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    「敬愛する最高司令官金正恩同志が朝鮮労働党中央軍事委員会と朝鮮民主主義人民共和国国防委員会、朝鮮人民軍指揮官たちと共に錦繍山太陽宮殿を訪問された 2013年7月8日」歴史的大建造物から人民の公園に、開城 (2013年7月9日 「朝鮮中央TV」)

    7月8日は金日成さんの19周忌である。金正恩さんが、錦繍山太陽宮殿を党や軍の幹部と共に参拝した。今回は、金敬姫・李雪主さんは同行していなかった。

    注目されるのは、朴奉珠首相が同行し、崔龍海人民軍総政治局長に次ぐ同行者序列2位で紹介されていることだ。参拝場面でも、左はこれまでどおり崔龍海さんであるが、右に朴奉珠さんが立っている。張成沢さんは軍服を着てその横に立っている。朴奉珠さんは党軍事委員会のメンバーなのだろうか。番組のタイトルには「内閣」とか「労働党幹部」といった表記はないので、平服を着た彼は党軍事委員会のメンバーという立場として参拝したのかも知れない。崔龍海・張成沢両人は、軍服を着用しているので、国防委員会副委員長という立場での参拝であろう。

    金正恩と共に頭を下げる朴奉珠、敬礼をする張成沢(朴奉珠の右隣)。
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    Source: KCTV、2013年7月9日放送

    金日成・金正日資料展示室を参観する場面では、張成沢さんが前に出てきて朴奉珠さんは後ろを歩く構図になっているが、この辺りも興味深い(番組で紹介される映像はほぼこの位置関係にある)。
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    Source: KCTV、2013年7月9日放送

    錦繍山太陽宮殿前の広場は公園化されたが、朝鮮人民が参拝もかねて公園を訪れたという報道もあった(もちろん、「参拝もかねて」などとは言っていないが)。無駄な物を建設したという批判もあろうが、確かにきれいな公園となっている。これを見ていて思ったのだが、金正日さんは高さが勝負の主体塔や凱旋門を建設した。両方とも実物を見てきたが、その大きさに圧倒されることこそあれ、憩いの場としての機能は全くない。北朝鮮が言うとおりに「歴史的大建造物」というだけである。しかし、金正恩さんが手がけているのは、金正日死去後の銅像建設と全国各地に建設している太陽像モザイク壁画は別とし、太陽宮殿前公園も含めて、スポーツ施設も娯楽施設も人民が利用できるような「歴史的大建造物」である。金正日さんの発案で建設が始められた「民俗公園」は、お父さんの発案であったためか、どちらかというと「歴史的大建造物」的な色彩が強いが、凱旋門や主体塔よりはくつろげる場所であろう。

    イルカ水族館もアイススケート場も「人民が飢えているのに、無駄な物ばかり建設して」と日本や韓国のメディアからはバッシングされているが、人民が本当のところはどれほど飢えているのかというところも含めて、金正日時代の建造物との違いにも注目すべきではないだろうか。

    錦繍山太陽宮殿の池で白鳥やコイを見る朝鮮人民
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    Source: KCTV, 2013年7月8日放送

    話が変わるが、開城工団再開に向けて今日、韓国側関係者が開城を訪問することになっている。追って、その状況が伝えられるであろうが、開城工団の操業再開に期待したい。開城工団で操業していた自動車関係会社の社長の「技術も習得した北朝鮮労働者がいなくなるのは残念」という言葉が韓国メディアで伝えられていたが、この「技術も習得した」という言葉には重い意味があると思う。これは、開城で習得した技術が軍事転用されるなどという話ではなく、これこそ南北朝鮮間の協力や信頼造成プロセスの基幹となる部分ではないかと思う。経験から得られる技術とその移転過程で造成される信頼関係は絶対に金では買えない。

    事態の推移を注視したい。

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    成沢くんは、ほとんど姿がみえないんですが。正恩の側の人は成沢くんではありません。

    張成沢

    コメントありがとうございます。2枚目の写真のことでしょうか。あまり鮮明ではないので自信がなかったのですが、別人ですか。

    > 成沢くんは、ほとんど姿がみえないんですが。正恩の側の人は成沢くんではありません。

    コメントするとしておきながら、あれ以来できていませんm(_ _)m

    軍事関係者の中で、朴総理がいるのは、「並進路線」下の内閣の位相を物語っているのかもしれません。

    今朝、李源朝副主席の訪朝が報じられましたね。
    恐らくまた「格」の問題でいろいろ報道が出るかもしれませんね。
    ただ、確かに政治局常務委員では無いですが、招待が党ではなく、最高人民会議常任委員会と内閣という点、李副主席は組織部長時代の訪朝で、第一書記と会ったことがある点を勘案すると、絶妙な人選かもしれません。

