羅先8:北朝鮮の「中等教育」、朝鮮式観光、「将軍様」は誰か、地理の教材、「成績紹介板」、「current words」、「背が高くなる薬」
我々は、羅先外国語学院を訪問する機会があった。羅先外国語学院は、11~17歳で行う「中等教育」の後半3年における「高級中学校」での外国語教育を強化(特化ではない)した教育機関である。日本でいうなら、普通高等学校の「外国語特進コース」のような存在である。
この辺りの話について、本当は現地で詳しい話を聞きたかったんだが、羅先に限らず北朝鮮ツアーというのはある意味非常に「効率的」にできており、美味しい所だけを味見して次に移動する、スケジュールになっており、こうした話は全く聞くことができなかった。これは、色々と見聞きされるのを避けるためという意味も多少はあろうが、どちらかというとサービスの一環だと私は思う。現在の韓国人はどうか分からないが、私が80年代に韓国にいた頃は、しばしば「観光なんて、その場に行って(自分が写った)写真を1枚撮ってくればいいんだよ」とう冗談をよく聞いた。朝鮮人民も同じようなメンタリティーがあるとするならば、美味しい所だけ味見し、写真を撮って次の目的地に移動するというスケジュールはそれによく適合している。
「羅先外国語学院」の校庭と校舎。授業時間だったので、校庭に生徒はいなかった。

「朝鮮のために学ぼう!」というスローガンが書かれた後者の前で勉強する生徒。なぜこの子が外で1人で勉強しているのかは分からない。

「羅先(羅津だったかもしれない)外国語学院」の隣には「羅津地区新興幼稚園」があった。スローガンは、「敬愛する金正恩将軍様、ありがとうございます」と書かれている。

この「将軍様」と「元帥様」の扱いについて、北朝鮮ガイドに質問してみたが、私の聞き方が悪かったのか、明確な回答を得ることができなかった。「大元帥様」が金日成・金正日、「首領様」が金日成ということははっきりと答えたのだが、「将軍様」は事情が複雑なようである。「朝鮮芸術映画」を見ていても、パルチザン時代は金日成を「将軍様」と呼んでいる。それがいつの頃からか「首領様」になり、金正日が「将軍様」として登場している。この辺りは、きちんと北朝鮮の政治史をを勉強すればそのいきさつは解明されるはずであるが、金正恩の「将軍様」については彼の後継者指名から現在に至るまで、どこででどうそう呼ばれるようになったのかは分からない。「パルコルム」の歌詞にもあるように、「金大将」であったわけだから、「将軍」(様ではない)ではあるはずなのだが、「将軍様」に特殊な意味が込められていることからすると、「将軍様」には、金正日を表す「将軍様」と「白頭の血統」を引き継いだ意味での「将軍様」があるのかもしれない。
校庭に設置された地理を学習するための教材。

この学習教材であるが、帰宅後に拡大して見たら興味深いことが見つかった。朝鮮半島が全て赤く塗られているのは当然とし、日本が半分消えている点である。日本を意図的に消滅させたわけではなく、子供たちや先生が朝鮮半島を指さす際に日本にもさわり消えてしまったのであろうが、友好的日本人民としてはうすら寂しい限りである。

きちんと撮影すればよかったと後悔しているが、羅先の地図もGoogle Mapより詳しそうである。赤い旗があるところは、「革命戦跡地」であろう。

また、左の方には鉱物資源の埋蔵量を示す地図があった。残念ながら、写真では左端が切れてしまっているので、その横に農業についての状況を表す地図があったのかは確認できない。ともあれ、この地図により北朝鮮に豊富な鉱物資源があることを子供たちに教えることはできる。鬱陵島の横に「独島」はしっかりと描かれている。

こんな写真を撮影していると、教室の準備ができたと先生が呼びに来た。しかし、教室に至る廊下にも興味深いものがたくさんあった。
「最優等、高級3学年1班、羅先美」。このように優秀な生徒の写真が校舎の入り口を入るとずらっと掲示されている。それにしても、「羅先美」とはよい名前ではないか(「ソンミ」がこの漢字であるかは、今一つはっきりしないのだが)。

