「朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第14期第8回会議開催」:「元帥様」は出席せず、言語「汚染」が深刻なのか?、 (2023年1月19日 「朝鮮中央通信」)
19日、「朝鮮中央通信」などが「朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第14期第8回会議が開催された」と報じた。この会議に「元帥様」は出席しなかった。
2022年9月7日に開催された第7回会議と第8回会議の主要登壇者を比べると
7回:金ドクフン、朴チョンチョン、李ビョンチョル
8回:金ドクフン、李ビョンチョル
となっており、解任された朴チョンチョンが消えている。
また、登壇者名簿には名前は出ていないが、金ヨンチョルが壇上にいる(という韓国報道がある。要確認)。金ヨンチョルは第7回会議では登壇者名簿に名前が出ていた(壇上にいたのかは要確認)。
議題は
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第1議題 朝鮮民主主義人民共和国内閣の主体111(2022)年事業情況と主体112(2023)年課業について
첫째,조선민주주의인민공화국 내각의 주체111(2022)년 사업정형과 주체112(2023)년 과업에 대하여
第2議題 朝鮮民主主義人民共和国主体111(2022)年国家予算執行の決算と主体112(2023)年国家予算について
둘째,조선민주주의인민공화국 주체111(2022)년 국가예산집행의 결산과 주체112(2023)년 국가예산에 대하여
第3議題 朝鮮民主主義人民共和国平壌文化語保護法を採択することについて
셋째,조선민주주의인민공화국 평양문화어보호법을 채택함에 대하여
第4議題 朝鮮民主主義人民共和国中央検察所の主体111(2022)年事業情況について
넷째,조선민주주의인민공화국 중앙검찰소의 주체111(2022)년 사업정형에 대하여
第5議題 組織問題
다섯째,조직문제
*********************
となっている。第3議題の「平壌文化語保護法」の具体的内容については公開されていないが、同法については次のように説明されている。
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平壌文化語保護法は、我々の言語生活領域から非規範的な原語要素を排撃して平壌文化語を保護し、積極的に活用していくことに関する朝鮮労働党の構想と意図を徹底して実現することにおいて生じている重要な問題を規定しているとしながら、報告者は当該法草案を具体的に解説した。
평양문화어보호법은 우리 언어생활령역에서 비규범적인 언어요소들을 배격하고 평양문화어를 보호하며 적극 살려나갈데 대한 조선로동당의 구상과 의도를 철저히 실현하는데서 나서는 중요한 문제들을 규제하고있다고 하면서 보고자는 해당 법초안을 구체적으로 해설하였다.
最高人民会議常任委員会は、社会主義憲法第95条により朝鮮民主主義人民共和国平壌文化語保護法草案を本最高人民会議の審議に提起した。
최고인민회의 상임위원회는 사회주의헌법 제95조에 따라 조선민주주의인민공화국 평양문화어보호법초안을 본 최고인민회의 심의에 제기하였다.
最高人民会議代議員は、審議に提起された法草案に関する研究及び協議会を開催した。
최고인민회의 대의원들은 심의에 제기된 법초안에 대한 연구 및 협의회를 진행하였다.
最高人民会議は、研究及び協議会で提起された意見が我々の思想と制度、文化を固く守護するための強力な法的担保を構築することにおいて実践的意義があると認め、法草案の当該条文に反映することとした。
최고인민회의는 연구 및 협의회에서 제기된 의견들이 우리의 사상과 제도,문화를 굳건히 수호하기 위한 강력한 법적담보를 마련하는데서 실천적의의가 있다고 인정하고 법초안의 해당 조문에 반영하기로 하였다.
*************************
「我々の言語生活領域から非規範的な原語要素を排撃」ということであるが、それが具体的に何を示しているのかは分からない。可能性としては、南から流入した違法媒体を通じて拡散した「原語要素」ということになろうが、そうした違法媒体自体を取り締まるだけでは足りず、言語自体まで法律で規定する必要が出ているとすると、「汚染」は相当に深刻だといえる。
「国家予算執行決算」については、別記事で詳細が報じられているが、冒頭部分には次のような記述がある。
********************
昨年、国の防衛力を強化し、党と国家の防疫政策と社会主義農村建設政策を貫徹して人民生活を安定、向上させることに予算の多くを振り向けた。
지난해에 나라의 방위력을 강화하며 당과 국가의 방역정책과 사회주의농촌건설정책을 관철하고 인민생활을 안정향상시키는데 예산의 많은 몫을 돌리였습니다.
昨年の国家予算収入は100.7%で執行され、前年に比べて101.5%で成長した。
지난해 국가예산수입은 100.7%로 집행되여 전해에 비하여 101.5%로 장성하였습니다.
********************
2022年に予算を使った事業のトップには「国の防衛力の強化」が挙げられている。
具体的な割当比率については
*********************
国防建設を最優先、最重大視する原則で戦争抑止力を質量的にさらに強化することに支出総額の15.9%を振り向け、国と人民の尊厳と安全を守護することに貢献しました。
국방건설을 최우선,최중대시하는 원칙에서 전쟁억제력을 질량적으로 더욱 강화하는데 지출총액의 15.9%를 돌려 나라와 인민의 존엄과 안전을 수호하는데 이바지하였습니다.
