羅先7:「羅先劇場」の子供公演、LED灯、太陽光パネル、ホテルの部屋、電力事情、カーテン、
これまで、大人の朝鮮人民との交流について書いたが、今回は子供との交流について書いておこうと思う。まず、平壌も見たような子供たちの公演である。こちらは、事実上の交流はなく、我々は公演を見ただけである。公演終了後にステージに上がり子供たちにお土産を渡すイベントがあるが、とにかく、中国人観光客に圧倒され、我々は近づくことすらできなかった。米国人は、米国製のボールペンや鉛筆を大量に持って来たが、お土産の山に置いてくるのが精一杯であった。私は、平壌の「少年学生宮殿」でこの種の公演を見たので、写真ばかり撮っていた。ここでは、おもしろい場面の連続撮影ができていたので、紹介しておくことにする。
「南朝鮮」のスパイのような「悪者」が登場する。

勇敢な「人民軍人」が跳び蹴り

キック

激闘

寸止めパンチで

「悪者」を制圧する

舞台の動きを見ていると一瞬で終わってしまうが、連続写真を撮ってみるとかなりよく訓練されていることが分かる。
お土産の山。この山が舞台の両袖にあり、この写真を撮影後、さらに高くなっていった。平壌の「少年学生宮殿」での公演では、こうしたお土産コーナーはなかったように記憶している。ただ、今年、平壌を訪問した同行者は「あった」と言っていたので、いつからか慣例化したのかもしれない。

「羅先劇場」は、建物もホールも立派であったが、残念なのはトイレだ。トイレはホールの1階下にあるのだが、真っ暗で、暗闇での使用なので当然、トイレの床は洪水状態であった。もしかするとどこかにスイッチがあるのかもしれないが、公共の場所なので、少なくとも公演の前後ぐらいは明るくしておいた方がよさそうだ。こういう所でこそ、省エネ効率が高いLED灯を活用してもらいたいものである。
「羅先劇場」

LED灯の話になったので、少しこれについても書いておくことにする。拙ブログでも「朝鮮中央TV」の「番組」で紹介されたLED灯について何回か書いた。このLED灯、実際にかなり普及しているようである。では、私が見たLED灯を紹介していく。
これが、基本的なLED街路灯である。これは、ホテルの敷地内に設置されていた街路灯であるが、道路などに設置されている街路灯もほとんど全てこのスタイルである。完全な省エネ設計で全てのエネルギーを太陽光で確保しているようだ(地下から電線で給電しているかは不明だが)。

電灯部分は、表面実装型LEDのシートが4枚張られている。どれほど明るいのかということは上手く言い表せないが、夜間もこの照明装置があることで、懐中電灯無しで歩くことができる光度は確保されている。

別の形状の街路灯。こちらもLED灯である。

また、「朝鮮中央TV」の番組でも紹介していたLED灯バルブがこれである。一般商店では7Wとタイプと9Wタイプを売っており、7Wタイプが7元、9Wタイプが12元であった。「朝鮮中央TV」の説明にあるように、適応電圧の幅は非常に広いようで100Vでも十分な照度がある(北朝鮮の規格交流電圧は220V)。

一方、太陽光パネルであるが、こちらに対する関心も高いようだ。「第4回羅先国際商品展示会」(この展示会については、別記事に書く)でも、太陽光パネルを展示する中国企業がいくつもあった。

250Wのこのパネルは1500中国元。日本円で25000円ぐらい。ネットでざっと調べると、日本では250Wタイプが安くても5万円ぐらいするようである。発電効率などがあるので、単純に価格と出力だけで比較することはできないが、それにしても安い。

展示会では、このようなタイプの街路灯も展示されていた。

今思えば、「展示会」で販売者にこうしたタイプの街路灯が無給電で使えるのか質問しておけばよかった。「展示会」は羅先2日目だったので、とてもそこまで頭が回らなかった。
子供の話になりそうもない記事になってしまったが、成り行き上、電力の話を少し書いておく。私が羅先滞在中、停電という事態はなかった。昼間など、停電しても分からなかった時間帯もあったのかもしれないが、ともかく電気は供給され続けていた。ホテルの部屋にはエアコンが設置されていたが、コードが抜かれており、リモコンも置いてなかった。米国人は暑いといっていたが(米国人のエアコン設定温度の低さを思えば当然)、私は窓を開けたり扇風機を回すだけで快適に過ごすことができた。
ベッド。堅いが寝心地はよかった。

