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    アネロイド気圧計:絶対にしてはいけないこと (2022年9月2日)

    ネットフリマでアネロイド気圧計を購入した。

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    船舶用として使われていたもので、動作はしているような雰囲気だったが、悪い癖で取りあえず分解し、中を見ようと思った。外部から見えるネジは裏の3本のみ(上の写真にある上部のネジは後から取り付けたもの)。この3本で裏蓋を押さえており、外せば裏蓋が外れると思いながら気軽に外してみた。

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    最近、電動ドライバーを買ったので調子に乗って外していったら内部でガタッと音がした。何が起こったのかよく分からず本体を起こすとまたガタッと音。見ればメーターユニットがガラス面に落ちて、青い針の先がケースにぶつかってひん曲がっている。

    裏蓋はといえばびくともしない。つまり、3本のネジは裏蓋を固定するネジではなく、メーター本体をケースに固定するためのネジだったということだ。ここで、一応動いていたようなのに、余計なことをしなければ良かったと後悔。ショックでメーターユニットが壊れたとしても、このままでは飾り物にもならないということで修理を試みることにした。

    正面のガラス周囲の枠が外れそうな感じもしたのだが、下手をしてガラスを割ったり、正面から見える部分を傷だらけにする可能性があったので、裏蓋を何とか外すことにした。

    その鉄製裏蓋であるが、どうやら真鍮製の本体ケースで押さえて止めてあるようだった。しかし、接合部分には隙間などなく、さらに悪いことに錆で固着しているようにも見える。ここまで来るとダメ元なので、取りあえずCRC-556を吹きかけて一晩放置、それでも外れないので細いドライバーをタガネの代わりにしてプラスチックハンマーで軽く叩きながら隙間を作り何とかこじ開けた。

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    ここから心の余裕があれば内部の写真も撮影しておくところなのだが、手はCRCでベタベタだし、余裕もないのでそのまま作業を進めた。外れたメーターユニットは針がひん曲がっているので中央の穴から抜き出すのはさほど大変ではなかった。惨めに曲がったメーターは指でほぼ元も状態に戻すことができた。

    この際なので、メーターが動く仕組みを外国人のアネロイド気圧計コレクターが解説する動画を見ながら実物で確認。目視する限りでは、針が曲がった以外のメーターへの損傷はないようだった。というのも、メータに取り付けられているバネ以外は、丈夫そうな部品で組まれていたからだ。


    Source: Simon Spiers, YouTube

    メータを3本のネジで裏蓋に取り付け、文字盤の穴を通して取り付ければ作業完了・・・ところがここからが苦難の行軍だった。

    裏蓋にメーターユニットを取り付けた状態では針を文字盤の前に出すことができない。無理矢理入れれば通るのだが針が曲がってしまい、ガラス面に取り付けられた基準値用の針に当たってしまう。知恵の輪状態で何回かトライするも針は曲がるばかり、下手をすれば針が折れるという最悪の事態に至りそうなので他の方法を考えることにした。

    取りあえず飾りになれば良い前提だったので、メータユニットを外してガラス面に置いて、あとから裏蓋に取り付けることにした。メーターは重いので針が取り付けられている軸にその重さが一気にかかり動かなくなる可能性もあったのだが、どのみちガタンとガラス面に1度は落としたのだし、飾りに戻すことを考えたのでこの作戦を採用した。

    ところが、この状態ではメーターを裏蓋に取り付けていたネジが短すぎてメータのネジ穴に届かない。幸い3本のネジは4mmのISOネジだったので、ネジ箱にあった長めの4mmネジを使って取りあえず取り付けることができた。ところが長いネジでは内部の部品(ダイアフラム)にぶつかってしまう。そのため取り付けた状態で長いネジを1本ずつオリジナルのネジに付け替えた。

    あとは裏蓋が動かないようにケースの縁を折り曲げて固定すれば良いのだが、面倒だし、やりたくはないが、また分解する必要が出たときのことを考えて写真にあるように壁に取り付ける際に使うネジ穴に3mmネジを入れてナットで締め付けておいた。

    色々やっているうちにガラスの取り付けが緩んだのか基準値の針を回すと動くようになってしまったので、枠にボンドで固定しておいた。

    幸いなことにメーターユニットは壊れていなかったようで、気圧の変化に応じて動いている。見ているとアメダスに出ている気圧の変化に応じてほぼ正確に上がり下がりしているので、多分、正常なのだと思う。気圧計があるデジタル腕時計も持っているが、特に気圧に関心を持つことなどなかった。しかし、メーターを直してからは、アメダスの変化値とほぼ同じように動くのを見ていると、何となく嬉しくなる。

    これまで、気圧が下がると雨、気圧が上がると晴れと単純に思っていたが、今そうであるように、気圧が上昇傾向にあるにもかかわらず雨が降ってきた。

    3本のネジを外さなければこんな面倒なことにはならなかったわけだが、大手術をすることになったこの気圧計は、手術をしたラジオや時計の仲間入りし、私にとってカワイイ奴になった。

    北朝鮮は、台風11号と前線の影響で日本と同じように大雨が降っている地域がある。それは別記事で。

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    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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