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    「朝鮮社会科学者協会スポークスマン談話」(2012年2月24日「朝鮮中央通信」)

    「光明星節」に北朝鮮を訪問した日本の主体思想研究所関係者が日本に持ち込もうとした北朝鮮の書籍や電子媒体を羽田と関空の税関が没収したことを非難する記事である。

    その中で、これまでに個人が収集した北朝鮮の「書籍や記念品まで没収した国はない」としているが、恐らくあったとしても韓国以外では日本が初めてであろう。

    その系では、朝鮮総連の代表団が「光明星節」に向けて出国する際に持ち出そうとして、北朝鮮でのお祭り用の醤油差しやしゃもじをやはり没収したというニュースを日本のテレビで見た(番組は失念)。没収された物品が、醤油差しやしゃもじだったかどうかは分からないが、テレビの画面には「そんなもの」が映し出されていた。もしかすると、「参考」画面だっただけかもしれない。

    日本政府としては、持ち出しに関しても持ち込みに関しても、「対北朝鮮輸入禁止等に伴う当面の緊急対策について」の「全面禁止」(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/taikita/kekka/061013kekka.pdf)を粛々と実施したことにつきよう。

    しかし、こうした措置、「拉致、ミサイル、核で日本は怒っているんですよ」という意思表明にはなるが、問題解決につながっているとは考えられない。前にも書いたが、朝鮮半島有事の際に当事者である韓国についで民間人に大きな被害が及ぶと予想されるのは他ならぬ日本である。「怒っている」だけでは何の進展もないことは、もう既に自明となっている。

    韓国のEAIの所長チョ・ドンホさんがYouTubeの「2012年金正恩時代の開幕と韓国の選択」という動画で話をしている。その最後の部分で、韓国のみならず東アジアの関連国は北朝鮮と問題打開を目指して「共進」しなければならないと述べている。「共進」は理念的な言葉で、その具体的中身については動画では触れていないが、「何かを進めなければならない」というふうに捉えるのであれば、北朝鮮も含むそれぞれの国の事情の中で「進めなければならない」というのは事実である。

    http://www.youtube.com/watch?v=sqGXjeOU6Wk&context=C367e297ADOEgsToPDskI4HcjXWsJSt7gRRLn8hCzQ

    これについて、チョ・ドンホさんの次の話が聞いてみたい。

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    川口智彦

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    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
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