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    北朝鮮、拘束していた米国人を帰国させる (2014年10月21日 「米国務省定例記者会見」)

    北朝鮮が「聖書を置いた」として拘束していた、米国人ジェフリー・ファウル氏を解放したというニュースが流れており、「米国外務省定例記者会見」でもここ数日、この問題について盛んに質疑応答がされている。

    その「質疑応答」の中で「朝鮮中央通信」が「このような報道をした」ということが記者側から出されているのだが、私が解する朝鮮語、英語、日本語で「朝鮮中央通信」のサイトを検索しても、このニュースを見つけることができない。実は、この記事は「北朝鮮側はまだ公式に報道していないが」と途中まで書き、北朝鮮メディアが何らかの報道をするまで「下書き」のまま待っていた。

    ところが、米国務省の共同記者会見では「米国人の解放は、金正恩最高司令官の直接的な命令である」と「朝鮮中央通信が報じた」とか、「オバマ大統領が繰り返し解放を要請した」と「朝鮮中央通信が報じた」などと質問されている。西側の主要なメディアも「朝鮮中央通信」が配信したという記事を引用しながら「米国人解放」を伝えているが、私はその肝心の記事を見つけることができない。

    「朝鮮中央通信」が短時間で記事を削除した可能性もあるが、記事の内容からすれば、それはあまり考えられない。

    調査状況説明のための日本当局者の平壌招聘も、南北朝鮮接触も、そして米国人解放も、全て金正恩の「療養中」に決定されている。

    実は、彼は「療養」しつつ、これらの施策について幹部と深い議論をしていたのではないだろうか。「元帥様」はただ者ではないのかも知れない。

    北朝鮮が配信した記事に関する情報があれば、教えていただきたい。ただし、「引用」ではなく、北朝鮮系サイトが発信している一次情報に限ってお願いしたい。

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    No title

    お世話になります。

    これは直接朝鮮中央通信が直接配信したのではなく、東京の朝鮮通信社を経由して配信されたものだと思います。

    ここに載っています。

    http://www.kcna.co.jp/calendar/2014/calendar-2014.html


    10月22日の上から2番目です。

    なにがしかの重要なメッセージ性というか、含みのある行為を北朝鮮が行う場合、関係者が「○○から聞いた」「○○はこう言っていた」というようなカンジで、直接配信はしない場合が多いように思います。


    ちなみに、KCTVや労働新聞では毎日エボラウィルスの話題が出てきますが、ついに外国人が入国禁止になりましたね。
    もともと鎖国してるような国ですが、それだけに外国から来るウィルスに対する研究や防衛策がおろそかになっていたことを露呈してしまったような気もします。

    もしかしたらメッセージというのは、いざという時エボラウィルスのワクチンを米国から分けてほしいというものかもしれません。(笑)





    記事、エボラ

    情報提供、ありがとうございます。何となく、『朝鮮新報』か東京の「朝鮮通信社」かなとも思ったのですが、米国務省定例記者会見では「KCNA」と言っていたので、平壌のKCNAばかり探していました。確かに東京も「KCNA」ですね。まだ、記事は開いていませんが、後で教えていただいたページから探してみようと思います。

    エボラウィルスですが、特集番組を放送したり、「報道」でもかなり詳しく紹介していました。「我が国も万全の対応をする」というようなことを言い、平壌の医師が検討会を開催している様子なども紹介していたのですが、ついに「外国人入国禁止」としたのでしょうか。元々、外国人があまり来る国ではないので影響は小さいでしょうし、「米帝」や「南朝鮮」の工作員がまき散らさない限りは、世界の中でもエボラに感染する確率が最も低い国だとも思っていました。ある「エボラウィルス」を紹介する番組では、「米帝はエボラやエイズを軍事目的で研究してきた」と言っていましたから、北朝鮮は本気で「米帝」が使うかもしれないと思っているようですし、当然、彼らも「武器」としての価値を認めているはずです。あるエボラ関連番組の中で紹介された米国人が英語のインタビューで「米国の防疫体制は万全」と語っている言葉がそのまま流されていました。聞いていただけなので、字幕は見ませんでしたが、何と訳されていたのでしょうね。

    平壌はまだしも、羅先への中国人の入国を禁止してしまうのは、経済的に相当に痛いと思うのですが、全国一括全ての外国人に対しての措置なのでしょうか。こちらも追って、北朝鮮報道を読んでみようと思います。

    そうなのですが、金永南一行がアフリカを回っているはずです(既に帰国したかもしれませんが)。感染国は含まれていなかったはずですが、それでもこのタイミングが微妙ですね。

    いつも、ありがとうございます。

    > お世話になります。
    >
    > これは直接朝鮮中央通信が直接配信したのではなく、東京の朝鮮通信社を経由して配信されたものだと思います。
    >
    > ここに載っています。
    >
    > http://www.kcna.co.jp/calendar/2014/calendar-2014.html
    >
    > ↑
    > 10月22日の上から2番目です。
    >
    > なにがしかの重要なメッセージ性というか、含みのある行為を北朝鮮が行う場合、関係者が「○○から聞いた」「○○はこう言っていた」というようなカンジで、直接配信はしない場合が多いように思います。
    >
    >
    > ちなみに、KCTVや労働新聞では毎日エボラウィルスの話題が出てきますが、ついに外国人が入国禁止になりましたね。
    > もともと鎖国してるような国ですが、それだけに外国から来るウィルスに対する研究や防衛策がおろそかになっていたことを露呈してしまったような気もします。
    >
    > もしかしたらメッセージというのは、いざという時エボラウィルスのワクチンを米国から分けてほしいというものかもしれません。(笑)
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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