「敬愛する金正恩元帥様が開業を控えたヘダンファ館を視察された」:鉄板焼きステーキレストラン開業へ (2013年4月28日 「労働新聞」)
本ブログには書かなかったが、少し前に金正恩さんは大同江で運行されることとなった「食堂船」が完成したのに際し、党幹部と共に視察している。「食堂船」については、その時の様子や朝鮮人民がビールを飲みながら食事をする様子が「朝鮮中央TV」で紹介されているので、追って紹介していきたい。完成前の「食堂船」について、金正恩さんが現地指導している様子は過去記事にも書いているのでそちらを参照されたい。
金正恩さんは、3月末の労働党全員会議で演説をし、それに続く最高人民会議に出席した後、人前には姿を現していなかった。それを、ミサイル発射など北朝鮮がさらなる挑発行動に出るであろうと判断する根拠にする分析もあったが、最高指導者が人前に堂々と姿を見せる最中、戦争を始める国もないであろう。特に、イラクの例を見れば分かるように、米国は民間人への被害を最少化するという目的で、最高指導者を狙ったピンポイント攻撃を仕掛けるはずである。そんなときに、小舟に乗って海を渡っていれば格好の標的となるのは間違いない。
「労働新聞」のサイトで金正恩さんの「革命活動」をリストしてみると15日の太陽節以降、再開している。
上記のように、金正恩さんは、15日以降、錦繍山太陽宮殿参拝(4月15日報道)、軍事学校教職員体育競技参観(同16日報道)銀河水管弦楽団公演参観(同16日報道)、人民軍創建81周年記念宴会(同26日報道)、人民軍創建81周年に際して錦繍山太陽宮殿参拝(同26日報道)、人民軍創建81周年礼式(同26日報道)、人民軍創建81周年モランボン楽団公演及び宴会出席(同26日「朝鮮中央TV」報道)など、26日に集中するとはいえ、かなりの頻度で人前に表れている(報道は、特記がない限り『労働新聞』)。
錦繍山太陽宮殿参拝(4月15日報道)、張成沢も軍服着用

Source: 『労働新聞』、「조선인민군 최고사령관 김 정 은동지께서 조선로동당 중앙군사위원회와 조선민주주의인민공화국 국방위원회, 조선인민군 지휘성원들과 함께 금수산태양궁전을 찾으시였다」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-15-0001&chAction=L
軍事学校教職員体育競技参観(同16日報道)

Source: 『労働新聞』、「조선인민군 최고사령관 김 정 은동지께서 태양절을 맞으며 진행된 군사학교 교직원체육경기를 보시였다」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-16-0004&chAction=L
銀河水管弦楽団公演参観(同16日報道)

Source: 『労働新聞』、「경애하는 김 정 은원수님께서 평양시민들과 함께 태양절경축 은하수음악회를 관람하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-16-0001&chAction=L
人民軍創建81周年記念宴会(同26日報道)

Source: 『労働新聞』、「조선인민군 최고사령관 김 정 은동지를 모시고 조선인민군창건 81돐 경축연회 성대히 진행」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-26-0005&chAction=L
人民軍創建81周年礼式(同26日報道)、写真には写っていないが金正恩の右側に張成沢がおり、白い軍服を着て敬礼をしている。意図的にかどうかは分からないが、張成沢が映っていないカットをなぜ使ったのだろうか。「朝鮮中央TV」の番組では、張成沢はしばしば映っていたので、特に意味はないのかもしれない。

Source: 『労働新聞』、「조선인민군창건 81돐에 즈음한 조선인민군 례식 엄숙히 거행 경애하는 최고사령관 김 정 은원수님께서 당과 군대,국가의 책임일군들과 함께 참석하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-26-0001&chAction=L
今回、金正恩一行が訪れたのは、鉄板ステーキレストランである。