過去記事でも「朝鮮中央TV」に出た映像を紹介しながら「成績紹介板」について書いたが、この学校にもあった。掲示板には、学年クラス別に順位、学級、名前、革命、外国語、数学、総(合)点、判(定)点が書かれている。「革命」に点数が入っている生徒はいない。得点が10点満点の子供もいる。このように成績を開示することについては賛否両論あろうが、北朝鮮では最上位から最下位まで全部開示されている。このことについて、北朝鮮ガイドに質問したところ、最下位だった生徒が奮起して上位圏に入るケースもしばしばあるのでよいことだと言っていた。このような成績開示方針は指導者の「お言葉」によるものなのだろうか。

教室にあったこのボードも実に興味深い。上には、「外国語を学ぶことは、朝鮮革命をさらに素晴らしく行うためです 金正日」と「将軍様」の「お言葉」が書かれている。「朝鮮革命」のみならず、「外国語を学ぶことは、人生を豊かにする」と私もしばしば教室で言っているが、どうも「将軍様」の「お言葉」のように重みを持って学生には伝わっていないようである。また、一番左に「Current Words」という項目があるが、これがおもしろい。最近、北朝鮮で使われている語彙を英訳したものであるが、その中にある「セポ台地開拓戦闘場(reclamation site of Sepho tableland)」など、私も直ぐには英訳できない。英訳にケチを付けるわけではないが、「戦闘場」が訳されていない。「突撃隊員」や「軍人建設者」が大活躍するセポ台地では、特にこの部分が最も重要なはずである。私なら「battle field of Sepho tableland reclamation site」とでも訳すのだが。

我々はLL教室で、生徒たちを3~4人のグループに分け、各外国人がグループを担当し話をした。私は朝鮮語で話をしたかったのだが、「英語授業の一環」ということだったので、英語で話すことに協力した。

例によって「My name is .....」から始まったのだが、その次に話を繋いでいくことができない。そもそも、生徒たちが緊張しており、これを何とかほぐさなければならなかった。思いついたのは、音楽の話である。これならば適当に朝鮮語を交ぜ友好的日本人民をアピールすることもできる。そこで、「I like Korean music very much. I love Moranbong Band. Do you like Moranbong Band, too?」と質問した。子供たちの目が輝き、「Yes」と答えた。続けて「I like 祖国賛歌(朝鮮語で). What about you?」と質問すると、各自、自分の好きなモランボン楽団の曲を「I like XXXXX.」というパターンで答えた。この話をした後、1人の子供が「Can I ask a question?」と私に質問をしてきた。それから、色々な話ができ、好きな科目、将来の夢、家での勉強時間など色々な話ができた。好きな科目とも関連して将来の夢は、数学の先生、人民軍人(看護員)、外科医(平壌医学大学に進学して)であった。

私が教室のドアーを出ようとするとき、一番右の男の子が駆け寄って来て「It was my great pleasure talking with you. Thank you very much」と言ってくれた。私は「Study hard and become a brilliant surgeon」と励ましておいた。
<追記>
子供たちと関連して思いだしたことがある。私が会った子供たちは、日本でいえば中学生である。冒頭に書いた学制からすると矛盾するのだが、一番右の男の子が13歳で年長、女の子2人は11歳と言っていた。「成績紹介板」にも「初級」と「高級」書かれているので、「外国語学院」は小学校卒業後に入学する6年生の中等教育機関のようだ。
ところで、この子たちが中学生だとすると、日本の中学生の平均よりも背が低い。特に、女の子たちの背が低かった。この子たちが生まれた年は既に「苦難の行軍」のピークは過ぎた時期であったが、未だに食料事情はあまりよくなかったのであろう。
それとの関係で「展示会」で興味深い薬を売っていた。「背が高くなる薬」という「平壌医学大学」が開発した薬を売っていた。