バスルーム。温水は電気温水器で加熱しているようだったが、給水中もパイロットランプが点灯しなかったので、もしかするとボイラーとのデュアルシステムだったのかもしれない。ともあれ、水量・水温共に全く問題なかった。困ったことと言えば、「衛生紙」(トイレットペーパー)の量が少なかったことぐらいだが、「管理員ドンム」の「アジュミ」に言えば、直ぐに出してくれた。この「アジュミ」もいつもニコニコと挨拶してくれる、とても感じの良い人であった。

電化製品と家具。テレビは中国製(TCL)、冷蔵庫と扇風機のメーカーは失念したが中国製だったはずだ。洋服タンスの生産地は確認できないが、北朝鮮製だと思う。あたかも手作りという感じで、時々「朝鮮中央TV」で紹介される家具工場で作っているタンスと雰囲気が似ていた。作りはとてもよく、扉の開け閉めなどとてもスムーズにできた。

上の写真からも分かるように、部屋にはカーテンがなかった。正面に建物はなかったのでなくてもよいと言えばよいのだが、太陽の光で早起きができた。北朝鮮ではカーテンを使うのかと思い、偶然撮影しておいた「人民住宅」の写真を改めて見た。カーテンを意識して撮影した写真ではないのではっきりとは分からないが、どうやらカーテンというものは北朝鮮では使わないようだ。平壌の「羊角島ホテル」にあったかどうかは記憶にない。

ついでに書いておくと、「人民住宅」のベランダや窓辺には植木鉢に入った花が置かれている。しかし、その多くが生花ではなく造花であった。造花だろうが生花だろうが花を窓辺に置けばきれいであるが、この辺りの事情についてももう少し知りたい所である。
電力事情に話を戻すが、羅先では頻繁な停電ということはないようだ。ただ、ある工場を訪問しているとき、一斉に照明が消え、機械が止まった。停電かと思いきや12時から14時までの昼休みの時間だった(工場訪問の話は別記事に書く)。
LED灯を活用し電力消費量をカットすることで、相対的に電力の余裕を持たせるという北朝鮮式のやり方は、過去記事にも書いたとおり、日本では3.11を経験して初めて学んだ。やはり、苦しいと人は色々と工夫をするもので、この点に関しては北朝鮮の方が一歩進んでいるのかもしれない。今回のツアーではこれ以上北朝鮮の電力事情について見聞することはできなかったが、発電用エネルギー供給、発電設備、そして特に送電効率の低さが問題になっているのかもしれない。

子供の話を書くと行って話がそれてしまったが、子供と学校の話を別記事に記すことにする。
「南朝鮮」のスパイのような「悪者」が登場する。

勇敢な「人民軍人」が跳び蹴り

キック

激闘

寸止めパンチで

「悪者」を制圧する

舞台の動きを見ていると一瞬で終わってしまうが、連続写真を撮ってみるとかなりよく訓練されていることが分かる。
お土産の山。この山が舞台の両袖にあり、この写真を撮影後、さらに高くなっていった。平壌の「少年学生宮殿」での公演では、こうしたお土産コーナーはなかったように記憶している。ただ、今年、平壌を訪問した同行者は「あった」と言っていたので、いつからか慣例化したのかもしれない。

「羅先劇場」は、建物もホールも立派であったが、残念なのはトイレだ。トイレはホールの1階下にあるのだが、真っ暗で、暗闇での使用なので当然、トイレの床は洪水状態であった。もしかするとどこかにスイッチがあるのかもしれないが、公共の場所なので、少なくとも公演の前後ぐらいは明るくしておいた方がよさそうだ。こういう所でこそ、省エネ効率が高いLED灯を活用してもらいたいものである。
「羅先劇場」

LED灯の話になったので、少しこれについても書いておくことにする。拙ブログでも「朝鮮中央TV」の「番組」で紹介されたLED灯について何回か書いた。このLED灯、実際にかなり普及しているようである。では、私が見たLED灯を紹介していく。
これが、基本的なLED街路灯である。これは、ホテルの敷地内に設置されていた街路灯であるが、道路などに設置されている街路灯もほとんど全てこのスタイルである。完全な省エネ設計で全てのエネルギーを太陽光で確保しているようだ(地下から電線で給電しているかは不明だが)。

電灯部分は、表面実装型LEDのシートが4枚張られている。どれほど明るいのかということは上手く言い表せないが、夜間もこの照明装置があることで、懐中電灯無しで歩くことができる光度は確保されている。

