金剛山歌劇団2022年巡回公演「あの青い空」 (2022年11月27日)
26日夜遅く、韓国から帰国した。韓国入国は事実上、普通と変わりなかった。到着便が重なったことで、インチョン空港の入管が多少込んでいた程度であろうか。Qコードなるものは、できるならばスマホアプリで先にやっておいた方が良い。やらなくても、空港で黄色い紙に必要事項を記入すれば良い。
それよりも重要なことは、日本入国に際して検疫関連のQRこーどを取得しておくことである。日本入国は「コロナワクチン接種アプリ」での接種記録提示ができれば良いとばかり思っていたが、このQRコードがないと案外面倒なことになる。時間にして少なくとも30分ぐらいは無駄になるので登録しておくべきである。
話がそれたが、そんな火の翌日、群馬県高崎市で開催された金剛山歌劇団の公演を観覧しに行った。ほぼ一年前、西東京公演を見たのだが、その時は右翼団体の街宣車は1台もおらず、警官の姿も見られなかった。ところが、27日の公演では右翼団体の街宣車が出ており、会場付近には多数の警官が配備されていた。
公演は15時半から始まり、1時間半ほど続いた。今回はチャリティー公演ということになっており、事前問い合わせの際には、チケットは会場で「受け取り」、寄付金はチャリティーボックスへという形式だった。「1000円以上」という設定だったからか、チャリティーボックスには1000円札がいっぱいはいっていたが、オッサンは見栄を張って同行者の分と合わせて5000千円札を入れた。万札でなくはなかったが、それなりに目立っていた。
今回の公演のタイトルは「あの空に」で、オープニングは「私の国の青い空」だった。この曲はもちろん「朝鮮中央TV」でもおなじみのきょくなのだが、総連バージョンの別の曲だとさほど期待していなかった。ところが、なんと「あの」「私の国の青い空」で、オープニングからかなり私の中では盛り上がった。2曲目は、「思郷歌」、偉大な「首領様」が肉声で歌った曲であるが、「首領様」の肉声よりも、ステージで演じられた「チョンセナブ」と「ソヘグム」の演奏は素晴らしかった。「ソヘグム」4重奏とピアノの伴奏は素晴らしくかった。ベースとしてカヤグムのような音が入っていたが、カヤグムだったのかデジタル音源だったのかはよく分からない。「思郷歌」は適当な歌で終わるのかと思ったが、この演奏は素晴らしかった。「ソヘグム」の音色があれほどまできれいに聞こえたことは「朝鮮中央TV」の演奏でもなかった。感動的な演奏だった。
次に素晴らしかったのは、「ブランコに乗る乙女」なる「女声独唱」だった。これ、まずプログラムの作詞と作曲が「チェ・ロサ、金・ジュンド」となっているように朝鮮の楽曲で、歌手の金ユジュンが最高だった。何が最高かというと、声が「朝鮮の声」だからだ。「金剛山歌劇団」は頑張って「朝鮮」に近づこうとしているが、この人ほど朝鮮の声で歌う歌手は日本で聞いたことがない。声が朝鮮だけではなく、歌声も美しい。朝鮮民謡を見事に歌い上げた感じで感動した。この曲はシングルCDになれば絶対買うべきだ。
その後、西東京公演の時のように「我々の学校」系の歌があった。これらの歌は、歌詞からして泣かしてくれる。今回の公演も朝鮮学校へのチャリティー公演だったので、こうした歌を聞きながら「1000円以上」の貢献をしたのは悪くなかったと感じた。
フィナーレ前に「渡り鳥に願いを込めて」という「群舞」があった。これは非常にきれいな群舞で、祖国が「日帝」あるいは「米帝」によって踏みにじられて「鳥」は弱り果てたが、「太陽」が射し込んで復活したという感じのストーリーになっている。もちろん、革命精神を持つ者以外は説明がないので分からないが、鳥が死んで生き返るところで「民族の太陽」らしきライティングがあれば、そういう設定だということがわかる。
帰路に「朝鮮飯店」に行ったが、これまで思っていたのとは異なり、普通の焼き肉屋だった。「朝鮮飯店」というネーミングで普通の焼き肉屋をやっている、日本でも少ない店舗であろう。高崎公演にもかかわらず、パンフレットへのコントリビューションがないので不思議だと思ったのだが、朝鮮とは実体として無関係な店のようだ。一般的な焼き肉屋で、肉は美味しく、ビールも安かった。「朝鮮」を求めなければお勧めなことは間違いない。