写真の右側が「背が高くなる薬」、左が「セレノアミン」という「背が高くなる薬」と共に服用するとよいという栄養薬である。「背が高くなる薬」が40元、「セレノアミン」が20元だったと記憶している。それぞれの薬の説明書をもらってきたので、「背が高くなる薬」の説明書を邦訳しておく。
*************
「背が高くなる薬」
子供の成長発育は、どの国に於いても科学研究的関心が高く、政策化までされています。
<適用年齢>
子供たちの成長発育は、(成長)時期と関連するので、年齢が高くなると、いくら運動療法や背が高くなることと関連した食品や薬物を使用しても背は高くなりません。
人は、年齢が進むと、脳髄からの成長ホルモン分泌が止まり、性ホルモン分泌が優勢となるので(男性は変声、ひげが生える、女性は月経、乳房の発育)、成長ホルモン分泌が完成した時期に背が大きくなるのに必要な栄養摂取をしなければなりません。
<製品の特徴>
現在、成長促進薬がたくさん研究・生産されていますが、大体において単一成分(ヨウド、リジン、カルシウムなど)であったり、10個未満の背が高くなる成分を含んでいるので、40~60%の背が高くなる効果しかありません。
世界児童機構が明らかにしたところによると、成長発育に必要な栄養成分は50あまりに達し、こうした総合的な背が高くなる栄養剤を飲んでこそ、その効果が90%以上に達するとのことです。
平壌医学大学で開発した背が高くなる錠剤は、成長発育に必要な栄養成分総合的に含まれており、その成分が50種あまりに達する天然健康食品であり、背が高くなる効果は95%以上です。
この製品は、国家発明権を保有しており、東北アジア先端技術博覧会をはじめとした展示会で評価されています。
<効能>
5年間、それぞれの年齢を対象とし、その効果を検討した結果、その効果が95%以上に達しました。
<使用法>
1~4歳 2錠、5~11歳 4錠、11~19歳 6錠を夕食後に内服。成長ホルモンは、就寝時に分泌されるので、夕食後に飲むことで十分な効果を期待することができます。運動は5~10分間、朝の運動(縄跳びなどの膝関節衝撃運動)がよいです。
・100%天然成分ですから、安全にお飲みいただけます。
・薬品使用時、目的とする治療成果が得られない場合は、クレームを入れて下さい。
生産:平壌医科大学
住所:平壌市中区域リョンハ1洞
*******************************
どうやら、薬というよりも栄養剤に近い感じである。北朝鮮は、しばしば国際機構のデータを引用するが、この薬に関しても、国際機構のデータを引用品が説明している。これまでも書いてきたように、「安保理決議」は「無効」とする北朝鮮ではあるが、その他の「国際機構」との連携は強く維持していくという考えのようだ。
Ms.Cは、「背が低いと大学にも入れませんから」と言っていたが、その意味について深く質問する機会を逸した。
この辺りの話について、本当は現地で詳しい話を聞きたかったんだが、羅先に限らず北朝鮮ツアーというのはある意味非常に「効率的」にできており、美味しい所だけを味見して次に移動する、スケジュールになっており、こうした話は全く聞くことができなかった。これは、色々と見聞きされるのを避けるためという意味も多少はあろうが、どちらかというとサービスの一環だと私は思う。現在の韓国人はどうか分からないが、私が80年代に韓国にいた頃は、しばしば「観光なんて、その場に行って(自分が写った)写真を1枚撮ってくればいいんだよ」とう冗談をよく聞いた。朝鮮人民も同じようなメンタリティーがあるとするならば、美味しい所だけ味見し、写真を撮って次の目的地に移動するというスケジュールはそれによく適合している。
「羅先外国語学院」の校庭と校舎。授業時間だったので、校庭に生徒はいなかった。

「朝鮮のために学ぼう!」というスローガンが書かれた後者の前で勉強する生徒。なぜこの子が外で1人で勉強しているのかは分からない。

「羅先(羅津だったかもしれない)外国語学院」の隣には「羅津地区新興幼稚園」があった。スローガンは、「敬愛する金正恩将軍様、ありがとうございます」と書かれている。

この「将軍様」と「元帥様」の扱いについて、北朝鮮ガイドに質問してみたが、私の聞き方が悪かったのか、明確な回答を得ることができなかった。「大元帥様」が金日成・金正日、「首領様」が金日成ということははっきりと答えたのだが、「将軍様」は事情が複雑なようである。「朝鮮芸術映画」を見ていても、パルチザン時代は金日成を「将軍様」と呼んでいる。それがいつの頃からか「首領様」になり、金正日が「将軍様」として登場している。この辺りは、きちんと北朝鮮の政治史をを勉強すればそのいきさつは解明されるはずであるが、金正恩の「将軍様」については彼の後継者指名から現在に至るまで、どこででどうそう呼ばれるようになったのかは分からない。「パルコルム」の歌詞にもあるように、「金大将」であったわけだから、「将軍」(様ではない)ではあるはずなのだが、「将軍様」に特殊な意味が込められていることからすると、「将軍様」には、金正日を表す「将軍様」と「白頭の血統」を引き継いだ意味での「将軍様」があるのかもしれない。
校庭に設置された地理を学習するための教材。