Source: 『労働新聞』、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-28-0001
軍関連の行事であったからなのだろうか、銀河水公演や体育競技観戦、また宴会にも李雪主夫人は出席していなかった。また、3月24日に報道された「食堂船」視察にも彼女は同行していなかった。太陽節の錦繍山太陽宮殿参拝に夫人が同行しなかったのは意外であるが、張成沢さんにも軍服を着せて「党中央軍事委員会、国防委員会、人民軍指揮官と共に」ということになっているので、形式的には不思議ではない。したがって、金敬姫さんの姿も見えない。その金敬姫さんであるが、未だに健康不安説が流布している(あるメディアから電話取材を受け、そう質問された)が、その実態はもちろん分からないが、北朝鮮の公式報道を見ている限りは、彼女はしばしば登場しているし、歩みもしっかりとしている。シンガポールでどのような治療を受けたのかは分からないが、さして深刻な病状ではなかったのであろう。
さて、鉄板ステーキレストランに話を戻すが、李雪主夫人も金敬姫さんも同行している。金正恩さんの左横で口を押さえて笑っている女性がいるが、金ヨジョンさんであろう。写真の感じからして、金正恩さんが何かジョークを言い、それを受けて笑っているのだと思うが、25、6才の若い女性として実に自然な感じである。「労働新聞」の記事には彼女の名前こそ登場しないが、「偶然の映り込み」ではなく、これほど彼女を大きく、金正恩さんの真横においてメディアでエクスポーズさせたのは、金正日葬儀を除けば初めてではないだろか。そうすると「金ヨジョンが要職に」という話が出てきそうだが、明るい25、6才そこそこの「女の子」に要職はないのではないだろうか。兄貴とほとんど年齢が変わらないといわれればそれまでではあるが。
さて、鉄板ステーキレストランであるが、金正日さんが生前に「総合的な人民奉仕基地としてだけではなく、料理人養成もし、国の料理技術を発展させることができる拠点であるヘダンファ館を」建設しろと指示したとのことである。立派な料理人がいても肉がなければ駄目ではないかという気もするが、それは置いておくとしよう。写真では、ビーフを料理しているようであるが、北朝鮮が得意とする(代替食品と言うべきか)、ダチョウの肉やアヒルの肉ではサイズ的に写真のような豪快な調理演出はできないかもしれない。
同レストランは、地下1階、地上6階の建物で、敷地面積は1万平米、建築面積は17700平米とのことである。レストランには「様々な形式の食事室、鉄板焼きテーブル、円形コーヒーショップ、商店、男女浴場、プール、理髪店、美容室、卓球場、ジム、電子図書閲覧室、実習室、講義室」などが設置されているという。タイトルには「鉄板焼きレストラン」と書いたが、どうやら総合娯楽施設のようである。
「労働新聞」の記事を読みつつ本記事を書いているのであるが、少し読み進んだら「様々な肉類と海産物を加工し、奉仕(提供)する鉄板焼きテーブル」と書いてあった。やはり、アヒルやダチョウ、海産物も提供すると言うことのようだ。
金正恩さんは、調理する様子を見ながら「料理は科学であり芸術だ」と言ったそうだが、こういう言葉がさらっと出てくるのは「白頭の血統」だからだろうか。
過去記事に北朝鮮が地熱を活用していると書いた記憶があるが、このレストランでも地熱を活用しているようで、金正恩さんが「地熱水による最先端冷暖房保障体系」を高く評価した書かれている。
今、「朝鮮中央通信」を見たら、この記事の中国語版が出ていた。それによるとレストラン名の漢字表記は「海棠花館」となっていた。「海棠花」はハマナスであるが、党や指導者にゆかりのある花なのであろうか。
『労働新聞』、「경애하는 김 정 은원수님께서 개업을 앞둔 해당화관을 돌아보시였다」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-28-0001
<追記>
29日の「労働新聞」にヘダンファ館の詳細を見せる写真が出ていた。

