北朝鮮短距離弾道ミサイルを変則軌道で発射:仮想目標はアル島、真の目標はクムサン在韓米軍空軍基地 (2023年3月27日)
27日、北朝鮮が2発の短距離弾道ミサイルを発射したと防衛省が発表した。飛行距離は350kmと。また、韓国統合参謀本部は東45度の方向へ発射したとし、変則軌道の可能性も指摘している。
発射地点は黄海北道のチュンファ付近とのことで、例によってGoogle Earthで調べてみた。
チュンファ駅付近から350km

この方向にはこれまでもミサイル仮想攻撃の対象になっているアル島がある。チュンファ中心部からは約380kmとなり、防衛省が発表した飛行距離よりも30kmほど遠くなる。発射地点が「付近」なので30kmぐらいの誤差は出ても問題ないが、命中させなければ意味がないので、標的がこの島だったことはほぼ間違いないであろう。

もちろん、島に命中させるだけでは、「南朝鮮米国合同軍事演習・双龍」に対抗する意味は少ない。では、ということで韓国内の350km付近を見ていくと在韓米軍クムサン空軍基地がある。これも、チュンファ中心部からは350kmではないが、標的とされたアル島を中心とした円周ととクムサン基地から350kmの円周が重なる地点はチュンファからそんなには離れていない。

戦術核を搭載した変則軌道のミサイル2機で米軍基地を攻撃というシナリオだが、THAADを動員した訓練を行った韓米軍に対して迎撃不可を誇示するミサイル発射だったと思われる。
明日、「朝鮮中央通信」に報道が出れば、この推測が当たっているかはもう少し明らかになろう。
発射地点は黄海北道のチュンファ付近とのことで、例によってGoogle Earthで調べてみた。
チュンファ駅付近から350km

この方向にはこれまでもミサイル仮想攻撃の対象になっているアル島がある。チュンファ中心部からは約380kmとなり、防衛省が発表した飛行距離よりも30kmほど遠くなる。発射地点が「付近」なので30kmぐらいの誤差は出ても問題ないが、命中させなければ意味がないので、標的がこの島だったことはほぼ間違いないであろう。

もちろん、島に命中させるだけでは、「南朝鮮米国合同軍事演習・双龍」に対抗する意味は少ない。では、ということで韓国内の350km付近を見ていくと在韓米軍クムサン空軍基地がある。これも、チュンファ中心部からは350kmではないが、標的とされたアル島を中心とした円周ととクムサン基地から350kmの円周が重なる地点はチュンファからそんなには離れていない。

戦術核を搭載した変則軌道のミサイル2機で米軍基地を攻撃というシナリオだが、THAADを動員した訓練を行った韓米軍に対して迎撃不可を誇示するミサイル発射だったと思われる。
明日、「朝鮮中央通信」に報道が出れば、この推測が当たっているかはもう少し明らかになろう。