この学習教材であるが、帰宅後に拡大して見たら興味深いことが見つかった。朝鮮半島が全て赤く塗られているのは当然とし、日本が半分消えている点である。日本を意図的に消滅させたわけではなく、子供たちや先生が朝鮮半島を指さす際に日本にもさわり消えてしまったのであろうが、友好的日本人民としてはうすら寂しい限りである。

きちんと撮影すればよかったと後悔しているが、羅先の地図もGoogle Mapより詳しそうである。赤い旗があるところは、「革命戦跡地」であろう。

また、左の方には鉱物資源の埋蔵量を示す地図があった。残念ながら、写真では左端が切れてしまっているので、その横に農業についての状況を表す地図があったのかは確認できない。ともあれ、この地図により北朝鮮に豊富な鉱物資源があることを子供たちに教えることはできる。鬱陵島の横に「独島」はしっかりと描かれている。

こんな写真を撮影していると、教室の準備ができたと先生が呼びに来た。しかし、教室に至る廊下にも興味深いものがたくさんあった。
「最優等、高級3学年1班、羅先美」。このように優秀な生徒の写真が校舎の入り口を入るとずらっと掲示されている。それにしても、「羅先美」とはよい名前ではないか(「ソンミ」がこの漢字であるかは、今一つはっきりしないのだが)。

過去記事でも「朝鮮中央TV」に出た映像を紹介しながら「成績紹介板」について書いたが、この学校にもあった。掲示板には、学年クラス別に順位、学級、名前、革命、外国語、数学、総(合)点、判(定)点が書かれている。「革命」に点数が入っている生徒はいない。得点が10点満点の子供もいる。このように成績を開示することについては賛否両論あろうが、北朝鮮では最上位から最下位まで全部開示されている。このことについて、北朝鮮ガイドに質問したところ、最下位だった生徒が奮起して上位圏に入るケースもしばしばあるのでよいことだと言っていた。このような成績開示方針は指導者の「お言葉」によるものなのだろうか。

教室にあったこのボードも実に興味深い。上には、「外国語を学ぶことは、朝鮮革命をさらに素晴らしく行うためです 金正日」と「将軍様」の「お言葉」が書かれている。「朝鮮革命」のみならず、「外国語を学ぶことは、人生を豊かにする」と私もしばしば教室で言っているが、どうも「将軍様」の「お言葉」のように重みを持って学生には伝わっていないようである。また、一番左に「Current Words」という項目があるが、これがおもしろい。最近、北朝鮮で使われている語彙を英訳したものであるが、その中にある「セポ台地開拓戦闘場(reclamation site of Sepho tableland)」など、私も直ぐには英訳できない。英訳にケチを付けるわけではないが、「戦闘場」が訳されていない。「突撃隊員」や「軍人建設者」が大活躍するセポ台地では、特にこの部分が最も重要なはずである。私なら「battle field of Sepho tableland reclamation site」とでも訳すのだが。

我々はLL教室で、生徒たちを3~4人のグループに分け、各外国人がグループを担当し話をした。私は朝鮮語で話をしたかったのだが、「英語授業の一環」ということだったので、英語で話すことに協力した。

例によって「My name is .....」から始まったのだが、その次に話を繋いでいくことができない。そもそも、生徒たちが緊張しており、これを何とかほぐさなければならなかった。思いついたのは、音楽の話である。これならば適当に朝鮮語を交ぜ友好的日本人民をアピールすることもできる。そこで、「I like Korean music very much. I love Moranbong Band. Do you like Moranbong Band, too?」と質問した。子供たちの目が輝き、「Yes」と答えた。続けて「I like 祖国賛歌(朝鮮語で). What about you?」と質問すると、各自、自分の好きなモランボン楽団の曲を「I like XXXXX.」というパターンで答えた。この話をした後、1人の子供が「Can I ask a question?」と私に質問をしてきた。それから、色々な話ができ、好きな科目、将来の夢、家での勉強時間など色々な話ができた。好きな科目とも関連して将来の夢は、数学の先生、人民軍人(看護員)、外科医(平壌医学大学に進学して)であった。