Source: 『労働新聞』、「그 어디에 내놓아도 손색이 없는 현대적인 종합봉사기지-해당화관」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-29-0018&chAction=T
「朝鮮中央TV」で、この様子を紹介する「記録映画」が放送されるのが楽しみだ。
<追記: 4月30日>
金正恩さんの横にいる女性は、「ヨジョンではない」というコメントを頂いた。コメントを下さった方は、昨夜の「朝鮮中央TV」のこの視察に関する「録画報道」をご覧になったようで、実は、私も同じ報道を見ていた。その時は、先入観もあり、この女性はヨジョンさんと決めつけてみており、コメントをご覧頂けばお分かりのとおり、他の方のコメントに対して、そのようなお返事を書いていた。
言い訳をすれば、その前に放送された「モランボン公演」の「記録映画」を見て若干興奮状態であったことと(この公演は、北朝鮮音楽に詳しい方と、ネットでライブ・トークをしながら見ていたのも、興奮の度合いを高める一因となったのだが)、その興奮をアルコールが高めていたということがあるとか。ともあれ「先入観」はよくなかったと反省している。
では、「録画報道」に登場した写真を紹介しておく。
まず、この写真であるが、右側に少し太った女性がいる。この女性が、恐らくヘバンファ館の支配人であろう。

Source: KCTV、2013.04.29放送
上の支配人から変わり、若い小柄な女性が案内役となったようだ(髪型などから同一女性にも見える。ただ、この女性の方が、背が低くも見えるが、写真の関係か)。この写真が、この女性がヨジョンさんではない決定的写真だと思う。客室を金正恩さんに紹介しているところだと思うが、手のかざし方はどう見ても案内をしている女性である。

Source: KCTV、2013.04.29放送
実は、この写真を見たときは「興奮冷めやらぬ中」、「なぜ彼女は立っているのだろう」と思ったのではあるが、「先入観」から、あまり深く追求しようとはしなかった。よく見れば、手にノートを持っている。金正恩さんの指示を記録するための必需アイテムだ。

Source: KCTV、2013.04.29放送
というわけで、誤報であったわけだが、韓国メディアにも「金ヨジョンでは」と報じているものがあった。
コメントでご指摘下さった方には敬意と謝意を表する。
金正恩さんは、3月末の労働党全員会議で演説をし、それに続く最高人民会議に出席した後、人前には姿を現していなかった。それを、ミサイル発射など北朝鮮がさらなる挑発行動に出るであろうと判断する根拠にする分析もあったが、最高指導者が人前に堂々と姿を見せる最中、戦争を始める国もないであろう。特に、イラクの例を見れば分かるように、米国は民間人への被害を最少化するという目的で、最高指導者を狙ったピンポイント攻撃を仕掛けるはずである。そんなときに、小舟に乗って海を渡っていれば格好の標的となるのは間違いない。
「労働新聞」のサイトで金正恩さんの「革命活動」をリストしてみると15日の太陽節以降、再開している。
上記のように、金正恩さんは、15日以降、錦繍山太陽宮殿参拝(4月15日報道)、軍事学校教職員体育競技参観(同16日報道)銀河水管弦楽団公演参観(同16日報道)、人民軍創建81周年記念宴会(同26日報道)、人民軍創建81周年に際して錦繍山太陽宮殿参拝(同26日報道)、人民軍創建81周年礼式(同26日報道)、人民軍創建81周年モランボン楽団公演及び宴会出席(同26日「朝鮮中央TV」報道)など、26日に集中するとはいえ、かなりの頻度で人前に表れている(報道は、特記がない限り『労働新聞』)。
錦繍山太陽宮殿参拝(4月15日報道)、張成沢も軍服着用

Source: 『労働新聞』、「조선인민군 최고사령관 김 정 은동지께서 조선로동당 중앙군사위원회와 조선민주주의인민공화국 국방위원회, 조선인민군 지휘성원들과 함께 금수산태양궁전을 찾으시였다」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-15-0001&chAction=L
軍事学校教職員体育競技参観(同16日報道)

