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    Jアラートとミサイル飛行距離、40分で避難可能か、津波との違い、バイデンと尹錫悦ではひどくなるばかり (2022年10月4日)

    日本のメディア報道によると、4日のミサイル発射を受けて発令されたJアラートは概ね7時30分頃にテレビで報じられたようだ。

    北朝鮮のミサイル発射は7時23分とされているので、概ね7分後に国民に知らされたことになる。

    過去記事でも紹介したはずだが、おさらいのためにオランダ国防大のサベルスブルグ氏がプロットしてくれたミサイルの飛行距離と飛行時間の関連を示したグラフを見ておく。このプロットは2017年5月にロフテッド軌道により射距離約800kmで発射された「火星-12」型をモデルとしたプロットなので、今回の通常発射角と想定される発射とは異なる。

    hs12_may2017_trajectory-2_202210041000251ad.jpg
    Source: Ralph Savelsberg, Netherlands Deffenvce Academy

    この軌道だとおよそ30分後には弾頭部が落下していることになる。今回の発射地点ムピョン里から津軽海峡までの距離はおよそ1200kmとなるので、上のグラスを単純に横に延ばしてみると15分後ぐらい後、つまり45分後の落下となるだろうか。上昇角度が低い分、落下までの時間はもっと短くなるかも知れない。
    20221004 missile to jpn

    いずれせよ、今回のケースだと発射から約7分後にテレビで報じられたとすると、Jアラート認知後、30分から40分で避難しなくてはならないということになる。

    地震と津波の関係については、東日本大震災の経験から学習しており、人々に津波に対する警戒心がある上に様々な対策が講じられているが、ミサイル発射はニュースを見ていない限り認知できないので、実際に避難できる人の数は津波以上に少なくなるであろう。

    もちろん、津波は自然災害なので発生を予防することは不可能であるが、ミサイル発射は人為的なものなので予防することは十分に可能である。トランプと文在寅は少なくとも数年間、そのような体制を維持した。しかし、バイデンと尹錫悦はその気もないし、現時点の観測では在任期間中できそうにない。

    しかし、北朝鮮の威圧レベルも急速に高まっているので、対北朝鮮圧力だけでは対処できないこともそろそろ認識するかも知れないが。

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    川口智彦

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    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
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