「稚拙で卑劣な行為」:北朝鮮サイトに対するサイバー攻撃非難 (2013年3月14日 「朝鮮中央通信」)
コメントで教えて頂いたので調べてみたら、「朝鮮中央通信」が表題のような「論評」で米国による北朝鮮が運営するインターネットサイトに対するサイバー攻撃を非難している。
記事では「共和国で運営しているインターネットサイトに対する集中的で執拗なウィルス攻撃が連日敢行されている」とし、「こうしたサイバー攻撃が米国をはじめとした敵対勢力が発狂的に敢行している『キーリゾルブ』合同軍事練習と時を同じくしていることだ」と、北朝鮮サイトに対する攻撃がキーリゾルブ演習の一環であると主張している。
確かに、昨日の記事にも書いたように、特に昨日はほぼ終日「朝鮮中央通信」と「労働新聞」つまり、北朝鮮国内に設置されているとされるkpドメインのサイトは軒並みアクセスが不可能な状態であった。もちろんこれが、北朝鮮の自作自演によるものかどうかは分からないが、米韓が軍事演習の一環として北朝鮮の「口をふさぐ」訓練をしたとしても不思議ではない。さらに言えば、米韓とは関係なく、中国の民間ハッカーによる攻撃であった可能性も十分にある。
関連記事がChina Daily.comにも出ており、「北朝鮮でインターネット・サービスを提供するスター合弁会社によると、平壌におけるPCと携帯からのインターネットのアクセスが水曜日の朝からサイバー攻撃により不可能になり、金曜日の朝になりやっと回復した」とのことである。この記事のとおりだとすると、サイバー攻撃は北朝鮮官営メディアの口をふさいだだけではなく、北朝鮮国内のインターネットを完全に麻痺させたということになる。
China Daily.com,"DPRK blames US, ROK for cyber attacks",
http://europe.chinadaily.com.cn/world/2013-03/15/content_16312540.htm
これが、米国や韓国の話であれば軍事だけではなく経済、さらには国民のライフラインに深刻な影響を及ぼすことになるが、北朝鮮では「労働新聞が見られなくなったの」という程度の話なのであろう。誰の仕業かは別として、インターネット攻撃は北朝鮮を困らせたり激怒させたりするほどのインパクトは持たないということであろう。
この論評は14日に配信されているので15日(本日)の「労働新聞」に掲載されてもよさそうなものだが、タイトルで見た限りでは掲載されていないようだ。朝鮮人民に大した影響がなかったのか、攻撃された事実自体を伝えたくないのかは分からないが、いずれにせよ騒ぎ立てるほどの問題ではなかったのであろう。
もしかすると、一番困ったのは私のような北朝鮮ワッチャーなのかもしれない。
記事では「共和国で運営しているインターネットサイトに対する集中的で執拗なウィルス攻撃が連日敢行されている」とし、「こうしたサイバー攻撃が米国をはじめとした敵対勢力が発狂的に敢行している『キーリゾルブ』合同軍事練習と時を同じくしていることだ」と、北朝鮮サイトに対する攻撃がキーリゾルブ演習の一環であると主張している。
確かに、昨日の記事にも書いたように、特に昨日はほぼ終日「朝鮮中央通信」と「労働新聞」つまり、北朝鮮国内に設置されているとされるkpドメインのサイトは軒並みアクセスが不可能な状態であった。もちろんこれが、北朝鮮の自作自演によるものかどうかは分からないが、米韓が軍事演習の一環として北朝鮮の「口をふさぐ」訓練をしたとしても不思議ではない。さらに言えば、米韓とは関係なく、中国の民間ハッカーによる攻撃であった可能性も十分にある。
関連記事がChina Daily.comにも出ており、「北朝鮮でインターネット・サービスを提供するスター合弁会社によると、平壌におけるPCと携帯からのインターネットのアクセスが水曜日の朝からサイバー攻撃により不可能になり、金曜日の朝になりやっと回復した」とのことである。この記事のとおりだとすると、サイバー攻撃は北朝鮮官営メディアの口をふさいだだけではなく、北朝鮮国内のインターネットを完全に麻痺させたということになる。
China Daily.com,"DPRK blames US, ROK for cyber attacks",
http://europe.chinadaily.com.cn/world/2013-03/15/content_16312540.htm
これが、米国や韓国の話であれば軍事だけではなく経済、さらには国民のライフラインに深刻な影響を及ぼすことになるが、北朝鮮では「労働新聞が見られなくなったの」という程度の話なのであろう。誰の仕業かは別として、インターネット攻撃は北朝鮮を困らせたり激怒させたりするほどのインパクトは持たないということであろう。
この論評は14日に配信されているので15日(本日)の「労働新聞」に掲載されてもよさそうなものだが、タイトルで見た限りでは掲載されていないようだ。朝鮮人民に大した影響がなかったのか、攻撃された事実自体を伝えたくないのかは分からないが、いずれにせよ騒ぎ立てるほどの問題ではなかったのであろう。
もしかすると、一番困ったのは私のような北朝鮮ワッチャーなのかもしれない。