Source: 『労働新聞』、「조선인민군 최고사령관 김 정 은동지께서 태양절을 맞으며 진행된 군사학교 교직원체육경기를 보시였다」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-16-0004&chAction=L
銀河水管弦楽団公演参観(同16日報道)

Source: 『労働新聞』、「경애하는 김 정 은원수님께서 평양시민들과 함께 태양절경축 은하수음악회를 관람하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-16-0001&chAction=L
人民軍創建81周年記念宴会(同26日報道)

Source: 『労働新聞』、「조선인민군 최고사령관 김 정 은동지를 모시고 조선인민군창건 81돐 경축연회 성대히 진행」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-26-0005&chAction=L
人民軍創建81周年礼式(同26日報道)、写真には写っていないが金正恩の右側に張成沢がおり、白い軍服を着て敬礼をしている。意図的にかどうかは分からないが、張成沢が映っていないカットをなぜ使ったのだろうか。「朝鮮中央TV」の番組では、張成沢はしばしば映っていたので、特に意味はないのかもしれない。

Source: 『労働新聞』、「조선인민군창건 81돐에 즈음한 조선인민군 례식 엄숙히 거행 경애하는 최고사령관 김 정 은원수님께서 당과 군대,국가의 책임일군들과 함께 참석하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-26-0001&chAction=L
今回、金正恩一行が訪れたのは、鉄板ステーキレストランである。

Source: 『労働新聞』、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-28-0001
軍関連の行事であったからなのだろうか、銀河水公演や体育競技観戦、また宴会にも李雪主夫人は出席していなかった。また、3月24日に報道された「食堂船」視察にも彼女は同行していなかった。太陽節の錦繍山太陽宮殿参拝に夫人が同行しなかったのは意外であるが、張成沢さんにも軍服を着せて「党中央軍事委員会、国防委員会、人民軍指揮官と共に」ということになっているので、形式的には不思議ではない。したがって、金敬姫さんの姿も見えない。その金敬姫さんであるが、未だに健康不安説が流布している(あるメディアから電話取材を受け、そう質問された)が、その実態はもちろん分からないが、北朝鮮の公式報道を見ている限りは、彼女はしばしば登場しているし、歩みもしっかりとしている。シンガポールでどのような治療を受けたのかは分からないが、さして深刻な病状ではなかったのであろう。
さて、鉄板ステーキレストランに話を戻すが、李雪主夫人も金敬姫さんも同行している。金正恩さんの左横で口を押さえて笑っている女性がいるが、金ヨジョンさんであろう。写真の感じからして、金正恩さんが何かジョークを言い、それを受けて笑っているのだと思うが、25、6才の若い女性として実に自然な感じである。「労働新聞」の記事には彼女の名前こそ登場しないが、「偶然の映り込み」ではなく、これほど彼女を大きく、金正恩さんの真横においてメディアでエクスポーズさせたのは、金正日葬儀を除けば初めてではないだろか。そうすると「金ヨジョンが要職に」という話が出てきそうだが、明るい25、6才そこそこの「女の子」に要職はないのではないだろうか。兄貴とほとんど年齢が変わらないといわれればそれまでではあるが。
さて、鉄板ステーキレストランであるが、金正日さんが生前に「総合的な人民奉仕基地としてだけではなく、料理人養成もし、国の料理技術を発展させることができる拠点であるヘダンファ館を」建設しろと指示したとのことである。立派な料理人がいても肉がなければ駄目ではないかという気もするが、それは置いておくとしよう。写真では、ビーフを料理しているようであるが、北朝鮮が得意とする(代替食品と言うべきか)、ダチョウの肉やアヒルの肉ではサイズ的に写真のような豪快な調理演出はできないかもしれない。
同レストランは、地下1階、地上6階の建物で、敷地面積は1万平米、建築面積は17700平米とのことである。レストランには「様々な形式の食事室、鉄板焼きテーブル、円形コーヒーショップ、商店、男女浴場、プール、理髪店、美容室、卓球場、ジム、電子図書閲覧室、実習室、講義室」などが設置されているという。タイトルには「鉄板焼きレストラン」と書いたが、どうやら総合娯楽施設のようである。
「労働新聞」の記事を読みつつ本記事を書いているのであるが、少し読み進んだら「様々な肉類と海産物を加工し、奉仕(提供)する鉄板焼きテーブル」と書いてあった。やはり、アヒルやダチョウ、海産物も提供すると言うことのようだ。
金正恩さんは、調理する様子を見ながら「料理は科学であり芸術だ」と言ったそうだが、こういう言葉がさらっと出てくるのは「白頭の血統」だからだろうか。
過去記事に北朝鮮が地熱を活用していると書いた記憶があるが、このレストランでも地熱を活用しているようで、金正恩さんが「地熱水による最先端冷暖房保障体系」を高く評価した書かれている。
今、「朝鮮中央通信」を見たら、この記事の中国語版が出ていた。それによるとレストラン名の漢字表記は「海棠花館」となっていた。「海棠花」はハマナスであるが、党や指導者にゆかりのある花なのであろうか。
『労働新聞』、「경애하는 김 정 은원수님께서 개업을 앞둔 해당화관을 돌아보시였다」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-28-0001
<追記>
29日の「労働新聞」にヘダンファ館の詳細を見せる写真が出ていた。

