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    国連第77回総会における金ソン北朝鮮常任代表の演説:米国、核関連部分を中心に (2022年9月27日 「UN News」)

    26日(現地時間)北朝鮮の金ソン常任代表の演説(朝鮮語)より米国、核関連部分を中心に。

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    Source: UN News, 2022/09/27

    (現在の国際情勢を概観した上で)
    特に国連体系を中心とする現国際秩序を一方的で排他的な西側の価値観により左右される規則に基づく国際秩序へと替えようとしている一部の国の強権と専横により、世界の安保環境は第2次世界大戦以後、最悪の状況に陥っています。

    (北朝鮮の新型コロナ対策の成功例を紹介した上で)
    私はこの機会に委任により我が国の防疫事業に深い関心を振り向け、協力の意向を示した各国と国際機構に謝意を示します。

    今、朝鮮半島の安保環境は、米国と追従勢力の加重される対朝鮮敵対視政策により緊張激化と対決の悪循環から抜け出せずにおり、最近ではより重大な危険ラインに瀕しています。

    米国と追従勢力が彼らの対朝鮮敵対視政策と軍事的威嚇を正当化している基本的な口実の一つがまさに我々の自衛的な核保有問題です。

    数日前にも米国大統領は、まさにこの場でいわゆる真摯で持続的な外交を始めようという努力にもかかわらず、朝鮮民主主義人民共和国が国連制裁を継続して露骨的に違反していると述べました。

    明白にしておきますが、我々は、米国が一方的に作り、彼らの規定を守らないからという理由で圧迫する、そのような国連制裁は認めたこともなく、今後も認めません。

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    Source: UN News, 2022/09/27

    世界には、我が国以外にも多数の核保有国がありますが、朝鮮民主主義人民共和国だけに反対する最も強盗的で極悪な制裁決議に出されたには、まさに思想と制度が異なり、彼らの不当な政策に抵抗するという理由にもならない理由で自主的な我が国を敵対視する米国の強権と専横を国連が黙認したからです。

    今、米国はこの時にも朝鮮半島周辺で非常に深刻な憂慮を引き起こす合同軍事演習をしようとしており、これは明白に朝鮮半島情勢を戦争直前へと押しやる導火線に火を付ける非常に危険千万な行為です。

    朝鮮民主主義人民共和国は、米国と追従勢力の変わりない敵対視政策と軍事的脅威から自己の主権と根本利益を保衛し、朝鮮半島と地域の平和と安全を保障するためのもう一つの正答を見出しました。

    少し前に開催された朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第14期第7回会議では、全ての朝鮮人民の総意を反映して国家核武力政策と関連した法令が満場一致で採択されました。

    我々に対する米国の敵対視政策と軍事的恐喝が加重されるほど、それを抑止するための我々の力も装備され、継続して強化されるようになっています。

    米国は、朝鮮民主主義人民共和国が米国の敵対視に抗拒し、核武力法令まで採択せざるをえないようにした過去30年間の悪辣な対朝鮮敵対視政策が、まさに今日の現実をもたらしたということを正しく知らなければならず、今後、このような状況をどこまで進ませるのかを熟考しなければなりません。

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    Source: UN News, 2022/09/27

    朝鮮民主主義人民共和国国務委員長、金正恩同志は、最高人民会議第14期第7回会議で行った施政演説で、現国際情勢は正義と不正義、進歩と反動の間の矛盾、特に、朝鮮半島を取り巻く勢力構図がはっきりとし、米国が提唱する一極世界から多極世界への転換が目に見えて加速化されていると言われました。

    今日世界が直面している重大な危機と挑戦は一つや二つではありませんが、より根本的な脅威は国際平和と安全の根幹を揺るがしながら覇権主義的な一極世界を構築しようとしている米国と追従勢力の強権と専横です。

    米国が主張する規則に基づく国際秩序とは、まさに一方主義的で、覇権主義的な米国的価値観が貫通された米国中心の世界秩序であり、人類共同の利益と国際法に米国の利益を乗せ他国はそれに服従することを要求する帝国主義的な勢力構図です。

    今、米国は、世界を民主主義国家と権威主義国家に分けて、他国に両者択一と陣営対決を強要しており、冷戦時代の遺物である二国間及び多国間軍事同盟を拡大し、世界覇権を維持しようと企図しています。

    (国連と国連安保理が本来の使命を全うすることを主張した上で)

    国連安保理が国際平和と安全を守護するための自己の使命と責任を全うできていない根本原因は、他でもない米国とそれに追従する一部の国連加盟国が不公正でダブルスタンダード的な行動にあります。

    安保理が米国が行った無分別な軍備増強と戦争犯罪行為に対しては一言も言えず、我が共和国の正々堂々たる国防力強化の努力についていちいち問題視していることは、安保理が国際平和と安全保障という自己の任務を遂行することにおいて、国連加盟国の名義で行動する資格と権限を喪失したことを示しています。

    米国のダブルスタンダードと不公正性、強権と専横をなくさない限り安保理が採択するいかなる決定や決議も正当な拘束力を持つことはできず、国際平和と安全に貢献することもできません。

    米国をはじめとした特定国の強権と専横を防ぎ、安保理に対する国際社会の期待を回復するためには、国連加盟国の絶対多数を占めている発展途上国の代表権を拡大、強化することが急務として提起されています。

    (キューバについて述べた後で)

    自主、平和、親善は朝鮮民主主義人民共和国政府の一貫した対外政策的立場です。
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    Source: UNHQ, YouTube, 2022/09/27

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    川口智彦

    Author:川口智彦
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    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

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