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    ポシンタンと犬の楽園、「大韓民国」狗肉禁止猶予3年、ブータンの「野良犬」、Gross Dogs' Happiness世界1位は、火葬 (2024年3月30日)

    ブータン旅行の往路、ソウルに立ち寄り、北韓大学院に留学している学生と会い、研究の進捗状況などについて話をした。この学生、女性ではあるが、ポシンタン(狗肉料理)の美味に取り憑かれている(ポシンタン屋に行けば分かるが、食べているのはほとんどが私のようなオッサンばかり)。美味の世界に初めて招待したのは私だったはずだが、その後、ソウルで話をするときは必ずポシンタン屋でということになっている。ポシンタン屋が会合場所として定着する過程では、脱北者経営する「北韓料理レストラン」なるところにも行ってみたが、高いだけで大して美味しくなかった。

    狗肉のジョンゴルとテラ・ビール。ビールの後は眞露焼酎に(チャミスルではない)。場所はチョンロ3街地下鉄駅から徒歩5分程度。「ユソンチプ(유성집)」という店。
    20240330 inuniku
    Source: 2024/03/12

    日本ではあまり報じられていないかも知れないが、「大韓民国」では2024年1月9日、「犬の食用目的の飼育、殺戮、 屠殺及び流通などの終息に関する特別法案」が「国会本会議」を通過した。ただし、この法律が施行されるまで3年の猶予期間が定められてり、「大韓民国」で狗肉が食べられなくなるのは2027年だ。

    https://www.joongang.co.kr/article/25220727#home

    「逆徒」は大の愛犬家で、バイデンが「逆徒」に犬の首輪をプレゼントしたことを揶揄する朝鮮の漫画については過去記事でも紹介した。ただ、この法案については「逆徒」の犬好きが背景にあり制定されたものではなく、犬をペットとして飼う「大韓民国」民の増加により、そうした世論が形成された結果ということのようだ。

    思えば、1988年、「大韓民国」でソウル・オリンピックが開催するに際して、欧米の「帝国主義勢力」が「大韓民国」の伝統食文化を抹殺しようと「狂奔」したが、狗肉料理という看板を隠し「栄養スープ」などと料理名を変えて伝統食文化を守ってきた。もちろん当時は、犬をペットとして飼っている人はほとんどおらず、文字通り「番犬」として飼っている人が大部分だった。

    ところが、今回はいよいよ「大韓民国」から伝統食文化が消える事態となった。今後、朝鮮半島由来の本格的な狗肉料理は朝鮮か中国朝鮮族自治州でしか味わえなくなる。上記の「ユソンチプ」は狗肉料理の他にも鶏肉料理である「参鶏湯」も提供しているが、3年後には「参鶏湯」専門で生き残るのか、あるいは店をたたんでしまうのか。今回はこの日と翌日の昼、2回、この店に足を運んだが、人の良さそうな社長が気の毒に感じた。

    別記事に詳しく書こうと思っているが、北朝鮮は「地上の楽園」、ブータンは「世界で一番幸せな国」(GNH:Gross National Happiness)が非常に高い国とされている。しかし、ブータンに行くと分かるのは、幸せなのは人民だけではなく、犬もだということだ。敢えて言うなら、GDH: Gross Dogs' Happinessが非常に高い国のように思われる。

    過去記事にも書いたが、ブータンの朝は鳥の鳴き声ではなく、犬が吠える音で始まる。ブータン人民はそもそも仏教に対する信仰心から殺生を嫌う。私の「案内員」もベジタリアンで肉類は一切食べず、タンパク質は乳製品や卵、豆などから摂取すると言っていた。そのようなこともあり、「野良犬」がやたらと多い。「野良犬」と書いたが、よく見ているとその全てが「野良犬」ではないことが分かる。つまり、餌を与えるなどして犬は飼育しているが、鎖で繋がれておらず、勝手に動き回っている犬が相当数いる。家の周りには塀があるわけでもないので、犬たちは出入り自由、散歩になど連れて行かなくても、勝手気ままに散歩に出かける。そうした犬たちが朝になると「集会」を始めて、あちこちで吠えまくっているという状況のようだ。

    日本でブータン旅行の手配を依頼した旅行社からは「ブータンの人は安全だが、野良犬が多いから注意しろ」と言われていた。そんなこともあり、初めは朝歩いている際に犬が吠えながらこちらに走ってくるとかなり恐かった(狗肉を食べるので嫌われていたのかも知れないが)。しかし、走ってきてもある程度の距離を置いて吠えているだけで、飛びかかってくることもないことはほとんどないようだ。また、全ての犬が吠えるわけではなく、道路に寝そべって横を通り過ぎてもこちらを見るだけで動かない犬もいる。犬の種類には詳しくないが、小型犬から大型犬まで各種いるようだった。また、食べ物にありつけずに痩せこけた犬も一匹も見なかった。

    そのような状態なので、勝手に散歩に出かけた犬がカップルになり、どんどん子を生むので犬の数が増えていくのだろう。パロには「Dog Shelter 2」という看板が掲げられた建物があった。「案内員」に機能について尋ねたところ、「病気になった犬を連れて来て世話をする」とのことだった。どうやら、病気になり一匹では生活できなくなった犬を飼育したり、病気が治るまで面倒を見て、その後、再び「野良犬」に戻すという仕事をしているようだ。

    道路の真ん中に寝そべってひなたぼっこをしており、車が走ってきてもどこうともしない犬もいたが、今のブータンのモータリゼーションの状況では、そうした犬が車にひき殺されるという事故も大して多くないように感じた。私の運転手もゆっくりと徐行しながら犬様の横を通り過ぎていた。この点、牛の方が素直に道を譲っていた。

    さて、吠えないように声帯を除去され、家族の一員のように可愛がられているペット犬と勝手気ままに散歩に出かけるブータンの「野良犬」とどちらの「GDH」が高いのだろうか。

    ジャッカルでの犬の朝会。このような光景はあちこちで見られた。皆同じ色なので、親戚一同かも知れない。
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    Source: 2024/03/22

    <追記>
    犬案件、もう一つ思いだした。雪が積もったウラ村で、例によって寺院のお参りをしていた。寺院には靴を脱いで入らなければならないのだが、脱いだ場所に戻ってきたら靴が片方しかなかった。外を見ると、20mぐらい離れたところに靴が捨ててあった。犬が持って行ったようだ。ソウルで狗肉ジョンゴルとポシンタンを食べたのがそれほど気に入らないのか、かなり犬に嫌われていたようだ。

    さらについでに、ウラ村の火葬場。ブータンでは下の写真にある器のような容器の中で火葬をし、遺灰は川に流すという。しかし、遺灰の少量を残して、小さな容器に入れて仏教の聖地などに置くこともあるという。
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    Source: 2024/03/21

    遺灰を入れる容器。ここに置かれている容器全てに遺灰が入っているのかは分からないが、このような形状の容器に入れると「案内員」が言っていた。
    PXL_20240321_034743506.jpg
    Source: 2024/03/21

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    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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