ソウルから高崎へと「激動」の1週間だったが、久しぶりに楽しかった。
ソウルで「脱北者食堂」に行ったが、それはいずれかまた。
それよりも重要なことは、日本入国に際して検疫関連のQRこーどを取得しておくことである。日本入国は「コロナワクチン接種アプリ」での接種記録提示ができれば良いとばかり思っていたが、このQRコードがないと案外面倒なことになる。時間にして少なくとも30分ぐらいは無駄になるので登録しておくべきである。
話がそれたが、そんな火の翌日、群馬県高崎市で開催された金剛山歌劇団の公演を観覧しに行った。ほぼ一年前、西東京公演を見たのだが、その時は右翼団体の街宣車は1台もおらず、警官の姿も見られなかった。ところが、27日の公演では右翼団体の街宣車が出ており、会場付近には多数の警官が配備されていた。
公演は15時半から始まり、1時間半ほど続いた。今回はチャリティー公演ということになっており、事前問い合わせの際には、チケットは会場で「受け取り」、寄付金はチャリティーボックスへという形式だった。「1000円以上」という設定だったからか、チャリティーボックスには1000円札がいっぱいはいっていたが、オッサンは見栄を張って同行者の分と合わせて5000千円札を入れた。万札でなくはなかったが、それなりに目立っていた。
今回の公演のタイトルは「あの空に」で、オープニングは「私の国の青い空」だった。この曲はもちろん「朝鮮中央TV」でもおなじみのきょくなのだが、総連バージョンの別の曲だとさほど期待していなかった。ところが、なんと「あの」「私の国の青い空」で、オープニングからかなり私の中では盛り上がった。2曲目は、「思郷歌」、偉大な「首領様」が肉声で歌った曲であるが、「首領様」の肉声よりも、ステージで演じられた「チョンセナブ」と「ソヘグム」の演奏は素晴らしかった。「ソヘグム」4重奏とピアノの伴奏は素晴らしくかった。ベースとしてカヤグムのような音が入っていたが、カヤグムだったのかデジタル音源だったのかはよく分からない。「思郷歌」は適当な歌で終わるのかと思ったが、この演奏は素晴らしかった。「ソヘグム」の音色があれほどまできれいに聞こえたことは「朝鮮中央TV」の演奏でもなかった。感動的な演奏だった。
次に素晴らしかったのは、「ブランコに乗る乙女」なる「女声独唱」だった。これ、まずプログラムの作詞と作曲が「チェ・ロサ、金・ジュンド」となっているように朝鮮の楽曲で、歌手の金ユジュンが最高だった。何が最高かというと、声が「朝鮮の声」だからだ。「金剛山歌劇団」は頑張って「朝鮮」に近づこうとしているが、この人ほど朝鮮の声で歌う歌手は日本で聞いたことがない。声が朝鮮だけではなく、歌声も美しい。朝鮮民謡を見事に歌い上げた感じで感動した。この曲はシングルCDになれば絶対買うべきだ。
その後、西東京公演の時のように「我々の学校」系の歌があった。これらの歌は、歌詞からして泣かしてくれる。今回の公演も朝鮮学校へのチャリティー公演だったので、こうした歌を聞きながら「1000円以上」の貢献をしたのは悪くなかったと感じた。
フィナーレ前に「渡り鳥に願いを込めて」という「群舞」があった。これは非常にきれいな群舞で、祖国が「日帝」あるいは「米帝」によって踏みにじられて「鳥」は弱り果てたが、「太陽」が射し込んで復活したという感じのストーリーになっている。もちろん、革命精神を持つ者以外は説明がないので分からないが、鳥が死んで生き返るところで「民族の太陽」らしきライティングがあれば、そういう設定だということがわかる。
帰路に「朝鮮飯店」に行ったが、これまで思っていたのとは異なり、普通の焼き肉屋だった。「朝鮮飯店」というネーミングで普通の焼き肉屋をやっている、日本でも少ない店舗であろう。高崎公演にもかかわらず、パンフレットへのコントリビューションがないので不思議だと思ったのだが、朝鮮とは実体として無関係な店のようだ。一般的な焼き肉屋で、肉は美味しく、ビールも安かった。「朝鮮」を求めなければお勧めなことは間違いない。
ソウルから高崎へと「激動」の1週間だったが、久しぶりに楽しかった。
ソウルで「脱北者食堂」に行ったが、それはいずれかまた。