「敬愛する金正恩同志に中国共産党総書記である中華人民共和国主席、中央軍事委員会主席が返信を送って来た」 (2013年3月22日 「労働新聞」)
「労働新聞」に金正恩さんが習近平さんに送った祝電に対する返信が来たという記事が出た。
返信では「中朝両国は親善的な隣国です」とした上で、「新たな情勢の中で、私はあなたと共に伝統的な中朝親善協力関係のたゆまぬ発展を進展させ、両国の繁栄と地域の平和と安定を促進することに寄与することを願います」としている。「新たな情勢」という表現が使われているが、それが「習近平新体制」を意味するのか、それとも12月の北朝鮮によるロケット発射以降出された2つの安保理決議を受けた「情勢」であるのか、あるいはその両方を意味するのかは分からない。しかし、「新たな情勢」と「中朝親善協力関係」を敢えて並記しているのは、これまでの中朝関係に何らかの変化をもたらされるであろうというメッセージを込めた可能性がある。
過去のこのようなオケージョンに中国指導者が北朝鮮指導者に送った返信と比較してみれば「新たな情勢」の意味をもう少し特定することができようが、中国の対北朝鮮政策に変化が現れているという報道も見られるので、今後の中朝関係に注目する必要がある。
習近平さんの外遊スケジュールは発表されており、ロシア訪問後は、アフリカ諸国を回ることになっている。ロシア訪問は対米勢力としての結束を固める目的であろうし、アフリカは中国がアフリカに持つ経済権益を確固としたものにするためであろう。しかし、彼の訪朝や金正恩さんの訪中については全く話がない。
「キーリゾルブ」もサイバーテロの非難合戦があったものの、軍事衝突に至ることなく終了した。「トクスリ」訓練はまだ続く。「20時報道」の「全面対決戦」特集はまだ昨日もあったが、今後、「太陽節」特集になっていくと思われる。向こう数週間は、太陽節に向けた祝賀ムードを高めつつ、「全面対決戦」は一旦トーンを下げると思われる。
また、最高人民会議第12期第7次大会が4月1日に招集されており、人事や経済関連の事項が決定されると予想される。
しかし、4月25日には朝鮮人民軍創建記念日があるので、これを前後して何らかの軍事的挑発を行う可能性は排除できない。タイミング的にも、「トクスリ」が終わる時期であり、「キーリゾルブ」と「トクスリ」を合わせた報復ということにするかもしれない。
しかし、「全面対決戦」は、「米国」、特に最近ではピンポイントでオバマさんやホワイトハウスをターゲットとしており(沖縄やグアムの米軍基地も「照準」に入っているとは言っているが)、「傀儡一味」の「軍部好戦狂」はターゲットの下位に置かれている。その意味では、昨年この時期の反李明博キャンペーンと相当にトーンが異なっている。
当面は、最高人民会議で何が決まるのかに注目する必要がありそうだ。
『労働新聞』、「경애하는 김 정 은동지께 중국공산당 중앙위원회 총서기인 중화인민공화국 주석,중앙군사위원회 주석이 답전을 보내여왔다」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-03-22-0002
『労働新聞』、「조선민주주의인민공화국 최고인민회의 상임위원회 결정 제121호 주체102(2013)년 3월 20일 조선민주주의인민공화국 최고인민회의를 소집함에 대하여」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-03-21-0004&chAction=L
msn、「中国・習近平主席、22日からロシアなど初外遊」、http://sankei.jp.msn.com/world/news/130318/chn13031819080009-n1.htm
uriminzoku-TV、「[화면편집물] 우리도 준비되였다」、http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?categ1=11&no=14027
『労働新聞』、「미국의 로골적인 핵공갈을 그보다 더 위력한 우리 식의 군사적대응으로 짓부셔버릴것이다 조선인민군 최고사령부 대변인 기자의 질문에 대답」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-03-22-0007&chAction=D
返信では「中朝両国は親善的な隣国です」とした上で、「新たな情勢の中で、私はあなたと共に伝統的な中朝親善協力関係のたゆまぬ発展を進展させ、両国の繁栄と地域の平和と安定を促進することに寄与することを願います」としている。「新たな情勢」という表現が使われているが、それが「習近平新体制」を意味するのか、それとも12月の北朝鮮によるロケット発射以降出された2つの安保理決議を受けた「情勢」であるのか、あるいはその両方を意味するのかは分からない。しかし、「新たな情勢」と「中朝親善協力関係」を敢えて並記しているのは、これまでの中朝関係に何らかの変化をもたらされるであろうというメッセージを込めた可能性がある。
過去のこのようなオケージョンに中国指導者が北朝鮮指導者に送った返信と比較してみれば「新たな情勢」の意味をもう少し特定することができようが、中国の対北朝鮮政策に変化が現れているという報道も見られるので、今後の中朝関係に注目する必要がある。
習近平さんの外遊スケジュールは発表されており、ロシア訪問後は、アフリカ諸国を回ることになっている。ロシア訪問は対米勢力としての結束を固める目的であろうし、アフリカは中国がアフリカに持つ経済権益を確固としたものにするためであろう。しかし、彼の訪朝や金正恩さんの訪中については全く話がない。
「キーリゾルブ」もサイバーテロの非難合戦があったものの、軍事衝突に至ることなく終了した。「トクスリ」訓練はまだ続く。「20時報道」の「全面対決戦」特集はまだ昨日もあったが、今後、「太陽節」特集になっていくと思われる。向こう数週間は、太陽節に向けた祝賀ムードを高めつつ、「全面対決戦」は一旦トーンを下げると思われる。
また、最高人民会議第12期第7次大会が4月1日に招集されており、人事や経済関連の事項が決定されると予想される。
しかし、4月25日には朝鮮人民軍創建記念日があるので、これを前後して何らかの軍事的挑発を行う可能性は排除できない。タイミング的にも、「トクスリ」が終わる時期であり、「キーリゾルブ」と「トクスリ」を合わせた報復ということにするかもしれない。
しかし、「全面対決戦」は、「米国」、特に最近ではピンポイントでオバマさんやホワイトハウスをターゲットとしており(沖縄やグアムの米軍基地も「照準」に入っているとは言っているが)、「傀儡一味」の「軍部好戦狂」はターゲットの下位に置かれている。その意味では、昨年この時期の反李明博キャンペーンと相当にトーンが異なっている。
当面は、最高人民会議で何が決まるのかに注目する必要がありそうだ。
『労働新聞』、「경애하는 김 정 은동지께 중국공산당 중앙위원회 총서기인 중화인민공화국 주석,중앙군사위원회 주석이 답전을 보내여왔다」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-03-22-0002
『労働新聞』、「조선민주주의인민공화국 최고인민회의 상임위원회 결정 제121호 주체102(2013)년 3월 20일 조선민주주의인민공화국 최고인민회의를 소집함에 대하여」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-03-21-0004&chAction=L
msn、「中国・習近平主席、22日からロシアなど初外遊」、http://sankei.jp.msn.com/world/news/130318/chn13031819080009-n1.htm
uriminzoku-TV、「[화면편집물] 우리도 준비되였다」、http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?categ1=11&no=14027
『労働新聞』、「미국의 로골적인 핵공갈을 그보다 더 위력한 우리 식의 군사적대응으로 짓부셔버릴것이다 조선인민군 최고사령부 대변인 기자의 질문에 대답」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-03-22-0007&chAction=D