Source: 『労働新聞』、「그 어디에 내놓아도 손색이 없는 현대적인 종합봉사기지-해당화관」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-29-0018&chAction=T
「朝鮮中央TV」で、この様子を紹介する「記録映画」が放送されるのが楽しみだ。
<追記: 4月30日>
金正恩さんの横にいる女性は、「ヨジョンではない」というコメントを頂いた。コメントを下さった方は、昨夜の「朝鮮中央TV」のこの視察に関する「録画報道」をご覧になったようで、実は、私も同じ報道を見ていた。その時は、先入観もあり、この女性はヨジョンさんと決めつけてみており、コメントをご覧頂けばお分かりのとおり、他の方のコメントに対して、そのようなお返事を書いていた。
言い訳をすれば、その前に放送された「モランボン公演」の「記録映画」を見て若干興奮状態であったことと(この公演は、北朝鮮音楽に詳しい方と、ネットでライブ・トークをしながら見ていたのも、興奮の度合いを高める一因となったのだが)、その興奮をアルコールが高めていたということがあるとか。ともあれ「先入観」はよくなかったと反省している。
では、「録画報道」に登場した写真を紹介しておく。
まず、この写真であるが、右側に少し太った女性がいる。この女性が、恐らくヘバンファ館の支配人であろう。

Source: KCTV、2013.04.29放送
上の支配人から変わり、若い小柄な女性が案内役となったようだ(髪型などから同一女性にも見える。ただ、この女性の方が、背が低くも見えるが、写真の関係か)。この写真が、この女性がヨジョンさんではない決定的写真だと思う。客室を金正恩さんに紹介しているところだと思うが、手のかざし方はどう見ても案内をしている女性である。

Source: KCTV、2013.04.29放送
実は、この写真を見たときは「興奮冷めやらぬ中」、「なぜ彼女は立っているのだろう」と思ったのではあるが、「先入観」から、あまり深く追求しようとはしなかった。よく見れば、手にノートを持っている。金正恩さんの指示を記録するための必需アイテムだ。

Source: KCTV、2013.04.29放送
というわけで、誤報であったわけだが、韓国メディアにも「金ヨジョンでは」と報じているものがあった。
コメントでご指摘下さった方には敬意と謝意を表する。