「いつもと違う様子の楽しい民俗遊び」:旧正月の遊びを紹介 (2014年2月1日 「朝鮮中央TV」)
過去記事で、北朝鮮における旧正月の遊びを「20時報道」の中から拾い出していくつか紹介したことが、今回は表題のような「朝鮮中央TV」の番組からの紹介である。この番組では、遊び方まで細かく紹介しているので、なかなかおもしろかった。「(2)」となっているので、その前に「(1)」があったのだろうが、こちらはまだ見ていない。

Source: KCTV, 2014/2/1放送
番組ではまず、大同門の前で子供たちが遊んでいる「南大門遊び」を紹介する。番組の解説によると「南大門遊びは、昔、南大門を通過しなければ、街にに入れなかったことに由来する遊びであるが、今は汽車遊びとも呼ばれている」という。

Source: KCTV, 2014/2/1放送
「南大門遊び」は、上の写真にあるように2人が手を繋いで「門」を作り、その間を子供たちが繋がって走っている。

Source: KCTV, 2014/2/1放送
そして、「ときどき」この2人は門を閉じる。子供たちは歌を歌いながら走っているので、日本の「かごめかごめ」のように歌が切れたところで「門」を閉じるのかと思ったのだが、どうやら歌とは関係なく適当に閉じているようだ。

Source: KCTV, 2014/2/1放送
上の写真にあるように「門」にかかってしまった子供には、「どちらのチームなのか」という意味で「何を食べたのか」と聞く。そして、引っかかった学生は「ご飯あるいはお餅」と答える。なぜ食べたものについて質問するのかというと、昔から正月にこの遊びをしたので、「正月の朝、何を食べたのかという意味で聞くようになったのではないか」と説明している。したがって、食べたものは「ご飯あるいはうどん」、「リンゴあるいはナシ」など何でもよい。重要なことは、遊びを始める前に何を言うか決めておくことである。そして、「ご飯」と言えばご飯チームの「門」の後ろに繋がり、「うどん」と言えばうどんチームの後ろに繋がる。勝負は、どちらの列が長くなるかで決まることもあるが、昔は列が出来た後で、引っ張りっこをして切れた方が負けという決め方をしたこともあるという。

Source: KCTV, 2014/2/1放送
何を言うのかは秘密にしておくのだろうか。そうしないと「門」が意図的に門を閉めて自分のチームを増やそうとする。しかし、どちらでもよいとしてしまうと、片方に集中してしまう可能性もある。まあ、子供の遊びなので、厳密さは必要ないのだろうが、引っ張りっこで勝敗を決めるというのは、その辺りと関係しているのかもしれない。
番組では、こうした「民俗遊び」は子供だけではなく、大人も楽しむという。北朝鮮らしい。
続いて、「足合わせ民俗遊び」が紹介される。歌を歌いながら遊ぶ「足合わせ民俗遊び」は、一見踊っているように見えるが、踊りではないようだ。

Source: KCTV, 2014/2/1放送

Source: KCTV, 2014/2/1放送
取材班は、「4.25文化会館前広場」に移動する。そこでも子供たちが「民俗遊び」をしている。まず紹介されるのは「しっぽ捕まえ」である。この遊びは、蛇のように繋がりチームを作り、相手チームのしっぽ、つまり一番後ろの子供を捕まえるという遊びである。

Source: KCTV, 2014/2/1放送

Source: KCTV, 2014/2/1放送
この遊びでは、「大将」として体が大きく、動きが速い子供を選ぶことがポイントになるという。下の写真の「大将」たちも、他の子供より体が大きい。また、勝つためには「チームが一つになり、大将にしっかりとくっついて、大将の意図に従って行動しなければならない」としている。「若大将」の意図に従って行動する話と似ている。

Source: KCTV, 2014/2/1放送
そして、「テレビを見ている学生ドンムの皆さん。皆さんも力が強くて、能力のある大将を選んで、皆が心を一つにして、しっぽ捕まえ遊びをやってみてくださいね」と「放送員」が言う。「能力のある大将」を「選べる」制度ならよいのだが。
<追記:2月9日>
「若大将」、いや「若元帥様」は、「第111号白頭山地区選挙区」を皮切りに全国の選挙区で「代議員候補者に高く推戴」された。形式的には選ばれたわけだ。
番組ではこの他にもたこ揚げ、「玉蹴り」、縄跳びなどを紹介している。
過去記事でも紹介した「玉蹴り」

