「2015年、金正恩、新年辞」:科学技術、食の問題は質、南に社会主義を強要せず、最高首脳会談も可、多角外交、並進路線継続 (2015年1月1日 「朝鮮中央TV」)
金正恩による「新年の辞」が9時35分頃から放送された。9時か9時半開始を予想していたが、中途半端な時間から始まった。
昨年同様、労働党庁舎の一室から聴衆を前に演説するという形式であるが、単独撮影、拍手は効果音というスタイルである。一応、演説原稿らしきものを持って入場してきており、時折、原稿を読むようなポーズもしているが、ほとんど真正面を見ながら演説をしている。恐らく、プロンプターが設置されているのであろう。
演説を始める金正恩

Source: KCTV, 2015.01.01放送
演説の詳細については追って書くとし、演説を聞いていて印象的だった言葉を書いておく。
・「科学技術」:昨年との比較は必要であるが、「科学技術」という言葉を多用していた。<追記>数的には2014年が12回、2015年が8回なので減っている。
・「食の問題」:「食の問題を解決し、食生活水準を一段階高めなければならない」と述べている。量的な問題は解決したので、質的向上ということなのだろうか。畜産、水産、野菜、キノコ生産の「正常化」を求める。
・「米国は対朝鮮敵対視政策の転換を」
・「我々式の社会主義が最も優越であるが、南朝鮮にそれを強要することはない」:赤化統一路線放棄
・「南朝鮮当局が本当に対話をしようという立場なら、高位級接触も再開できるし、部門別会談もできる。雰囲気が改善すれば、最高級会談もできない理由はない」:南北首脳会談を提案
・「我々が核抑止力で国権を守ることは正当である」
・「国際情勢がどうなろうと、並進路線は堅持する」
・「対外関係を主導的、多角的に拡大発展させる」:ロシアとの関係の深まりを意識しているのか、対日関係は意識していないようだ。
昨年同様、労働党庁舎の一室から聴衆を前に演説するという形式であるが、単独撮影、拍手は効果音というスタイルである。一応、演説原稿らしきものを持って入場してきており、時折、原稿を読むようなポーズもしているが、ほとんど真正面を見ながら演説をしている。恐らく、プロンプターが設置されているのであろう。
演説を始める金正恩

Source: KCTV, 2015.01.01放送
演説の詳細については追って書くとし、演説を聞いていて印象的だった言葉を書いておく。
・「科学技術」:昨年との比較は必要であるが、「科学技術」という言葉を多用していた。<追記>数的には2014年が12回、2015年が8回なので減っている。
・「食の問題」:「食の問題を解決し、食生活水準を一段階高めなければならない」と述べている。量的な問題は解決したので、質的向上ということなのだろうか。畜産、水産、野菜、キノコ生産の「正常化」を求める。
・「米国は対朝鮮敵対視政策の転換を」
・「我々式の社会主義が最も優越であるが、南朝鮮にそれを強要することはない」:赤化統一路線放棄
・「南朝鮮当局が本当に対話をしようという立場なら、高位級接触も再開できるし、部門別会談もできる。雰囲気が改善すれば、最高級会談もできない理由はない」:南北首脳会談を提案
・「我々が核抑止力で国権を守ることは正当である」
・「国際情勢がどうなろうと、並進路線は堅持する」
・「対外関係を主導的、多角的に拡大発展させる」:ロシアとの関係の深まりを意識しているのか、対日関係は意識していないようだ。