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とされており、国家予算の15.9%が「国防建設」に使われたことが分かる。
また、「人民生活を安定、向上させる」項目としては「防疫対策と社会主義農村建設政策」が挙げられており、特に後者については農村住宅の建て替えなどに多くの予算が使われたのであろう。北朝鮮の比率で表す経済指標は分かりにくいが、数値を見る限りでは僅かながらのプラス成長は達成しているようである。
2022年9月7日に開催された第7回会議と第8回会議の主要登壇者を比べると
7回:金ドクフン、朴チョンチョン、李ビョンチョル
8回:金ドクフン、李ビョンチョル
となっており、解任された朴チョンチョンが消えている。
また、登壇者名簿には名前は出ていないが、金ヨンチョルが壇上にいる(という韓国報道がある。要確認)。金ヨンチョルは第7回会議では登壇者名簿に名前が出ていた(壇上にいたのかは要確認)。
議題は
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第1議題 朝鮮民主主義人民共和国内閣の主体111(2022)年事業情況と主体112(2023)年課業について
첫째,조선민주주의인민공화국 내각의 주체111(2022)년 사업정형과 주체112(2023)년 과업에 대하여
第2議題 朝鮮民主主義人民共和国主体111(2022)年国家予算執行の決算と主体112(2023)年国家予算について
둘째,조선민주주의인민공화국 주체111(2022)년 국가예산집행의 결산과 주체112(2023)년 국가예산에 대하여
第3議題 朝鮮民主主義人民共和国平壌文化語保護法を採択することについて
셋째,조선민주주의인민공화국 평양문화어보호법을 채택함에 대하여
第4議題 朝鮮民主主義人民共和国中央検察所の主体111(2022)年事業情況について
넷째,조선민주주의인민공화국 중앙검찰소의 주체111(2022)년 사업정형에 대하여
第5議題 組織問題
다섯째,조직문제
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となっている。第3議題の「平壌文化語保護法」の具体的内容については公開されていないが、同法については次のように説明されている。
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平壌文化語保護法は、我々の言語生活領域から非規範的な原語要素を排撃して平壌文化語を保護し、積極的に活用していくことに関する朝鮮労働党の構想と意図を徹底して実現することにおいて生じている重要な問題を規定しているとしながら、報告者は当該法草案を具体的に解説した。
평양문화어보호법은 우리 언어생활령역에서 비규범적인 언어요소들을 배격하고 평양문화어를 보호하며 적극 살려나갈데 대한 조선로동당의 구상과 의도를 철저히 실현하는데서 나서는 중요한 문제들을 규제하고있다고 하면서 보고자는 해당 법초안을 구체적으로 해설하였다.
最高人民会議常任委員会は、社会主義憲法第95条により朝鮮民主主義人民共和国平壌文化語保護法草案を本最高人民会議の審議に提起した。
최고인민회의 상임위원회는 사회주의헌법 제95조에 따라 조선민주주의인민공화국 평양문화어보호법초안을 본 최고인민회의 심의에 제기하였다.
最高人民会議代議員は、審議に提起された法草案に関する研究及び協議会を開催した。
최고인민회의 대의원들은 심의에 제기된 법초안에 대한 연구 및 협의회를 진행하였다.
最高人民会議は、研究及び協議会で提起された意見が我々の思想と制度、文化を固く守護するための強力な法的担保を構築することにおいて実践的意義があると認め、法草案の当該条文に反映することとした。
최고인민회의는 연구 및 협의회에서 제기된 의견들이 우리의 사상과 제도,문화를 굳건히 수호하기 위한 강력한 법적담보를 마련하는데서 실천적의의가 있다고 인정하고 법초안의 해당 조문에 반영하기로 하였다.
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「我々の言語生活領域から非規範的な原語要素を排撃」ということであるが、それが具体的に何を示しているのかは分からない。可能性としては、南から流入した違法媒体を通じて拡散した「原語要素」ということになろうが、そうした違法媒体自体を取り締まるだけでは足りず、言語自体まで法律で規定する必要が出ているとすると、「汚染」は相当に深刻だといえる。
「国家予算執行決算」については、別記事で詳細が報じられているが、冒頭部分には次のような記述がある。
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昨年、国の防衛力を強化し、党と国家の防疫政策と社会主義農村建設政策を貫徹して人民生活を安定、向上させることに予算の多くを振り向けた。
지난해에 나라의 방위력을 강화하며 당과 국가의 방역정책과 사회주의농촌건설정책을 관철하고 인민생활을 안정향상시키는데 예산의 많은 몫을 돌리였습니다.
昨年の国家予算収入は100.7%で執行され、前年に比べて101.5%で成長した。
지난해 국가예산수입은 100.7%로 집행되여 전해에 비하여 101.5%로 장성하였습니다.
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2022年に予算を使った事業のトップには「国の防衛力の強化」が挙げられている。
具体的な割当比率については
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国防建設を最優先、最重大視する原則で戦争抑止力を質量的にさらに強化することに支出総額の15.9%を振り向け、国と人民の尊厳と安全を守護することに貢献しました。
국방건설을 최우선,최중대시하는 원칙에서 전쟁억제력을 질량적으로 더욱 강화하는데 지출총액의 15.9%를 돌려 나라와 인민의 존엄과 안전을 수호하는데 이바지하였습니다.
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とされており、国家予算の15.9%が「国防建設」に使われたことが分かる。
また、「人民生活を安定、向上させる」項目としては「防疫対策と社会主義農村建設政策」が挙げられており、特に後者については農村住宅の建て替えなどに多くの予算が使われたのであろう。北朝鮮の比率で表す経済指標は分かりにくいが、数値を見る限りでは僅かながらのプラス成長は達成しているようである。