Source: KCTV, 2014/2/1放送

Source: KCTV, 2014/2/1放送
番組ではまず、大同門の前で子供たちが遊んでいる「南大門遊び」を紹介する。番組の解説によると「南大門遊びは、昔、南大門を通過しなければ、街にに入れなかったことに由来する遊びであるが、今は汽車遊びとも呼ばれている」という。

Source: KCTV, 2014/2/1放送
「南大門遊び」は、上の写真にあるように2人が手を繋いで「門」を作り、その間を子供たちが繋がって走っている。

Source: KCTV, 2014/2/1放送
そして、「ときどき」この2人は門を閉じる。子供たちは歌を歌いながら走っているので、日本の「かごめかごめ」のように歌が切れたところで「門」を閉じるのかと思ったのだが、どうやら歌とは関係なく適当に閉じているようだ。

Source: KCTV, 2014/2/1放送
上の写真にあるように「門」にかかってしまった子供には、「どちらのチームなのか」という意味で「何を食べたのか」と聞く。そして、引っかかった学生は「ご飯あるいはお餅」と答える。なぜ食べたものについて質問するのかというと、昔から正月にこの遊びをしたので、「正月の朝、何を食べたのかという意味で聞くようになったのではないか」と説明している。したがって、食べたものは「ご飯あるいはうどん」、「リンゴあるいはナシ」など何でもよい。重要なことは、遊びを始める前に何を言うか決めておくことである。そして、「ご飯」と言えばご飯チームの「門」の後ろに繋がり、「うどん」と言えばうどんチームの後ろに繋がる。勝負は、どちらの列が長くなるかで決まることもあるが、昔は列が出来た後で、引っ張りっこをして切れた方が負けという決め方をしたこともあるという。

Source: KCTV, 2014/2/1放送
何を言うのかは秘密にしておくのだろうか。そうしないと「門」が意図的に門を閉めて自分のチームを増やそうとする。しかし、どちらでもよいとしてしまうと、片方に集中してしまう可能性もある。まあ、子供の遊びなので、厳密さは必要ないのだろうが、引っ張りっこで勝敗を決めるというのは、その辺りと関係しているのかもしれない。
番組では、こうした「民俗遊び」は子供だけではなく、大人も楽しむという。北朝鮮らしい。
続いて、「足合わせ民俗遊び」が紹介される。歌を歌いながら遊ぶ「足合わせ民俗遊び」は、一見踊っているように見えるが、踊りではないようだ。

Source: KCTV, 2014/2/1放送

Source: KCTV, 2014/2/1放送
取材班は、「4.25文化会館前広場」に移動する。そこでも子供たちが「民俗遊び」をしている。まず紹介されるのは「しっぽ捕まえ」である。この遊びは、蛇のように繋がりチームを作り、相手チームのしっぽ、つまり一番後ろの子供を捕まえるという遊びである。

Source: KCTV, 2014/2/1放送

Source: KCTV, 2014/2/1放送
この遊びでは、「大将」として体が大きく、動きが速い子供を選ぶことがポイントになるという。下の写真の「大将」たちも、他の子供より体が大きい。また、勝つためには「チームが一つになり、大将にしっかりとくっついて、大将の意図に従って行動しなければならない」としている。「若大将」の意図に従って行動する話と似ている。

Source: KCTV, 2014/2/1放送
そして、「テレビを見ている学生ドンムの皆さん。皆さんも力が強くて、能力のある大将を選んで、皆が心を一つにして、しっぽ捕まえ遊びをやってみてくださいね」と「放送員」が言う。「能力のある大将」を「選べる」制度ならよいのだが。
<追記:2月9日>
「若大将」、いや「若元帥様」は、「第111号白頭山地区選挙区」を皮切りに全国の選挙区で「代議員候補者に高く推戴」された。形式的には選ばれたわけだ。
番組ではこの他にもたこ揚げ、「玉蹴り」、縄跳びなどを紹介している。
過去記事でも紹介した「玉蹴り」

Source: KCTV, 2014/2/1放送