012/03/05 14:43>
http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2012/03/185181.htm#DPRK
・キング大使が3月7日に北京で北朝鮮代表と会い、栄養援助問題について詳細を協議。
is that Ambassador King will meet with his DPRK counterpart in Beijing next Wednesday.
・今回は、北朝鮮による核開発の「永久的停止」に向けた「第一歩」
Our view is that this should be permanent and it should be the first step towards a larger process
・(シラキュース大学に李容浩外務次官がやってくることに対して)米国政府はそれに参加する計画はないが、この非公式会議で前向きな南北接触があればそれは望ましいことである。
Q:And another thing is, given the visit of Ri Yong Ho,
Ms.Nuland:We currently have no plans to have U.S. Government meetings with those individuals. Obviously, it’ll be a good thing if there are positive North-South contacts on the margins of the Maxwell School event.
・追加支援については、今回の支援の結果を見てから。
My understanding is that we want to get this first shipment moving, see how it goes. before we make any commitments on onward assistance.