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    1日朝、北朝鮮が再び短距離弾道ミサイル発射:ほぼ同じ地点に落下と推定、350~400kmの飛行距離は韓米合同軍事訓練海域と関連しているのか (2022年10月1日 「朝日新聞デジタル」)

    1日朝、北朝鮮が再び短距離弾道ミサイルを発射したと日本の防衛省などが発表した。飛距離など詳細は現時点で不明。

    25日、28日、29日に続く韓米合同軍事演習関連で発射された4回目のミサイル。

    25日
    20220925 m1

    28日
    20220929 m3

    29日、10月1日
    20200928 m2

    発射されたミサイルは変則軌道だとされているので実際の落下地点は不明ながら、通常の弾道ミサイルのように通常起動で飛行したとするとほぼ同じ地点に落下している。3回のミサイル発射地点には空港があり、空港に展開されたTELからの発射の可能性が高い。

    韓米合同軍事演習の訓練海域につては不明であるが、拙ブログでも指摘したとおり、今年発射した短距離弾道ミサイルのいくつかがピンポイントで在韓米軍基地を飛距離的な仮想ターゲットとしていたことからすると、350km~400kmという設定は韓米合同訓練が行われている海域と無関係ではないと思われる。

    韓国メディアを見ていたら、合同演習に参加する自衛隊艦船が「旭日旗をかかげて独島周辺を通過する」ことを問題視する声が出ていると報じている。「独島」を中心としてどの位置の話なのかは分からないが、北朝鮮が「独島」方向にテチョン空港から400km
    の飛距離で発射すると下図のようになる。発表されている飛距離は実際の飛行距離ではなく単純に発射地点と落下地点の2点間の距離だと思われるので、東方向に向けて発射しておき、途中から南方向に旋回するという軌道も考えられる。

    20221001 dokto

    一連の発射について北朝鮮メディアは報じていないが、通常の軍事訓練であるのならば、韓米軍事演習を牽制する目的が込められているはずで、「敵共」の動きを見ることと合わせて、それを効果的に行うための飛行パターンを選んでいるはずである。これが「(第1)副部長同志」が談話で言った「諸元と飛行軌道が知らされれば、南側が非常に当惑し、恐れることになる」ミサイルなのかも知れない。

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    川口智彦

    Author:川口智彦
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    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
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