安保理、制裁決議否決:想定内の結果、米国の責任、思考停止 (2022年5月27日 「JIJI.COM」)
27日、『JIJI.COM』などが安保理で対北朝鮮追加制裁決議が否決されたと報じた。
JIJI.COM、「北朝鮮制裁決議案、初の否決 中ロが拒否権 国連安保理」、2022/05/27, https://news.yahoo.co.jp/articles/7854bf6159bfdea3fdc4f5ba04ef103fc984c6c7
中露の反対は想定内で驚くことは何もない。米国としては、北朝鮮に対する政治的スタンスを明確にしておくために決議に付しただけで、否決は織り込み済みだったはずだ。
北朝鮮は、トランプと核・ICBM実験モラトリアムに関する約束が「有効」であった期間、核実験もICBM発射もしなかった。短距離ミサイルは、トランプが「どこの国でも行う軍事訓練の一環」と事実上、容認したので行っていたが、ICBM発射はしなかった。
この期間の持つ重要性について何ら総括をすることなく、「有効」期限を延長させることに積極的な努力をしなかった米国の責任について何も論ずることなく、一方的に北朝鮮を非難していても、何ら解決に繋がらない。
「安保理決議違反をする不良国家」だから非難するのは簡単である。しかし、その状態での思考停止を続けたところで、何も解決しない、それどころか北朝鮮の核・ミサイル能力がどんどん向上していくのは既成事実となっている。
JIJI.COM、「北朝鮮制裁決議案、初の否決 中ロが拒否権 国連安保理」、2022/05/27, https://news.yahoo.co.jp/articles/7854bf6159bfdea3fdc4f5ba04ef103fc984c6c7
中露の反対は想定内で驚くことは何もない。米国としては、北朝鮮に対する政治的スタンスを明確にしておくために決議に付しただけで、否決は織り込み済みだったはずだ。
北朝鮮は、トランプと核・ICBM実験モラトリアムに関する約束が「有効」であった期間、核実験もICBM発射もしなかった。短距離ミサイルは、トランプが「どこの国でも行う軍事訓練の一環」と事実上、容認したので行っていたが、ICBM発射はしなかった。
この期間の持つ重要性について何ら総括をすることなく、「有効」期限を延長させることに積極的な努力をしなかった米国の責任について何も論ずることなく、一方的に北朝鮮を非難していても、何ら解決に繋がらない。
「安保理決議違反をする不良国家」だから非難するのは簡単である。しかし、その状態での思考停止を続けたところで、何も解決しない、それどころか北朝鮮の核・ミサイル能力がどんどん向上していくのは既成事実となっている。