「敬愛する金正恩同志がチョン・ドンリョン氏が事業する機械工場を現地指導された」:「元帥様」はフォーカスではない写真、北朝鮮製の飛行機を操縦する「元帥様」、ロシア行きへの布石か (2015年4月1日 「労働新聞」)
記事は全く読んでいないのだが、最近、「元帥様」の「革命領導」を紹介する写真で、「元帥様」がフォーカスから外れている(バイフォーカスもある)写真を多用するようになった気がして仕方がない。過去記事を全く確認していないので何とも言えないのだが、2月頃からこうした写真が増えているような気がする。感覚的に、以前使われていた写真では、「元帥様」の正面に障害物はないものが多かったような気がする。
しかし、最近の、特にひ軍部隊であれ民間部門であれ「事業所」を視察した際には、機械や製品が「元帥様」の前にあったり、その隙間から「元帥様」を覗いているなアングルが多くなった。「元帥様」を正面に出さなくてもよい段階に至ったのか、それとも「人民生活の向上」を強調するためなのかは分からないが、興味深い。

Source: 『労働新聞』、「경 애 하 는 김 정 은 동 지 께 서 전동렬동무가 사업하는 기계공장을 현지지도하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_06_01&iPageType=2

Source: 『労働新聞』、「경 애 하 는 김 정 은 동 지 께 서 전동렬동무가 사업하는 기계공장을 현지지도하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_06_01&iPageType=2
<追記>
この工場訪問に関する「朝鮮中央TV]の「録画報道」を見た。「機械工場」ということなので、工作機械でも作っており、機体の修理のに使っているものとばかり思っていたのだが、そうではなく、飛行機を製造しているということのようだ。どうやら「機械工場」というようりも「小型飛行機工場」と言った方がよさそうだ。
その小型飛行機であるが、金正恩が工場側に渡した見本を基に製作されたという。どこかの国から購入したものだろうか。
工場で製造されたというプロペラ機

Source: KCTV, 2015/04/01放送
飛行機に乗り込んだ「元帥様」

Source: KCTV, 2015/04/01放送
その2

Source: KCTV, 2015/04/01放送
その3、計器類をいじっているようである。前回の旅客機フライトで操作を少し覚えたのであろうか。

Source: KCTV, 2015/04/01放送
「元帥様」は、「軍用飛行機だけではなく、各種民間用軽飛行機も自由自在に作っていることに大きな満足を示された」ということなので、上の写真にある迷彩ペイントの飛行機が従来から製造している軍用機で、セスナのような小型機が民間用ということなのであろう。
「我々の労働階級が作った飛行機なのだから、自分で乗ってみなくては」と試乗。軽飛行機内部を見ると使われているパーツが軍用機と全く違う。使用目的が違うということはあるにせよ、見るからにそのクオリティーがが異なっていることが分かる。北朝鮮は、ロケットを打ち上げる国なので、軽飛行機を作るぐらいの技術は持ち合わせているはずであるが、民間機としてのクォリティーを「自分の力で」保証することはまだできないのではないだろうか。しかし、ナレーションは「全ての装備と装置が国産化された」といっているので、「見本」からのリバースエンジニアリングで質までコピーできたのであれば、立派なものである。

Source: KCTV, 2015/04/01放送
「操縦がしやすい」と「元帥様」。自ら操縦したということのようだ。

Source: KCTV, 2015/04/01放送
今回は「離着陸試験」ということで、ふわっと飛んで直ぐに着陸したようだ。さすがに、「元帥様」を乗せて、上空を飛び回ることは懸念されたのかもしれない。

Source: KCTV, 2015/04/01放送
「離着陸試験」のみとはいえ、再び「元帥様」は宙に舞い上がったわけである。飛行機に乗る元帥様を積極的に見せているのは、やはり5月の訪ロの際に航空機を使用することへの布石なのかもしれない。「国産化」された飛行機を「自ら」操縦してしまう「元帥様」なのだから、ロシア製の旅客機であれば問題ないということなのであろう。お父さんが飛行機嫌いだっただけに、この辺りの理由付けは慎重に進めているのかもしれない。
しかし、最近の、特にひ軍部隊であれ民間部門であれ「事業所」を視察した際には、機械や製品が「元帥様」の前にあったり、その隙間から「元帥様」を覗いているなアングルが多くなった。「元帥様」を正面に出さなくてもよい段階に至ったのか、それとも「人民生活の向上」を強調するためなのかは分からないが、興味深い。

Source: 『労働新聞』、「경 애 하 는 김 정 은 동 지 께 서 전동렬동무가 사업하는 기계공장을 현지지도하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_06_01&iPageType=2

Source: 『労働新聞』、「경 애 하 는 김 정 은 동 지 께 서 전동렬동무가 사업하는 기계공장을 현지지도하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_06_01&iPageType=2
<追記>
この工場訪問に関する「朝鮮中央TV]の「録画報道」を見た。「機械工場」ということなので、工作機械でも作っており、機体の修理のに使っているものとばかり思っていたのだが、そうではなく、飛行機を製造しているということのようだ。どうやら「機械工場」というようりも「小型飛行機工場」と言った方がよさそうだ。
その小型飛行機であるが、金正恩が工場側に渡した見本を基に製作されたという。どこかの国から購入したものだろうか。
工場で製造されたというプロペラ機

Source: KCTV, 2015/04/01放送
飛行機に乗り込んだ「元帥様」

Source: KCTV, 2015/04/01放送
その2

Source: KCTV, 2015/04/01放送
その3、計器類をいじっているようである。前回の旅客機フライトで操作を少し覚えたのであろうか。

Source: KCTV, 2015/04/01放送
「元帥様」は、「軍用飛行機だけではなく、各種民間用軽飛行機も自由自在に作っていることに大きな満足を示された」ということなので、上の写真にある迷彩ペイントの飛行機が従来から製造している軍用機で、セスナのような小型機が民間用ということなのであろう。
「我々の労働階級が作った飛行機なのだから、自分で乗ってみなくては」と試乗。軽飛行機内部を見ると使われているパーツが軍用機と全く違う。使用目的が違うということはあるにせよ、見るからにそのクオリティーがが異なっていることが分かる。北朝鮮は、ロケットを打ち上げる国なので、軽飛行機を作るぐらいの技術は持ち合わせているはずであるが、民間機としてのクォリティーを「自分の力で」保証することはまだできないのではないだろうか。しかし、ナレーションは「全ての装備と装置が国産化された」といっているので、「見本」からのリバースエンジニアリングで質までコピーできたのであれば、立派なものである。

Source: KCTV, 2015/04/01放送
「操縦がしやすい」と「元帥様」。自ら操縦したということのようだ。

Source: KCTV, 2015/04/01放送
今回は「離着陸試験」ということで、ふわっと飛んで直ぐに着陸したようだ。さすがに、「元帥様」を乗せて、上空を飛び回ることは懸念されたのかもしれない。

Source: KCTV, 2015/04/01放送
「離着陸試験」のみとはいえ、再び「元帥様」は宙に舞い上がったわけである。飛行機に乗る元帥様を積極的に見せているのは、やはり5月の訪ロの際に航空機を使用することへの布石なのかもしれない。「国産化」された飛行機を「自ら」操縦してしまう「元帥様」なのだから、ロシア製の旅客機であれば問題ないということなのであろう。お父さんが飛行機嫌いだっただけに、この辺りの理由付けは慎重に進めているのかもしれない。