北朝鮮、新型コロナ感染状況:新規「発熱者」は減少、北朝鮮は成功例か、BA.2の抗体は (2022年6月15日 「朝鮮中央TV」)
「最大非常防疫体系」が実施されてから、1ヶ月と少し経過した時点での新型コロナ感染状況。15日、「朝鮮中央TV」で放送された「非常防疫司令部」報道に基づく(死亡者については14日)。
「発熱者総数」、北朝鮮の人口を2500万人とすると、総人口の20%が「発熱」したことになる。

Source: KCTV, 2022/06/15
「完治者」と「治療中の人」の割合。98%が完治し、1%に当たる5万人が治療を受けている。

Source: KCTV, 2022/06/15
15日の報道では死亡者数は発表されなかったが、14日の報道では72に人とされている。

Source: KCTV, 2022/06/14
各地域別状況:横「治療中」、「当日発熱者」、「当日完治者」、「死亡者」
縦:平壌、平安北道、平安南道、黄海北道、黄海南道

Source: KCTV, 2022/06/15
各地域別状況:横「治療中」、「当日発熱者」、「当日完治者」、「死亡者」
縦:慈江道、江原道、咸鏡北道、咸鏡南道、両江道

Source: KCTV, 2022/06/15
各地域別状況:横「治療中」、「当日発熱者」、「当日完治者」、「死亡者」
縦:南浦市、羅先市、開城市

Source: KCTV, 2022/06/15
各地の「当日発熱者」数が4桁あるいは3桁に減少しており、それに伴い「治療中の人」の数も減っている。
「発熱者」の推移。減少傾向にあるが、日本と同様にある水準から減少傾向は鈍化している。

Source: KCTV, 2022/06/15
日本の「新規感染者」

Source: Yahooニュース、「新型コロナウィルス感染症まとめ」、2022/06/16、https://news.yahoo.co.jp/pages/article/20200207
新型コロナ重症者に対応している病院の医師の話を聞いていたら、「今は重症者の数が激減しており、以前とは状況が全く違う」と言っていた。これがワクチン接種の効果によるものなのか、BA.2の特性なのかは分からないが、後者だとすると北朝鮮での「完治者」の急増と「死者」(極端に少なすぎるとしても)が激増しない理由に合理性はありそうだ。もし、BA.2感染でできた抗体にワクチンを接種した日本人が持つ抗体と同じぐらいの効力があるのなら、どのみち国境は開かなければならない状況の中で、偶然にしても症状が軽いBA.2の感染拡大があったというのはある意味、良かったのかもしれない。そして、重症化率が高いそれ以前の変異株が流行していた時に行っていた「非常防疫体系」の2年半は結果的に成功だったと言えよう。既に新たな変異株が出ていることは「朝鮮中央TV」でも報じているが、それに対してBA.2株の抗体はどのぐらい対抗力があるのだろうか。
「BA.4、BA.5による新たな大流行警告」

Source: KCTV, 『20時報道』、2022/06/14
「朝鮮中央TV」の『20時報道』でのインタビューもマスクなしでインタビューに応じる人民の姿が増えた。
「発熱者総数」、北朝鮮の人口を2500万人とすると、総人口の20%が「発熱」したことになる。

Source: KCTV, 2022/06/15
「完治者」と「治療中の人」の割合。98%が完治し、1%に当たる5万人が治療を受けている。

Source: KCTV, 2022/06/15
15日の報道では死亡者数は発表されなかったが、14日の報道では72に人とされている。

Source: KCTV, 2022/06/14
各地域別状況:横「治療中」、「当日発熱者」、「当日完治者」、「死亡者」
縦:平壌、平安北道、平安南道、黄海北道、黄海南道

Source: KCTV, 2022/06/15
各地域別状況:横「治療中」、「当日発熱者」、「当日完治者」、「死亡者」
縦:慈江道、江原道、咸鏡北道、咸鏡南道、両江道

Source: KCTV, 2022/06/15
各地域別状況:横「治療中」、「当日発熱者」、「当日完治者」、「死亡者」
縦:南浦市、羅先市、開城市

Source: KCTV, 2022/06/15
各地の「当日発熱者」数が4桁あるいは3桁に減少しており、それに伴い「治療中の人」の数も減っている。
「発熱者」の推移。減少傾向にあるが、日本と同様にある水準から減少傾向は鈍化している。

Source: KCTV, 2022/06/15
日本の「新規感染者」

Source: Yahooニュース、「新型コロナウィルス感染症まとめ」、2022/06/16、https://news.yahoo.co.jp/pages/article/20200207
新型コロナ重症者に対応している病院の医師の話を聞いていたら、「今は重症者の数が激減しており、以前とは状況が全く違う」と言っていた。これがワクチン接種の効果によるものなのか、BA.2の特性なのかは分からないが、後者だとすると北朝鮮での「完治者」の急増と「死者」(極端に少なすぎるとしても)が激増しない理由に合理性はありそうだ。もし、BA.2感染でできた抗体にワクチンを接種した日本人が持つ抗体と同じぐらいの効力があるのなら、どのみち国境は開かなければならない状況の中で、偶然にしても症状が軽いBA.2の感染拡大があったというのはある意味、良かったのかもしれない。そして、重症化率が高いそれ以前の変異株が流行していた時に行っていた「非常防疫体系」の2年半は結果的に成功だったと言えよう。既に新たな変異株が出ていることは「朝鮮中央TV」でも報じているが、それに対してBA.2株の抗体はどのぐらい対抗力があるのだろうか。
「BA.4、BA.5による新たな大流行警告」

Source: KCTV, 『20時報道』、2022/06/14
「朝鮮中央TV」の『20時報道』でのインタビューもマスクなしでインタビューに応じる人民の姿が増えた。