私が教室のドアーを出ようとするとき、一番右の男の子が駆け寄って来て「It was my great pleasure talking with you. Thank you very much」と言ってくれた。私は「Study hard and become a brilliant surgeon」と励ましておいた。
<追記>
子供たちと関連して思いだしたことがある。私が会った子供たちは、日本でいえば中学生である。冒頭に書いた学制からすると矛盾するのだが、一番右の男の子が13歳で年長、女の子2人は11歳と言っていた。「成績紹介板」にも「初級」と「高級」書かれているので、「外国語学院」は小学校卒業後に入学する6年生の中等教育機関のようだ。
ところで、この子たちが中学生だとすると、日本の中学生の平均よりも背が低い。特に、女の子たちの背が低かった。この子たちが生まれた年は既に「苦難の行軍」のピークは過ぎた時期であったが、未だに食料事情はあまりよくなかったのであろう。
それとの関係で「展示会」で興味深い薬を売っていた。「背が高くなる薬」という「平壌医学大学」が開発した薬を売っていた。

写真の右側が「背が高くなる薬」、左が「セレノアミン」という「背が高くなる薬」と共に服用するとよいという栄養薬である。「背が高くなる薬」が40元、「セレノアミン」が20元だったと記憶している。それぞれの薬の説明書をもらってきたので、「背が高くなる薬」の説明書を邦訳しておく。
*************
「背が高くなる薬」
子供の成長発育は、どの国に於いても科学研究的関心が高く、政策化までされています。
<適用年齢>
子供たちの成長発育は、(成長)時期と関連するので、年齢が高くなると、いくら運動療法や背が高くなることと関連した食品や薬物を使用しても背は高くなりません。
人は、年齢が進むと、脳髄からの成長ホルモン分泌が止まり、性ホルモン分泌が優勢となるので(男性は変声、ひげが生える、女性は月経、乳房の発育)、成長ホルモン分泌が完成した時期に背が大きくなるのに必要な栄養摂取をしなければなりません。
<製品の特徴>
現在、成長促進薬がたくさん研究・生産されていますが、大体において単一成分(ヨウド、リジン、カルシウムなど)であったり、10個未満の背が高くなる成分を含んでいるので、40~60%の背が高くなる効果しかありません。
世界児童機構が明らかにしたところによると、成長発育に必要な栄養成分は50あまりに達し、こうした総合的な背が高くなる栄養剤を飲んでこそ、その効果が90%以上に達するとのことです。
平壌医学大学で開発した背が高くなる錠剤は、成長発育に必要な栄養成分総合的に含まれており、その成分が50種あまりに達する天然健康食品であり、背が高くなる効果は95%以上です。
この製品は、国家発明権を保有しており、東北アジア先端技術博覧会をはじめとした展示会で評価されています。
<効能>
5年間、それぞれの年齢を対象とし、その効果を検討した結果、その効果が95%以上に達しました。
<使用法>
1~4歳 2錠、5~11歳 4錠、11~19歳 6錠を夕食後に内服。成長ホルモンは、就寝時に分泌されるので、夕食後に飲むことで十分な効果を期待することができます。運動は5~10分間、朝の運動(縄跳びなどの膝関節衝撃運動)がよいです。
・100%天然成分ですから、安全にお飲みいただけます。
・薬品使用時、目的とする治療成果が得られない場合は、クレームを入れて下さい。
生産:平壌医科大学
住所:平壌市中区域リョンハ1洞
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どうやら、薬というよりも栄養剤に近い感じである。北朝鮮は、しばしば国際機構のデータを引用するが、この薬に関しても、国際機構のデータを引用品が説明している。これまでも書いてきたように、「安保理決議」は「無効」とする北朝鮮ではあるが、その他の「国際機構」との連携は強く維持していくという考えのようだ。
Ms.Cは、「背が低いと大学にも入れませんから」と言っていたが、その意味について深く質問する機会を逸した。