別の形状の街路灯。こちらもLED灯である。

また、「朝鮮中央TV」の番組でも紹介していたLED灯バルブがこれである。一般商店では7Wとタイプと9Wタイプを売っており、7Wタイプが7元、9Wタイプが12元であった。「朝鮮中央TV」の説明にあるように、適応電圧の幅は非常に広いようで100Vでも十分な照度がある(北朝鮮の規格交流電圧は220V)。

一方、太陽光パネルであるが、こちらに対する関心も高いようだ。「第4回羅先国際商品展示会」(この展示会については、別記事に書く)でも、太陽光パネルを展示する中国企業がいくつもあった。

250Wのこのパネルは1500中国元。日本円で25000円ぐらい。ネットでざっと調べると、日本では250Wタイプが安くても5万円ぐらいするようである。発電効率などがあるので、単純に価格と出力だけで比較することはできないが、それにしても安い。

展示会では、このようなタイプの街路灯も展示されていた。

今思えば、「展示会」で販売者にこうしたタイプの街路灯が無給電で使えるのか質問しておけばよかった。「展示会」は羅先2日目だったので、とてもそこまで頭が回らなかった。
子供の話になりそうもない記事になってしまったが、成り行き上、電力の話を少し書いておく。私が羅先滞在中、停電という事態はなかった。昼間など、停電しても分からなかった時間帯もあったのかもしれないが、ともかく電気は供給され続けていた。ホテルの部屋にはエアコンが設置されていたが、コードが抜かれており、リモコンも置いてなかった。米国人は暑いといっていたが(米国人のエアコン設定温度の低さを思えば当然)、私は窓を開けたり扇風機を回すだけで快適に過ごすことができた。
ベッド。堅いが寝心地はよかった。

バスルーム。温水は電気温水器で加熱しているようだったが、給水中もパイロットランプが点灯しなかったので、もしかするとボイラーとのデュアルシステムだったのかもしれない。ともあれ、水量・水温共に全く問題なかった。困ったことと言えば、「衛生紙」(トイレットペーパー)の量が少なかったことぐらいだが、「管理員ドンム」の「アジュミ」に言えば、直ぐに出してくれた。この「アジュミ」もいつもニコニコと挨拶してくれる、とても感じの良い人であった。

電化製品と家具。テレビは中国製(TCL)、冷蔵庫と扇風機のメーカーは失念したが中国製だったはずだ。洋服タンスの生産地は確認できないが、北朝鮮製だと思う。あたかも手作りという感じで、時々「朝鮮中央TV」で紹介される家具工場で作っているタンスと雰囲気が似ていた。作りはとてもよく、扉の開け閉めなどとてもスムーズにできた。

上の写真からも分かるように、部屋にはカーテンがなかった。正面に建物はなかったのでなくてもよいと言えばよいのだが、太陽の光で早起きができた。北朝鮮ではカーテンを使うのかと思い、偶然撮影しておいた「人民住宅」の写真を改めて見た。カーテンを意識して撮影した写真ではないのではっきりとは分からないが、どうやらカーテンというものは北朝鮮では使わないようだ。平壌の「羊角島ホテル」にあったかどうかは記憶にない。

ついでに書いておくと、「人民住宅」のベランダや窓辺には植木鉢に入った花が置かれている。しかし、その多くが生花ではなく造花であった。造花だろうが生花だろうが花を窓辺に置けばきれいであるが、この辺りの事情についてももう少し知りたい所である。
電力事情に話を戻すが、羅先では頻繁な停電ということはないようだ。ただ、ある工場を訪問しているとき、一斉に照明が消え、機械が止まった。停電かと思いきや12時から14時までの昼休みの時間だった(工場訪問の話は別記事に書く)。
LED灯を活用し電力消費量をカットすることで、相対的に電力の余裕を持たせるという北朝鮮式のやり方は、過去記事にも書いたとおり、日本では3.11を経験して初めて学んだ。やはり、苦しいと人は色々と工夫をするもので、この点に関しては北朝鮮の方が一歩進んでいるのかもしれない。今回のツアーではこれ以上北朝鮮の電力事情について見聞することはできなかったが、発電用エネルギー供給、発電設備、そして特に送電効率の低さが問題になっているのかもしれない。

子供の話を書くと行って話がそれてしまったが、子供と学校の話を別記事に記すことにする。