    個人的には平壌留学経験のある、張徳江全人代常務委員長あたりが来たりして…とか思いましたが。

    李源朝副主席

    コメントありがとうございます。私もこのところ何も書けない日が続いており、今日から少し時間ができたので、「戦勝記念日」関連新曲の和訳でもと思っていたところです。これらの新曲、「労働新聞」の一面を飾りましたし、その後の「20時報道」でも盛んに扱っていますので、意味はあるのではないかと思っています。確か、これらの曲に対する勲章授与をするという常任委員会政令もあったような気がします。しかし、その歌詞すらまだ良く眺めていないという現状なのですが・・・

    李源朝副主席の件、「中央通信」で読みました。これまでの節目の「戦勝記念日」にはどのような人が中国からやってきたのでしょうか。特に、10年前の「50周年」という節目、そして6者会談が進行中に誰がやってきたのかが気になります。

    訪問者については、崔龍海、そしてその後に訪中した人(名前を失念)との間で十分に話し合われた結果なのだと思いますが、中国の不快感の表れというよりも、ご指摘の点に加え、国力のみならず年齢も若く、経験も少ない金正恩さんが先に挨拶に行くべきだということではないでしょうか。

    答礼という形で金正恩さんが訪中し、習近平さんと会談・・・というパターンでしょうか。しかし、中国がそれを受け入れるために提示しているであろう核・南北関係に関する何らかの条件を北朝鮮が受け入れるかどうかということなのでしょうが。

    「戦勝」で盛り上げておき、「勝ったのだから」と「雅量」を見せるということでしょうか。


    > コメントするとしておきながら、あれ以来できていませんm(_ _)m
    >
    > 軍事関係者の中で、朴総理がいるのは、「並進路線」下の内閣の位相を物語っているのかもしれません。
    >
    > 今朝、李源朝副主席の訪朝が報じられましたね。
    > 恐らくまた「格」の問題でいろいろ報道が出るかもしれませんね。
    > ただ、確かに政治局常務委員では無いですが、招待が党ではなく、最高人民会議常任委員会と内閣という点、李副主席は組織部長時代の訪朝で、第一書記と会ったことがある点を勘案すると、絶妙な人選かもしれません。
    >
    > 個人的には平壌留学経験のある、張徳江全人代常務委員長あたりが来たりして…とか思いましたが。

    労働新聞、見れないままと思っていました。
    以前スマートフォンでブックマークに登録したURLは繋がらないままで、先ほど他のサイト経由でたどり着き、この期間全くチェック出来なかったことを悔やんでおります。

    以前は来たかすらわかりません。
    参戦記念日は軍事代表団が来ていましたが。

    明日からの訪問なので、26日に開かれるであろう報告大会に出席するのか、もし出席したら、演説するのか、注目しています。

    労働新聞サイト

    コメント、ありがとうございます。「労働新聞」ですが、先週初めぐらいには攻撃が収まったようで、正常に見られるようになりました。「中央通信」はそれより少し早く、「ウリミンジョクキリ」は攻撃対象とならなかったのか、攻撃期間中も比較的問題なく見られました。主要な記事はこちらに転載されていたので、「労働新聞」が開けない期間は、「ウリミンジョクキリ」で読んでいました。

    最近は、生放送を録画しているので、そちらを見るのも大変です。再放送やあまりおもしろそうでない番組は飛ばしているのですが、それでも映画やテレビ連続ドラマなど、見たい番組を全て見る時間はありません。

    26日か27日には、閲兵式もあるのでしょうか。ひな壇に登場するのでしょうが、演説をしなくとも、どんな表情で登壇するのかが見物です。

    > 労働新聞、見れないままと思っていました。
    > 以前スマートフォンでブックマークに登録したURLは繋がらないままで、先ほど他のサイト経由でたどり着き、この期間全くチェック出来なかったことを悔やんでおります。
    >
    > 以前は来たかすらわかりません。
    > 参戦記念日は軍事代表団が来ていましたが。
    >
    > 明日からの訪問なので、26日に開かれるであろう報告大会に出席するのか、もし出席したら、演説するのか、注目しています。

    大体報告大会が名節の前日、閲兵式などは当日と言うのがセオリーでは?
    そういえばモランボンとウナスの合同公演もあるはずですね。
    去年の7.27のモランボン公演では、当時の金日成元帥の演説の肉声映像が出たので、演説は高確率であると予想しています。

    我々の7.27

    コメント、ありがとうございます。アントニオ・猪木さんも平壌に向かったようですね。アリランも始まり、平壌は盛り上がっているのでしょうか。

    去年の戦勝節では、モランボン曲「我々の7.27」の中で金日成演説が映し出されていましたね。思い出せば、あの曲もイントロが強烈でした。


    > 大体報告大会が名節の前日、閲兵式などは当日と言うのがセオリーでは?
    > そういえばモランボンとウナスの合同公演もあるはずですね。
    > 去年の7.27のモランボン公演では、当時の金日成元帥の演説の肉声映像が出たので、演説は高確率であると予想しています。
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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