北朝鮮、日本上空を通過するミサイル発射、国際海峡である津軽海峡上空を通過か、10日の党創建77周年記念日では大規模軍事パレードか、2017年11月に戻る朝鮮半島 (2022年10月4日 「聯合ニュースTV」)
4日、北朝鮮が日本上空を通過するミサイルを発射したと韓国や日本のメディアが伝えている。日本政府はJアラートを発令、北海道や青森などが対象地域となっている。
こうしたことから、北朝鮮のミサイルは過去の「火星-12」型発射と同様に国際海峡である津軽海峡上空を通過し太平洋上に飛行、その後、落下したものと思われる。
今回も既存配備の「火星-12」型を使った通常の軍事訓練の一環として北朝鮮メディアは報道しない可能性が高い。
労働党創建77周年記念日の10日に向けてミサイル発射が続く可能性があり、さらには同日に軍事パレードという展開もあり得る。北朝鮮でぞろ目の7は特別扱いされていないと思うのだが。
2017年8月29日の発射(実際の落下位置)

2017年8月29日発射(想定された落下位置)

過去記事に書いた記憶があるが、今回、発射されたミサイルが「火星-12」型あるいはその改良型だとすると、このような軌道を飛行したと推測される。オランダ国防大のミサイル学者、サベルスブルグ氏は、この日の発射は想定よりもエンジン燃焼が早く終わってしまい、400kmほど日本列島に近い場所に落下したのではないかとしている。北朝鮮は、その後、再び「火星-12」型を発射し、その際の発射で想定されたと思われる飛行距離を飛ばしている。
今回、発射されたミサイルが、どこに落下したのかが注目される。
「火星-12」型を前提に考えているが、日本政府が東京もJアラートの対象地域としたことからすると、変則軌道を飛行する新型だった可能性もある。もちろん、東京は軌道上になくても「首都」であるからとか、「政治的利用」を目的としてJアラートを発した可能性も排除はできない。
いずれにせよ、ロフテッド軌道ではないミサイル発射は、久しぶりであることは間違いない。数日前の記事で紹介した「我々民族同士」の記事「屑鉄の塊で驚かせようと?」の中に書かれていた「朝鮮半島の場合も同様だ。代表的な実例として、2017年11月、米核動力航空母艦「ロナルド・レーガン」号をはじめとした3隻の航空母艦が朝鮮半島周辺に入り込み、それにより一触即発の緊張状態が醸成された」にあるように、非ロフテッド発射は「2017年11月」に朝鮮半島情勢が戻っていることの証左であるともいえる。
韓国・合同参謀本部は、ミサイル発射地点を「慈江道ジョンチョン郡ムピョン里一帯」と発表した。

3500km飛行したと想定した落下地点

北朝鮮は2017年7月にムピョン里より「火星-14」型の2回目発射をしているが、「火星-14」型だった可能性もある。
尹錫悦、「4000km中距離ミサイル発射」と北朝鮮を非難。グアム島は射程内。

日本の官房長官が「飛距離は4600km」と発表した。(黄色円)

韓国メディアによると、高度は970kmと。
『聯合ニュースTV』、「北 중거리 탄도미사일 발사…일본 상공 넘어」、https://www.yonhapnewstv.co.kr/news/MYH20221004005400038
こうしたことから、北朝鮮のミサイルは過去の「火星-12」型発射と同様に国際海峡である津軽海峡上空を通過し太平洋上に飛行、その後、落下したものと思われる。
今回も既存配備の「火星-12」型を使った通常の軍事訓練の一環として北朝鮮メディアは報道しない可能性が高い。
労働党創建77周年記念日の10日に向けてミサイル発射が続く可能性があり、さらには同日に軍事パレードという展開もあり得る。北朝鮮でぞろ目の7は特別扱いされていないと思うのだが。
2017年8月29日の発射(実際の落下位置)

2017年8月29日発射(想定された落下位置)

過去記事に書いた記憶があるが、今回、発射されたミサイルが「火星-12」型あるいはその改良型だとすると、このような軌道を飛行したと推測される。オランダ国防大のミサイル学者、サベルスブルグ氏は、この日の発射は想定よりもエンジン燃焼が早く終わってしまい、400kmほど日本列島に近い場所に落下したのではないかとしている。北朝鮮は、その後、再び「火星-12」型を発射し、その際の発射で想定されたと思われる飛行距離を飛ばしている。
今回、発射されたミサイルが、どこに落下したのかが注目される。
「火星-12」型を前提に考えているが、日本政府が東京もJアラートの対象地域としたことからすると、変則軌道を飛行する新型だった可能性もある。もちろん、東京は軌道上になくても「首都」であるからとか、「政治的利用」を目的としてJアラートを発した可能性も排除はできない。
いずれにせよ、ロフテッド軌道ではないミサイル発射は、久しぶりであることは間違いない。数日前の記事で紹介した「我々民族同士」の記事「屑鉄の塊で驚かせようと?」の中に書かれていた「朝鮮半島の場合も同様だ。代表的な実例として、2017年11月、米核動力航空母艦「ロナルド・レーガン」号をはじめとした3隻の航空母艦が朝鮮半島周辺に入り込み、それにより一触即発の緊張状態が醸成された」にあるように、非ロフテッド発射は「2017年11月」に朝鮮半島情勢が戻っていることの証左であるともいえる。
韓国・合同参謀本部は、ミサイル発射地点を「慈江道ジョンチョン郡ムピョン里一帯」と発表した。

3500km飛行したと想定した落下地点

北朝鮮は2017年7月にムピョン里より「火星-14」型の2回目発射をしているが、「火星-14」型だった可能性もある。
尹錫悦、「4000km中距離ミサイル発射」と北朝鮮を非難。グアム島は射程内。

日本の官房長官が「飛距離は4600km」と発表した。(黄色円)

韓国メディアによると、高度は970kmと。
『聯合ニュースTV』、「北 중거리 탄도미사일 발사…일본 상공 넘어」、https://www.yonhapnewstv.co.kr/news/MYH20221004005400038