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    25日のミサイル発射、3発目がスキッピング軌道:3発目が岸田へのプレゼントだったのか、佐世保も岩国もほぼ射程距離内 (2022年5月29日 「聯合ニュースTV」)

    25日、北朝鮮は3発のミサイルを発射した。『聯合ニュースTV』は3発目のミサイルについて、CNNを引用しながら「変則軌道」だった可能性があると報じている。

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    『聯合ニュースTV』、「"북 미사일 변칙비행, 대기권 재진입 테스트일 수도"」、2022/05/28、https://www.yonhapnewstv.co.kr/news/MYH20220528006700038?srt=l&d=Y

    同報道は、最終部分の「二重アーチ」飛行は「ミサイルが再び大気圏に再進入して目標物に到達できるようにするテスト」の可能性があるという「米情報当局者の分析」を伝えている。

    この飛行パターンについて、オランダ国防大のミサイル学者、サベルスバーグ氏とメールでやり取りをした。というのは、速度がマッハ6.6と速く、飛行軌道が北朝鮮が1月に発射した「極超音速ミサイル」と似ている部分があったからだ。

    サベルスバーグ氏は、「写真を見るまで何とも言えない」としつつ、このミサイルを「スキッピング軌道(skipping trajectory)」で飛行する米国が1950年代末に開発していた「Alpha Draco」と似たミサイルではないのかという見解を示した。スキッピング軌道は、低空の弾道軌道で飛行した後、再突入の際に1月の超音速ミサイルのように水平飛行に入るのではなく、揚力を発生させて上昇軌道に入って2つ目の円弧を描き、落下するという。こうした飛行軌道描くミサイルは、軌道を予測することがさらに困難なために迎撃できる可能性が下がり、場合によっては飛行距離を伸ばすこともできるという。1月の極超音速ミサイルは水平方向に大きな円弧を描いていたが、今回は垂直方向に複数の円弧を描くことで、迎撃を避ける動きをしているということになる。

    3発目は単なる短距離弾道ミサイルと当初は報じられたので尹錫悦へのプレゼントだと思っていたが、迎撃を困難にしたこのミサイルはむしろ岸田へのプレゼントだったといった方が良いのかもしれない。2発目は失敗に終わったが、何を組み合わせてきたのかが気になるところだ。

    米国のAlpha Dracoだが、Wikipedia(英語版)に書かれた情報を読む限りでは、1959年に3回発射し2回成功、1回失敗だったとのことである。今回北朝鮮が発射したミサイルの2発目も3発目と同じタイプのミサイルだったとすれば、失敗したとしても確率的には悪いということにはならなそうだ。

    佐世保も岩国もほぼ射程距離内に収まっている。
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