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    「北朝鮮のサイバー機関と接触 PC不正輸出容疑の社長」(2012年2月22日「47NEWS」)

    昨日も「朝鮮総連系団体を家宅捜索 外為法違反容疑、警視庁」(http://www.47news.jp/CN/201202/CN2012022801001473.html)という記事が出ていたが、その数日前に出た記事である。

    http://www.47news.jp/CN/201202/CN2012022201001068.html

    なぜ、この記事に注目したのかというと、「不正輸出」されたPCが北朝鮮に持ち込まれてからの使い道である。記事では「大半は平壌市内のコンピューター関連会社を通じて闇市に流れたとみられる」としているが、平壌のコンピュータ関連会社は誰が経営しているのだろうか。労働党関係者、朝鮮人民軍、それとも金正日(当時)の秘密資金確保機関、いずれにしてもそこで儲けた金は北朝鮮指導部に流れる。

    また「一部がKCC(朝鮮コンピューターセンター)にも流れた疑いもあり」としているが、果たして輸出したPCはどのようなスペックのものであったのであろうか。KCCがサイバーテロを企てているのであれば、そのために使われるPCは「武器」なので、日本から不正輸出された低スペックのPCなどを使わず、中国から堂々と輸入した高スペックのPCを使うはずである。

    記事が指摘している上記の可能性を完全に否定することはできないが、輸出されたPCが比較的古い低スペックのものであれば、学校、図書館など、教育現場や「人民生活向上」のための経済活動を行う企業にも流れたのではないだろうか。もちろん、それは金正日さんの「恩情」だの「配慮」だのという形で支給されたはずだが、そうだとしても朝鮮の子供たちがコンピュータを学ぶ機会につながる。どうも、北朝鮮への「不正輸出」というと「軍事転用」だとか「金正日一族の贅沢品」というイメージがつきまとうが、北朝鮮とてそれだけではない。また、北朝鮮を「普通の国」「良き隣人」にしたいのであれば、「圧殺」以外の方法もあるはずである。少なくとも「圧殺」すべき部分とそうではない部分を分けた対応が必要ではないだろうか。

    「公安部が流通経路を調べている」そうだが、公安部はどこまで調べられるのか。

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    川口智彦

    Author:川口智彦
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