「LED灯」:再びLED電球、金正恩自身が使用推奨か (2014年5月13日 「朝鮮中央TV」)
ここ数週間でLED電球に関する記事を書くのは3回目のはずである。しかし、それほど多く「朝鮮中央TV」がLED電球に関する新しい番組を放送している。5月13日にも「レドゥ灯(LED灯)」という2014年に制作された「科学映画」が放送された。「科学映画」の冒頭では、金正恩の次のような言葉が紹介されている。

Source: KCTV, 2014/05/13放送
「緊迫した電力問題、エネルギー問題をとにかく我々の資源と技術で解決していかなければなりません。金正恩」
「LED灯」

Source: KCTV, 2014/05/13放送
今回は「科学映画」ということで、LEDの発光原理に関する詳しい説明がある。
「発光2極素子 LED (light emitting diaode)」

Source: KCTV, 2014/05/13放送
N型半導体とP型半導体を組み合わせて作られたLEDの発光原理を説明している。

Source: KCTV, 2014/05/13放送
半導体素材の違いによる発光色の違いを説明している。

Source: KCTV, 2014/05/13放送
太陽光発電と組み合わせたLED電球も街路灯などで利用されていると説明。

Source: KCTV, 2014/05/13放送
自社生産のLED電球の寿命を説明する「三千里照明器具工場」関係者

Source: KCTV, 2014/05/13放送
「商店」のように見えるが、黒い服の女性が名札をぶら下げているので、「展示会」であろう。

Source: KCTV, 2014/05/13放送
「液晶テレビの背面光源にも利用されている」と紹介。

Source: KCTV, 2014/05/13放送
蛍光灯型の「LED灯」の製造工場で点灯検査をする女性

Source: KCTV, 2014/05/13放送
LED電球については、「偉大な将軍様が、かなり前に照明工業の発展方向を明らかにし、21世紀の先端照明製品であるLED産業を発展させるための方向と方途を明白にして下さり、我々、電子工業省をはじめとした多くの生産単位に現代的なLED生産工程を設けてくさりました」と語る電子工業省関係者。

Source: KCTV, 2014/05/13放送
「全国の全ての照明をLED化し、人民の美しい夢と理想を実現しようとされている敬愛する元帥様の構想と意図を我々皆、愛国の心を一つにしていただいていきましょう」と番組を締めくくっている。金正恩の言葉かどうかは微妙なところであるが、これほどLED電球を紹介する番組を新たに制作していることからすると、そのような指示を彼の言葉として下したのかもしれない。
何回も書いているが、電力増産と送電効率化は北朝鮮にとって大きな課題であるが、それを先進的な節電で解決していこうというのは実に正しい発想である。日本も3.11直後、列車内の蛍光灯の数を減らすなど、後進的な節電で電力不足を乗り切りつつ、同時にLED照明の活用など、先進的な節電を大幅に導入した。LED生産を指示した金正日もLED電球導入を積極的に推し進めようとしている金正恩も「LED照明の利用は世界的な潮流」と言いつつも、この時の日本の経験を参考にしているのかもしれない。後進的な節電のために薄暗い平壌地下鉄駅構内が明るくなる日も遠くないのかもしれない。

Source: KCTV, 2014/05/13放送
「緊迫した電力問題、エネルギー問題をとにかく我々の資源と技術で解決していかなければなりません。金正恩」
「LED灯」

Source: KCTV, 2014/05/13放送
今回は「科学映画」ということで、LEDの発光原理に関する詳しい説明がある。
「発光2極素子 LED (light emitting diaode)」

Source: KCTV, 2014/05/13放送
N型半導体とP型半導体を組み合わせて作られたLEDの発光原理を説明している。

Source: KCTV, 2014/05/13放送
半導体素材の違いによる発光色の違いを説明している。

Source: KCTV, 2014/05/13放送
太陽光発電と組み合わせたLED電球も街路灯などで利用されていると説明。

Source: KCTV, 2014/05/13放送
自社生産のLED電球の寿命を説明する「三千里照明器具工場」関係者

Source: KCTV, 2014/05/13放送
「商店」のように見えるが、黒い服の女性が名札をぶら下げているので、「展示会」であろう。

Source: KCTV, 2014/05/13放送
「液晶テレビの背面光源にも利用されている」と紹介。

Source: KCTV, 2014/05/13放送
蛍光灯型の「LED灯」の製造工場で点灯検査をする女性

Source: KCTV, 2014/05/13放送
LED電球については、「偉大な将軍様が、かなり前に照明工業の発展方向を明らかにし、21世紀の先端照明製品であるLED産業を発展させるための方向と方途を明白にして下さり、我々、電子工業省をはじめとした多くの生産単位に現代的なLED生産工程を設けてくさりました」と語る電子工業省関係者。

Source: KCTV, 2014/05/13放送
「全国の全ての照明をLED化し、人民の美しい夢と理想を実現しようとされている敬愛する元帥様の構想と意図を我々皆、愛国の心を一つにしていただいていきましょう」と番組を締めくくっている。金正恩の言葉かどうかは微妙なところであるが、これほどLED電球を紹介する番組を新たに制作していることからすると、そのような指示を彼の言葉として下したのかもしれない。
何回も書いているが、電力増産と送電効率化は北朝鮮にとって大きな課題であるが、それを先進的な節電で解決していこうというのは実に正しい発想である。日本も3.11直後、列車内の蛍光灯の数を減らすなど、後進的な節電で電力不足を乗り切りつつ、同時にLED照明の活用など、先進的な節電を大幅に導入した。LED生産を指示した金正日もLED電球導入を積極的に推し進めようとしている金正恩も「LED照明の利用は世界的な潮流」と言いつつも、この時の日本の経験を参考にしているのかもしれない。後進的な節電のために薄暗い平壌地下鉄駅構内が明るくなる日も遠くないのかもしれない。